2020/04/24

マルスはいよいよドルーア帝都に攻め込み、皇帝メディウスとの決着をつける。
冒頭で人使いの荒いガトーさんがやっとこさ仲間になる。
偉そうにしていただけあって恐ろしい強さであるが、マルス達はそれ以上に強くなりすぎたのでもっぱらリザーブ要員である。
ここは四隅の区画にそれぞれ部隊が分散して攻め込むようになっている。
しかも四隅の区画はもたもたしていると扉が現れ施錠されてしまうので急いで広間に出た方が良い。
…と言いながらも強くなりすぎたマルス率いるアリティア軍。
花咲く野原を行くがごとく物見雄山していたらいつの間にか敵を蹴散らしていた。

中央の居住性の悪そうなところに敵がひしめいている。
この一番奥に皇帝であり暗黒竜でもあるメディウスが鎮座している。
そしてここに到達する頃には敵援軍がわさわさ出て後ろから攻めてくるので、早いうちに後衛を守る陣形を整えた方が良い。
陣形を整えたらあとはドラゴン特効のあるチキと、とにかく強くなりすぎてわけがわからないマルスを突っ込ませるだけである。

最後のあがきとばかりに何やら恐ろしいセリフでマルスを恫喝するメディウスであるが…

マルスの敵ではなく、ボコボコのメタメタにされて終了。
ただメディウスはファルシオンが無いとずいぶん苦戦する様ではある。
ドラゴン特効のあるチキとどちらが強いのか試してみたかったが、試す前にメディウスはおだぶつに。
かくしてメディウスは倒れ、このアカネイア大陸全土に平和が訪れる。
けれど3年の長きにわたる戦乱によって残された傷跡は、浅いものではなかった。
ファイアーエムブレム…それは覇王の印。
大いなる力の代償に、それを持つ者の最も大切な人を失う定めを持つ。
ニーナ姫はそれがため、最愛の人カミュを失う。
だが、文句なしに地上最強の男となったマルスはその運命すら蹴散らし、生き残った最愛の人・シーダにプロポーズする。

