2019/12/31
コードヴェイン 26日目 「王」

シルヴァの暴走を止めるため、臨時総督府内部を突き進む主人公たち。
その最奥部に待ち構えていたのは…神骸の伴侶。
クルスの無力感から生まれた、ただ寄り添うだけの存在。
それが何故か襲い掛かってくる。
どうやら堕鬼化しているようなのだが、堕鬼化して間もないのか、あるいは既に堕鬼化したクイーンが素体であるためか、異形化してくることは無い。
連撃の隙を見て反撃、自分を囮にしてバディに攻撃してもらう、バディを囮にして自分が攻撃する…という、これまでのボス戦のセオリーで問題ないだろう。
彼女を倒すと血英が転がり出る。
その血英によると、彼女は支えるべき継承者を殺されたことにより、自分の使命が果たせなくなったことに絶望して堕鬼化したようだ。
臨時総督府を探索して拾ってきた様々な神骸の伴侶たちの血英はイオによって修復され、彼女たちの生き様が展開されていく。
どの伴侶も大抵は寄り添うことに特化していたが、中には自分を犠牲にして継承者を生かした伴侶もいれば、先ほど倒した伴侶のように絶望して堕鬼化した伴侶もいる。
つまり伴侶はいろいろな思いや考えを持つ…人なのだ。
決して諦念から生まれた空っぽな器というわけではない。
器が空っぽならばそれで、いかようにも注げるものがあるということだ。

最奥部をさらに進むと、地下最深部につながる非常に長いエレベーターがある。
そこを抜けると、大きな門を前に沢山の神骸の伴侶たちが苦しそうにしていた。
神骸の伴侶は神骸の数だけある。この先にシルヴァが居るとすれば、シルヴァに打ち込まれた神骸に対応する伴侶たちが彼女なのだろう。
彼女たちは言う。神骸の伴侶は飽く迄も寄り添うべきであると。
だからこそ思いをすべて空っぽにし、何も考えないようにしてきたのだ。
けれどイオは違う。
彼女は主人公と接することにより、いろいろな吸血鬼たちの記憶を、その空っぽの器に注がれ満たされた。
その結果イオはクルス本来の意思…寄り添うだけでなく、救う、その意思を取り戻した。
それならば、みんなを、救って…
諦念によって生み出された他の伴侶たちは、いつかクルスが話した同じ言葉を伝え、消滅する。

大きな門を開ける。
そこはシルヴァがその身を挺し血の霧を発生させている、淀んだ血の牢獄。
ここは一本道であり、探索するようなところは無い。
そしてこの先には…

シルヴァが居る。
ミドウにより複数の神骸を打ち込まれた彼は、人間としての姿をとうに失っていたが、暴走をぎりぎりに抑えていた。
しかし…
世界中の血涙を集め、外の世界を破滅から守り、同時にこの世界を外のバケモノから守ってきたシルヴァ。
実の娘をその手にかけただけでなく、彼女の脳髄を継承し歪んだ形で娘の思いを遂げていた彼は、ついに臨界点を迎え…暴走。

かくて始まる最終決戦。
相手は救世の王にして災禍の中心、髄骸の王シルヴァ。
さすがに王なだけはあり、なかなかの強さを誇る。
が、ここまで戦い抜いてきたならば、そう難しい戦いではない。
今まで通り連撃の後の隙を見て反撃しよう。
あと年のせいなのかやたらダウンして息切れするので、そこをボコボコにするといい。
そのうち血のバリアを展開してくるが、予兆が分かりやすいので避けることは容易いだろう。

後半になると血のオーラを吹き出しつつ攻撃してくる。
避けたはずがオーラに当たりダメージを食らうことも結構あるので、血耐性ドリンクを忘れずに。
最後の一歩を削り切れず負けるという絶妙な調整がされているが、5,6回も霧散すれば倒せるだろう。
遂にシルヴァを倒した一行。
だがこれで終わりではない。

倒されたシルヴァに、暴走を止められなかった名もなき継承者たちの持つ神骸が結集、更に打ち込まれる。
その結果シルヴァは…

七つのクルス?の顔を持った異形を極めた存在となる。
それは新たな脅威、新たな災禍、産声を上げ降誕した、新たなクイーン…

降誕せし者。
すべての人と吸血鬼の未来は、この戦いの果てに。