第2次スーパーロボット大戦 7日目 「最強部隊ラストバタリオン」

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ジュピトリスでシロッコを追い詰めた反攻部隊であったが、そこでシロッコは重大な情報を伝える。
DC軍団がソーラーレイを起動させ、反攻部隊の宇宙での拠点であるソロモン(コンペイトウ)を破壊するとの情報だ。

これは罠でなく事実であり、シロッコはDCと反攻軍を戦わせてその間に自分独自の勢力を作ろうと言うのだ。
その野望を隠そうともしない所がシロッコの凄味であろう。
こんなカリスマあふれる大悪役の声と名も無き雑魚兵のへたれボイスが一緒と言うのがなんとも。

とにかくシロッコは捨て置き、ソーラーレイの発動を食い止めるため宇宙に戻る。
が、そこでDC最強部隊ラストバタリオンに鉢合わせてしまう。運が悪いのかこれもシロッコの策略なのか。
自分で最強とか言っちゃうラストバタリオンの頭領カロッゾ=ロナであるが、その実力は本物らしい。
何しろグレンダイザーのパイロットデュークさんがすっかり腰砕けにブルっているのだ。
少年アニメの主人公にあるまじき醜態と言えよう。

ともかく強すぎるので逃げろとアムロすら言っている。
しかし実際戦ってみると…意外と与しやすい。
レベルはさすがに高いがその分経験値も莫大なものがあるのでモリモリ経験値が入る。
これはいけそうだとカロッゾの乗るラフレシアにまで喧嘩をしかけてみるが…これは流石に強い。

HPが尋常無くあり、運動性最高のνガンダムですら8割方攻撃が当たってしまう。
ダメージソースもフィンファンネルとストナーサンシャイン以外はどうも心許ないうえ、精神コマンドも使い過ぎている。
デコイを置きつつ補給しつつ逃げまわりつつで何とかなったかもしれないが、めんどくさいので捨て置くことにした。

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カロッゾの宙域を脱出し、目的であるソーラーレイ破壊作戦に移る。
あと11分(11ターン)で発射と言うギリギリのタイミング。
これを指揮するのはDCのグレミー・トトだ。
ZZガンダムのグレミーとファーストのアムロが一緒の空間に居ると言うのがこのゲームの醍醐味である。

こちらの敵部隊は先ほどのラストバタリオンほど強くないようなので、サクッと攻略したいところ。




■現在の状況

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ラストバタリオン相手に修行していたおかげでレベルがモリモリ上がる。

修理役のメタス・ダイアナンAを除くと、エースはνガンダムを抜きゲッタードラゴンがトップに立つ。
この辺の順位はめまぐるしく変わると思われる。
そろそろ必中を使わないと攻撃が当たらなくなってきたスーパーロボット系は今後苦しくなるか。

第2次スーパーロボット大戦 6日目 「宇宙へ」

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各原作の(このゲームにおける)最終機がゴロゴロ手に入り、戦力が一気に拡充した反攻軍。
余勢を駆って一気にDC軍団の本拠がある宇宙へ飛び立つことする。

最終機と言っても第二次スパロボではマジンカイザーどころか鉄也さんも居ないので、グレートマジンガーが甲児の最終機となる。
自分は機体の乗り換えはあまりしないプレイスタイルなので、甲児のサンダーブレークの掛け声はずいぶん落ち着かない。

さて、宇宙に出てDC軍団のヤザンと戦っていると、突然ジュピトリスが姿を現す。
ジュピトリスとは木星の資源を地球に持ってくる輸送船だが、内部にはモビルスーツの製造工場まである。
艦船というより小型のスペースコロニーと言ったほうが近い、一種の移動要塞である。

味方になった強化人間のロザミィが中に入って行ってしまったので追ってみると…

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そこにはDC宇宙軍司令シロッコが居た。
原作でも見ないくらいのヤバイ顔をしている。
当然悪役顔に恥じず思想も不届きものであり、どうもDCの思想とは別の新たな勢力を起こそうとしているようだ。

とてもつもなく胡散臭いので全力でぶち殺すことにする。
DCの武力統一に反して決起した反攻軍なのに頼るのは武力と言うのが皮肉である。




■現在の状況

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流石νガンダムは伊達ではなく、モリモリとレベルが上がり瞬く間にトップに躍り出る。
そしてνガンダム以外は早くも息切れしつつある。
νガンダム以外の運動性や武器にまで改造資金が回らないためだ。
更に今作では集中が無いアムロはνガンダムをもってしてもポコポコダメージを受ける。

F完よりも壊れたバランスと言われる第二次スパロボコンプリートボックス版。
いよいよその片鱗が垣間見えてきたか…?

