2014/09/24
エリア88 29日目 「裏切りの大空再び」

ステラからの市内調査報告によると、国民に革命の気配は毛ほども見られないという。
そして大統領自身も、教育や開発に力を入れており、国民からも慕われており、
とても革命を受けるような人物にも見られない。
これで埋蔵資源であるダイヤとウラニウムを発掘出来れば飛躍できそうなものだが、その技術者はおらず、
ヨーロッパはその機械も売ってくれない。
これもまぁ先進国の常套手段であり、自国を発展させたければ利権をよこせという奴である。
エリア88で学ぶ世界経済!
それはともかくとして、本当に革命は起きるのか…?
そう胡散臭く思っているうちに、ボッシュから連絡が入る。
作戦内容は変更…大統領を革命騒ぎから救出するのでなく、大統領を殺せとのこと…
作戦変更も作戦のうち。シンもプロであるからそのあたりはシビアに考える。
…が、何かおかしい。
そもそものこの仕事は、ボッシュが革命軍を支援し、その革命軍から大統領を守ることであるのに、
支援すべき革命軍が居ない。大統領を殺すべき革命軍が居ない。
いや、大統領は殺される。シンとステラにだ。
シナリオはこうだ。
今回の作戦のスポンサーであるヨーロッパの経済団体は、その息のかかった人物をこの国のトップに仕立て上げ、
傀儡政権とし利権を吸い上げようとしたが、思った以上に大統領の政権は盤石であり、中々切り崩せない。
政権が盤石である以上、無理矢理革命軍を組織し大統領を殺した所で国民の支持を得られるとは思えない。
政権交代は出来るだけスムーズに行われなければならない。
その為には、大統領が身元も知れぬテロリストに殺され、そのテロリストを速やかに釣るし上げ、
涙ながらに大統領の意思を引き継ぐのが、一番国民にとってわかり易い。
つまり革命軍とはシンとステラのことだったんだよ!
ということにしたいらしい。
そうした上で、シンとステラが殺されることでこの作戦は完遂される。
とはいえ大統領を殺してしまうと、ヨーロッパの経済団体は自力で資源の位置を探さなければいけなくなる。
もともと大統領を速やかに救助する見返りとして資源の位置を聞きだすのが本作戦の最初の趣旨だったからだ。
けれど今はそれほど急いでバンバラの利権は欲しくない、もっと別に優先すべきウマイ利権を見つけたのだろう。
その為この団体は作戦変更し、その実行を実働部隊に任せた。
ボッシュはその実働部隊に再度雇われた格好になったのだ。
けれど「裏切りには慣れている」
速やかにステラと大統領とで脱出を図る。
無論やすやすと逃げられるとは思えないが…
- 関連記事
-
- エリア88 31日目 「経済戦争」
- エリア88 30日目 「悪魔の影」
- エリア88 29日目 「裏切りの大空再び」
- エリア88 28日目 「バンバラ大統領救出作戦」
- エリア88 27日目 「自由なる戦士」
コメント