2019/03/20
ねじ式 11日目 「金太郎飴ビル」

歩いて隣村に行くと、そこに金太郎飴ビルがあった。
金太郎飴で財を成したおばあさんが建てたビルだ。
おばあさんの背負っている背景が薔薇トーンというのが、「このゲームの制作者わかっている感」が出ていて実に良い。
わからない人は原作を読むべし。
さて、原作ではここ金太郎飴ビルに居る産婦人科医の女医に、少年がメメクラゲに噛まれて切断された血管を治してもらうのだが、このゲームはまだまだ続く。
このゲームでは確かにビル内に産婦人科医が居るのだが、男の医者であり、、少年は「女医じゃなきゃ嫌だ!」と言って治療させない。
なんてワガママな少年なんだ。死にそうじゃなかったのか?
どっちにしろここの医者では少年の傷を治せないそうなので、他の医者への紹介状を書いてもらう。
おそらくこの村には他に医者が居るのだろうと思って金太郎飴ビルを出るが、なんとこの村にはこの建物しか無い。
それは村じゃないような気がするんだが…
仕方なく来た道を戻り、元の村でテッテ的に女医を探すが、やはり居ない。
だが再び線路を歩き汽車に遭遇すると、今度は狐面の少年と話し車内に入れるようになっている。
原作では機関車本体しかないのだが、このゲームでは客車があるようだ。
客車に乗る主人公は、ふと隣に人がいるのに気付く。
さて誰だろう?
ねじ式のというシュール系作品が舞台になっているので、同じくつげ義春のシュール系作品から「外のふくらみ」の人物か?
あるいは「ヨシボーの犯罪」からのヨシボーだろうか。
「コマツ岬の生活」に出てくる「ひゃっ、ちめた」の兄ちゃんかもしれない。
なにしろこのゲームはつげフリークの私でさえ唸らす人間がごろごろ出てくるので、全く予測不可能だ。
意を決してとなりを見てみると、な、なんと…!

下男のジッさんだった。
こ、これは読めない…!
しかもこのジッさんさん、何故か少年の治療法を知っている。
○×方式と言われる方法じゃないとダメらしい。なんでジッさんがこんなこと知ってるんだ。
こうした突拍子もない話を聞き出す事がこのゲームにおける所謂フラグ立てなのだが、突拍子無さ過ぎてもうどうしようもない。
おかげで推理などというイキな事はこのゲームにおいては不可能であり、ただひたすらにコマンド総当たりをしてフラグ会話を掘り当てるしかない。
とにかくこれでやっと先に進めそうである。