第2次スーパーロボット大戦 5日目 「急襲・ビアン=ゾルダーク」

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ホンコン基地に着き戦力補充をしている間、シャンハイあたりから救援信号が。
それは補充物資を運ぶミデアのもので、仕切るのはアムロの憧れマチルダさんであった。
光の速さで駆けつけるアムロは向かい寄せる敵を次々と撃ち落としていく。青春である。

一通り片付けると、南西に巨大な影が威圧感を伴って現れる。
単騎で世界中の半分の勢力を傘下に収めた究極ロボ、ヴァルシオンだ。
そして登場するのはヴァルシオンの設計者にしてDC軍団総帥ビアン=ゾルダーク博士。

彼にも彼なりの大義はあるのだが、思想統一に必要なのは武力統一という性急過ぎる手法は当然各地で反感を買う。
プレイヤー側勢力がその代表みたいなものであるのだが、その我々が束になってかかってもヴァルシオンには敵わないだろう。

しかしやはりというかなんというか、イベント戦闘すらなく二、三歩歩いて去って行ってしまった。
本当にただの顔見せであった。

置き土産の敵機械獣など問題でなく、そのままクリア。
マチルダさんから補充物資を受け取る。それは…

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νガンダムにグレートマジンガー、そしてゲッターロボを進化させたゲッターロボGであった。
ゲッターロボGは先のゲッターロボから改造を引き継ぎするのでお得である。

なお今作では鉄也さんは出てこない為、グレートマジンガーが今作での甲児の最終機となる。
そして言うまでもなくνガンダムは今作におけるアムロの最終機だ。

あとガンダムF91・グレンダイザー・ZZガンダムも最終兵器が装備される。
これで戦力がグググッと底上げされたので、思う存分彼らを改造してあげよう。
改造する資金が乏しすぎるけど。




■現在の状況

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戦力が一気に上げるも金は無し。
取り敢えずνガンダムの運動性とフィンファンネルを改造しておいた。

あとサイバスターが仲間になる。
後作では幸運サイフラッシュが彼の真価なのだが、このゲームは初期作ということもあり未だ精神コマンドがこなれていない。
果たして今後マサキは幸運を覚えるかどうか。

今作ではカミーユやアムロといったリアル系は集中を、甲児などスーパー系は鉄壁をなかなか覚えない。
最後まで覚えないかもしれない。
運動性の高いリアル系に集中を、装甲の高いスーパー系に鉄壁をかけて敵陣に放り込むセオリーが今作に通じるかどうか。
上手く立ち回らないとスパロボF完よりも難度が高くなりそうな気がしてならない。

第2次スーパーロボット大戦 4日目 「マ=クベの罠」

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キリマンジャロ近くの建設中の敵基地を制圧したところ、グレンダイザーがDC司令官マ=クベに捕らわれている情報を聞き出す。
早速救出に向かう反攻部隊であったが、謀略の職人マ=クベは図々しくもむこうから連絡しこちらを案内してくる。

当然の如く罠であり、グレンダイザーを人質にして良い気になっているが、ボスボロットに虚を突かれ無事奪還。
ポンコツなのになんだかんだ良い所を持って行くのはスパロボでも健在であった。

こうして面子を潰されたマ=クベであったが、それだけで終わらず…

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戦力補充の為ホンコンに向かう反攻部隊を待ち受け、しかも大量のミサイルまで打ち込んで来る。

このミサイルの厄介な所はAIが特殊な所だ。
通常の敵AIは最も自分に近く、かつHPが低い味方に襲い掛かってくる。なのでガンダム系が程よいデコイになってくれる。
ところがこのミサイルはマジンガーZやゲッターロボと言ったスーパーロボット系を優先してくるのだ。
お陰でよりにもよってテキサスマックがボコボコにされてしまった。
慌ててマックを下げたが、今度はマジンガーZに集中攻撃してくる。
このミサイルは正直かなり厄介なので、反撃はマニュアルにして防御でしのいだ方が良いだろう。

