ランス4 8日目 「最強の闘将」

WS039857.jpg

リア王女の命を受けシィルを暗殺しようとするかなみであったが、躊躇しているうちにランスに乱入され取り押さえられる。
何だかんだランスは間に合う男であり、シィルがぞっこんになるのも無理が無いのであった。

ランスはかなみを取り押さえつつ説教する。
この世のかわいい子は全て俺様の所有物であるからして、横恋慕しても意味が無い。
女どもの個人の気持ちは知らんが、俺様は可愛い子には全員平等に愛を注いでいる。
もちろんかなみもその一人だと付け加え、彼女に暗殺をやめさせる。
何も考えていないようで深く考えているようでやはり何も考えていないランスであった。

それよりも困ったことにかなみはこんないい加減な文句を真に受け、普通の女の子扱いされたことが満更でもない。
頬を赤くしつつすねた態度で普通の女の子然を満喫しているかなみだが、主命を果たせなかったことは変わらない。
王家付きの忍者としては明らかに失格でありポンコツだ。
流石かなみちゃん、世界で三本の指が入る忍者なだけはあるのであった。

結局シィル暗殺計画はうやむやになり、その後は何事も無かったように闘神都市の探索を続ける。
まだレイラさんやマリアを助けていないからだ。

途中ヘルマン捜索隊の隊長ビッチとばったり会い、彼に同行しているイオへのお仕置きも兼ねて追い詰める。
が、すんでのところで考古学者見習いでありビッチの召使いでもあるメリムを放り投げられ、そのスキに逃げられる。
なかなかに不幸体質の少女と言える。
そして再びビッチと会ったのだが、その時にはビッチは蘇らせた闘将ディオ・カルミスを連れていた。

WS039928.jpg

ディオは最強の闘将とうそぶくだけはあり非常に強い。
魔法は全く通じず物理攻撃も歯が立たない。こんなもんとまともにやり合ってもしょうがない。
取り敢えずスタコラサッサと逃げるが、なんとずかずか追いかけられてくるではないか。どうも快楽殺人者の気がある。
すんでのところでお帰り盆栽という町に戻るワープアイテムを使い逃げる。
俺様が本気を出せば勝てるがこんな物騒な奴と戦っても疲れるだけなので、今後は近付かないでおく。命拾いしたな!

WS039959.jpg

ところでこのゲームでは一度に連れていける人数に制限がある。
今回はジュリアを留守番にしてきたが、ジュリア以外はだいぶレベル上がってきたので彼女はリックと交代させる。
ジュリアは何しろとにかく弱すぎるのだが、彼女がいる状態でハニーキングに会うと修行イベントが起き多少は強くなる。
ちなみに修行パターンは4種類ある。
今回はバランスのジェイミー…じゃない、バランスのジュリアにしたがあまり意味がない気がする。
力のジュリア(攻撃力アップ)か守りのジュリア(HPアップ)がよろしかろう。

ジュリアだけでなく、色々なキャラの有無でイベントが起きたり起きなかったりする。
しかしメリムは弱いが彼女が居ないとメインイベントが進まなかったりするので、彼女はいつも加入していたほうがよかろう。
この辺のユニットの有無によるイベントフラグシステムに、次回発売される鬼畜王ランスのシステムの片鱗が垣間見える。

ランス4 7日目 「シィル暗殺」

WS039703.jpg

真面目に闘神都市を捜索していたヘルマンとリーザスのことなど知る由もなく、ランスはシィルをいじめていた。
これはイオの魅了魔法によるものであるが、半分は素かもしれない。
いじめも佳境な所で来客が。
来たのはリックとジュリアだった。

ヘルマン兵装のイオを見たリックは彼女を問いただすと、シィルはリックに助けを求める。
彼女によってランスがおかしくなってしまったと。プレイヤー的にはあまり変わって無かった気もするのだが。
リックはランスに痛撃を食らわせ気絶させ正気に戻す。
一応作中設定では個人戦においてはランス>リックだった気がするので、魅了魔法によって多少は剣技が鈍っていたのだろう。
分が悪いと見たイオは、これまで獲得した闘神都市を起動させる4つのキーのうちの一つを持ってヘルマン隊の元に去る。
サドっ気がある上に嘘つきで人気投票やってもあまり票が集まらなそうな彼女であるが、一応職務には忠実であるようだ。

