提督の決断 8日目 「完全修理」

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連合国の空母機動部隊を壊滅させたことで、一旦母港に戻ることとする。

何しろ相手は甚大な工業力を誇る連合軍であり、毎月のように新型空母が進水する上に、建造艦戦まで出てくる。
空母打撃群を壊滅させたところで全く気が抜けないのだ。

ちなみに建造艦戦はこちらでも出来るコマンドだが、こちらの艦船の頭数が減る…つまり撃沈されないと作れない。
また作る艦種は何でも良いが、名前は撃沈したものが使われる。
潜水艦大和とか超弩級戦艦雪風なんてことも可能だ。

そんなわけなので相手はこれから倒した艦船がどんどん蘇ってくるのだ。
潜水艦ホーネットやら正規空母ガトーやら何とも言えない姿になって。
ここら辺の適当さがノブヤボのモンタージュ武将のようにライトユーザーの微笑を誘うわけだが、マニアはブチ切れるであろう。

で、今回は建造ではなく完全修理というのを行う。
これは選択した艦戦を鋼材や砲熕(ほうこう)と言った技術分だけ一気に上げることができる上、電探等も装備できる。
応急修理というコマンドでは一つ一つしか治せない上に現在の技術分まで治るわけでもないので、完全修理の方が効率的。
ただし応急修理は那覇やトラック泊地等で出来る反面、完全修理は母港でしかできず、時間が最低でも1か月かかる。
よってその効果も特別なものがあるというわけだ。

まるごと完全修理をすると数か月かかるので、装甲や砲撃(攻撃力)や艦載機搭載数といった要点だけ上げることとする。
その結果…

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こうなった。
正規空母の艦載機搭載数は80。
艦載機は多ければ多いほど攻撃力や命中率?が上がるので、空母の場合これが最優先であろう。
また一つの空母に戦闘機と雷爆機を積むことで戦爆連合が出来るが、絶対量が少なくなり異常に脆くなるのでやめよう。
戦闘機特化の空母、雷爆特化の空母と決めておくと良い。
戦艦は砲弾を交えた殴り合いが基本の為、攻撃力と装甲を上げていく。

あと意外と重要なのが速度だ。
たまに攻撃を喰らったり衝突したりして機関部が損傷し、速度が異常に落ちることがある。
そうなると移動に無茶苦茶時間がかかって大変な事になるので、損傷していたら最優先で治そう。

こうして準備万端整った。
相手は戦艦アイオワなど最新鋭艦に交じって潜水艦レキシントンとかへんちくりんな陣容で攻めてくるが、腰を抜かさぬよう。




■現在の状況

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太平洋はほぼ制覇したが、ニューギニア島の基地群だけは長らく手付かずだった。
奪ったところで、莫大な基地航空隊を持つポートモレスビーから飛来する数99の戦闘機や雷爆機で蹴散らされるからだ。

が、完全修理を終えた艦隊のお陰で少しずつ押し、ラバウルまでとりあえず取った。
目指すは難攻不落のポートモレスビー。

史実の日本軍はここの攻略に失敗したことで敗勢に転じていった。
まさに天王山。慎重に作戦を練らねば。

提督の決断 7日目 「空母機動部隊決戦」

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ここまでで最大の見せ場である空母決戦。
勝利を手にしたのは日本軍であった。

相手が迎撃準備に出る間もなく、攻撃機の大群が敵機動部隊に襲い掛かる。
まさしく逆ミッドウェー海戦だ。

敵空母4戦艦4その他諸々という大艦隊を七面鳥の如くバッタバッタと打ち倒していく。
しかし戦闘域に至るまで距離があったため、所持ターンは少なめ。
だが電探を駆使し、戻ってきた戦闘機を即発進させ、追撃をかましていく。
そしてついに…

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相手旗艦を倒し、大勝利を収める。
大勝利なのだが…反省点もある。
第一次攻撃をしたのは12時。
このゲームの仕様では8時から空撃が出来、また準備に8時間かかるので、理想を言えば0時以前から空撃準備しておくべき。
相手が気付いていなかったからよかったもの、相手が最善手を打っていたらやられていたのはこちらだった。
慢心ダメ絶対。