ミサイルさえどうにかすれば後はマ=クベのギャンだけだ。
ゲッタービームやブレストファイヤー等で焼けばそう難しくなく破壊できる。
破壊される間際、愛蔵の壺をキシリア…でなく、リューネに届けてくれと絶叫し果てる。

リューネは多分ビアン博士の娘の事だと思うが、まだ16歳くらいのはずだ。
マ=クベも随分趣味が変わったものである。




■現在の状況

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ZZガンダムが加入した。
が、広域殲滅兵器であるハイメガキャノンが壊れているらしくまだがっぽり金稼ぎと言うわけにはいかないようだ。

ここにきて敵もだいぶ強くなってきており、いよいよ素ガンダムに乗っているアムロはきつくなってきた。
しかしガンダムは基本的に改造引継ぎしないので、今テコ入れするのは勿体ない。
なのでデコイはしばらくの間後継機の無いF91か、改造引継ぎし装甲を上げているゲッターに何とか任せたいところ。
機体によって改造引継ぎの有無が異なると言うのは中々に悪い文化である。

第2次スーパーロボット大戦 3日目 「サイバスター登場」

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ダカール基地を落とした反攻軍は東進し、貴重な味方基地であるキリマンジャロ基地に向かう。
途中DCに捕らわれ脱走したフォウと共闘しつつフォウがあしゅら男爵に連れ去られつつという展開を経て、敵基地へ向かう。
情報量多すぎである。

この敵基地は味方キリマンジャロ基地の近くにあり、完成したら総攻撃を受けるのでそうなる前に破壊、ということだ。
だがこの基地は建設中にして既に長距離砲台が配備されておりハリネズミでどうしたものかと攻めあぐねていると…

おなじみの音楽と共にサイバスターが登場。目にもとまらぬ速さで敵砲台軍に突入しサイフラッシュ一閃。
瞬く間に砲台群を殲滅し一足先に敵基地へと突入していく。

サイバスターとはバンプレストオリジナルと言う奴であり、魔術とロボットを組み合わせたというキングオブ王道なロボ。
そのパイロット、マサキは陽気でおちゃらけているが決めるときは決めるというコテコテの80年代ヒーローだ。
ダウナー系な役柄が多い気がする緑川氏による元気はつらつボイスは貴重な気がする。
何しろオリジナルという事で、他の版権の動向に合わせず物語に深入りできるキャラでもある。
今後の展開に期待したいところだ。

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さて、マサキより一歩遅れて基地に入り破壊工作に従事するかと思いきや、既にボロボロになっていた。
どうやらシュウという奴がやったことらしい。
シュウというのはマサキと因縁のあるキャラで、グランゾンというとんでもないロボに搭乗している若き天才科学者。
非常に物語的に使い勝手のいいキャラなので、大抵のウインキー系スパロボでは真ラスボスを務めている。
シュウについても今後の展開に期待したい所。
その先にあるのは地獄の決戦なのだが。

マサキはシュウを追って一足先に基地を出ていく。
今回の版権キャラ達は完全に観客と化していたのであった。




■現在の状況

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資金が結構カツカツなため、1話に付き1装甲や1運動性のような感じでちまちま改造している。
なのでガンダムすら敵の攻撃がポコポコ当たるようになっており、徐々に苦しい展開だ。

現在改造してるのは乗り換えが無さそうで最後まで一線級で行けそう、及び改造を引き継ぎしそうなロボット…
前者はガンダムF91、後者はゲッターロボをちびちび改造している。

敵の情報曰くそのうちグレンダイザーが仲間になるっぽいので、ガンダムやマジンガーZはそれまで頑張ってもらおう。

第2次スーパーロボット大戦 2日目 「エルメスのララァ」

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カミーユを助けたりゲッターのヒロインミチルさんを助けたりし、少しずつ戦力を補充しながら反攻部隊は進む。

そしてダカールの基地を制圧しようというところで、シャアが再び攻めてくる。
ララァを伴って。

原作通りララァはシャアにぞっこん…のはずなんだが、アムロがララァの乗ったエルメスに隣接すると説得できる。
その説得のセリフは「僕がいるじゃないか!」。
それでララァはあっさりとシャアの元を離れ、アムロ達反攻部隊側に付く。
この辺の無茶苦茶さはFC版ファイアエムブレムのキャッチセールスの女王シーダとタメを張る。

上のセリフはその時のシャアのセリフである。
少女の不安定な気持ち汲む大人のセリフのように見えるが、原作ではアクシズ落としするくらいララァにハマっていた。
いわゆる捨て鉢というやつであろう。

