イースⅠ&Ⅱクロニクルズ 13日目 「一人の少女と二人の女神」

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落盤にあった医者を助けにアドルが向かう。
途中で高台があり、寄って見ると山頂に神殿が見える。
サルモンの神殿と呼ばれているらしい。
地上にもあったが、アレは分室のようなものだろうか。

そこにリリアが来る。
彼女は毎日ここでリンゴや花を集めに来ているようだ。随分のんびりしている。
学校と言うものは無いのかイースには…

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ただ、彼女は知らないが彼女の母によると重病を患っている。
だから学校には行かせたくても出来ないのかもしれない。
そう考えるとより哀れである。
早く医者を見つけねば。

ちなみに医者が落盤にあったという坑道に入って見たが、敵が強くさっぱりダメージを与えられない。
88版イースはともかくとして、イースクロニクル当時のゲームとしては珍しく意図的なレベル上げが必要なようだ。
イースⅠではそれほどでもなかったのだが。

レベル上げはイースの神官像がまつられる聖域が敵に頻繁に会えてよろしい。
イースにブン投げられて早々人助けに奔走しているアドルだが、そもそもの目的は聖域に各々祀られている神官像にイースの本を返納することだ。
そうすることでサルモンの神殿への道が開き、神殿に鎮座する魔の元凶を倒しイースとエステリアに平和をもたらすことができるという。
ただの無職のアドルに期待かけ過ぎな気もするが、それがイースの本を集めた者の使命なのだろう。
元々アドルはエステリアに物見遊山に来ただけなのだが…詩人レアの類稀なるプレゼンに乗せられここまで来てしまった。
この作品が一番訴えたかったのは優しさでも感動でもなく、大人って汚いということなのかもしれない。
まぁそんなことはどうでもよい。
世界一でタフでお人よしで女にモテるアドルだから仕方ない…ということしておく。

さて、イースクロニクルでは、登場人物にリンゴ等の贈り物ができる。
贈ると、好感度がタケノコの新芽のようにグングン伸びる。

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リンゴを5個贈っただけでただならぬ仕上がりである。
フィーナのこともたまにはで良いので思い出して下さい。

こんなことを繰り返しているうちにレベルが上がり、リリア達の住むランスの村すぐ近くにあるムーンドリアの廃墟で新たな展開に進むことができる。

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低レベル時では固すぎて叶わなかった魔物を倒し杖を手に入れ、それを持って女神像に触れることで魔法を使えるようになるのだ。
とはいえ現時点ではすぐに使える魔法が無いけれど、おいおい使えるようになって行くのだろう。

エステリアとイース、いや、全世界の平和を守るため、アドルは突き進む!
(と自分に言い聞かせる)

イースⅠ&Ⅱクロニクルズ 12日目 「蒼穹の剣士」

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6冊のイースの本に秘められた力、それは本を集めた者を天空の国、イースに誘うというものであった。
イースの本には、魔物の襲撃を逃れるために六人の神官たちや当時の国民はこの地を離れたと書いてあった。
それは海の向こうでもなく地中でもなく、空だったのだ。
何らかの力でイースはその国土の大半を空に持ちあげ、魔物の襲撃を振り切ったのだ。

映像的に地上3000メートルはありそうである。
この距離をわずか十数秒で移動させるなんて、気圧とか大丈夫なのだろうか。
高山病どころの騒ぎでは無い気がするが…

イースに誘われる…どころか砲撃される勢いでぶっ飛んできたアドル。
そのあたりに居た少女に助け出される。

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おお、可愛い。
ダームの塔での出来事をフィーナに真っ先に話そうと言っていたアドルなのに、舌の根も乾かないうちにもう次の美女である。
どうなってんだこんちくしょう。

だがアドルは少女と話しているうちに気を失い…

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気が付いたらベッドの上であった。
ここはランスの村というところで、介抱してくれた少女の名はリリアと言うらしい。
地上から猛烈な勢いですっ飛んできたせいか、イースの本以外の全てを無くしてしまった。お金も0円である。
そしてレベルも1に戻っている。高山病をこのように表現するとはやるなと当時思ったものだ。

