2020/11/21
獣神ローガス 1日目 「惑星ザゴス」

獣神ローガスを始めます。
PC88のリアルタイム世代ならば、このゲームの名前だけは聞いたことがあるおっさんは多かろう。
このゲームは「PC88・X1版鋭意開発中!」の広告だけは長い間出していたものの、一向に発売されず。
その間テグザーやシルフィードのような良作SFアクションゲームが立て続けに市場を席巻。
更にプラジェータというよくわからないけれどヤバそうなゲームの話題が最高潮になるころに、ローガスはひっそりと発売された。
だが時既に時間切れ。この時期をリアルタイムに過ごしていた者はわかるだろうが、まさに時代は日進月歩。
半年前のゲームがもう古いと断じられたこの時代、ローガスのことをいつまでも気にかけていた少年は少なかろう。
色々模索を繰り返していたのであろうが、あまりに製作期間が長く、しかも当時べらぼうに高かったPC98専用。
注目度が下がり切ってしまったこともあり、どの雑誌もこのゲームに関して記事に多くを割いてはいなかった。
実際は、当時のレベルでは破格のアクション性にシミュレーション性を組み合わせた、かなりの良作なゲームであるのに。
以下ストーリー。
辺境の惑星ザゴス。
そこは原生生物すら居ないような不毛な惑星だったが、調査の結果貴重な資源が大量に埋蔵されていると判明。
各惑星国家は利権を独り占めにするため我先に入植を開始。
それはどんなに科学が進もうと、遥か古代から人間が決して捨てきれなかった業――「欲望」そのものであった。
しばらくして資源調査部隊のカイゼル教授から報告。不毛の惑星と思われたこの惑星に、先史文明の痕跡を見つけたと。
だが不可解ながら直後にその報告は否定され、その後カイゼル教授の音沙汰は途絶えた。
数年後、失踪したはずのカイゼル教授がカイゼル総督と名乗り、突如この惑星の支配及び独立を宣言。
惑星間連合は艦隊を率い鎮圧に向かうが、先史文明の技術と思われる兵器群により全滅。
そこで惑星間連合は最後の手段とし、これら敵兵器群に対抗しうる最新鋭兵器「RHザガード」を向かわせたのであった――
というわけでプレイヤーはRHザガードのパイロット・マクガドル少佐その人となり、惑星ザゴスの鎮圧に乗り出す。
まずは上のマップなのだが、自軍の拠点(緑)は既に敵拠点(赤)に包囲されている。
そこで敵拠点を随時制圧していき、やがて敵の本拠に攻め込もうという腹だ。

攻め込む際には横画面アクションとなり、画面中央にいるドライビングアーマー「RHザガード」を繰り出し敵を倒していく。
敵を倒すたびに画面左上の敵戦力ゲージが減り、ゼロにすれば制圧完了だ。
このゲームが発売されたのは1987年。既にテグザーやシルフィードがリリースされた後ではいまいち地味なグラフィックだ。
だが地味だからこそ画面を縦横無尽に動けて、マクロスばりの多弾頭ミサイル斉射が飛び交う迫力のある戦闘を楽しめる…
のだが、動画の無いこの時代にそのアピールは難しい。いろいろな意味で不遇なゲームであったと言える。
最初のアクション画面であり簡単かと思いきや、攻撃中にしか攻撃できない敵砲台が嫌らしく配置されている。
その為猪突猛進するとすぐボコボコにされるので、物陰に隠れて敵を待ち伏せしてスナイプが良い。
このような戦略性あふれる戦術が楽しめるのも当時としてはすごい画期的だったが、何分当時はまず見た目第一。
と言うか今の時代でも動画で見ても地味である。この面白さはやってみないとわからない。本当に色々勿体ないゲームだと思う。
…と持ち上げて見るも、このゲームでド迫力な戦闘が楽しめるのはずっと後のことであり、今はしょぼいバルカンしか撃てない。
右側に居るeggyみたいな赤い奴が敵なのだが、こいつも見た目に違わずぴょんぴょん跳ねてしょぼいバルカンを撃つのみ。
こいつに全滅させられた惑星間連合って…
■現在の状況

彼我の拠点には防衛力(defence)があり、攻め込んで甚大な被害を与えれば防衛力が減り、ゼロにすれば制圧完了だ。
ただ此方の戦力がまだ貧弱なため、弱そうな敵しかいない拠点ですら何度か攻める必要がある。
こうしてやっと敵勢力下を一つ制圧。戦いはまだ始まったばかりだ。
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