ともかく、こうして連合軍最大の機動部隊を倒した。
残るは空母サラトガ率いる3隻の空母打撃群…だったのだが、何故か夜グアムでグーグー寝ていたら突然夜襲を仕掛けてきた。
空母が。
こちらは島に居て索敵できなかったのだが、そのため相手も索敵できなかったのだろうか。
それにしてもインファイトすぎる空母である。
たたき起こされた日本軍はそのまま砲撃戦に移り、夜間で航空戦が出来ない丸腰の空母はボコボコになで切りされていく。
一体何しに来たんだ。

しかも日本軍には、以前帰った時に技術開発で電気技術を70まで上げ、開発装備した電波照準儀がある。
これは夜間でも長射程砲撃できる優れモノだ。
暗闇の中逃げ惑うサラトガ達に集中砲火し、朝焼けと共に連合国最後の空母打撃群はここに壊滅したのであった。
最高に盛り上がった前半の艦隊決戦と比べ、どうも歯切れの悪い後半の空母特効決戦であった。
こんな珍妙な作戦の指揮官は何者なのか。それは…

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アメリカの誇る名将スプルーアンス
流石東郷平八郎の影響を受けたというだけあって戦略もダイナミックである。
東郷ターンという後世の参謀が泡吹きそうな敵前大回頭戦術があるが、あれと同じようなものだったのかもしれない。




■現在の状況

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かくして連合国の誇る空母打撃群は壊滅。
これで相手はこちらに痛撃を食らわすことが出来なくなったため、パラオに第一艦隊を置いてマリアナ方面に睨みを利かせる。
そうしておいてそれ以外の艦隊で南方をことごとく切り取って行った。

しかし良いことばかりではない。
大陸での拠点である南京と武漢を取られてしまっていた。
内陸の拠点は兵を上陸させられないのだが、基地航空隊の爆撃で耐久・兵員がゼロになると取られる。
それともう一つ、燃料タンクが壊されても取られる。
具体的には燃料タンクを打つたびに備蓄燃料が減っていくので、それをゼロにするまで。

この内陸の基地が中々厄介で、こちらが補給物資をワープで届けるのが可能なのと同様、相手も出来る。
なので内陸部の基地なのに基地攻撃隊が潤沢で誠に厄介極まりない。

内陸の基地なら陸軍にどうにかしてほしいところだが、このゲームの陸軍の仕事は会議で反対するくらいである。
あとは無茶苦茶な外交をしてイタリアを怒らせたりソ連と中途半端に仲良くなったり。
なんなんこの人ら。

そもそも彼らが満州事変を引き起こさなければこんなややこしいことになっていなかったわけで…
こんな陸軍の厄介な点までち密にシミュレーションしなくてよろしい。

提督の決断 6日目 「油田確保」

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燃料が枯渇しつつあった日本軍であったが、決死の覚悟で南方ボルネオ島に取り付き、バンゼルマシンとサンダカンを奪う。
ここは油田であり、しかも並みの油田ではない。

少し放置しておくだけで最大貯蔵量まで石油が溜まるのだ。
水道から石油が出てるんじゃないかというくらい尋常無いことこの上なし。

史実の日本軍も当時オランダの植民地だったこのあたりから油田を奪っていたのだが、連合国に通商破壊されまくり。
折角の油田も本国に届かずひもじい目に遭っていた。
だがこのゲームでは基地コマンドで石油の輸送が一瞬で終わる。
一応通商破壊もあるのだが、それは毎月の獲得量が減る程度のもので、コマンドの前ではほとんど意味がない。

このゲームはこうしたゲーム的な快適さを優先しリアルを敢えて損なっている。
それがマニアに受け入れられなかったようだが、ゲームとしてはこれが正解だろう。
出港するだけで何時間も頭を使う「太平洋の嵐」に比べれば…

