獣神ローガス 10日目 「万策尽きる」

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敵の補給線を断ち弱体化させた自軍は、いよいよ難攻不落の敵北西方面要塞に攻め込む。
補給妨害作戦により敵の最新兵器は出なくなる…確かに白い骸骨型機動兵器は出なくなった。
だがそれでも敵高軌道地上兵器等は出る。
こいつはデカい上に固い上に素早く、こちらの方向転換が追い付かない速さでヒット&アウェイを噛ましてきて大変強い。

どうもこちらのレベルを上げすぎたのか、敵のレベルダウンも大したことが無いようだ。
それでも何とか空中に逃げバルカン補充等をやり、体力が少なくなったらフィクサーという新装備を使い回復。
こうして出来るだけ武器を温存した結果、遂に敵戦力の一掃に成功。
遂に、遂に要塞を攻略したのだ…!

…と、一息ついたその刹那!
アラート表示がされ、ボス機体が出現!
ぬああ!
こいつはデカいくせに物凄い速さで動きまくり、しかも近寄ると多弾頭ミサイルを全身から出してくる。
まさしく全身これ兵器。ガンダムヘビーアームズみたいにおっかない奴だ。

それでもこのチャンスを逃すわけにはいかない。
慎重に距離を取り、バルカンを交えつつバルカン補填中に残り少ない有限兵器群を解放。

次第に削れて行く敵体力。
熾烈な空中戦なため、バーニアを使いまくる結果となりこちらの燃料も少ない。
スクショ左上の数字がそれなのだが、あと100しかない。
もうすぐ、もうすぐだ。あと少し、あと少しでこの地獄から解放される。
だから、お前を、殺す…!なんとしても…!
敵に照準を定める。ターゲット・ロックオン…!排除開始…!
と、その瞬間!
敵が…!

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逃げた。
ぬおおお、なんてやろうだ。
必死に追いすがる自機だが、時すでに時間切れ。燃料は既に尽きている。
燃料が尽きると、緊急手段としてこちらの体力を燃料に変えるようになる。
無論体力が尽きれば大爆発だ。
それでも最後の力を振り絞って追撃するが…猛ダッシュで逃げる敵機体はついに戦闘空域を脱してしまった。
こうなればこちらも撤退するしかない。

任務…失敗…!




■現在の状況

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その後何度か補給妨害作戦を続けるも、何度もボスを取り逃し、その度に撤退を余儀なくされる。
気が付けば要塞攻略にほぼ半年を費やしていた。日露戦争の乃木将軍もびっくりである。
だが惑星連合軍も無策ではない。膠着した戦況を打破するためのV作戦を密かに立ち上げ、新兵器を開発していたのだ。
その兵器とは…!

獣神ローガス 9日目 「どこまで続くぬかるみぞ」

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北東方面要塞から転進して北西方面要塞に来たのだが…
ここがまたひどい所であった。
とにかく画面中にオーラバトラーみたいな奴が埋め尽くし、しかも画面左上に見えにくいが、この白い骸骨型機動兵器。
こいつはパラライズを撃ってきて食らうと一定時間何もできなくなる。

幸いと言ってはアレだが、僚機が敵にぼこすかにやられているのでその際に敵建造物を破壊したい…が。
一見地上には何もないように見えるが、降り立つと地面から砲台がボコボコ出てきて背後からビームを撃たれたりする。
流石敵本拠地を守る要塞なだけはあり、誠にいやらしい造りをしている。

何とか建造物をある程度壊せたとしても、こちらの被害も尋常でなく弾薬もすぐに尽きてしまう。
そこで修理したり、倉庫の弾薬が尽きて別の拠点へ取りに行ったりするのだが、そうするとすぐに日数が経ってしまう。
それは敵建造物の再建、つまり敵戦力の回復を意味し、再戦を挑むころには敵もピンピンしている。

こうして一進一退を繰り返し早30日が過ぎた。
まさにどこまで続くぬかるみぞ、である。

というわけで作戦を練り直すことにした。
新たな作戦は補給妨害
これはマップ画面で選択できるコマンドであり、これを行うと…

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敵基地へ弾薬を運ぶ輸送機を急襲できるようになるのだ。
これで敵の兵站を断てば敵は立ち行かなくなり、新しい弾薬が届かなくなれば旧式の機体に頼らざるを得なくなる。
つまり敵の戦力が落ちる。

