ねじ式 11日目 「金太郎飴ビル」

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歩いて隣村に行くと、そこに金太郎飴ビルがあった。
金太郎飴で財を成したおばあさんが建てたビルだ。

おばあさんの背負っている背景が薔薇トーンというのが、「このゲームの制作者わかっている感」が出ていて実に良い。
わからない人は原作を読むべし。

さて、原作ではここ金太郎飴ビルに居る産婦人科医の女医に、少年がメメクラゲに噛まれて切断された血管を治してもらうのだが、このゲームはまだまだ続く。
このゲームでは確かにビル内に産婦人科医が居るのだが、男の医者であり、、少年は「女医じゃなきゃ嫌だ!」と言って治療させない。
なんてワガママな少年なんだ。死にそうじゃなかったのか?
どっちにしろここの医者では少年の傷を治せないそうなので、他の医者への紹介状を書いてもらう。

おそらくこの村には他に医者が居るのだろうと思って金太郎飴ビルを出るが、なんとこの村にはこの建物しか無い。
それは村じゃないような気がするんだが…

仕方なく来た道を戻り、元の村でテッテ的に女医を探すが、やはり居ない。
だが再び線路を歩き汽車に遭遇すると、今度は狐面の少年と話し車内に入れるようになっている。
原作では機関車本体しかないのだが、このゲームでは客車があるようだ。

客車に乗る主人公は、ふと隣に人がいるのに気付く。
さて誰だろう?
ねじ式のというシュール系作品が舞台になっているので、同じくつげ義春のシュール系作品から「外のふくらみ」の人物か?
あるいは「ヨシボーの犯罪」からのヨシボーだろうか。
「コマツ岬の生活」に出てくる「ひゃっ、ちめた」の兄ちゃんかもしれない。
なにしろこのゲームはつげフリークの私でさえ唸らす人間がごろごろ出てくるので、全く予測不可能だ。

意を決してとなりを見てみると、な、なんと…!

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下男のジッさんだった

こ、これは読めない…!

しかもこのジッさんさん、何故か少年の治療法を知っている。
○×方式と言われる方法じゃないとダメらしい。なんでジッさんがこんなこと知ってるんだ。
こうした突拍子もない話を聞き出す事がこのゲームにおける所謂フラグ立てなのだが、突拍子無さ過ぎてもうどうしようもない。
おかげで推理などというイキな事はこのゲームにおいては不可能であり、ただひたすらにコマンド総当たりをしてフラグ会話を掘り当てるしかない。

とにかくこれでやっと先に進めそうである。

ねじ式 10日目 「産婦人科探し」

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コマンド総当たりをしているうちに、どうやら少年の傷を治すには産婦人科で無くてはならないとの事。
何故産婦人科なのかは謎だが。

しかしこの村には産婦人科など無い。
そこで話し込むうちに、鋳鉄をしている少年が鉄を必要としているらしく、畑に落下した飛行機からそれを渡す。
スパナを持ったおっさんから鏡のありかを聞き、それを元に川の渡守を呼び出し向こう岸に渡る。
すると原作でもおなじみの無記名標識だらけの線路を歩く。

この線路に至るまでのお使いイベントは全く原作どころか本筋とも関係なく、何の脈絡も無く突然始まる。
このゲームは飽くまで夢をモチーフにしているので唐突なのはわかるのだが、それにしてもコマンド総当たり以外だと推理するのは難しい。
なんとも困ったゲームである。

さて、この線路はダンジョンになっているのでESCキーで移動モードにして歩くべし。
と言っても一本道なのでひたすら前進していればOKだ。
…なんて書いていもはや日本中探しても誰ひとりこのゲームをやってなさそうだが…

しばらく行くと原作でおなじみの汽車があるので…

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乗る…と、原作通り元の村に戻ってしまう。
なんてことだ!これで原作なら元の村をテッテ的に探して産婦人科医を見つけるのだが、このゲームだといくらテッテ的に探しても見つからない。

また線路伝いに行くと再び汽車がやってきて、乗って居るとまだ元の村に戻される。
ここでは汽車に乗ってはダメで、素通りしないといけないのだ。
汽車を無視してひたすら線路伝いに歩くことで、隣村にやっと着く事が出来る。
ゲーム世界は原作の世界より厳しいのである。

さて、隣村に着くと…?