WS039673.jpg

そのヘルマン隊は闘将…闘神都市を守っていた魔法動力のロボットのようなもののうち一体を目覚めさせる。
ディオ・カルミスという最強の闘将らしい。
ただ闘将はその創造主であるMMルーンによって、人類抹殺指令を受けている。
これではモヤシのようなビッチなど一撃で撲殺されるであろうが、ビッチの臆病で疑心暗鬼な性格が今回は功を奏す。
ぷちハニーと呼ばれる小型の爆弾をディオのそこかしこに埋め、いつでも爆発させられるようにした上で目覚めさせたのだ。
闘将と言えど命は惜しいのか、ディオはとりあえずビッチの元に付くこととなった。
この保身の塊のような男が最強クラスの暴力まで手にしてしまった。
こうなるとろくなことにならないのがランスシリーズ。
この世界の数少ない常識人であるヒューバートは隙を見て志津香を逃がす。
ヒューバートとしてはビッチは無論尊敬していないし、腐敗しきっている今のヘルマンもそう好きではない。
それならなぜあなたは逃げないのと志津香は聞くが、彼はヘルマンを逃げ出さない。
ヘルマンは変わるかもしれないからだ。未だ生死不明のグータラ皇子が戻ってきさえすれば。

その後ランスはリックと共に行動する。
彼の女たち(と断言してる)かなみやマリアがまだ迷宮内に残されているので、彼女を助けるためだ。
取り敢えずかなみを助けたが、それ以上は先に進めないようなので一旦宿屋に戻って休むこととした。

その夜、かなみはシィルと話す。
なんであんなランスみたいなどうしようもない酷い男と一緒に居るのか。
アイツは最低な男でありロクなもんじゃない、あなたならもっといい男と幸せになれるはず。

それを聞いたシィル、怒ってしまった。
彼女が奴隷に落とされた時にかかっていた絶対服従魔法はとっくの昔に切れている。
それでもランスについていく理由は、ランス様はどんな困難にも恐れず、あらゆる手段を駆使し立ち向かい勝利するから。
度外れて自分に正直で、鋼の意志でブレない強い生き方をしているから。
そういうのをつまり鬼畜と言うのだが、シィルはそれほどまでにランスのことが本当に好きなのだ。
それを聞いたかなみは…

WS039852.jpg

シィルを暗殺しようとする。
もしもシィルがランスの事を好きだと言ったのなら、殺せ。
それが、彼女の主人であるリーザスを統べる王女リアの特命だからだ。

流石にランスにぞっこんなリアなだけであり、彼女もランスに負けず劣らず鬼畜だ。
忍者は死を賭してでも主人の命令を守らなければならない。
首にかなみの短刀が添えられ、シィルは…

ランス4 6日目 「救出隊上陸」

WS039504.jpg

空中に浮かぶ闘神都市は、かつて存在した超魔法技術を持った教団の遺産。
そのことを知ったランスはこれを使いこなして世界を支配してやろうと良からぬことをたくらむ。
この地で暗躍するヘルマンは飽くまで闘神都市の力でリーザスに鉄槌を食らわすことしか考えていないのに。
相変わらずブレないランスであった。

一方場面変わってリーザスから派遣されたランス救出隊。
マリア・志津香・かなみというおなじみのメンバーにリック・レイラというリーザスの誇る将軍クラスの戦士。
そして全く戦力にならなさそうなジュリアという新人親衛隊。

彼女らはチューリップ4号と呼ばれる飛空艇?で闘神都市に接近する。
が、突貫で作ったせいか重量オーバーなのか墜落してしまう。
取り敢えず(ほぼ)全員歴戦の勇者ではあるので、大したけがもなく何とか着陸し、4号を急造の拠点としランス捜索を始める。

