2017/11/08
ねじ式 3日目 「少女」

このゲームの主人公「T」は、沼を出て村を探索する。
すぐ近くに密林があり入ってみるが、中は迷宮となっている。
ここも廃ビルと同様、カーソルキーで移動で切るのだが、その所々に「人影」が居て、「追う前に追われた事はあるか」と言った妙な質問ばかりしてくる。
回答をしてもその返答も妙であり、なんだかメンタルに来る恐怖ゲームをしているようで恐ろしい。
どうもこの迷宮は案内者というのが居ないと抜けられないようなので、今は捨て置き引き続き村を回る。
すると茶屋があり、近寄ると少女が「寄っていきなせえ」と声を掛けてきた。
つげ作品に出てくる不滅のヒロインの1人、「紅い花」の儚げな茶屋の少女キクチサヨコである。
おお、かわいい!
が、この場では特に何かが起こるわけでもない。
このゲームはとにかく色々な所を回り色々な人々に会い、いろいろな話を聞く。
それでフラグが立ち、再び最初の場所に居た人に話しかけるとこれまで得た情報について聞けるようになっており、そこからまたフラグが立つ仕組みになっている。
この時代でも珍しいコマンド総当りゲームではあるのだが、その気だるさがつげ義春の作品世界に不思議に合っていてあまりストレスは感じない。
まぁこれがレトロゲーム補正というやつかもしれないが。
というわけでキクチサヨコと一旦別れ、別の所に行く。
すると…

「にしらはろくな銭もねいくせに海だ山だってけつかる。本当にたまげたもんだ。」
と、ぶっきらぼうに話してくる少女に出会う。つげ作品不滅のヒロインの1人、一銭五厘で居酒屋に買われたコバヤシチヨジである。
彼女と出会うと村はずれにあったもっきり屋という居酒屋が開くようになり、酒が飲めるようになる。
飲んでいるうちに悪酔いして奥で寝かされたTは、その夜店先の喧騒に起こされる。
チヨジが客と赤い靴を賭けてがんばれチヨジをしている、あのおなじみのシーンだ。
見せられないよ!まぁ色気はさっぱり無いが。
原作ではそのまま主人公は帰ってしまうが、このゲームでは彼女の為に赤い靴を探せるようになる。
さてどこにあるか。むげい(向こう側)の雑貨屋だろうか。
どうもこの村はつげヒロイン総登場な場所な気がするので、ここの店主は恐らく「沼」の耳が切ないです少女だろうか。
うむ、きっとそうだな!と思って意気揚々と行って見ると…

「必殺するめ固め」のおっさんだった。
色んな女に痴漢をし、気に入らない奴は謎のプロレス技必殺するめ固めでお仕置きをする胡散臭すぎるおっさんが大活躍する漫画だ。
つげ作品でもややマイナーな部類のこの作品をここで持ってくるとは…
この斜め上すぎる誰得展開…くそっ。
で、このおっさんは雑貨屋なのだが赤い靴は売っていない。
役立たずである。
というか裸で接客するなと。
だが何だかんだ人物情報も集まってきたので、ここでもう一周この村を探索してみる。
これでまた新たな道が開けるだろう。
次は誰が出てくるのか…