具体的には、敵輸送機を1機撃墜するごとに敵基地のhungry(おなかすいた)レベルが1つ上がる。
なので沢山輸送機を撃墜すればするほど敵は腹ペコになり、弱体化する。理論上では。

しかし、この敵輸送機が何しろとにかく固すぎる。
バルカンを全力掃射しても3ループくらいしなければ撃墜することが出来ないのだ。
ゲームでも創作でも史実でも輸送機は紙装甲と相場が決まっていると思うだが…

輸送機は敵基地へ移動しているので、敵基地にたどり着く前に如何に数多く叩き落せるかがこの作戦のカギとなる。
ところが武器をケチってバルカンのみで倒そうとすると1機が精いっぱい。

撃墜数が1機の場合hungryレベルが1上がり、このレベルは1ターン時間が経過するたびに1下がる。
しかし1戦闘は1ターンであり、この補給妨害作戦も戦闘であるので1ターン消費する。
つまり1機撃墜では敵のhungryレベルが1つ下がり1つ上がることになり、全く意味が無いのだ。
なのでこの作戦では2機以上の輸送機を叩き潰さなければならない。
ビームやミサイル等の兵器を混ぜれば2~3機は落とせるが、それはこちらの弾薬も消耗してしまう。
弾薬が消耗するということは、その弾薬を取りに行く時間もかかるということだ。

むむ…




■現在の状況

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とりあえず時間をかけ敵要塞に隣接する拠点の弾薬が溜まるまで待ち、輸送妨害作戦で使用する弾薬は別の拠点で補充。
こうすることで敵補給部隊に痛撃を与えつつ、万全の態勢で敵要塞攻略に臨めるようになるのだ。
果たして敵のhungryレベルは5。これで相当敵戦力は弱体化している…はずだ。

この作戦に要した日数は20日。
ここまで敵に猶予を与えれば、敵の戦力すっかり回復しきっているであろうが、何しろ腹ペコだ。
その戦力も相当弱体しているであろう。

積み上げてきた緻密な戦略が、いよいよ明日、試される。

獣神ローガス 8日目 「北西方面転進作戦」

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北東方面要塞があまりに固すぎるので、逃亡…じゃない、戦略的撤退を行う。
北西方面がまだ未知数であるため、このあたりの敵勢力下を制圧し今度は北西から敵本拠地を攻めようというものだ。

だが北西方面は敵の密度はこれまでの比ではない。
しかもオーラバトラーのような敵空中機動兵器が実戦配備。
もっともこれは自機のレベルを上げすぎたせいもあるのだが、ともかく中々強い…と思いきやそうでもない。
相手の機動力はこちら並にあるのだが、積極的に攻撃し続けてくるわけでもないので、常に距離を取りながらスナイプでよい。
機体がデカイせいもあり、こちらの攻撃が比較的当たりやすいからだ。
また自機を画面最上部に位置していれば相手の攻撃はまず当たらないので応用されたし。
ただこのクラスになるとビームや変な電撃まで撃ってくるので油断は禁物。

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地上にもごつい敵がうろうろするようになるが、このような場合は空からボム攻撃を行うと良い。
この兵器は時限爆弾になっており、まず1発撃って大まかな位置を把握。次にこちらのX軸を微調整しつつ敵を巻き込もう。
使い慣れるとかなり楽しく、また敵が破壊されるとその爆風はかなりの威力であり他の敵も巻き込める。
つまりこの時代のゲームなのに既に連鎖的な楽しみを実現しているのだ。

このゲームの凄い所は技術力もさることながら、ゲームバランスやその楽しさが非常に高レベルで実現されているところだ。
この時代にこれほどまでのゲーム性を実現できているのは、PCゲームの中ではこのゲームは十指に入るのではないか。