WS039543.jpg

その捜索の途上、マリアたちリーザスの一団は遂にヘルマンとの接触を果たす。
ヘルマン捜索隊率いるビッチ・ゴルチは金切り声で部下であるヒューバートというヘルマンの戦士に足止めをさせる。
ヒューバートはやれやれとリックと一太刀まみえた後…さっさと逃げていく。
どうもやる気がない。

リーザスたちと比べてヘルマンの士気は、ビッチを除き著しく低い。
無能と卑屈を極めたビッチを上司に戴いては、そうならざるを得ない。
特にヒューバートには大きな目的があったから。
魔人に裏切られ死んだと伝えられているグータラ皇子。あいつの安否を確かめなければ。
あんなふてぶてしい奴が死ぬはずがない。
あいつが居てこそ、俺たちの大望は成し遂げられる。
それまで死ぬわけにはいかないのだ。

WS039656.jpg

捜索を進めるリーザス隊は重要そうな鍵を見つける。
その鍵は消える床に囲まれた宝箱の中に入って居たが、手前のスイッチを踏めば床が現れる。
なのでジュリアをおもり代わりにして床を出現させたのだ。
一番役に立たなさそうなジュリアに生殺与奪の権を握らせるとは極めて不用心と言えよう。

案の定というか、リーザス隊の後を付けていたヘルマン隊はジュリアを人質にし、鍵を持ってこちらに来いと言って来る。
逡巡も無く志津香が人質の代わりを申し出て、鍵を持ってヘルマンの元へ行く。
ぶっきらぼうでカンシャク持ちで人付き合いの悪そうな志津香であるが、たまにこういった妙な正義感を見せる。
かつてカスタムの町を操られていたとはいえ恐怖のどん底に突き落とした彼女なりのけじめだろうか。
あるいはかつての自分の間違った生き方を鬼畜なやり方で無理やり修正した、口の大きな緑色の大馬鹿者に対する意地か。

こうして自ら人質になり鍵を渡した志津香は、その約束を果たされることもなく…
スイッチは切られジュリア諸共リーザス隊は遥か階下まで落ちていく。
果たして彼らの運命やいかに。
まぁ前作で最強クラスの魔人ノスを倒した連中なのでケロリとしているに決まっておろうが。

ランス4 5日目 「ユプシロン」

WS039365.jpg

ランスが出会った幽霊は教会からもらった聖水を使うことで成仏。
どういう実験をされたのか本人もあまり覚えていなくて詳しくはわからなかったが、鍵をくれた。
ただその鍵はイオが望んでいた鍵ではなく、研究室の鍵だった。
先ほど出会ったモガンダとかいう変な博士の研究室だ。
あの博士は自らを闘将に改造して数百年の間ひたすら実験をしているようなので、このあたりの鍵も持っていよう。
というわけで彼を探しにそこらをウロウロしていると、ボォルグと言う名の闘将に出会う。

それは故障していたが、闘将は魔力が動力源らしいのでシィルをけしかけて注入してみる。
するとそいつは魔人と人類必ずや殲滅すべしと物騒な事を言って襲い掛かってくる。

自分は元々魔族とそれを束ねる魔人を倒す為に魔法使いの創造主によって作られた。
魔人の災禍にさいなまれ続ける人類を救うために。
しかし魔法を使えない人類はその魔法使いに反旗を翻したので、おこった魔法使いは闘将に人類をも殲滅せよと指令。
理想と現実が違ったのでブチ切れるというポルポトのようなヤバい奴だ。

そんな奴に作られた闘将はさぞ強かろうと思いきや、元々故障していたのでターンを経るごとに何もせずとも壊れていく。
ただ時折強烈な攻撃をしてくるのは、流石魔人に対抗すべく造られた闘将と言える。
とりあえずこんな物騒な奴にもう要は無いので完全にぶち壊して先に進むと、日記が見つかる。