しばらく眠っていたが、地上では船が難破した翌日にはもう素っ裸で魔物を撲殺していたアドル。
ここイースでも異常な回復力でベッドから飛び起きる。

そしてお世話になったリリアの母バノアと色々お話をする。
エステリアと同様、ここイースの国でも半年前から魔物が現れたこと。
そしてリリアの余命いくばくもない事。
空からすっ飛んできた初対面の不審者アドルにいきなり重い悩みを打ち明けるとは、よほど切羽詰まっているのだろう。

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リリアは外で元気にリンゴを集めていた。
学校のようなものは無いのだろうか。アルプスの少女ハイジのような生活をしているのかもしれない。
こんな可愛い子がもうすぐ死んでしまうなんて…

村人に話を聞いて回ると、彼女を助けられそうな医者は村近くの廃坑に落盤にあってしまったらしい。
まずは医者を助ける為に装備を整え、廃坑に向かっていくことにする。
リリアのような可愛い子を失うのは人類の損失だからな!フィーナはどうするんだ。

そう言えばこのゲームのOPを見てから約20年近くして初めて気付いたのだが、

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アドルが降ってきた音に気付いた時の服装がこれで、

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介抱している時の服はこれ。
何だか露出が若干多くなっててちょいエロい
良く見ると肩のストール?っぽいものを脱いでアドルの血糊を拭いてくれているのだ。
こう言うさりげない所にさりげないエロをかます、さすが新海誠監督である。

というわけで次回へ!

イースⅠ&Ⅱクロニクルズ 11日目 「詩人に願いを、少女に祝福を」

このエステリアの地で起きた数々の事件、銀製品の盗難や占い師サラの殺害…
それらは全て、このダームの塔の最上階に居るダルク=ファクトによるものだった。

イースの本は6冊集めると奇跡が起こる。この世界をも支配しうる奇跡を…
それを止めて欲しいというレアの依頼を受け、何より持ち前の冒険心からすべての謎を明らかにするために、アドルは塔を上り詰める。

塔の上層部には、強力なボスが居る。

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ヨグレクス&オムルガンという、二対の魔物だ。
黄色の魔物が本体だが、厄介なことにこちらにダメージを与えると幻影の青の魔物と入れ替わってしまう。
いくつか倒し方はあるが、真ん中下でまって二体が交差する瞬間に攻撃を加えると連続でダメージを与えられてグッドだ。
30年前から続く、安心と信頼の攻略方法である。

奴を倒したあと、ルタジェンマからブルーアミュレットを貰い、最後の扉を開く。
そこに待ち受けるのは…

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ダルク=ファクト
彼はイースの六神官の一人、ファクト家の末裔らしいのだが、この時点では彼が魔に魅入られた理由は良くわからない。
OVA版ではエステリアで銀の発掘に反対した両親を住民に惨殺され、それをきっかけに歪んだ…という設定があったけれど…

さて、彼と戦う前に今一度確認を。
彼はなぜこれまで銀製品を隠してきたのか。
そして思い出せ。彼にはクレリアで出来た剣しか通じないというレアからの情報を。
かつてクレリアはイースを栄えさせたが魔を呼んで滅びた。
そして今、このエステリアの地は銀の鉱脈が発見され大いに栄えたが、半年前、魔物がどこからともなく湧きだして崩壊寸前。
ここまで来れば何が必要かもうわかるだろう。

全ての準備が整ったアドルは、最後の戦い挑む。

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が、これがまた強い!むちゃくちゃ強い!
ダルク=ファクトは攻撃を加えるとそのカウンターとして地面に穴をあけてくる。
そのままじっとしていると穴から落ちてもちろん死んでしまう。
で、大昔のイースは連続攻撃をすれば最後にだけ穴が開いたが、このゲームでは連続攻撃した分だけ穴があいてしまう。
ミレニアム世代のダルク=ファクトは随分血の気が多い。
しかも動きが異常に早いので、追いかけて攻撃するより相手の軌道を呼んで先回りして攻撃した方が良い。
その際には出来るだけ自分の動ける範囲を確保するために外周で攻撃するようにすべし。

久々すぎるせいもあるが異常に苦労した。
50回くらいやり直したただろうか…

やっとこさ倒すと、消滅し主を失ったダルクファクトのマントと、それにくるまるように残され最後のイースの本。
最終章にはこう書かれていた。
かつてイースを襲った魔物の追撃が突然止まったことを。
そして、再び「あいつ」が現れた時の為に、イースを結集した力をここの封じ込めると。
その力とは…

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結集した6冊の本が宙を浮き、光を放ち、そしてアドルは…!



