シムアース 9日目 「グレタさん、臆病になる」

WS016113.jpg

Hej(こんにちは)、日本のみなさん。
環境活動家女子高生のグレタです。
好きなものは美しい自然、嫌いなものは二酸化炭素よ。

これまでわたしは一向に戦争をやめない人類を粛正し、そのあと色々な種に文明を担わせてきた。
でもヒトデは自ら興した文明を発展させられず死亡。
カルガモは芸術と哲学を放棄した結果、高度な社会を築きながらも心はハチやアリレベルのまま。
そしてハチやアリが本能的に戦争するように、自らの手で世界戦争あるいは内乱を起こし文明を滅ぼしてしまった。
この地球の真の支配者はどの種族であるべきか。どの種族でもダメなのかもしれない。

そうして悩むこと1億4000万年
新たに文明を手にしたのは…哺乳類だった。
グラフィック的にはヒト型なので、人類なのだと思う。

かつて人類は、原子力時代にその科学をさらに高めようと世界中の資源を全て科学に使った結果、資源を奪い合う世界大戦を起こした。
そして滅びた…っていうか私が滅ぼしたんだけど。
そしていくつかの種族に地球の支配権を奪われたのち、数億年を経て再び文明を手にした人類。

WS016114.jpg

新たなアダムとイブの勃興は、奇しくも旧時代の人類同様、アフリカだった。
これは、この新たな人類も、かつてと同じことを繰り返すと示唆しているのかもしれない。
いや、繰り返させてはダメだ。

WS016118.jpg

新たな人類が初めて文明を持ってから約3万3千年後、遂に人類は産業革命を起こした。
産業革命は機械力という新技術により、文明が加速度的に進歩する代償に、公害を生む。

なんだかまた同じ歴史を繰り返しそうだ。
ちょっとガイアくんの意見を聞いてみましょう。

WS016120.jpg

激おこ。
このままでは新たな人類も旧人類と同様の道を歩む未来なのは必定。
けれどそんな未来、わたしが変えて見せる。

旧人類は化石燃料と原子力燃料をじゃぶじゃぶ使うことで資源の枯渇を産み、それが原因で世界大戦戦争が起きた。
ならば再生可能エネルギーだけでいいじゃない!
というわけで原子力と化石燃料をビタ一文使わないことにした結果…

WS016121.jpg

新西暦3936年、未だインターネットなし。
再生可能エネルギーだけではエネルギー量が足りず、科学に革新をもたらすほどの力はないみたい…
これはある意味平和な世界と言えなくもないけれど、文明は停滞するとやがて滅びるとヒトデが教えてくれた。

このままでは人類は、静かにゆっくりと滅亡の道を歩むしかない。
それを回避するには化石燃料や原子力を解禁し、そのエネルギーを科学に用いるしかない。
けれどそれをすればかつてのように再び資源争奪戦争が起きる。

わたしが何をしようとしても、人類は滅びる気がする。
もう、どうしたらいいのか…
関連記事

コメント

非公開コメント