それはモガンダ博士とは別の博士の日記だ。
彼は闘将を作る博士陣の中では異端であり、様々な生き物を捕らえて化石化して保存。
人間以外の生物を闘将化するのは禁忌らしいのだが、博士はそんなことなど構わない。
その秘密の研究室への入り口を掴んだが、戦況が悪化しており闘神都市ユプシロンを動かさざるを得ずそれどころではない…

いまいち要領が得ないのだが博士の居場所はわかったので行ってみる。

WS039428.jpg

彼は倉庫から化石化した生き物を持ってきて闘将化の手術をしようとしていた所だった。
その素体は人間の女性。人間以外の生物を闘将化したがりなのにどうも行動がちぐはぐだ。
そもそも言動もおかしいのでとっくの昔からおかしくなっているのであろう。

とにかくこんな変な奴を生かしてもおいてもろくなことが無いので、とっととぶち殺し女性を助けた。
彼女はサーナキアと言い、ダラス国の騎士であり闘神都市捜索隊の隊長であるという。
そこを博士に捕まり、200年間石にされていたのだ。
つまり捜索隊の子孫が住む町の連中の先祖が彼女ということだ。

彼女はなかなかの美人だが、その口ぶりが騎士特有の教条主義でありランスはイライラ。
サドっ気のあるイオに大層辱められ、誇り高い彼女は自死を選ぼうとする。
が、ランスは悪態の限りを突き彼女のヘイトを全身に受け、生きる目標を持たせることで彼女を生かすこととした。
前前作のランス2で父の仇を倒せなかった志津香にひどいことをし、生きる目標を持たせたのと同じだ。
こう書くとランスは実に思慮深そうな男であるが、ただの鬼畜である。

WS039490.jpg

博士はイオが求める鍵を持っていたので、これで当初の目標を達成。
更に次の鍵も探そうと意気込むが、その前に今回色々情報量が多かったので整理する。
何しろ200年前の歴史的遺跡での冒険なので、そのあたりの歴史を知っておこうということだ。
この辺は長生きしているランスの下僕悪魔フィリスが詳しそうなので語らせる。

200年前、この世界は魔王ガイに支配されていた。
最も歴代の魔王よりかはマシだったようなのだが、その直轄の配下である魔人と大量の魔物も含めて脅威なのは変わらない。
こんな不安定な時代はよろしくない、恒久的な平和を作らねばと立ち上がったのが、マジック・マスター・ルーン。
彼は膨大な魔力を持った最強の魔法使いであり、その力を持って人類圏を統一。
聖魔教団と呼ばれる統治機構を組織する。

更に闘将と呼ばれる魔導兵器を作り出し、農作業に従事させるとともに戦闘もこなせるようにし魔物を蹴散らす。
その上闘神都市と呼ばれる闘将たちを大量に繰り出す前線基地を次々と作り出していった。
しかしその動きを察知した魔人たちにより聖魔教団の準備が完全に整う前に攻め込まれる。
その戦争は魔人戦争と呼ばれ32年にも及んだが、疲弊した人類は理想を掲げるMMルーンに反旗。
守ってきたはずの人類に裏切られたMMルーンは激怒し、闘将に人類をも駆逐するように指令。
その直後、MMルーンは最も信頼するとある別の魔法使いに殺され、戦争は人類側の無惨な敗北に終わる。

…というフェリスの講義だが、ランスは聞いちゃいない。
ただ、かつて魔人勢を32年間足止めしたという闘神都市の一つであるここユプシロンは残っている。
ならばするべきことは一つ。これを自在に操って世界を支配することだがははは。
流石鬼畜王ランス、そのメンタルは暗躍するヘルマン勢と大して変わらないというか、むしろもっとひどかったりする。

ランス4 4日目 「闘将」

WS039275.jpg

ヘルマンの魔法使いイオに魅了魔法をかけられたランスは、大切な鍵を探してと彼女に頼まれる。
何しろ状態異常耐性ゼロのランス、そのまま彼女をホイホイと仲間にし闘神都市を探索する。

