2021/03/30
ニーアオートマタ 10日目 「アダムとイブ」

大型機動兵器を倒した2B達。
その衝撃で大地が穿ち、大空洞が現出。
そしてその奥から検知された反応は…エイリアン。
かつて地球はエイリアンに侵略され、彼らの作りだした機械生命体によって地上は蹂躙されつくした。
生き残った人類は月に逃れ、再び地球を人類の手に取り戻すために反攻作戦を行った。
それが2B達アンドロイドであり、地上に残る機械生命体を根絶やしにするためにもう5000年も抗争を続けている。
2B達が地球に降り立ったのはそうした機械生命体の根絶もあるが、その元締めであるエイリアンの捜索も兼ねていたという。
何しろ地球を侵略にしに来たエイリアンが何故か消えてしまっていたからだ。
だがそのエイリアンの足掛かりがやっと掴めたのだ。
エイリアンさえ倒せば、この不毛な戦いは終わるかもしれない。
2B達は大空洞の底に降り立ち、奥に奥に進む。
しばらく岩だらけであり、何やら山伏がかった妙な機械生命体もウロウロしている。
蹴散らしながら進むとそこは…幾何学的な大広間だった。
そしてその窓に映るのは…壊れた宇宙船。
エイリアンの乗ってきた宇宙船なのか?
ふと声がし、振り向くと…

二人の青年が立っていた。
最も、彼らは人間ではない。機械生命体だ。
かつてマッパで2Bにセクハラしてきて、倒したと思ったら分裂までしてきた、あの目のやり場に困る人型機械生命体だ。
成長してズボンを履くことを覚えたらしい。
彼ら曰く、ここは彼らの創造主…エイリアンの墓場だという。
よく見るとそこかしこに枯れたナメコのような物体が眠っている。これがエイリアンなのだろう。
地球を侵略しに来たはずのエイリアンは、すでに死に絶えていた。
機械生命体の叛乱によって。
と喋りながら、彼らは襲い掛かってくる。

いきなりの展開の上、攻撃も物騒極まりない。
間合いを離すと回避困難な遠距離攻撃をしまくるので、とにかく近づいて回避を連打しながら斬るしか無かろう。
慣れればパターン化できそうであるが、初見では何をやられているのかさっぱりわからない。
自動回復プラグインが無ければ死んでいたであろう。
そんな激烈な攻撃を仕掛けてきながら、彼らは涼しい顔をして会話を続ける。
機械生命体にとって、エイリアンはあまりに不合理で未熟な存在だった。だから殺したという。
そして今度の彼らの興味は――人類。
やがて月に侵攻し、好奇心の赴くまま人類にも危害を加えようというのだ。
戦いながら、彼らはふと手を止める。
こちらの攻撃が効いた感じはまるでない。
好奇心の赴くまま手合わせしてみたというところであろう。
エイリアンはとんでもない化け物を生み出してしまったのだ。
明らかに思考回路に欠陥ありまくりだ。
だが彼らは言う。
人類は果たして、君達アンドロイドの主人たる資格はあるのか?
自分たちの創造主であるエイリアンは、くだらない生き物だった。
君たちの創造主である人類は、どうかな…?
彼らは余裕綽々な様子で、その場を去っていく。
2B達に去来した思いは何か、今はまだ何もわからない。
■現在の状況

変態兄弟と出会うまえにいくらかサブシナリオを回収していたので、レベルがサクサクあがる。
サブシナリオはいずれもそこかしこに居る機械生命体に関わるもので、内容は彼らの性格を深堀りするものばかりだ。
機械には必要ないはずの「性格」が、機械生命体にも、そして2B達アンドロイドにもある。
片や変態兄弟もとい人型機械生命体は自分の主人のことを「植物」と呼んでいた。
2Bを通して、人類そのものを深堀りしていくのがこのゲームの目的なのかもしれない。
実に哲学的である。まぁ機械生命体がサルトルとか名乗ってる時点であれなのだが。