ララァ、そんな傷心の大佐に対し…

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落ちなさい!
とか言ってビットを打ち込む。
なんというニュータイプ。

このカオスすぎる展開こそがスパロボの醍醐味…いや後年のスバロボでもあまり見ない気がする。




■現在の状況

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やはりというかなんというか、マジンガー・ガンダム・ゲッターの御三家がエースだ。
ゲッターはやや柔らかいが、改造を引き継ぐと思われるので装甲を少しだけ改造した。
マジンガーやガンダムはあとで後継機が手に入ると思うので、それまで改造はやめておく。

準エースはZガンダムかF91と言う所だろう。
カミーユは弱くないのだがZガンダムは大体中盤でいつも息切れする。今作ではどうだろうか。
F91はスパロボFではかなり強かった気がするので重点的に育てたい所。

あと重点的に育てたくないテキサスマックが微妙に使い勝手がよく、削りのつもりが敵を倒してしまうことがままある。
原作では1話で終わりのチョイ役だったくせにこの存在感よ。

第2次スーパーロボット大戦 1日目 「Zガンダム救出」

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第二次スーパーロボット大戦を始めます。

初出はファミコン版なのだが、これはプレイステーションで出たリメイク版。
スーパーロボット大戦コンプリートボックスという、第二次・第三次・EXの3つの作品をまとめたソフトがあり、その中の一つだ。

当時最新のスパロボであったスパロボFのシステムを流用し、最新のシステムでフルリメイクと言うのが売り文句であった。
しかし地獄のようなバランスのFシステムをそのまま導入したうえ、更に調整も大味なようで評価は散々だ。
ウィンキーソフトマニアとしてはそこまで言われたらそのピーキーなバランスを楽しむしかないではないか。
ということでやってみる。

以下ストーリー。
外宇宙からの脅威を感じ取った天才科学者ビアン・ゾルダーク。
彼はそれに対抗しうるスーパーロボット・ヴァルシオンを開発したが、何より地球が1枚岩でなければ脅威に立ち向かえない。
しかし地球は連邦やジオン軍・光子力研究所に機械獣軍団・早乙女研究所に恐竜帝国など、諸勢力が乱立。
そこでビアン博士はその圧倒的な頭脳とカリスマと技術力で諸勢力の半数をまとめ、一大勢力を築く。
その名はDC(ディヴァインクルセイダーズ)。
圧倒的武力で地球を強引に支配していくが、あまりに急進的かつ暴力的な統合手法は当然反発を生む。
DC軍団の攻勢に各地で反抗していたガンダム・マジンガーZ・ゲッターロボ及びその関連部隊は戦力を統合、反撃を開始した…

いわゆるDC戦争編と言う奴だ。
各原作で主役・ラスボスを務めていた連中を無理やり一つの世界に詰め込んだカオス感が大変よろしい。
最近のスパロボは並行世界理論で無理やり感を無くしており、そこが寂しくもあるのであった。

と言うわけで開始する。
反抗部隊はまず戦力を補充するため、捕われたカミーユ及びZガンダムの救出に向かう。

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しばらく進めると、シャアが割り込んで来る。
クワトロでなくシャアがカミーユと同時間軸というカオス感を存分に堪能すべし。
なお原作ではシャアはジオン軍所属なのだが、ジオン軍は今作はDC軍団の傘下組織という事になっている。
マジンガーZの宿敵Dr.ヘルもDC軍団の傘下。
つまり原作の悪役勢力は全てビアン博士の傘下にあるのだ。どんだけヤバい人なのかわかるってものである。

ちなみにここまでいくらか戦闘するのだが、このゲームはとにかくロード時間が長い。
敵キャラを選択するたびに曲が変わるのだが、その曲もデータを読み込むためか相当時間がかかる。
スパロボα以降になるとさほど気にならくなるのだが、この当時はまだプレステの解析がそこまで進んでなかったのだろう。
あまりに長すぎるのでご飯を食べながらまったり進めることをお勧めしたい。

で、肝心のシャアなのだが、取り巻きを倒すと若さゆえの過ちを認めて去っていく。
この辺の有名なセリフは無論ボイス入りなので感涙にむせぶことであろう。
オリジンのキャスバル兄さんより若々しい池田さんの声に…大きなお世話である。