しばらく進むとロボットのような妙な博士に出会う。
話すこともよくわからない。彼はそこらのモンスターを闘将に改造したという。
闘将とは一部あるいは全部を機械化した存在で、脳に一定の魔力をそそぐことで動くものらしい。
魔力を動力源としたロボットのようなものだろうか。

そのモンスター闘将はそう強くもなく、サクッと倒す。
すると手駒を倒されたロボット…いや闘将の博士はとっとと逃げ出していく。
なぜ捕まえておかなかったのと不合理にもイオに問い詰められるシィル。
シィルはランスに助けを求めるが…

WS039283.jpg

ランスからげしげしと足蹴にされ、サドっ気のあるいイオからは鞭打ちのお仕置きを受けてしまう。
なかなかに大映ドラマ的なシーンと言えよう。
魅了魔法にコロリとひっかかるランスもしょうもないが、彼が正気に戻った時のイオがどうなるかも不安であり楽しみでもある。

ところでこのむち打ちシーンなのだが、キャラの横向きグラフィックも殆ど無いのに、むち打ちシーンのドット絵はしっかりある。
it's eroge maker!!なアリスソフトの矜持を感じる。

WS039306.jpg

更に先に進むとランスシリーズの名物、幽霊に出会う。
彼女はイオの求める鍵のありかを知っているようなのだが、欲しければ成仏させてくれと言って来る。
このフロアの牢屋に白骨化した彼女の死体があり、どうやら激しい人体実験の末放置されてしまったらしい。
それは闘将とやらを作るための実験の一つだったのであろうか。

こういうのを見て義憤に駆られるランスでもないが、とりあえず可愛い子は幽霊であっても俺様の所有物。
せっせと彼女を成仏させる方法を考えてみよう。

ランス4 3日目 「接触」

WS039209.jpg

当初98版でやってたランス4だが、制作者のTADAさんのブログにwin向け・経験値2倍のファイルがアップされていたので適用。

98版と違ってメタすぎるセリフ(冒頭ランスの詳しくは過去作をやれよ的な)は削除されているが、他はおおよそ従来通り。
あとメッセージスピードが一瞬となり、マウスオペレーションがしやすくなっている。
それでも現在のゲームのUIからすれば当然及ばない所もあるが、まぁこの辺も含めて楽しむのがレトロゲーマーであろう。

98版は16色モードだったせいか色が結構寂しかったが、こちらはキャラ画像も遺影みたいになっておらず鮮やかだ。
そしてなんといっても経験値2倍が実に現代的であり見る見るうちにレベルが上がる。
と言うわけで続きを始める。

ヘルマン帝国捜索隊はどうやら何らかの手段でランス達と同じ闘神都市に来ていたようだ。
そして彼らは都市の中枢へと入り、この都市を動かそうとする。にっくきヘルマンに一撃を食らわす為に。
…が、動かない。
4つのコアブロックにある鍵が無ければ起動しないというのを、メガネっ子考古学者見習いメリムが掴む。

彼女の上司であり捜索隊のリーダーであるビッチ・ゴルチは実に無能っぽいのだが、策略はそこそこ長けている。
ヘルマン捜索隊はこちらの中枢のモニタ室で脳天気な二人連れを見つけたので、自ら動くのでなく彼らを使おうと考える。
そこで配下として連れてきたイオ・イシュタルという女性をこの二人組の元へ派遣することとする。
この二人組と言うのが、我らがランスとシィルだ。よりにもよって最悪な人選をしたものである。

WS039238.jpg

一方地上ではランス救出隊を闘神都市まで運ぶチューリップ4号なるものが完成。
製作者マリアのバランスブレイカーっぷりは相変わらずヤバイ。
救出隊は忍者かなみとリーザス将軍のリックとレイラ、運転手のマリアに付き添い?の志津香。
そして何故か全く役に立たなそうな新人近衛兵ジュリア・リンダムが帯同する。
リアの人選なのだがこう見えてこの王女かなりしたたかなので、何か深い意味がありそうな気もする。