更に石油生産量が多いジャカルタも抑えることで、石油の問題はほぼなくなった。
しかも誠にありがたいことに…

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ドイツが欧州で大ハッスルしているようで、太平洋の連合国の戦力が削減された。
実際本当に削減されているのかどうかわからないが、これによりぴたりとアメリカ軍の進行が止まったのだ。

これを機に第一艦隊の中から一度中破している空母群を呉に戻し、20日ほど応急修理を行う。
そして急いで元の位置に戻ってくるが…それでも連合軍は動かない。

どうも連合軍はマリアナあたりに戦力を集結させているようなので、第一艦隊をパラオに置き周辺ににらみを利かせる。
一方でフリーになった第二艦隊以下はどんどん東南アジアからバンコクあたりまで切り取っていく。

そうこうして2か月後、ついに敵影を見つける。
相手は…

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空母4戦艦4を始めとする大機動部隊。
第一艦隊はあわてず騒がず、夜間から空撃…つまり艦載機によるアウトレンジ戦法を準備。
この時代の空母打撃戦は、先に発見された方が負ける。
相手の攻撃機の大群を見て、すぐに迎撃に出られるほど戦闘機の性能は高くないからだ。
ミッドウェー海戦は10分の時間差が勝負を分けたという。

南海の日差しが中天を突くころ、相手が気付くより先に、出撃。
このゲーム始まって以来の一大決戦は、果たしてどのような結末を迎えるのか。

提督の決断 5日目 「大本営発表」

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戦い方を覚えた日本軍、破竹の勢いで連合国軍をバッタバッタと倒していく。
相手はまだ電探技術も未熟であり、理想的なアウトレンジ戦法がハマリにハマる。

もっとも鬼のような工業力を誇る連合国というかアメリカなので、エンタープライズ級を撃沈したところで来月にはもう新空母だ。
週刊護衛空母・月刊正規空母とはよく言ったものである。
とはいえ相手が反撃に出るまで1か月くらい間が空くであろう、ということで一旦第一艦隊は日本に戻ることとする。

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母校に戻ると戦果が採点される。
作戦目標はオール合格とはいかなかったが、敵の艦隊をことごとく撃滅したことでまずまずの戦績だ。
本当はこういうことを言いたかった大本営発表。せめてゲームの中だけは胸を張ろうではないか。
ちなみにこの戦績によって国民士気が増減し、国民士気が高いほど収入も多くなる。
軍人も人気商売なのだ。

さて、第一艦隊が本国に戻ると色々忙しい。

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会議を開いて内政や技術開発を進めることができるのだ。
まず電気技術を上げていく。
これが50になると電波探信儀と言うものを開発できる。
新艦建造や完全修理で備え付けることができ、これがあると索敵機を飛ばさなくてもある程度敵の位置が分かる優れモノ。

上に完全修理と書いたが、これもまたピンと来ないコマンドだ。
これは手持ちの艦隊を現在の技術力の限界までパラメーターを引き上げることができる。
完成まで月単位かかるが、バグなのか仕様なのかわからないが例えば1月31日に完全修理を始めれば2月1日に完成する。
連合国は月単位で増強されるのでこの辺は上手く使いたい所。

あとは同盟国のドイツに技術をタカる。
いきなり技術供与を持ちかけるより、まずは外交団招待でゴマをすった方がよかろう。

さて、ここまで順当に進んでいる。
とっかかりが非常に難儀なゲームだったが、仕様が分かってくると次第に面白くなってきた…
と思いきや、あまりに艦隊をゴージャスに待ち伏せ戦等で縦横無尽に動かし過ぎたため、備蓄燃料がほぼ尽きてしまった。

燃料が沢山あればこそ、大きな戦績を上げられ胸を張った大本営発表が出来た。
このゲームでは史実と違い、大本営発表に嘘を付けないのでこれでは戦績が駄々下がり、収入も途絶える。
ノブヤボなどは中盤を過ぎればすっかり左うちわだが、このゲームはなかなかにまだまだ気が抜けぬ。
と、冷静に言っている場合ではない。何とかせねば…