■現在の状況

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かくして順当に北西方面も制圧。
しかもレベルアップしたことで装甲も強化されたうえ、ミサイルポッドまで供給された。
これはマクロスばりに多弾頭ミサイルを連射できるため見た目がカッコイイことながら、威力もかなりある。
ここまで来ると敵も画面中にうじゃうじゃ出てくるので、下手な鉄砲数撃ちゃ当たるを地で行くことが出来る。
ただし射程は思ったほど長くないので、ある程度敵に接近した方が良いだろう。

というわけで万全の態勢を整えて、いよいよ敵北西方面要塞の攻略に乗り出す。だが…
ここからが本当の地獄だ…

獣神ローガス 7日目 「敵本拠地北東方面要塞攻略」

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敵本拠に連なる北東方面要塞を攻め始めて10日…
一行に落ちる気配なし。

敵の戦力が質も量も高く一度で倒しきれるものではないから、修理・弾薬補充のために何度か撤退しなければならない。
しかし相手の生産力が非常に高く、修理・弾薬補充している間にすっかり戦力を回復しているからだ。

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何度か攻めているうちにこちらのレベルも上がり、20を超えた。
すると僚機が付くようになった。
こいつは自動的に敵を攻撃してくれる優れもの…なわけなく、あまりエイミング能力が無く貴重な弾薬を消費しまくる。
しかも敵のヘイトを分散させてしまうので、敵のつり出しからの一挙殲滅戦術があまりうまくいかない。
一番困るのはこちらも戦闘で忙しい中「隊長、お助けー!」みたいな通信をしてきて撤退許可を求めてくるからだ。
許可するにはESCキーを押せばいいのだが、戦闘中にひと手間増えるのはとても難儀だ。
しかも逃げ切れず結局死ぬし…。誠にやり切れぬ。現場の苦労をこのように表現するとは…
さすがT・R・A・G(タクティカル・リアル・アクション・ゲーム)というよくわからなゲームなだけはある。

ともあれ、愚痴ってもしょうがない。この僚機を伴い作戦を変えることにした。
要塞は一度攻略すると壊れた建物を修復できないため、これまでこの要塞の建物もなるべく壊さずに来た。
その結果敵の生産力を高いままで保持され、無尽蔵の敵戦力を成さしめてしまった。
しかし今の自軍は拠点自体は圧倒的に多く、それの生産力の総計を考えれば一要塞の生産力などもはやどうでも良い。
要塞を攻略したらどうするかを考えるよりも、まず要塞を攻略しなければ話にならない。

ならば積極的に敵建物をぶっ壊してやろうと作戦変更をした。
したのだが…




■現在の状況

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作戦変更から約1か月、総計50日程この要塞の攻略に使っているが…一向に敵戦力は減らず。
建物を壊しつくそうとしても敵との戦闘で中々集中できない。
しかも敵の拠点砲台も山並みに隠れて3連で背後から打ってくるというトリッキーな奴も多くなり、こちらの出血も多すぎる。
結果的に焦土作戦も中途半端にしかできない。

そこで我が参謀本部としては逃ぼ…転進作戦を提案する。
この要塞はしばらく放置し、代わりに他の拠点から全戦力を移送し睨みを効かせ、今度は西回りから攻めようというものだ。
逃亡ではない、戦略である。

獣神ローガス 6日目 「激戦」

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自機が空を飛べるようになり、戦闘が大幅に楽になったと思いきや、敵本拠地に近い北部はさすがに激戦区。
敵の色も赤から紫に変わり、性能も向上。
バルカンしか発しなかった敵がビームやミサイルまで撃ってきて、一筋縄では行かないようになっている。
味方防衛兵器もなすすべなく逃げ出す。と、その刹那、自機が…!
上に避難。

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北部の敵はどこも戦力も充実しており、何とか制圧しても頻繁に攻め込み奪還しようとしてくる。
攻め込まれた拠点に自機の居る拠点が隣接していれば救援に迎えるが、それで負けてしまうと奪われてしまう。
これは負けられない。
しかも今度は紫の更に上位バージョンである黄色うさぎぴょんぴょんマシンまで実戦配備。
建造物に襲い掛かる敵の集団。建造物が破壊されてしまえば自軍の兵站能力は著しく損なわれてしまう。
これは極めて由々しき事態。と、その刹那、自機が…!
上に避難。
避難しつつ上から新たに実装されたボム(爆弾)を落とす。