WS039246.jpg

場面変わってイオはランス達と接触。
彼女は魅了の魔法が使えるのだが、ランスという男は状態異常系魔法にすこぶる弱い。
ランス03では洗脳されランス6では眠らされとまことにどうしようもない。
当然のごとくランスはイオにコロリと魅了され、イオこそが自分に相応しい恋人と断定。
奴隷のシィルはただの奴隷としてケンモホロロな扱いとなる。
アワレ一途な乙女シィルちゃんの明日はどっちだ…というこの実に少女漫画的な構成もランスシリーズの魅力と言えよう。
後作のシィルはもう色んな意味でおおらかになり過ぎて動かし辛くなっていくのだが。

ランス4 2日目 「待つ人々」

WS039094.jpg

地上では、マリアたちがリーザス王国支援の元、妙な乗り物を作っていた。
前作でヘルマンからリーザスを救った救国の英雄ランスを探す為、マリアとリーザスは全技術と全諜報網を駆使。
その結果天空に浮かぶ謎の島イラーピュ…つまり闘神都市に居る事を突き止め、その救出に向かおうというのだ。
ランスに対しまだまだデレていなかった志津香もさりげなくウロウロしているところがまことによろしい。

というわけで闘神都市に住む人々。
そもそも彼らの祖先は何なのかというと、200年前にやってきたリーザスとヘルマンに挟まれた小国の捜索隊の末裔らしい。
実際の地政学と同様、大国間に挟まれた小国は常にどちらかの属国となる事を余儀なくされる。
自主独立したければ物騒な超兵器を持って周りを威嚇するしかない。
その兵器を求めて、その小国の捜索隊は転送装置を使いこの闘神都市に辿り着いた。
ところがここにはなぜかモンスターがうようよおり、たちまち捜索隊は半壊。
転送装置も壊され、戻ることもできず仕方なく闘神都市に根を張った末裔たちが、今ここに住んでいる人々だ。
そんな先祖の失敗体験を引きずっているためか、誰もかれもあまり覇気がない。

一方われらがランスはそんな事情などどうでもよい。
取り敢えず奴隷のシィルが居なければ昼も夜も生活が不便なので、とっととゴリラのようなレストランのおかみを倒さねばである。

WS039101.jpg

この闘神都市には中央に大きな塔があり、東西南北にそれぞれ小さめな搭がある。
その辺をウロウロしていたランスは唯一入れる西の塔で、中にいる雑魚を倒しレベルアップに勤しむこととする。
まったくなぜたかが奴隷の為にこの世界一の勇者ランス様がしこしこレベル上げなどしなければならんのか、ぶつぶつ。
ランスもまたツンデレであった。

このマップ移動はランス2と同じような感じで、枠で区切られたマップを一歩一歩歩いていく。
当時のゲームであれば四方向スクロールで表現するのが当たり前なのだが、技術力あるいは工程不足で断念したらしい。
ただアリスソフトのゲームの素晴らしいところは、そうしたハード上の制約をうまくゲーム性に落とし込んでいるところだ。
後年アリスソフトは地域制圧型ゲームというジャンルのゲームを出し、広くユーザーの支持を得る。
地域を制圧し、特定のイベントをこなすことでキャラに対する共感度を上げつつ仲間が増える楽しみをユーザーに与えている。
これもそれ自体をコンセプトにしたのでなく、信長の野望のような思考ルーチンは作るのが難しいからという理由らしい。
地域を制圧してイベントをこなすというのも、フラグを建てまくるという意味では旧来のコマンド型AVGの発展形と言える。
技術に頼らず昔からのいいものを改良しつつ使い続けなさいというのは、ゲームボーイの開発者である横井軍平氏の弁だ。
そのあたりの拘りがアリスソフトにもあるからこそ、長年支持され続けてきたのであろう。
拘りと言うか、色々不足し過ぎてそうせざるを得なかったというか…

