2019/09/01
ねじ式 14日目 「現(うつつ)へ」

全ての事は入院中に見ていた夢だった。
現実に戻った「T」は街をぶらつく。
現実の証拠に、街はカラーで彩られている。
Tは近所のS君なる家に来る。

これがS君だ。
原作では・・・なんだったかな?
売れてはいないけどそこそこ食いつなげるだけの漫画家をしていて、近くの朝鮮部落の人に海老を持って行ってた青年だったか。
後期つげ作品のキャラなのは確かだが、この頃の人物絵は線が細いのが多かった気がする。
「無能の人」の頃はそうでもないんだけど。
まぁともかく、Tと同じような仕事をしているのは確かなようだ。
S君はじめ、アパートに住むカズ子や街にある喫茶店やら駅の駅員やらいろいろな人と話す。
プレイヤーからすれば何が何だかなのだが、Tは彼らと交友を持っていたようだ。
しばらく語り尽くした後、再びS君と話すと、何やら奇妙なことを言い出す。
「先日N浦でTさんを見た。でもその頃Tさんは入院してたはずなのでTさんのはずではない。ではあの人は何だったのだろう?」
喫茶店のウェイトレスもこう言っていた。
「N浦では、探し物がみつかるそうですよ」
このゲームはなにしろとにかくわけがわからないのだが、そのわけのわからなさの全ての答えが、どうやらN浦という場所にあるようだ。
街の住人と喋りつくすと駅に下り電車が来るフラグが立つ。
下り電車に乗ったTは誘われるようにN浦に降り立つ。

ここは!
つげフリークなら常識の場所、「やなぎや主人」の舞台である長浦である。
つげ作品を知らなければさっぱり意味が分からないであろう。
何かに呼ばれるように流れて来たこの地。
ふと見ると、古ぼけた家屋があった。
中に入ると…
「おばあさんのしゃぶっているのはニッキのようですね」
「そうだよあげないよ」
の、あのお婆さんが居た。
「ゲンセンカン主人」に出て来た、あのお婆さんだ。
画面はいつの間にやら再びモノクロの世界になっていた。
そして目の前には先が見えない長い長いトンネルがあった。
入ってみると…
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