ファーストクイーンⅢ 18日目(最終回) 「異次元の魔物」

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魔界の最下層までたどり着いたアイラ隊。
そこには魔導士ガロアが待ち受けていた。
地上の生きとし生けるものすべての魂を吸収し、神をも超えようという野望を抱く、全生命体全ての仇敵が。

この魔導士の正体は神ですら知らない。
FQの世界観では天地開闢と共に精霊が生まれ、それらが神として崇められたとしている。
だが正邪どちらにも属すことなく、むしろ邪に当たる神をも子分にしてしまうと言う、規格外に異常な存在なのだ。

これはもう正邪のレベルではない。生命としての生存本能から誅滅せねばならない。

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かくて戦いは始まる。
ごちゃごちゃしていてよくわからないが、上の崖の右端に居る魔導士っぽいのがガロアだ。

普通のモードなら一瞬で倒せるが、この苦闘モードではこんなちんまりしたキャラでも尋常無く強い。
とくに召喚される精霊が異常に強く、個々がバルス神並の強さを誇る。もうわけがわからない。

この戦いにおいて最も鍵となるのがアイラだ。
主人公の癖にこの最終決戦部隊の中では最も弱い。
最前線に出るとたちまち体力が真っ赤になってしまう、尋常ならざるお荷物なのだ。

光の石の所持者なので彼女を操作することになるのだが、オートバトルONにすると一番弱いのに果敢に向かっていく。
文字通りそれは自殺行為以外の何者も無いので、オートバトルは必ずOFFにし、常に味方を盾にした立ち回りを心がけよう。
かつてここまで頼りない主人公がいたであろうか。

味方を必死に盾にしつつ必死逃げ回りつつ味方を戦わせていると、やっとガロアは倒れる。
だがこのかつてなく激しい戦いすら、この先の地獄ような戦いからすれば生ぬるい。
倒れたガロアは遂に真の姿を現す。

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獅子の体と蝙蝠の羽と蠍の尾を持った異形。
この世界ではマンティコアと呼ばれる伝説の姿となって。

さて、いよいよこれが正真正銘、最後の戦いとなるのだが…これがもうとんでもない強さを誇る。
先程のガロアなど話にならないほどの異常な体力を持ち、その攻撃力も最強戦士カナンですら割とすぐHPが危険ゾーンになる。
加えて異常に強い精霊を此奴も召喚してくるので、その対応を間違えるとモヤシアイラはあっという間に死んでしまう。

攻略法としてはまずアイラが召喚される死神に囲まれない様、味方の背中に常にこそこそと隠れていこう。
そして攻撃が当たる箇所&受ける箇所は真正面ではなくたてがみの左右のようなので、そこにカナンあたりを配置。
ミーオ(魔導士)は常に分身の魔法をかけ、爆裂の魔法×3をひたすら使わせよう。

とにかく呆れるほどの体力があるため、戦闘時間は1時間近くかかるかもしれない。
羽が白く光る、または相手がクエイクの魔法を使うとそれが被ダメの合図のようなので、それを見ていつか倒せると信じよう。

永遠と思える時間が過ぎる。
死闘としか言いようのない死闘の果てに、遂に魔導士ガロア…いや、異次元の魔物ガロアは斃れる。

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世界に平和は戻り、この戦いで全生命体を率いたアイラはイリオンの新しい女王となる。
神々は地上の統治をアイラに任せ、この世の理とは明らかに異なるガロアの正体を探るため旅立つ。

そしてそれぞれの種族も各々自分たちの国に戻り、折角平和になったのに相変わらず国同士の争いを続ける。
だがそれすらも、生命全体の存亡を賭けた先の戦いからすれば些末な事である。
それが生き物の持つ業として理解するしかないのだろう。
どんな生き物も、生き物全体を危機に陥れる存在が現れれば再び結束すると信じて。

ファーストクイーンⅢ -完-




■感想

世紀の名作ファーストクイーンⅣの元となるシステムだけあって、その使い勝手は秀逸。
ストーリーはⅣ以上に起伏に富み、また舞台が事実上のユーラシア大陸大半なだけあってそのスケールの大きさに息をのむ。

大部隊をダイナミックに動かす爽快感はⅣ程ではないが、今作は世界観の壮大さからⅣとは別の充実感がある。
それが逆にⅣとの差別化にも成功しており、大変満足の行く出来ではないかと思う。

惜しむらくはPS版FQ4のシステムを流用したため、98版のようなウィンドウを駆使したGUIではなくなったところであろう。
後は苦闘モードの異常な難しさ。
Ⅳの苦闘モードは宿屋を駆使すれば実はあまり難しくないのだが、Ⅲはガチだ。
今のところマゾにしかお勧めできない。
無論苦闘モードを選ぶのは自己責任なので、これを以って評価の一つとすることは出来ないけれど。

最後に注意点としては、windows10以降では異常に強制終了が多い所だろう。
フルスクリーンでなくウィンドウモードでプレイすれば多少は収まるのだが、それでも頻度は高い。
とはいえリニューアルと言えどこのゲームは20年近く前のゲームなので、それを遊べるだけでも有難いことである。
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