満面のキラキラ顔でそれを受けるシーダ。
めでたしめでたし…と言うにはあまりにも彼女はそこらへんの男をナンパしすぎている気もするのだが。
後日譚では、シーダは結婚のうわさがあるとされながら、マルスは戦災復興に忙しい毎日を送るとなって居る。
実に微笑ましいのだが、色々邪推したくなるところが無きにしも非ず。
ファイアーエムブレムの運命は本当に打ち破られたのか否か…
いやいや、きっと打ち破り、二人は幸せに暮らしていることでしょう。
ファイアエムブレム -完-
■現在の仲間の状況青字はレベルアップなど、動きのあったユニット
緑字は新規加入者
赤字は戦死者
〇出撃
・マルス(Lv20ロード)暗黒竜メディウスを一人でぼっこぼこ。最初から最後までマルスゲーであった。
・アベル(Lv20パラディン) 後衛の壁に立ち攻め寄せてくる敵をシャットアウト。最後までナイトの鑑であった。
・ゴードン(Lv20スナイパー) 今回は空飛ぶ敵も少なくあまり活躍せず。
でもこれまで彼が残した功績はすばらしいものであった。よくここまで強くなったものだ。
・シーダ(Lv14ペガサスナイト) もう買い物をする必要もないということで、メンバーカードをかなぐり捨てて敵を撲殺して回る衝撃的なマルスの嫁(予定)。
最高レベルでもないのにほとんどの能力値がマックス。
これがナンパの王女にしてキャッチセールスの王女にしてショッピングの王女の真の姿だ。あな恐ろしや。
・レナ(Lv1司祭)今回のマップは彼女のワープでいきなりマルスをメディウス近くに飛ばしてもよかったのだが、それは封印。
最終決戦を堪能したのであった。
・リンダ(Lv2司祭)殆どの敵はマルスとチキが倒してしまったのであまり出番なし。
・マリア(Lv1司祭)リザーブ要員であったが、ここまで成長した妹の姿を見てミネバも目を細めているであろう。
・カチュア(Lv2ドラゴンナイト)今回はあまり戦わず、もっぱら後衛の守りとして。
・パオラ(Lv4ドラゴンナイト)彼女も後衛の守りだが、出撃位置がいきなり敵に囲まれていたためやや苦戦。
・エスト(Lv17ペガサスナイト)ドラゴンナイトになる機会を伺っているうちにゲームクリア。
馬を大切に。
・チキ(Lv20マムクート)今回マルスと並ぶ活躍をみせたドラゴン娘。
ドラゴン特効があるのでマムクートを次々に消し炭にしていく。
世界が平和になっても、彼女の機嫌を損ねたらそのままラスボスになってしまいそうである。
・エリス(Lv10僧侶)することが無いので敵ドラゴンナイトの手槍にぶすぶす刺されあんあんと悶えつつレベルアップ。姉さん…
・ミネルバ(Lv20ドラゴンナイト)彼女もドーピング済みなので出撃近くに居た敵をぼっこぼこにして大広間一番乗りに。
マケドニア王国を継いだ彼女。きっと強大な国になるであろう。
・カイン(Lv20パラディン) アベルと同様後衛の守りに。最後までナイトとしての生きざまを全うしきる。
・ジュリアン(Lv7盗賊)扉が次々と閉まっていくのでそれを次々に開けていく。
戦闘ではあまり活躍しなかったが、数々の宝箱と扉を開けた彼はそれ以上の活躍をしてくれた。
レナとお幸せに…になるんだろうか。後日譚ではパパになるらしいのだが。
・ガトー(Lv18司祭)最後の最後に参戦した人間嫌いおじいちゃん。
彼が弟子のガーネフをもっとしっかり躾けていればこんなややこしいことにならなかったと思うのだが。
トロン・ウォーム・リザーブ・リカバーというヤバイ魔法を死ぬほど持っているうえに、素早さは20は世界最高速。
何を食っていたらそんなに早く動けるのか。
〇お留守番・ジェイガン(Lv3パラディン)
・ドーガ(Lv2アーマーナイト)
・マジ(Lv3戦士)
・オグマ(Lv3傭兵)
・マチス(Lv2ソシアルナイト)
・ロシェ(Lv3ソシアルナイト)
・ナバール(Lv7傭兵)
・シーザ(Lv4傭兵)
・ロジャー(Lv5アーマーナイト)
・ダロス(Lv4海賊)
・ウルフ(Lv4ホースメン)
・ハーディン(Lv10ソシアルナイト)
・ラディ(Lv2傭兵)
・リフ(Lv3僧侶)
・トムス(Lv4アーマーナイト)
・ミシェラン(Lv3アーマーナイト)
・ボア(Lv1司祭)
・ミディア(Lv1パラディン)
・アストリア(Lv1勇者)
・ビラク(Lv2ソシアルナイト)
・ウェンデル(Lv7司祭)
・カシム(Lv4ハンター)
・チェイニー(Lv1コマンド)
・アラン(Lv1パラディン)
・サジ(Lv20戦士)
・バーツ(Lv20戦士)
・バヌトゥ(Lv6マムクート)
・ジュリアン(Lv6盗賊)
・ロレンス(Lv7将軍)
・ナバール(Lv4勇者)
・ジョルジュ(Lv12スナイパー)
・トーマス(Lv8アーチャー)
・ジェイク(Lv8シューター)
・ベック(Lv4シューター)
〇死亡・ザガロ(Lv2ホースメン) レフガンティの谷でペガサスナイトに一撃で殺される。
■感想SRPG自体はファイアーエムブレム以前にもちらほらあるが、それを一挙にメジャー化させたのは本ゲームである。
これに異論は無かろう。
それはただファミコンが市民権を得ていたからだけではない。
実に丁寧に、SRPGの面白さを表現することに成功している。
後年のSRPGには、大味なものが多い。
一部のユニットで無双して力押ししていればよく、そこに戦略も何もなかったりする。
だがこのゲームの場合、ペガサスナイトは矢に弱い、アーマーナイトは魔法に弱いといった、それぞれの長所短所が顕著。
それによってただ無双するだけではなく、こちらもそれにあった陣形を組んで進軍しなければならない。
もたもたしていると敵が砦から湧いてくるというのも、そうなる前に砦を押さえ突出する、だが突出しすぎると非常に危険…
といった駆け引きを楽しめる。
私は結構SRPGはやってきたが、このように優しすぎずもなく難しすぎでもなく、適度なストレスを楽しめるバランスのSRPGにはなかなかお目にかかったことが無い。
今なお続くファイアーエムブレムシリーズ。
その第一作である本作は、それだけの可能性と、それを納得させるゲーム性を持った素晴らしいゲームと言えよう。
最後に、今回活躍したユニットベスト10を発表する。
1位 マルス とにかく強くなりすぎた。文字通り無敵である。世界の全てを敵に回しても勝つであろう
2位 チキ 素晴らしい成長率に加えドラゴン特効まであり、最終盤は彼女にお任せである
3位 カイン すくすく成長し、攻めるも守りも砦の確保も何でもござれの素晴らしいユニットに
4位 アベル 同上。カインアベルのツートップだからこそ実現できた戦略も多々あり
5位 シーダ 兵站役として素晴らしい働きをこなす。何気にドーピングしまくっており怒らせると非常に怖い
6位 リンダ 超火力の魔法を持ちながらブンブン避けまくる恐ろしい少女。そしてマルス最強も彼女のスターライトあってこそ
7位 ゴードン 最初はモヤシすぎるが、終盤多くなってくるドラゴンナイトやペガサスナイトには欠かせない存在に
8位 ミネルバ ドーピング抜きとしても後半で早めに強力なドラゴンナイトを運用できるのは大きい
9位 ジュリアン 戦闘力はさほど無いが、宝箱と扉を開けまくり数々の貴重なアイテムをもたらしてくれたすごい奴
10位 レナ 彼女自身はあまりぱっとしない僧侶なのだが、手持ちのワープの魔法は文字通り戦況を一変させる
このゲームは各パラメーターの成長率がキャラクター毎に異なっており、それがキャラの個性を出している。
しかし飽くまで確率なので、プレイするごとに微妙にキャラの最終形が異なってくる。
その為今回のプレイでは以上10人がMVPであるが、次回以降はまた変わってくるだろう。
それもまたこのゲームの面白さであろうか。
おわり