さて、ここまでがイースⅠだ。
「あいつ」や「六体の巨大な魔物」が一体なんだったのか、イースという作品が初めて世に出て30年以上経った今でもまだ論争がある。
当時発売されていた「テクノポリス」や「チャレンジ AVG&RPG」というPC雑誌に、このゲームのボスそれぞれの別称が紹介されていた。
ヴァジュリオンの別名がガルバ=ダビーとか。
まぁ未だ設定が固まって無かっただけだと思うけど、こういう断片的な情報を元に色々妄想するのがオタの本懐である。
「女神」に仕える六神官に対抗して「魔」に仕える闇の神官とか。
クレリアが魔物を産みだしたのは人の心の闇をクレリアが具象化した結果であり、六神官のそれぞれの心の闇が六対の巨大な魔物となった、とか。
個人的には心の闇説が厨二っぽくてかっこよい。
オリジン?知らない子ですね…

と言う訳で次回からイースⅡ!

イースⅠ&Ⅱクロニクルズ 10日目 「悪意と郷愁と囚われた詩人」

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牢屋に閉じ込められた所を怪力盗賊ドギに助けられたアドルは、ルタ=ジェンマとドギと別れ、一人ダームの塔を駆け上がっていく。
途中、イースの歴史にやたら詳しい学者のラーバに出会う。

彼曰く、現在嵐の結界に囲まれているこのエステリアだが、かつてイースが滅びた時にも結界は現れたという。
イースはクレリアが原因となって湧いた魔物によって滅びたが、その間ずっと、数年ものあいだ嵐の結界があったという。
嵐の結界が溶けた時、国土を蹂躙していた魔物と、国土と国民の半分が消えうせ、残されたのは大穴とここダームの塔だけであった、らしい。
つまり、魔物が完全に消え去るまで魔物が外の世界に出ないよう嵐の結界で閉じ込めていたのだろう。
それはおそらくイースの象徴であり全てでもある、二人の女神によるものか。

塔をてくてく登るアドルは悪魔の回廊や鏡の迷路の仕掛けを突破し、持ち去られた銀製品を取り返し、イースの本も回収していく。
イースの本は二体のボスがそれぞれ守っていた。

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まずはピクティモス。カマキリのような敵だ。
ヤツの投げる鎌はアドルが居た位置をめがけるので、誘導が効きやすい。
敵から最も離れた位置に立って、相手が鎌を投げてきたら懐に飛び込んで連続攻撃で良い。
攻撃力が非常に高いがヴァジュリオンに比べれば随分楽である。
MSX2版は確か鎌が4つあって異常に難しかった気がする。ファミコン版も難しいらしい。
機種によって結構差があるボスだと思う。

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次はコンスクラード。コアに岩が魔取り付いて小岩を飛ばしてくる。
これはコアに突っ込むのではなく、コアの周囲を削り取るように、回転方向に向かって歩くと良い。
いつのまにか倒しているか、いつのまにか倒されている、この何とも言えぬ掴みどころの無さは全機種共通かもしれない。

すたすたと登っていくとやがて別館に出る。
塔から突き出た牢獄だ。
ルタ=ジェンマ曰く、こちらに少女が連れ去られてきたという。
イビルリングをブルーアミュレットの加護で外し、中に入って見ると…

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レアが居た。
月明かりに照らされて非常に色っぽい。

彼女はアドルに伝えたい事があり、敢えて捕まったと言う。
愛の告白か!?と思いきや全ての首謀者の名前を伝えイースの本を読むことのできるメガネをくれた。
ロマンスなどない。フィーナと同じような顔をしてるのにつめたい。
そしてサラを殺し銀製品を盗みまくった極悪人、全ての張本人の名前はダルク=ファクトと言うらしい。覚えたぞ。
彼がイースの本を集めた理由は、その本を全て集めると起こる奇跡を元手に、エステリアだけでなく世界をも支配しようと言うのだ。
それは困るな。
更には、彼を倒すにはクレリアという剣が必要だと言う。倒す…
さりげなく既にアドルがこのダルクファクトとやらを倒すことになっている所に、レアのプレゼン力の高さが伺える。

