2016/05/03
ファーストクイーンⅣ 17日目(最終回) 「最後の戦い」

溶岩地帯を抜けた先にあったのは.ゴーレム達の卵だった。
ゴーレム達は人を殺すために生まれた自分たちを否定し、新たな生命として生まれ変わるために自らの卵を破壊した。
今度はやさしい母から生まれることを信じて。
スリフトやリスレイの話もそうだが、FQ4は全般的に戦争の悲しさを描いているところが秀逸。
ゴチャキャラシステムということもありあまり話の伏線とかが考えられていないのだが、その舌足らずなところがかえって想像の余地が大きくて良い。
まぁ思い出補正満載だが…

全ての元凶は、ゼネルのお抱え魔導士ゾン、その正体は異次元の魔物ガロア。
彼がゼネルを野望の狂気に走らせたことがすべての始まりだった。
そしてその真の目的は、火の妖精王として目覚めたアレスを危機に陥らせ、苦し紛れにサラマンダーを召喚させ、その熱を自身に浴びせることで完全復活することだった。
つまりゼネルの狂気、それによって引き起こされてきた戦禍と悲劇、それに対抗するアレスの怒り、全てがガロアの計算通りだったのだ。

莫大な熱を受け完全復活したガロアは、その魔力を持って全力で攻めてくる。
難易度が普通だとこの状態のガロアも割とあっさり倒せるのだが、苦闘モードだとかなりきつい。
魔法の一発一発が痛く、しかも瀕死になると使ってくる戦闘離脱が異様に激しく、びゅんびゅんとけたたましい音がしまくっている。
非常にやかましいなか、なんとかガロアを倒す。
アレス達の怒りの熱量はガロアの想像以上であり、それは熱で復活を果たしたガロアをも焼き尽くす程に激しいものであったのだ。

その身を焼き焦がされたガロアは真の力を開放する。
それはアレスの世界ではマンティコアと称される、異形の体であった。
最後の戦いである。
難易度普通でも結構手こずるこの最終形態であるが、さて苦闘モードはどうかというと…これがさほど変わらない。
ベルダのファイアドラゴンの方がはるかに強いぞこれ…
まぁ最後くらいはテンポ良く進ませてあげようという措置だな、多分。

かくしてガロアは倒される。
そしてエンディングへ。
アレスは火の精霊王として他の精霊王とともに、ガロアの完全討伐に異界へと旅発つ。
そうであってもガロアは後の世にやがて復活するという。
ガロアを完全に倒すためには、この地をまとめる最初の女王が現れるまで待たねばならないという。
…と、ファーストクイーンシリーズ第1作への繋がりを示唆し、物語は幕を閉じる。
■感想
こうして改めてやり直してみると、ファーストクイーン4はなかなか話が練られており、重いエピソードも多い。
しかしそれをあまり感じさせないところがゴチャキャラシステムの良さである。
ゲームとしては今回初めて苦闘モードでやってみたが、きちんと進めればそう無理ゲーというほどの難度ではなかった。
キツイのはベルダ城戦やゴブリン戦くらいか。
欲を言えば兵を失った時のリカバリがもっと簡単であればよかったと思うが、そこまで至れり尽くせりだと苦闘の意味もないし、これはこれでよしである。
気になったところは98版のUIの方が良かったという点と、時代のせいもあるが無理やりな時代相応のムービー。
これがため、98版では詳細に書かれていたOPやエンディングでの経緯や推移や結果が端折られてしまっている。
そして何より末弥純氏によるOP画像やスタッフロール画像が削られているのが非常に悲しい。
win版ファーストクイーン3では天野喜孝氏のイラストは残されていたのに、なぜ削ってしまったのか…
しかしそれ以外は文句無しの出来であり、全般的に見ればやはり面白さは健在。
そして今回ブログに経緯を描いていくことで、これまでさっと流していたこのゲームの意外な(失礼)話の深さにも触れることが出来た。
やはり名作は時間が経っても名作なのだなぁと改めて再確認した次第であった。
呉さん面白いゲームをありがとう!
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