2020/12/01
獣神ローガス 11日目 「換装・最終決戦兵器」

この戦いが始まりもうすぐ1年。
戦線は膠着し、自軍は敵最終防衛ラインに半年以上も足止めされたうえ一向に進展なし。
だがついに一筋の光明が見えてきた。
文字通り、機体に光り輝く高電磁集合体を爆散させる最終決戦兵器・エネルギーバーストが、遂に換装されたのである。
これはいわゆるひとつのレイズナーのV-MAXみたいなやつだ、
超高速移動しつつ、可視化された高圧エネルギーごと敵に体当たりし、立ちどころに倒してしまう恐るべき白熱質量兵器。
代償としてこちらのHPが次第に減っていくのだが、そのデメリットを押さえて余りあるとんでもない破壊力を持つ。
その威力はすさまじく、触る者皆蒸発していく。
僚機も。
見境なさ過ぎる。ホント戦争は地獄だぜ。
特筆すべきはその超高速移動っぷりであり、猛烈ダッシュで戦場から遁走する敵ボスにも軽く肉薄…というか追い越してしまう。

空中だと早すぎて制御し辛いので、いったん地上に降り下から突き上げる形がよろしかろう。
何しろとにかく重なりさえすれば敵が逃走する前に蒸発してしまう。
使い勝手はあまり良いとは言えないが、使いこなせば絶大な威力を持つこの兵器。
試運転に幾日かを要したが、慣れてしまえば半年以上かかったこの北西方面要塞をわずか1日で殲滅。
惑星連合も恐るべき兵器を作ったものである。
蒸発してしまった僚機はいい迷惑であったが…
■現在の状況

かくしてあれほど攻めあぐねていた北西方面要塞も、最初に転進を余儀なくされた北東方面要塞も。
そしてついでに本拠地直下の最後の要塞もわずか数日で全て攻略。
敵ボスも黄色になりおそらく赤色の上位互換なのだろうが、最終決戦兵器の前ではその差など些末なものであった。
これで残すは敵本拠地「Mosk」。
そこはカイゼル総督が待ち受けていると同時に、この不毛の惑星に存在した先史文明の中枢でもあるはずだ。
全ての謎が、いよいよ明らかにされる。