去り際、彼女は呟く。
この塔はこんなにも恐ろしい所なのに、とても懐かしい気がすると。

イースの本の続きを読む。
クレリアが原因となった魔物が迫る中、神官と民はこの地を離れる事とした。
離れるにしてもラーバ曰くこの時は嵐の結界があったから、逃げる先は…?
そして魔物が迫る中、女神が突然イースから消えた。
イースの象徴であり全てである女神が消える。これの意味することはイースの崩壊だが、彼女たちはどこに行ったのか。

半年以上前には廃坑地下深くに安置されていた女神像。うち一人は黒い珠を抱えていた。
しかし現在は女神像も珠も無い。
そして記憶喪失のフィーナに、魔物が建てたダームの塔を懐かしむレア。

ここまでくれば検討は付くが、確証もない。
最後の謎を求めて、アドルは塔を駆け登る。

イースⅠ&Ⅱクロニクルズ 9日目 「女神の消えた奈落と悪魔の塔」

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強敵ヴァジュリオンを倒し、廃坑最深部へと進むアドル。
そこでイースの本を見つけ、更にその向こうにあったのは…二つの台座が置かれた部屋だった。

かつてゼピック村に居た鉱夫はこう言ってた。
坑道の最深部に女神の像が二体置かれた小部屋があったが、ほどなくしてうち一体が消え、黒い珠を抱えていた女神像のみ残っていたと。
おそらくこの部屋がその部屋なのだろうが、残りの女神像も無ければ黒い珠も無い。
部屋には扉があったが、その向こうは岩壁になっているようだ。
全くもって不可解ではあるが、それ以上捜索しようも無いのでこの地を後にする。

これでイースの本は3冊揃った。
ゼピック村に住むジェバにこの本を読んでもらう。
まとめるとこうだ。

イースの国は二人の女神と六人の神官によって治められていた。
二人の女神はクレリアと呼ばれる金属によって栄えた。
この二人の女神はイースの輝ける象徴であり、女神を失うことはそのままイースの国の滅亡を意味した。
イースの繁栄は永遠に続くかにみえたが、突如現れた魔物の大群によって国は崩壊の危機に陥った。
その魔物を呼び覚ました原因は、このイースに反映をもたらしたクレリアにあるという。

続きは!?無い。
ジェバ曰く、残りの本はダームの塔にあるという。
イースが滅びたのも、エステリアが魔物だらけになったのも、そのカギは全てイースの本にあるという。
ここまで引っ張っておいて続きは塔に入ってからとか、おあずけにも程がある。
ステイできるようなら最初から嵐の結界にダイブなんてしていない。
サラが強引に記した標であるが、ここまで謎に首を突っ込んでしまっては全ての謎を解き明かさずにはいられない。
アドルはダームの塔に入る決意をする。

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フィーナもすっかりノリノリである。
待ち人が居るというのは不安であると同時に、幸せなことなのだ。

スラフ・フィーナ・ジェバ・レア・ゴーバン…数々の人々の思いを乗せ、いざアドルはダームの塔に挑む!
そして…

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捕まる。
何やってんだよ!

意気揚々と塔の中を練り歩いていたらトラップに引っかかってしまったのだ。
しかも大切な銀製品まで奪われている。だめなやつや。
ふと見ると、夢遊病者のルタ=ジェンマもそこに居た。
眠っていたらいつの間にか塔に入っていてここに捕まったらしい。
ダームの塔の入り口はゴーバンが厳重に管理しているはずなのに、どこから入ってきたんだ…?

とにもかくにも早く脱出せねばなのだが、鉄格子はびくともしない。
このまま途方に暮れていると…

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屈強な男が壁をぶち破って助けに来る。
これからアドルと数々の冒険を共にすることになる、盗賊ドギだ。
こんなド派出にやらかして盗賊なんて務まるのかと思うのだがどうか。

イースⅠ&Ⅱクロニクルズ 8日目 「動き出した糸車」

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占い師サラが死の間際に示してくれた道標、廃坑をひたすら捜索するアドル。
すると出るわ出るわ、やはりあったシルバーアーマーにレアの銀のハーモニカ、おまけにロダの実と言われる果実まで。

廃坑は広くそして恐ろしく、一度に探索できそうなものではないので途中で街に戻りレアにハーモニカを渡す。
すると彼女は静かに音楽を奏ではじめた。遥か遠い昔に失われた戦慄だという。
良い場面ではあるのだが棒立ちのアドルが何ともシュールである。