とか考えながら二階まで進むと、幸福きゃんきゃんの居る部屋に辿り着いた。
しばき倒すとなんとレベルが一気に9も上がったため、さっそくレストランのゴリラおかみをぼてくり倒す。
するとおかみは怒るでもなく、ランスを感心して見ている。
何が何でも自分の意思を貫き通すランスの生きざまは、あらゆることをあきらめたこの町を変えてくれるかもしれないと。
ランスを待っているのは地上の人々だけではない。
天空に浮かぶ闘神都市の人々も、ランスのような人間を待っていたのかもしれない。
鬼畜だけど。

WS039154.jpg

この町はモンスターに半ば支配されている。
3年に一度おかゆフィーバーというよくわからない怪物に可愛い女の子を捧げなければ、町の人々が大勢殺されてしまうという。
かつて町の人も反攻を試みたのだが失敗し、その仕返しに村人が沢山殺されてしまった。
以来町の人々は先祖の失敗体験もありますます殻に閉じこもってしまった。
だがこの世の全ての可愛い女の子はランスの所有物。地上2500mにある闘神都市でもその法則は変わらない。
というわけでいそいそと化け物退治に向かうランスであった。

ランスは例え下心のためとはいえ、どのシリーズでも結果的に周りの人々を明るく前向きに変える。
その下心を大人達に毎回うまく利用されているとも言えるのだが。

ランス4 1日目 「闘神都市」

WS038997.jpg

ランス10を始めるにあたってランスシリーズを一度全部やっておこう、ということで今回はランス4を始める。
リメイクは多分もう出ない気がするし…

以下バックストーリー。
かつて魔族が世界を支配した時代、その魔族に反旗を翻した教団があった。
マジック・マスター・ルーンと呼ばれる頭目を筆頭としたその教団は闘神都市と呼ばれる空中要塞を次々と建設。
その威力を持って魔族を統べる魔人たちと互角に戦い、人類は初めて魔族と拮抗し対等に生存しうる、一時の平和を得た。
が、その平和は裏切りによってあっけなく途切れる…

そして現在。

WS039009.jpg

何やらよくわからないところで怪しい連中が遺跡のようなところを発掘している。
彼らはヘルマン帝国の調査隊のようで、宿敵リーザスに鉄槌を食らわす超兵器を探しにここまで来たという。
ここではメリムという後作でもちらほら活躍する考古学が趣味の少女が出てくる。

ちなみにこの場面ではSRPGっぽい背景でキャラチップがちょこちょこアニメーションする。
サークの操演システムやドラスレ英雄伝説の流れを汲んだこの時代のゲームらしいギミックである。
しかし後で戦闘すればわかるが、横向きグラフィックが実は無かったりするのが、この時代のアリスソフトの限界を感じる。
まぁ初期ファイアーエムブレムとかスパロボとかもそうだけど。
が、このメガネっ子のメリムがくるりんと1回転するアニメーションだけはやたら滑らかだ。
おそらく他のキャラの10倍くらいのリソースを使っている。
このメガネっ子に対する異常な執着もアリスソフトらしいと言えよう。開発者はハニーかもしれない。

というわけで前回(ランス3)、世界最強の存在である魔王ジルを倒したものの閉鎖空間に取り残されてしまったランスとシィル。
一級神である光の神GODを怒らせた天罰で、その閉鎖空間から無理やり妙な所に飛ばされたところから物語は始まる。
妙な所に飛ばされた彼らは…すっぽんぽんだった。

天罰により身ぐるみはがされた挙句、特に不届きなランスはレベル1に戻されてしまったからだ。
奴隷のシィルは近くにあった町で自分とランス用の装備を揃える。
天罰で金も殆ど無くなったので、その街に会ったレストランで3か月無給で働くことを条件でお金を借りたのだ。
そんなもん知るかとランスはそのレストランの支配人をボコボコにして帰ろうとする。

WS039040.jpg

その支配人はやたらゴツく強そうだが、ついさっき魔王ジルさえ倒したランスの敵ではない…はずなのに。
天罰によりなんとレベル1にまで戻されてしまっていたランスは軽くひねられ放り出される。
かくしてシィルはレストランの籠の鳥となり、ランスはこのよくわからない世界を1人さ迷うこととなった。