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そんなわけなので初戦を物にした反抗軍。
カミーユを救出したが、カミーユほどの手練れを捕らえたという敵の青い巨大ロボットというのがどうもヤバいようだ。
ヴァルシオンのことだろう。意外にグランゾンかもしれないが。グフではないはずだ。
まぁ前情報が殆どない情報で進めているので、ここは色々妄想して楽しんでおこう。

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作戦が終わるとインターミッションとなり、ユニットの改造などが出来る。
スパロボのセオリーを知っていればどうせマジンガーZは改造を引き継がないんだろとかわかるので、まだしないことにする。
ちなみに私の初スパロボは冒頭に書いたFで、勝手がわからずガンタンクに全ツッパしていた。
無論当然後半は暴走エヴァ頼りであった。

その辺の経験が今作どこまで通用するか、楽しみつつ不安でもある。

アクトレイザー(クインテット/エニックス)

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■紹介
1990年、エニックスより発売されたスーパーファミコン用アクションロールプレイング箱庭ゲーム。

スーパーファミコンとほぼ同時期にリリースされただけあって、色々と手探り感の強いゲームとなっている。

アクションのゲーム性的にはラスタンサーガ(1987年タイトー)を劣化させた物と言わざるを得ず、どことなくしょっぱい。
目玉のクリエイションモードも自由度が高そうに見えて出来ることが少なすぎ、作業感が強い。
これが現在の視点によるこのゲームの評価であろう。

だがリアルタイムでは、神が空から地上に降り立つ回転拡縮機能をCMで、スーファミの次世代性をこれでもかと感じさせた。
その衝撃の強さは当時を生きた少年でしかわからないだろう。

些末なゲーム性云々でなく、この当時を生きた少年たちにリアルな夢と希望を与えた。
このゲームに対する評価は、それだけで十分と言える。

■評価
B

プレイ日記はこちら
簡易攻略はこちら
Amazon→アクトレイザー


Actraiser(アクトレイザー) -オリジナルサウンドトラック&交響組曲(CD2枚組)


アクトレイザー 簡易攻略

■アクションモード
・何度も死んでパターンを熟知して進んでいく
・難しい箇所は攻撃せずやり過ごすのも手
・難しくても突破しないといけない所は、炎の魔法か星屑の魔法で切り抜ける
・ラフレシア(マラーナの中ボス)は星屑の魔法が当て辛く長期戦になる。左右に大きく動いてツタを除けワンチャンスを物にする
・どうしてもクリアできない場合、各地方を更に発展させ人口を増やしレベル上げ。レベルが上がるとHPも上がり多少楽になる

■クリエイションモード
・魔法陣方向に町を発展させていく
・敵にさらわれた人間は魔物になるが、倒すか魔法陣を封印すれば人間として生まれ変わる
・発展が停滞した場合、他所の地方を解放してキーアイテムを取得・使用することで解消する。詰まったら先に進もう
・魔法陣を解放するたびに文化レベルが上がり、建てられる家もより収容数が増える
・ただし低い文化レベルで建てた建物は収容数が低いままなので、気になったら魔物が壊すのを待つか地震を起こし建て直す

■ボス戦
・ボスの動きも完全パターンなので慣れれば無傷で切り抜けられる
・めんどくさければ星屑の魔法を当てる。基本的に星屑の魔法一択
・光の魔法は大ダメージを与えられるが根本を当てねばならず、消費MPも多いのでコスパが悪い

■最終戦(ボスラッシュ)
・持って行く魔法は星屑の魔法
・ファラオが落ちてきたときに出す光の弾は壁に当たると矢を撃つ仮面になるので、落ち着いて壊す
・カーリアは相手の足元ギリギリで待って相手が落ちてきたらジャンプで避けつつ攻撃。うまく行けば3回当たる
・サタンは敵弾の動きはパターンなので落ち着いて対処し、誘導してくるイガイガは剣で壊す
・ごり押し戦法するならばいのちのみなもとをたくさん用意する。アクションモード以外で手に入れられる箇所は下記の通り
 ・ブラッドプールの湖に雨を降らせる
 ・ブラッドプールを発展させると手に入れられる羅針盤をフィルモアで使う
 ・カサンドラでピラミッド発見後に地震を起こす
 ・ノースウォールの神殿に雷を落とす

アクトレイザー 7日目(最終回) 「自立」

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この世界の全ての地を解放した神。
すると神を封じ、この世界を壊滅させた諸悪の根源サタンの住まうデスヘイムが姿を現す。
いよいよ最後の戦いだ。

