シュタインズゲート 32日目 「阿万音鈴羽」

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まゆりは鈴羽の父親を連れて来たという。
ではどこにいるのか?すぐ近くにいると言う。
それは…ダルだ。

一同気が抜けるが、まゆりはこう見えて鋭いところがある。
ダルが偽造し、鈴羽に渡そうとしたピンバッジ。これに描かれている文字は「OSHM***A 7010」だ。
しかし7に当たるところは下の傍線がギリギリ見え、2010と読む方がしっくり良く。
そしてOSHMそしてAは、ラボメンのそれぞれの姓の頭文字だ。
萌郁はともかく、フェイリス・ルカ子が何故か欠番になっているのは謎だが…

そしてこのタイムマシンはオカリンが後に創設するレジスタンスに所属する鈴羽が乗って来る。
鈴羽の父親も創設メンバーであり、彼がこのタイムマシンを作り、それは電話レンジ(仮)と構造が似ている。
これから起こる未来からすればオカリンの片腕のダルが創設メンバーになるのが自然の流れだ。
だからこそこのタイムマシンは、電話レンジ(仮)の機構を知っているダルならではの作りになっていたのだ。

さらに、この世界線では鈴羽尾行の際にダルは2010年のタイムマシンオフ会に参加していたという。
鈴羽の父親がこの時代タイムマシンオフ会に参加していたこと符合する。
もっとも、世界線変動感知能力リーディングシュタイナーを持つオカリンは、世界線の再構築を感知で切る変わりに再構築された歴史自体は認識し得なかったが。

そしてタイムマシンの名前。
正式名は「FG204 2nd EDITION Ver.2.31」。セカンドエディションとかダルの好きそうな名前であり、FGはFuture Gadgetの略と思われる。
すなわち未来ガジェットだ。

最後に、彼の父親のコードネームであるバレル・タイター。バレルとは樽の事である。
橋田至の一部にダルと樽をもじって、バレル・タイターと名乗ったのだ。つまり駄洒落である。

ここまで来ると、もう鈴羽の父はダルとしか考えられない。
かくして、親子の対面は成る。

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そうして全ての未練が吹っ切れた鈴羽は、1975年の過去へ飛ぶ。
その瞬間、鈴羽が彼の地でIBN5100を手に入れ、2010年の現在まで生き続け、初老に成った彼女がオカリンにIBN5100を手渡す、と言う世界が再構築されるはずである。
それを持ってオカリン達がSERNのエシュロン蓄積データの該当部分を消去すれば、まゆりの助かる未来に分岐するはずである。
それは同時にタイムマシンの完成する未来が無くなり、SERNによる暗黒の世界支配という未来が無くなる事を意味する、はずである。

それにしても、ダルがまさか結婚して子供まで出来るとは。
しかも鈴羽の容姿から見ると、嫁はかなりの器量だろう。
ラボメンの中で一番魔法使いに近い男だったと言うのに。
髪の色は確かに似てるなぁ・・・と思ったけど。
なってこったである。人生は不平等である。
でもダルも太ってるだけで顔はイケメンっぽいしなぁ・・・

ともかくも、鈴羽は過去へ飛び立った。

が。

しかし…

オカリンは世界線の変動を感知出来ない。
ラボに戻ってダイバージェンスメーターを見ても、数値は0.337187%。即ち、鈴羽が去る前に変わっていない。
その時、玄関を叩く音がする。
これは鈴羽か?そうに決まっている。
急いで扉を開ける。

立っていたのは、ミスターブラウン。下の店の店主であり、このビルの管理人だ。
彼は手紙を携えていた。
10年前にとある女性から預かった手紙で、10年後の今日にオカリンに渡してくれ、と頼まれたらしい。
読む。

その手紙は…阿万音鈴羽からの手紙だった。
内容は…

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絶望に彩られていた。

彼女はタイムマシンで1975年に降り立ったが、タイムマシンの修理は不完全だった。
その結果、彼女は記憶を無くしてしまっていた。
IBN5100を捜索すると言う使命を、綺麗さっぱり忘れてしまったのだ。
唯一覚えていたのは、橋田鈴と言う名前だけだった。
記憶喪失になった彼女は施設に預けられ、その後24年間を橋田鈴として生きた。
阿万音鈴羽と言う名前とその氏名を思い出したのは、この手紙を書く1年前だった。

2010年に寄り道せずに、まっすぐ1975年に行っていればよかった。
あるいはタイムマシンオフ会で父親を見つけられず、この世界を去ろうとしたのをオカリンはDメールで引きとめたが、それが無ければよかった。
そうすればその後起きた雷雨にタイムマシンが晒されず、故障することも無かった筈だ。

彼女はその手紙にひたすら謝罪と後悔と苦悩を書きなぐり、そしてその10日後、死んでしまった。
死因は…

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自殺。

橋田鈴としての彼女は天涯孤独ながら明るく生き、ミスターブラウンはそんな彼女の家に下宿していたという。
しかしこの手紙を書く1年前から様子がおかしくなり、一人ぼっちで自殺してしまった。
葬式にも殆ど人が来ない、寂しい最後だった。

阿万音鈴羽は、もう10年も前に死んでいた。
タイムマシンを直して、鈴羽を過去に飛ばした事で。

タイムマシンを直しても、でも直しきれず、過去に飛んだ鈴羽は記憶喪失の無意味で孤独な人生を歩んだ末に自殺。
IBN5100も渡されず、結果的にまゆりも死に、ディストピアの未来が確定する。
かといってタイムマシンを直さなくても、まゆりの死は確定する。

途方に暮れている暇もなく、秋葉原に通じる電車が全てストップする事態になる。
萌郁の襲撃の時間だ。

オカリンの決断は――
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