2020/03/31
ファイアーエムブレム 1日目 「マルスの旅立ち」

ファイアーエムブレムを始めます。
このゲームがリリースされた時代ではかなり異色な、フルオーケストラのCMが印象深かった。
と同時に、何故エンブレムじゃないんだろうと不思議に思った少年も多かろう。多分。
まずはストーリー。
100年前、暗黒竜メディウス率いるドルーア帝国がアカネイア大陸を席巻。
大陸の大部分を統治していたアカネイア王国は滅び、人々は恐怖と絶望にさいなまれる。
しかしアリティアという地に住む英雄がメディウスを倒し、ドルーア帝国は滅亡。惨禍は終わり、平和が戻る。
それと共アカネイア王国が再建され、また大小様々な国が出来る。アリティアの英雄もまた建国の王となる。
そして100年後、メディウスは復活し、ドルーア帝国も再建。
アカネイア王国は苦戦を強いられ、アリティア王国は滅亡。
亡国の王子マルスは辺境の島国タリスに落ち延び、そこで再起を図りつつ暮らしていたが…
物語はその平和なタリス王国に、ドルーア帝国に協力するガルダの海賊が侵攻したところから始まる。
タリス城から王女がやってくる。

物憂げで流し目という、この当時のゲームとしては異色すぎる色っぽさを持った王女シーダだ。
城が海賊に襲われてしまい沢山の人が殺されたので助けてくれ、ということらしい。
海賊が城を襲うとか大航海時代のイングランドじゃあるまいし、物騒である。
とりあえずそのような色っぽい流し目で懇願されては全力で救援するしかない。

ゲームは所謂シミュレーションRPGと言う奴だ。
SRPG自体はアップルのアリババ、それをローカライズ&アレンジしたスタークラフトの上海・九龍島等結構古くからある。
それにファンタジー色を強くしたのがシステムソフトのマスターオブモンスターズ。
さらにシナリオや顔グラなどで感情移入性を高めたのがファイアーエムブレムシリーズ…となるのだろうか。
このゲームは1面からして、中々に戦略性がある。
敵は海賊だけあって海の上でも平気で移動してくるので、まずはナイト軍団に海岸線を防衛してもらう。
アーチャーやペガサスナイトなどは突出するとすぐボコられるので、ちゃんと敵との間合いを考えて慎重に進めないといけない。
優しすぎでもなく難しすぎでもないほど良い戦略的要素を一番最初にもってくるあたりは、さすが任天堂ゲームというべきか。

敵との戦闘はグラフィカルに行われる。
敵が基本的に1回攻撃なのに対しこちらはさすが正義の味方らしく再攻撃なんてのもできる。
まぁそのうち敵もしてくるのだろうけど…
進行としては、アーマーナイトのドーガが固いので、コイツを斬り込み隊としてバッタバッタと敵をなぎ倒し進撃していく。
回復手段は砦にこもることで出来るが、途中でリフという坊主が仲間になるので、彼に任せても良いだろう。

かくして無事にタリス城の王様、シーダのお父さんを助ける。
この世界は復活したドルーア帝国に再び侵略されつつあり、海賊をその先兵として使っているようだ。
そして王様は問答無用に「オレルアンに旅立つのですね?」と言われると、う、うんとしか言えない。
だからマルス王子はあんな気弱そうな顔グラフィックをしているのかもしれない。
そもそもオレルアンって何なんだどこなんだと問う暇もなく、なし崩し的に冒険は始まる。
ちなみにそのあたりの事情はマニュアルに書いてある。
オレルアンの地にアカネイア王国があり、そこに援軍に向かうということらしい。なるほど…
ファミコンのように容量が著しく少ないゲームの場合、そのあたりの事情をこと細やかに描くことなど不可能。
適時脳内補完しつつ進むべし。