提督の決断 4日目 「索敵」

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ソロン島を制圧したものの、すぐさま連合国に取られてしまった。
それをまた取り返す…とやっているうちに、物資は枯渇し疲労もずんずん溜まってどうしようもない。

色々考えてみると、どうもこうした領土への執着が不味いようだ。
光栄のゲームであるからして信長の野望や三国志のように、ついつい領土至上主義に陥ってしまう。
が、このゲームは太平洋戦争、あるいは日露戦争でも良いが、それがそうであったように、領土は相手の戦力を撃滅したあとだ。
まず相手の戦力を叩く、そうして相手を反撃できなくしてから好き放題やると言うのが清く正しく美しい近現代戦である。

というわけでこれまで放置していた索敵情報をもう一度しっかり見直す。
基地あるいは艦隊コマンドでと記されている基地や艦隊の索敵情報を片っ端から見ていく。
するとどうであろう、事細やかな索敵情報で、敵の航路がおおよそ分かるではないか。

この時代は軍事衛星などなく、艦隊の行方は短距離の電波でしか捕捉出来ない。
秋山真之がバルチック艦隊がどこに来るか頭がハゲるくらい考えたように、艦隊捕捉がこの時代の何よりもキモだ。
相手の動きを読んでそこに先回りし決戦をする、それが当時の戦い方であり、このゲームでの戦い方なのであろう。

上の索敵記録によると、相手艦隊はテニアン方面に向けて北上している。
つまりそのあたりに味方艦隊を向かわせればいい。
すると…

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大当たり。
こちらの大艦隊に比べ相手は大したことなく、ボコボコのメタメタにする。
これだ、これがこのゲームの楽しみ方であろう。

おそらくこのゲームはノブヤボなどに造詣が深ければ深いほどドツボにハマる。
艦隊の動きを読んで倒す、もぐらたたきがこのゲームの本懐と見た。

敢えてノブヤボらしく言えば、ノブヤボで言う戦力拠点である城が動き回っていると思えば良い
鋼の城とはよく言ったものである。




■現在の状況

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赤が日本軍、青が連合国の領土だ。
領土を取りつ取られつだが、上にも書いたようにこのゲームでは領土はさほど重要ではない。
むしろこうした領土の攻防を通し敵艦隊の位置をあぶり出し、それをひとつひとつ撃滅していくことがこのゲームの目的なのだ。
戦略的撤退という言葉は、決してカッコつけの言い訳ではないのである。
少なくとも現時点では。
連合国が反転攻勢に出たらヤバそうだが…

提督の決断 3日目 「ソロン制圧作戦」

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宣戦布告後いきなりパラオ基地を壊滅させられた日本軍だが、そこを素通り。
重点攻撃第一目標はバンゼルマシンだが、第二目標はソロンであるため、そこを目指す。
誠に融通が利かない日本人らしい…と自嘲したいところだが、単純に燃料がもったいないだけである。

そうこうしているうちに報告が入る。
別艦隊が敵艦隊と遭遇し、大いに戦果を挙げているのだ。
このゲームは基本動かせるのが第一艦隊で、それ以外は攻撃目標など設定しておけば勝手に攻撃してくれる。
つまり委任というやつだ。
光栄ゲームの委任はうんちで有名だが、提督の決断での委任はなかなか賢い。
相手を追い詰め戦艦クラスをずんずん沈めていく。

連合国の基地から基地航空隊が出張ってくるのだが、まだ開戦直後で技術が未熟なのか、むこうもこちらも攻撃が当たらない。
今のところはまだ大きな脅威ではないので、ターンが切れるまで適当に相手をしておく。

もしも艦隊に空母がある場合、直掩(ちょくえん)という誠に聞きなれないコマンドをすると艦載機を発艦できる。

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するとこのように戦闘機が飛び交うグラフィックが出る。
この状態で戦闘が始まると、相手の艦載機や基地航空隊を迎撃出来るし、相手の船や兵士に機銃掃射できる。
直掩するかしないかで相手航空機の処理速度がまるで変ってくるので、相手艦隊や基地が近くにあれば率先して行おう。