とりあえずサラの喜ぶ顔が見れて良かったと、アドルは再び標を辿る。
アドルが離れた後、レアは独りごちる。フィーナの事を。

今のフィーナは記憶喪失ながら…

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良い仲間に恵まれ、イケメンのアドルとも出会い(言ってない)、ジェバを始め様々な村の人々に親切にされ、記憶喪失でもやっていけるようにと色々と学ぶ。
陽のあたる世界で、フィーナは充実に過ごしていた。
夢見心地のような永遠の安らぎを。
だが…

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レアは出会ってしまったのだ。
レアとフィーナ、二人の凍りついた時間を再び動かす存在。
ちょっと前までは素っ裸でその辺をウロウロしていた、あの赤毛の少年に。
彼女のハーモニカが奏でた曲は、止まった糸車を再び紡ぎ出す旋律だった。

その旋律は、長い間この地に眠っていたロダと呼ばれる巨木も揺り動かした。
イースと呼ばれていた時代から、このエステリアをじっと見守ってきた存在だ。
この木はアドルに銀色に輝く剣を授け、さらなる道標をアドルに示す。

そこは廃坑の最深部であった。
ダームの名を冠したカギで中に入ったアドルを迎えたのは、

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蝙蝠の大群だった。
わずか数匹でラスティン村を滅ぼしたと言われる、そんな蝙蝠が大挙して襲いかかってきた。
ヴァジュリオンと呼ばれる第3のボスである。
これがまた非常に強い。コウモリ状態の時は一切の攻撃は通じず、たまに合体して本体を表す時にのみ攻撃が通る。
ファンタジーゾーンのIDA-2のような動きと言えば分りやすいだろう。分かるか。

体感的には下で待つより上で待って、相手が実体化した時に下からぶつかるのが一番やりやすい気がする。
慣れるまで何度も再チャレンジするしかないだろう。

というわけでやっと難敵ヴァジュリオンを倒したアドル。
すると最深部の更に奥にある扉が開くようになった。
そこでアドルが見たものは…

イースⅠ&Ⅱクロニクルズ 7日目 「前途への指標」

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イースの本を無事探し出したとサラに報告へ行くアドル。
そこにはサラはおらず、何者かに殺されたという知らせと、新たなイースの本、廃坑へという今際の際の言葉のみであった。
そしてサラの死を境にして、街をうろついていた黒マントの男は姿を消したと言う。
おそらくこの男がサラを殺した犯人であろう。
サラを殺した理由は、彼女が隠し持っていたイースの本を探し出す為か、あるいはアドルに対する警告か。

出会って間もないサラは、特に打ち解ける間もなく死んでしまった。
そんな彼女に対し、形ばかりの義憤や哀悼をしても始まらない。
冒険者のアドルとして今できる事は、彼女の死によって開かれた新たなる前途を歩み続けるしかない。

その前に、まだこのおっかない男がうろついていないかどうか、今一度エステリアの地を巡って見よう。
まずバルバドの村…難破したアドルを助けてくれたスラフの居る村だ。こちらに改めて赴くとターワルという東方の剣をくれた。
昔の雑誌にはタルウォールと書いていた気もするが。
どうもこの当時のファルコムゲームは読み辛い名前が多い。
ザナドゥのボスである「カーティケヤ」がアソコンって雑誌だと「こんなの読めるわけないば」と編集者がさじを投げたのか「カラテカ」っていうヤケクソな名前になってたり…
ってこんな話題に一体何人が付いていけるんだ。

それはともかく。
他に各地を巡る。平原をウロウロしていると巨大な樹があり、更に奥に進んでみると…

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デュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシというけたたましい音と共にものすごい連続攻撃を青い魔物から受けているヘンな青年に会う。
初期アドルなら3回もしばかれれば死亡したくらいの敵である。線が細そうな青年なのにどんだけ頑丈なんだ。
彼はゼピック村に住む、ルタ=ジェンマという名前の青年らしい。

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ゼピック村まで送り届ける。
彼は夢遊病を患っているらしく、気が付いたらあんな平原まで来ていたそうだ。
頑丈でなかったら死んでいたぞ。