ここはいわゆるボスラッシュであり、これまで倒してきた各地域の真ボス――邪神たちと連続して戦うこととなる。
各ボスを倒してもライフは全回復しないので、いのちのみなもとと呼ばれるライフ数アップアイテムが出来るだけ欲しい。
加えて、これまで大体星屑の魔法でごり押しできたが、各ボスを倒してもMPが回復するわけでもないので使い道が限られる。
お勧めはファラオとカーリア(邪教のボス)だろうか。それ以外はひたすらライフにものを言わせて切り刻んでいくべし。

ボスをすべて倒すと…

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ラスボス・サタンが現れる。
とてつもなくヤバそうな姿だが、そう強くない。
こちらの剣が遠距離攻撃できるようになるので、ダメージを非常に与えられやすいからだ。
敵弾は一定の軌道で動くのでよく見て避け、誘導してくるイガイガは斬りつけて対処。
1度変身するが相変わらず弱いので気にしなくてよい。
多分一番最初の赤いブリーフのミノタウロスより弱い。どうしようもない。

こうしてサタンを打ち倒し、この世に再び光を取り戻した神。
天使と共に蘇った大地を見て回る。

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それぞれの地には特徴を持ったキャラクターが居た。
ある者は自分の死の運命を受け入れ予知能力で世に尽くした。
ある者は生贄に自ら名乗り出て平和の礎になろうとした。
人間たちは大抵神様を頼るだけの弱くちっぽけな存在であったが、その中にも確実に勇者はいた。
この世界を生き抜く力や文明と共に、精神も人間たちは少しずつ育んできたのだ。

そして、いつも人間たちが神に願い事をしていた神殿は今――

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寂として声なし。

文明が発達し、人間が自分たちの足で歩み始めた今、神はもう必要ではなくなったのだ。
一抹の寂しさを覚えつつも、神と言うものは普段は忘れられた存在であるくらいが良いのであろう。
再び人類が神を必要とするその日まで、神はこの地を遠く離れていくのであった…

アクトレイザー -完-




■感想

ラストはなかなかに良かった。
初期スーファミの舌足らずな表現力だからこそ入り込める空想の余地が、いい具合に締めてくれたと思う。

このゲームはスーファミ最初期に発売されたもので、音楽はともかくゲーム性もレスポンスもグラフィックも色々過渡期であった。
特にアクション部分の操作性の悪さ、意地悪なトラップの多さは言い訳出来ない。
ラスタンサーガ(タイトーのアクションゲーム)でももう少しマシな気がする。

町造りもそんなに面白みがあるわけでもない。
作業的に湧き出る魔物を倒しつつ、地形に沿った奇跡を使いつつ、魔法陣を封じることで起るイベントを作業的にこなしていく。
色々な奇跡の使い方で多様な町づくりができるようにしても良かったと思うが、わかり易さを選んだということだろうか。
この辺はメインターゲットを小学生にしようか中学生以上にしようかの迷いが見られ、ボンヤリした味になっている。
ゲームとしてみると、全体的にはまだまだな面が否めないものであった。

しかしながら、このゲームの知名度は意外と高い。
天空から地上へ神様が突入するシーンは回転拡大縮小で表現されるのだが、当時そのシーンはやたらCMに流れていた。
このCMに衝撃を受けたちびっこは多かろう。

この当時はまだまだゲーセンのゲームがゲームの最高峰と言われていた時代であり、こじらせていた自分もそう思っていた。
そんな中これほどの性能を持つ家庭用機が出たことは、当時のこじらせたちびっ子たちをかなりザワつかせた。
当時のベーマガでは、子供のおもちゃにすぎない家庭用機にそんな機能など不要だと言う長文の読者投稿もされていた。

この感覚は今の価値観ではわからないだろう。
ひょっとして家庭用機がゲーセンのゲームを超える日がいつか来るのか?いやそんなはずはない。
ゲーセンのゲームはいつまでも最高峰であるべきだと、ゲーセン少年に不安や嫉妬、憧れや焦燥などを抱かせた。
そんな少年たちの多感な青春期にリリースされたからこそ、ここまでの知名度を出せたのかもしれない。

ゲームとしては及第点ギリギリではあるのだが、時代性と言う意味では他の追随を許さない凄味のあったゲームなのは確かだ。