さて、そろそろ目的のソロンだ。
これもまたノブヤボに慣れていると非常に分かり難い。

ソロンを占拠したい場合は「上陸」を選ぶ。
無論直掩状態で上陸すれば航空機も持ち込めるので制圧が楽になる。

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そして相手の村や都市に砲撃を加えていく。
と同時に兵員運搬船等から兵を上陸させる。
相手の兵を全滅させ、村や都市の耐久がゼロになった時に、そちらに兵を突入させれば相手の基地を陥落させられる。
また燃料タンクや兵力や基地航空隊等を壊滅させても陥落させられるようだ。

ちなみに相手の兵(や基地航空隊)はその時所持している全兵力ではなく、半分だけが出てくる。
つまり半分はまだ残っているので、一度の上陸戦で基地の制圧はなかなか難しい。
この事を知らないと、画面には敵兵が残っていないし村や都市の耐久も減らしたのになんで制圧出来ないだよ!になる。

なのでセオリーとしては、まず空撃や砲撃で相手基地の砲台や兵力を削る。
兵の数が1になればほぼ頭打ちと思われるので、上陸コマンドで上陸し拠点制圧、であろう。
疲労度も考えると兵の数が2くらいになったら上陸でも良いかもしれない。

知ればどうということもないのだが、知らないと色々フラストレーションがたまるのがこのゲームの困ったところだ。
まぁ結局は慣れの問題なので、ノブヤボシリーズも同じと言えば同じなのだが。

提督の決断 2日目 「日本、連合国へ宣戦布告」

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準備が整ったのでいよいよ出港となる。
艦隊速度は最高速度の半分が燃料効率が良いそうなので、10ノットで進むこととする。

進み方は航路を設定していくのだが、直線でしか設定できない。
なので内陸にある呉から外洋に出るだけでも一苦労である。
ほぼほぼドット単位の航路設定をし、やっと大海原に出る。

第一目標はマレーシアにあるバンゼルマシン基地攻略だが、ここは回りが連合国の他の基地でびっしり囲まれている。
なので外郭のニューギニア島西端にあるソロンあたりから攻略することとする。

ソロン目指しひたすら南下していると…

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日本、連合国に宣戦布告する。
電撃戦を仕掛け武力的に圧倒し優位な立場で講和という腹だ。

史実ではハワイの真珠湾攻撃を奇襲した、あるいは奇襲するつもりはなくただ打電技術者が不慣れで布告が遅れてしまった。
アメリカはこれを口実に対日参戦をした、あるいは既に真珠湾攻撃の検討は付けており虎の子の空母部隊はすでに退避。
真珠湾の戦艦はすでに迎撃態勢にあったことがその証左云々と、どちらの言い分もボク悪くない相手に騙されたである。
が、今回のこのゲームではハワイは捨て置きひたすら南下戦略なので気楽なものである。

しかし建前はモンロー主義のアメリカ、真珠湾攻撃が無ければ対日参戦の大義名分どうすんだと思うのだが…

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宣戦布告とほぼ同時にアメリカ軍はしれっと日本のパラオ基地を電撃制圧。
流石アメリカ軍、機を見るに敏である。(やっぱり知ってたんじゃないのか)

ここは航路を変更してパラオ基地奪還と行きたいところだが、何分資源の無い日本にそのような余裕などない。
対症療法すら放置し目的に向かってとりあえず進む、まことに日本的な戦いを強いられるのであった。

提督の決断 1日目 「日米交渉決裂」

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提督の決断を始めます。
太平洋戦争をモチーフにした光栄の名作シミュレーションゲーム…らしい。

らしいというのは、このゲームは前々からちまちまやってはやめていたからだ。
信長や三国志なら、まずコメ売ってそれを元手に国造りして兵を集めて他国に攻め込んで…とセオリーが体に染みている。
ところがこのゲームはそうした常識が当然通じず、上の写真のようになんかしようとしても陸軍が邪魔してくる。
もうわけがわからぬこのゲームとずっと放置していたのだが…元々ノブヤボも大失敗しながらセオリーを学んできたわけで。
ならば食わず嫌いは良くない、基本からじっくりやり直してみようではないか、ということで始める運びとなった。