このようにバルカンが溜まるまで上に避難。溜まったら建物に被害が及ばない空き地まで敵を誘導し、バルカンで一掃。
更に敵がいるようだったらビールやバズーカ等弾数制限のある武器で敵の集団を倒し、また上に避難しバルカン溜め。
溜めしつつボムで地表の敵を攻撃。そうこうしているうちにバルカンが完全に補充されているのでまたバルカン…
の繰り返しが基本だ。

攻める際にも守る際にも、敵は大体5機くらいの編隊1~2組で攻撃してくる。そしてその編隊が全滅するまで補充されない。
なのでやたらめったら殲滅するより、少し残して上に避難、その後倒して万全の態勢で次の敵を迎えるのが戦術というものだ。
卑怯ではない、戦術だ。




■現在の状況

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卑きょ…戦術を駆使して、自軍はついに敵の本拠を囲む要塞へと肉薄した。
この要塞を超えれば敵の本拠。なぜカイゼル教授が惑星連合に反旗を翻したか、そして先史文明とは何なのか。
全ての謎が明らかになる…はずだ。
はずだった。しかし…

獣神ローガス 5日目 「翔べ!RHザガード」

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戦いを繰り返しレベルが10になったところで、自機RHザガードに待望の飛行パックが追加。
遂に自機は空を飛べるようになった。
これで地表を隠れながら進撃する横の戦略から、更に空中も確保したところで空を駆り急降下して敵に肉薄し殲滅…
といった縦の戦略まで取れるようになった。

だが時同じくして敵も空中機動兵器を投入。
左に居る奴がそれで、これまでの空中敵は画面をひたすらかっ飛んでいく意味不明な戦闘機くらいだった。
しかしこいつのスピードや空中旋廻性能は自機とほぼ同様で、自機にまとわりつきながらバルカンを撃ってきたりしてくる。
ただ加速性能はこちらの方が上なので、適度に距離を開けて狙撃すればよい。
こうした華麗な空中戦も出来るようになったのだ。

さて、ではその華麗な実践戦術の一例を見てみよう。
それは…

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逃げる
空に逃げる。そして敵が地表で困惑している間にバルカンを補充し、建物に被害が及ばないところに着地し敵を迎撃。
せこい、震え上がるほどせこい。が、戦術とはそのようなもの。勝てばよかろうなのだ。

実際弾数制限のある武器は戦闘後制圧地で補充しなければならないのだが、頻繁に補充していると制圧地の在庫が空になる。
そうなると他の制圧地に移動しなければならず、するとこれだけでターンが進む。つまり敵戦力が回復しこちらが不利になるのだ。
弾数無限のバルカンが重宝される理由である。

敵も段々手ごわい奴が多くなってくる。
上のスクリーンショットでは左下には紫色の上位機、右下にはホバーで高速移動してヒット&アウェイするドムみたいな奴。
こいつらを相手にするためには卑怯バンザイなのである。




■現在の状況

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南部はほぼ制圧。現在北部を順次制圧しているのだが、流石に敵本拠に近いだけはあり敵も段々手ごわくなってくる。
こちらのレベルに合わせて敵も強くなるようでなかなか難儀であり、それが楽しくもある。

レベルアップすると、新たな武装が供給されるほか、既に装備している武装の強化(パワーアップ)も出来る。
まずはバルカン、これをエクストリームクラスまで上げたら、その次にシールドを上げるのが良かろう。
シールドを強化すればそれだけ、正面から受ける敵の攻撃を無効にできる回数が増えるからだ。

獣神ローガス 4日目 「海上要塞攻略」

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戦力を整えいよいよ敵海上要塞に侵攻する。
ここを奪取できれば最前線に橋頭保が構築できる上、敵への大きな牽制になる。

いざ!飛び込む!と…eggyみたいなうさぎぴょんぴょんマシンしかいない。
どうなってんだ。敵も台所事情が厳しいのかもしれない。
システム的には敵のレベルはこちらのレベルに応じるようなので、プログラムが想定するより早い侵攻だったのだろうか。