ついでに、というか言わねばならぬことだが、ジェバに会いに行く。
ジェバはサラの血縁であり、サラの死を伝える為だ。
だが彼女は思ったほど悲しまない。ジェバもサラもかつてイースに栄えていた国に仕えていた神官の末裔。
少なくとも彼女らにとって、人々に未来を示すことは、神官の血を引く者の本懐のようだ。

近場まで来たのでフィーナに会いに行く。
彼女は湖畔て黄昏ていた。

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記憶を思い出そうとするつ頭痛もするらしく、ここの村の人は良い人たちばかりだし、アドルはイケメンだし(言ってない)、今のままで良いという。
それは諦念ではなく、記憶を取り戻すことを恐れているようにも思える。
果たして記憶喪失であることとないこと、どちらが幸せであるのか。

一通りエステリアの地を巡ったのち、アドルはいよいよ廃坑に臨む。
そこが、亡きサラが示してくれた前途への指標であるからだ。

イースⅠ&Ⅱクロニクルズ 6日目 「神殿去りし後」

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フィーナを助けたアドルは神殿の奥深く…の前に、廃坑に潜る事にした。
遥か昔のイース、PCE版…どころかPC88版…どころかX1版でやりこんでいた時には、小学生くらいにしてタイムアタックで2時間でクリア出来るくらいやりこんでいた。
プロはこのタイミングで廃坑に潜り、シルバーアーマーを手に入れるのだ。

…と思いきや見つからぬ。
いやまぁあるのかもしれないが敵にぼっこぼっこにやられてしまって捜索どころではない。
すっかりアイテムの位置も立ち回りも忘れてしまった。歳は取りたくないものである。
まぁタイマーリングという、敵の移動速度を遅くする指輪を見つけられただけでも良しとしよう。

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その後神殿を捜索して拾った銀の鈴を尊重に返す。
盗賊からではなく神殿の中で拾ったのですよと言うとたまげている。てっきり盗賊に盗まれたものかと…
どれだけ信用が無いんだゴーバンさんたら…
むしろ神殿で宝箱のカギを手に入れゴキゲンでそこら中の宝箱を開けまくり中身を持ち去っているアドルの方がよほど盗賊っぽい。

さて、その神殿である。
神殿の奥をモリモリ捜索する。
途中で扉のシルエットが写っている壁があるので、フィーナをビビらせたマスクオブアイズを被ると先に進める。
そこにはミネアの町から盗まれたシルバーシールドといくらかのカギがあった。
黒マントの男はこの神殿を倉庫代わりにしているようだ。

神殿の最深部には…

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第二のボス、ニグティルガーが居る。
ムカデとドラゴンを足して2で割ってヤスデを掛けたような形状だ。
コイツは頭から逃げつつ尻尾にぶつかるようにすればよい。
自分の尻尾を噛もうと高速回転するる犬のような微笑ましい動きをするこのボスだが、ちょっと気を抜くと連続でガブガブされるので注意しよう。
無事倒してイースの本を手に入れたアドル。

帰りがけにゼピック村のジェバの家に立ち寄る。
フィーナは元気になっただろうか。
素手で巨大な昆虫や牛の骨の怪物(敵キャラ)を撲殺させたり相当無理させてしまったが…

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すっかり仕上がっていた。
ストックホルム症候群と言う奴だろうか。
女殺しアドルの伝説はここから始まるのであった。

が、しかし。
イースの本を探してきたと、占い師サラへ報告しに行くと…

イースⅠ&Ⅱクロニクルズ 5日目 「かそけきも確かな思い出を」

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遥か昔に封印されていたサルモンと呼ばれるこの神殿に、何故か少女が閉じ込められていた。
ここに閉じ込めたのは、魔物を操る黒マントの妙な男らしい。また黒マントの男か。例の銀コレクターの男かもしれない。
しかも記憶を失っている。唯一思い出せるのは、「フィーナ」という自分の名前だけだった。

こんな物騒な所にか弱い少女を一人で置いておくわけにはいかない。
彼女を守りながら麓のゼピック村まで連れて行くことにする。

しかもこんな魔物だらけのおっかないエステリアの地で記憶喪失とは、例え村の人に保護してもらったとしても、その先の生活が難儀である。
そこで出来る限り彼女に色々な事を見せ、様々な事を体験させ、記憶を取り戻す手助けをしよう。
彼女の為に出来る僕の出来ること。どこかのラノベのタイトルのようだ。