まずシナリオを選ぶ。
一番最初の昭和16年(1941年)の日米交渉決裂からだ。

この辺の歴史をおさらいしておく。長ったらしいので興味の無い方は次のスクショまで飛ばすと良い。

当時は大不況であり、今なら国際協調主義に基づき多少の不景気は多国間の経済的枠組みで何とか出来る。
が、そうした考えが浸透するのは戦後であり、この時代海外市場といえばほぼほぼ植民地であり、無ければ奪って作れであった。
イギリスのような成熟した列強であれば、既に持っている植民地の間で経済を回すブロック経済で不況をしのげた。

しかしそれが無い日本は大陸に市場を求めた。中国の満州あたりを確保してここに市場を作ろうと。
そこで引き起こしたのが自作自演の満州事変だ。
満州鉄道を爆破し、これを中国のせいにし、それを大義として満州を切り取ろうとした。
これは日本の軍部が勝手にやったことではあるのだが、それはそれだけ日本の統治機構が未熟ということだ。
中国に利権を持っていた列強も勝手なことしやがってと当然キレる。
こうして未熟な日本は国際連盟を脱退し、不況下のなか更に孤立していく。しかし市場が欲しい。
というわけでこれまた未熟にも南進し、南に市場を作ろうとした。

当然東南アジアに利権を持つ欧米はまたもやブチ切れ、アメリカは日本へ経済制裁を科す。石油の禁輸だ。
資源の無い日本は干上がるほかなく、座して死を待つくらいなら武力で言うこと聞かせようとアメリカに喧嘩を売る準備をする。
…というのがゲーム開始時の状況だ。

さて、何から手を付けるか…
プレイヤーは海軍であり、戦略目標を取り敢えず言ってみたが陸軍ににべもなく却下された。
こちらとしては東のウェーキ島あたりを確保し来るべき対米戦争に備えよと提案したのだが、陸軍は飽くまで南進に拘る。
そして拘ったままで前に進まないので陸軍の提案に乗ることとする。

そして決まったのが攻撃目標バンゼルマシン
インドネシアにある連合国の基地らしい。
こことその近辺の基地を抑えるのが当面の目標だ。

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会議で決定した攻撃目標バンゼルマシンを攻め落とす準備をしていく。
まず手持ちの艦隊が第七艦隊まであり、それぞれの艦隊の部隊はすでに編成されている。
よくわからなければいじらなくてもいいが、例えばデフォルトの第六艦隊は戦艦扶桑に交じって潜水艦もあり、機動性が悪い。
この辺はいじった方が良いと思う。

自分の場合、第1艦隊に正規空母と戦艦をごってりまぜ決戦兵力とし、第二艦隊に戦艦群と軽空母を混合。
第三艦隊に扶桑・山城といった第六艦隊の戦艦を持ってくる。この3艦隊で各連合国を荒らしまわる戦略する。
第四・第五艦隊は第七艦隊を崩して巡洋艦と駆逐艦で固めこれは主艦隊のフォロー。
第六艦隊に残りの潜水艦を固め、これは機動性が悪いので日本近海で情報収集任務に充てることとした。
自分が操作できるのは第1艦隊のみであり、他の艦隊はCPUが操作する。(寄港時は他の艦隊も操作できる)

さてあとは…することが無い。
無いので編成した艦隊に給油することとする。
全艦隊に100%の燃料を積み込むのだが、かかる日数がほぼ1か月。
アメリカに喧嘩売りながら随分のんびりとしている。

燃料の補給が終わるまで、ひたすらボーっとする。
すると色々な報告が入ってくる。

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上海で住民のクレームが殺到しているようなので、慰撫政策を取っておく。
すると基地がどんどん弱くなっていく。
舐められてはダメということだろうか。

ノブヤボなぞは住民ファーストの政策を取れば大抵全部うまく行くのだが、現代の人間はなかなかシビアである。
この場合どう振舞えばいいのかよくわからないので、ノブヤボに準拠して地域住民に愛される大日本帝国軍を目指すこととする。