そして海上…のはずなのだが、海はすっかり枯れている。
もう滅びつくした惑星と言うことなのだろうか。なおさら先史文明とやらが気になるが。

というわけでぴょんぴょんマシンくらいしかいない要塞などこちらの敵ではなく、攻略はかなり拍子抜けする結果に終わる。
ただ上のスクショでは敵を追っているうちに建物を破壊してしまったが、破壊された建物は敵しか再建できない。
だが要塞には敵は侵攻出来ない、つまり破壊された建物を再建する手段がない。
なので要塞戦ではなるべく建物を壊さないのがコツだ。
建物が少ないと生産力も少なく、それは弾薬調達等に後々負担がかかるためだ。
今後別の要塞を攻める際には注意したいところ。

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敵要塞を制圧し橋頭保を確保したので、こちらはとりあえずそのままにしておき、東回りに攻めていく。
するとそこには何やらごつい敵が…
こいつはジャンプも出来ない鈍重な奴だが、射線上に来ると多弾頭ミサイルをぶっ放してくる恐ろしい敵だ。
なぜこんなおっかない敵が要塞でなくそこらへんのしなびた砂漠に居るのか謎。
ちなみに敵ミサイルはこちらの攻撃で相殺できる。
ビームならばさらに貫通して敵にダメージを与えられるのでお得である。

こうして東砂漠地帯も制圧し、自軍はさらに北進を続ける…




■現在の状況

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要塞攻略が思ったよりも遥かに楽だったため、勢いに乗り各地を制圧していく。
すると戦線がどんどん拡大していってしまい、自機だけではカバーできなくなってきた。
そこで自機と遠い位置にある拠点に味方戦力を配分し防衛力(defence)を上げていく。
相手の攻撃力よりもこちらの防衛力が高ければ、自機が援軍出来ずとも相手の攻撃を凌げるからだ。
このゲームでは戦線を広げ過ぎるとその分戦力が分散するので、出来るだけ二正面作戦を取り続けるのがよかろう。

あと新しい武器としてバズーカが供給された。
これは弾速が遅いが威力は高い。
敵に避けられぬよう至近距離でぶっぱなすか、敵が大量にやってきて数打ちゃ当たる状態の時に使うのがよろしい。

獣神ローガス 3日目 「北上」

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進行してくる敵を撃激しつつ、順当にこちらも北上し敵を攻め上げていく。
敵の強さはこちらのレベルが上がるほど上がるようなのだが、上げないと色々ド派手な攻撃を楽しめないのであまり気にしない。
むしろこの時代のゲームなのに低レベルクリアチャレンジが出来るようになっているのがすごい。

ではどんな敵が出てくるかと言うと…まず上のスクリーンショットにある赤色の敵戦闘機。
その形に違わずものすごい勢いでかっ飛んでおり、こちらがジャンプしたりして近づくとバルカンで攻撃もしてくる。
ただ動きが速すぎて、相手がこちらに弾を撃つより早く画面外に飛び立ってしまっている。
つまりほぼ人畜無害。何なんだこいつは…まぁ威力偵察機のようなものだろうか。威力にもなっていないが…

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さらに北上し砂漠地帯に進む。
すると今度はこちらとほぼ同じ大きさの人型兵器まで出てくる。
ただし非常にのろまであり、一応ジャンプも出来るがどうもやる気が無いのかよく崖に挟まって止まっている。
こんなのにやられた惑星連合軍とは一体…

なお上のスクリーンショットでは物凄い弾幕に見えるが、実際の当たり判定は相手も自機も胸あたりしかない。
なので囲まれでもしない限りは、ダメージを受けまくってイライラしながら死亡というのも案外少ない。
このゲームはこの当時のPC用アクションゲームとしてはかなりストレスフリーなのだ。
夢幻戦士ヴァリスやYAKSAで調教された人にとっては…