しかしそれにしてもしなびた町だ。
俺様のようなエレガントな人間に相応しくない。
レストランを破壊してシィル連れ出してとっとと出て行ってやるかを悪態をつくランスであるが、どうもおかしい。
この町の青年団とやらにカチコミ色々話を聞き出してみると、30年振りに見る来訪者だとか言っている。
このあたり一帯は出ることは出来ないし、入ることもできないはずなのに、とか。

一体何を言っとるんだこいつらは。
ここは何やら妙な結界でも貼られてるのか、夢か幻の町なのか。
と思いきや、ここはそんなありきたりな場所ではないという。
ここは…

WS039060.jpg

地上2500メートルに浮かぶ空中の都市、ランスの世界で言うイラーピュ。
彼らの言葉でそれは、闘神都市と呼ばれていた。

虚空にポツンと浮かぶ妙な島を舞台に、ランスの新たな冒険が始まる…!(レベル1で)

聖剣伝説2(スクウェア)

WS037355.jpg

■紹介
1993年、スクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売されたスーパーファミコン用アクションロールプレイングゲーム。

拡縮や回転機能をフル活用し、脅威のアニメパターンを持つグラフィックと音楽と言ったキャッチーな見た目。
高速スクロールやリングコマンドで次世代機の凄味を感じさせ、動かしているだけでワクワクするゲームの代表格。
今の視点からすればUIや攻撃テンポの悪さは感じられるが、当時にしてこれほどの物を出したことに凄味がある。

そして最も評価すべきはやはりストーリーだろう。
気弱な青年の成長物語で一言で片づけられるも、その中身は濃厚だ。
各キャラの個性が際立ち、出会いと別れに生と死を容赦なく織り込み、やがて世界を巻き込む大戦が良く描けている。

個人的に一番良いと思ったのが生と死の描写から逃げなかったことであろう。
特にその辺をぼかしているゲームが多い(と思われる)昨今のゲームに慣れていると、この点は逆に新鮮に映る。

全体としては手放しで褒められるほどでもないのだが、現在のあらゆるゲームの萌芽を所々に感じられる作品であると思う。

■評価
B+

■動画


プレイ日記はこちら
簡易攻略はこちら
Amazon→【PS4】聖剣伝説2 シークレット オブ マナ


聖剣伝説2

聖剣伝説2 簡易攻略

■序盤
・攻撃は連打ではなく、100%溜めてから行う
・相手がダウンモーションでも攻撃判定は残っているので、100%溜めてから攻撃すれば連続で当たる
・ボスのルームガーダーが最初の難所。事前にポポイの土魔法のレベルを出来るだけ上げておく
・上の大地(ポポイの故郷のあるところ)に行けるようになってからドワーフの長老に会うとちびっこハンマーが貰える

■中盤
・仲間のAIは溜め攻撃にした方が敵を倒しやすいが、移動がネックとなる。お好みで
・カラッカ王国のオアシスにはフラミーに乗れるようになった後、カラッカ王国南の小島で貰えるアメフラシのしっぽを使う
・月魔法を手に入れたら今後は敵も固くなるので、ポポイの魔法→アブソーブの永久機関でサクサク進めた方が良い
・装備は常に最新の物を揃えておく。揃ってない状態で先に進むよりレベル上げを兼ねて金稼ぎしたほうがいい

■終盤
・ランディの最強頭装備であるグリフォンヘルムはマナの聖地に居るグリフォンハンドからしか手に入らない
・その他の最強装備は全てマナの要塞の宝箱や敵のドロップから手に入る
・ウィスポスライム対策にポポイの闇魔法レベルを上げておく
・ダークリッチ対策にプリムの光魔法レベルを上げておく。宿屋でティンクルバリアを使いまくり→就寝ループが簡単
・神獣はグルグル炎の後に来る体当たりの場面でヒールウォーター→神獣が現れ出したらマナの剣の魔法ループでOK