そうだな、まず。
彼女の手を引き助け起こした後…

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ダッシュで走り出し、放置する
それを壁に隠れてじっと見守るアドル。
意地悪である。

フィーナは助ける前は「私の事は大丈夫です。」とか言うのに、一度助けたのち放置すると5秒に1度の頻度で「ああ…」「怖い」と喋り出すのだ。
彼女は気丈でしっかり者のフリしていたが、実際はとてもか弱く儚い少女だったのだ。
なんて事だ。もっといじめて…じゃない、より一層記憶を取り戻す手助けをしなければ。

次は…

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身体測定。
有名すぎるイベントだが、フィーナを狭い所に押し込めるといきなり身体検査が始まり、スリーサイズを計れるのだ。

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T158 B:84 W:56 H:85
しっかりメモしておくように(しなくていい)。

しかしまだ記憶は戻らない。更に色々してみる。

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敵を倒させてレベルアップ
戸塚ヨットスクールもびっくりである。

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二人で一緒に山頂踏破。極地法など登山家の恥だ!
地面のシミになっている死亡した敵が哀愁を誘う。

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盗賊のアジトに連れ込みビビらせる。

年端もいかないいたいけな少女にたたみかけるように人生の厳しさを教えるアドル。
その後フィーナがどうなったかというと…

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倒れた
おそらく長らく陽の光すら見て居なかったであろう少女に対し、無茶させすぎである。

彼女を、ゼピック村に住む占い師サラの叔母であるジェバに預け、そそくさとその場を去るアドル。
このことをサラに話すと「自体は切迫している!とにかく急いでイースの本を!」と催促される。
今アドルに必要なのはイースの本ではなくデートマニュアルな気もするが…

イースⅠ&Ⅱクロニクルズ 4日目 「囚われていた少女」

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山…正確には大穴の縁、「ダームの塔」と呼ばれる怪しげな古代の塔のふもとにアジトを構える盗賊。
このエステリアの地全土をザワつかせた銀製品盗難事件は、彼らの仕業ではないという。
街の人々の声も併せると、どうやら盗賊ではなく、謎の黒いマントの男が暗躍し片っ端から銀製品を集めていたようなのだ。
何が何やらさっぱり意味が分からない。

意味が分からないまま、とりあえず帰りがけ山に構える神殿に入るアドル。
「神殿にあるイースの本を探して欲しい」という占い師サラから言われた仕事をこなす為だ。

中には女神像がずらりと並んでおり、厳粛な雰囲気だ。
その中の金の女神像の前アドルがに立つと、サラから貰ったクリスタルが光り中に誘われた。
実に不可思議である。
なおも奥に奥に進むアドルを出迎えたのは――

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初のボス、ジェノクレスだ!
左右の竜の像から火炎を吹き出しアドルの進軍を拒みつつ、こちらを嘲弄するように炎の中を動き回る幽霊のような奴だ。
だが相手自身には攻撃能力は無く、炎の弾幕をひたすらウロウロしている。
見ようによっては自らが像の炎に焼かれて喘いでいるように見えなくもないが、このまま手をこまねいていても埒が明かない。
炎は一定のリズムで左、右と出ているので、その動きに合わせて動けばすぐ倒せるのではと思い試してみると…

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死にそう。
立て続けに炎を食らってしまったのだ。
これまで嵐の結界にダイブしたり素っ裸で魔物を撲殺したりと色々無茶をしてきたアドルだったが、ここで初めて死の危険に触れる。
ここは冷静に冷静に、炎の切れ目を見極め…一撃。アワレ相手は死亡した。
危ない所であった。

ジェノクレスを倒すと…壁が崩れ、その奥には広大な迷宮が控えているようであった。
魔物もうじゃうじゃいる。この恐ろしい空間から一冊の本を探せとは、サラさんも中々サドである。
果たしてこの奥にあるであろうイースの本は命の代価としてふさわしいのだろうか。
でもまぁ、そういう費用対効果の薄すぎる事をするのが冒険者という仕事なのだろう。

薄暗い迷宮の奥をひたすら進むアドル。
そこで見つけたのは、本…ではなく。

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少女だった。
恐ろしく可愛い少女である。
神殿の中にある牢屋に、彼女はひっそり囚われていたのだ。
おお!こうしたロマンがあるから冒険者はやめられぬ。