■現在の状況

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順当に進撃しレベルアップし、使える装備も増えていく。
このあたりからシールドが標準装備され、真正面の敵の攻撃を数回弾けるようになる。
また装備をパワーアップさせることも出来、それにより火力や射程を上げることも出来る。
上げるべきは文句なしにバルカンであろう。
最大値まで上げれば初期ビーム程度の強さになる上、無限に使えるからだ。
他の武器を使い切ってしまったとき、バルカンが最後の命綱になるのだ。
ただバルカンの弾は無限に使えるとはいえ、一度に使える量には限度があり、使い切ると少しずつしか回復しない。
この弾切れ状態の時になおバルカンを撃ち続けるとMalfunction(故障)と表示され、そのマップではもう使えなくなる。
この点は厳重注意である。

さて、自軍は戦線を広げ、海岸線まで来た。
海の中心に印があるが、これは要塞を意味し膨大な守備力を持っている。
なので攻めるのも大変だろうが、いったん攻め落とせば敵に攻め落とされることも無い。
そうなれば更なる進軍への橋頭保になると同時に重要な生産拠点にもなるであろう。
次回はいよいよ、この海上要塞への侵攻作戦を開始する。

獣神ローガス 2日目 「敵軍侵攻」

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敵勢力下を制圧したところ、返す刀で敵軍がこちらの本拠地に侵攻してきた。
この場合自機が隣接している地域ならば、進行された地区に自機を移動させて防衛に参加することが出来る。
隣接していない場合、こちらの防衛力(defence)が相手の戦力(attack)を上回っていれば撃退出来、さもなくば制圧される。
そして敵のattackの分だけこちらの防衛力も減り、また相手も戦力を消耗した分だけ防衛力も減る。
ただ地域には生産力(product)なるものがあり、これが高いほど彼我の減った戦力がターンごとに多く回復する。
このゲームはターン制であり、戦闘したり修理したりするたびに1ターンかかるのだ。
なので悠長に修理ばかりしているとどんどん相手戦力が回復することとなり、それがこのゲームの難しさでもあり面白さでもある。

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防衛の際には、こちらの防衛力10につき一機の防衛ロボが配置される。
ちなみにこいつは震え上がるほど弱っちいので、戦力としてはあまり期待できない。
弾避けに使えなくもないが、彼らが引きこもっている建造物地帯でドンパチすると建造物が破壊されてしまう。
敵地に侵攻する場合、あるいは味方地を防衛する場合、この建造物を如何に壊さず戦うかがカギになる。
何故ならこの建造物が上に挙げた生産力を決めるもので、健在であればあるほど生産力が高くなる。
すなわち防衛ロボの数も増えるし、何といっても弾薬の生産力も上がる。

現在はバルカンという弾数無限の武器なのだが、そのうちビームやら多弾頭ミサイルやら色々使えるようになる。
ところがそれらには弾数制限があるので使った分は補充しなければいけない。
なので生産力が高ければその補充も潤沢に行えるので、建造物は出来るだけ残しておいた方が良いのだ。

…なのだが、敵に押されて混戦しているうちにかなり豪快に建造物をぶっ壊してしまった。
いいのかこれ…?

ちなみに壊された建造物はこちらが支配している限り再建しない。
が、敵が制圧すると建造物も再建する。
この惑星にあったという先史文明の技術を使っている敵にしか再建できないということであろうか。謎は深まるばかりだ。



■現在の状況

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今回は新たな地域を制圧できなかったが、敵が戦力を割いて攻めてきたことで敵の防衛力も下がった。
なので次回はもう一つの地もたやすく制圧できるであろうか。
また敵を沢山倒したことでレベルアップして、ビーム兵器が使えるようになった。
これは弾速が早く貫通力もあるので、動きの速い敵や空中に集団でいる敵に使うと良いだろう。
ただし弾数制限があるので使いすぎると補充が必要。
ところが補充には生産力が必要でそれには建造物が必要、しかし派手に戦っているとそれらも壊してしまう…
こうした所にもこのゲームのシミュレーション性が垣間見え、中々よき。

獣神ローガス 1日目 「惑星ザゴス」

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獣神ローガスを始めます。
PC88のリアルタイム世代ならば、このゲームの名前だけは聞いたことがあるおっさんは多かろう。