そうこうしているうちに全ての艦船に補給が完了した。
いよいよ出港である。

銀河英雄伝説 (ボーステック)

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■紹介
1989年、PC用にボーステックより発売されたシミュレーションゲーム。
田中芳樹氏の同盟の小説を元に、宇宙での艦隊戦を手軽にシミュレーション。
システムが簡潔でとっつきやすく、かつ優秀であるため、相手やこちらの動きが原作さながらの動きを見せる。
追いつ追われつの展開、大艦隊同士のぶつかり合い、同時多方面攻撃、複数の艦隊による時間差惑星占領などなど。
AIが優れているわけではないのだが、システムが優れているためそのような動きが実現できている。
しかも当時としては大きなアニメ・豪快なSEで艦隊の砲撃や爆破がビジュアル化されており、爽快感も半端ない。
余分な要素を取り除き、原作を読んでいる時に味わう熱さをとことん追求したそのシステムは非常に高評価だ。
正直思い出補正は強いが、このゲームをやった時は銀英伝を読んだことが無かった。それでなおこの面白さだ。
故に銀英伝を知れば、その面白さはもう何倍にもなる。傑出したゲームと言える。

■評価
A

プレイ日記はこちら
簡易攻略はこちら
Amazon→銀河英雄伝説

銀河英雄伝説 簡易攻略

■初めにすること
・増援で提督を呼び出す。特に拘りが無ければラインハルト・キルヒアイスあたりで
・税率がデフォルトで10%前後であり、これだと惑星の反乱がおきやすい。4%あたりにまで下げること
・艦艇を生産し、提督艦に合流させ配備する。生産する艦艇は巡航艦(C)・戦艦(B)・攻撃空母(A)・補給艦(S)だけで良い
・陣形は、巡航艦を外側、戦艦を内側、攻撃空母を2部隊ほど旗艦前方、補給艦を3部隊ほど旗艦後方に配備
・編成中は常に戦闘モードで行うこと。そうでないと相手の奇襲攻撃に対応できない

■戦略
・編成が完了したら、戦闘モード状態で相手が攻めてくるのを待つ。
・相手の索敵艦を検知したら一気に攻める。(相手が攻撃態勢でない場合が多く、一方的に攻撃出来る場合が多いため)
・キャンペーン版の場合生産レベルがあるので、相手があまりにも攻めてこない場合こちらから攻めるのも手
・移動中も急ぎで無ければ戦闘モードが良い。相手の索敵艦を一方的に攻撃できるため
・こちらの索敵は基本的に出さなくても良い。陣形の外側に巡航艦を置けばそれである程度索敵になる

■戦闘のコツ
・戦闘機は短距離、レーザーは中距離、ミサイルは長距離で最も威力を発揮する
・戦闘入力の際にデフォルトでカーソルが付く武器が最も効率的な武器なのでそれを参照にする
・ただし巡航艦の戦闘機はあまり戦力にならず、レーザーの威力は弱め。これらは相手を全滅させたくない時に使う
・相手の旗艦部隊を全滅させれば相手麾下の全ての部隊は弱体化する。基本は旗艦に集中攻撃
・相手の旗艦部隊は攻撃空母の戦闘機攻撃×2+こちらの旗艦部隊攻撃で大抵全滅できる。これを目安に無駄打ちせずに
・こちらの士気・艦艇数で先制攻撃できる率が上がる。艦艇数が減り過ぎたら素直に下がる
・艦艇数が下がっても迅速に補充できるように、補充用の艦隊を作っておくと良い

■占領のコツ
・提督が優秀でも、こちらの全体の艦艇数が少ないと占領効率が悪い(キャンペーン版の場合)。
・ターン制限のあるマップでは、ミッターマイヤー等速い提督で各惑星を迅速に占領していくのも良い
・ただし相手の提督の位置を完全に把握していないと返り討ちに合うので、用兵に自信が無ければ素直に待ち伏せ戦法で