このゲームは「PC88・X1版鋭意開発中!」の広告だけは長い間出していたものの、一向に発売されず。
その間テグザーやシルフィードのような良作SFアクションゲームが立て続けに市場を席巻。
更にプラジェータというよくわからないけれどヤバそうなゲームの話題が最高潮になるころに、ローガスはひっそりと発売された。
だが時既に時間切れ。この時期をリアルタイムに過ごしていた者はわかるだろうが、まさに時代は日進月歩。
半年前のゲームがもう古いと断じられたこの時代、ローガスのことをいつまでも気にかけていた少年は少なかろう。
色々模索を繰り返していたのであろうが、あまりに製作期間が長く、しかも当時べらぼうに高かったPC98専用。
注目度が下がり切ってしまったこともあり、どの雑誌もこのゲームに関して記事に多くを割いてはいなかった。
実際は、当時のレベルでは破格のアクション性にシミュレーション性を組み合わせた、かなりの良作なゲームであるのに。

以下ストーリー。

辺境の惑星ザゴス。
そこは原生生物すら居ないような不毛な惑星だったが、調査の結果貴重な資源が大量に埋蔵されていると判明。
各惑星国家は利権を独り占めにするため我先に入植を開始。
それはどんなに科学が進もうと、遥か古代から人間が決して捨てきれなかった業――「欲望」そのものであった。

しばらくして資源調査部隊のカイゼル教授から報告。不毛の惑星と思われたこの惑星に、先史文明の痕跡を見つけたと。
だが不可解ながら直後にその報告は否定され、その後カイゼル教授の音沙汰は途絶えた。
数年後、失踪したはずのカイゼル教授がカイゼル総督と名乗り、突如この惑星の支配及び独立を宣言。
惑星間連合は艦隊を率い鎮圧に向かうが、先史文明の技術と思われる兵器群により全滅。
そこで惑星間連合は最後の手段とし、これら敵兵器群に対抗しうる最新鋭兵器「RHザガード」を向かわせたのであった――

というわけでプレイヤーはRHザガードのパイロット・マクガドル少佐その人となり、惑星ザゴスの鎮圧に乗り出す。
まずは上のマップなのだが、自軍の拠点(緑)は既に敵拠点(赤)に包囲されている。
そこで敵拠点を随時制圧していき、やがて敵の本拠に攻め込もうという腹だ。

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攻め込む際には横画面アクションとなり、画面中央にいるドライビングアーマー「RHザガード」を繰り出し敵を倒していく。
敵を倒すたびに画面左上の敵戦力ゲージが減り、ゼロにすれば制圧完了だ。
このゲームが発売されたのは1987年。既にテグザーやシルフィードがリリースされた後ではいまいち地味なグラフィックだ。
だが地味だからこそ画面を縦横無尽に動けて、マクロスばりの多弾頭ミサイル斉射が飛び交う迫力のある戦闘を楽しめる…
のだが、動画の無いこの時代にそのアピールは難しい。いろいろな意味で不遇なゲームであったと言える。

最初のアクション画面であり簡単かと思いきや、攻撃中にしか攻撃できない敵砲台が嫌らしく配置されている。
その為猪突猛進するとすぐボコボコにされるので、物陰に隠れて敵を待ち伏せしてスナイプが良い。
このような戦略性あふれる戦術が楽しめるのも当時としてはすごい画期的だったが、何分当時はまず見た目第一。
と言うか今の時代でも動画で見ても地味である。この面白さはやってみないとわからない。本当に色々勿体ないゲームだと思う。

…と持ち上げて見るも、このゲームでド迫力な戦闘が楽しめるのはずっと後のことであり、今はしょぼいバルカンしか撃てない。
右側に居るeggyみたいな赤い奴が敵なのだが、こいつも見た目に違わずぴょんぴょん跳ねてしょぼいバルカンを撃つのみ。
こいつに全滅させられた惑星間連合って…



■現在の状況

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彼我の拠点には防衛力(defence)があり、攻め込んで甚大な被害を与えれば防衛力が減り、ゼロにすれば制圧完了だ。
ただ此方の戦力がまだ貧弱なため、弱そうな敵しかいない拠点ですら何度か攻める必要がある。
こうしてやっと敵勢力下を一つ制圧。戦いはまだ始まったばかりだ。