2016/11/22
麻雀大会「ミスチョイス杯」本選決勝■決勝


律見江ミエ・北家拳士郎・カラポン・ソニー君戦況:長きに渡る第1回ミスチョイス杯もついに最後の時を迎える。
参加者総勢35名、その頂点がついに、今日決まる。
決勝に勝ち残ったのは、律見江ミエ・北家拳士郎・カラポン・ソニー君。
ぬらりくらりとしたたかに麻雀を打ってきたと思えば、3万点差をひっくり返してきた強烈な一刺しを持つ、準主役・ミエちゃん。
予選は最下位の通過ながら、本選では一度も1位の座を降りずに独走してきた、北家神拳正統継承者・北家拳士郎。
宇宙からやってきた、ハルタン星人を凌ぐスピードに勝ち過ぎの金造並の豪運を持つキングオブタコオブスペース・カラポン。
そして運気に加え持ち前の日の丸技術力により、何度か倒産の危機にあいながらもここまで勝ち上がってきたソニー君。
彼らはぎゅわんぶらぁ自己中心派雀士の中で最強の面子であり、そして今日、その中での最強が決まる。
第1回ミスチョイス杯ファイナル、開始!さてまず東1局、いきなり…
うわらば!北家神拳炸裂!ソニー君からクンロクを上る!
流石は本選ではダントツでトップ通過してきた拳士郎だけはある。
北家神拳奥義「メンピンチートイとっかえ」の前には、守りには定評のあるソニー君といえど、「死」あるのみだ。
果たしてソニー君は開始早々にしていきなり死んでしまったのか!?
日本の誇る巨大企業はここで終わってしまうのか!?
が、ここでソニー君意地を見せる。
東1局1本場でタンヤオドラ2の4000点をツモる。しかしまだまだこの程度では死に体も同然のソニー君。
東2局は流れ、そして東3局。北家神拳の傷が未ださっぱり癒えてないソニー君に対し…
カラポンのギャラクティカ跳満!BAGOOON!!という効果音が聞こえてきそうな一撃を食らってしまったソニー君。
死んだ。今度こそ死んでしまった。ソニー君残り3900点。
アワレ。安らかに眠れ…
そしてここで一挙にコスモなツキを爆発させる。カラポン。
東4局では役牌に符ハネで3000点をツモり、1本場では拳士郎からチャンタドラ1の3900点を上る。
瞬く間に拳士郎を上回り持ち点46900点に。
これはもうカラポンの一人勝ちかと思われたそのとき、奇跡が起こる。
とっくに死に絶えた、斜陽の果てにズタボロになって世界の片隅に追いやられたかつてのトップ企業、それが…

復活の狼煙の跳満!
「あわびゅ」と音声合成で叫ぶ拳士郎。無敵の北家神拳伝承者の秘孔を突き、日本の誇るあの大企業が蘇った。
ソニー君である。
ソニー君の持ち点3900点に対し、現在のトップであるカラポンは46900点。
40000点差以上。この絶望的な点差を前にして、しかしソニー君はめげずに立ち上がったのだ。
勝つかどうかは判らないが、勝ち続けなければ決して辿り着けない高みへの歩みを、再び始めたのだ。
これで28000点差。
続いて南2局、ミエちゃんからタンヤオドラ3の11600点を上がり、17000点差!
更に1本場でカラポンからリーチチートイの4800点を直撃し、5000点差!
その後2本場はミエちゃんのリーピンイーペーツモの5200点を上がられるが、ソニー君の勢いは止まらない!
お返しとばかりに、南3局にミエちゃんから逆転の満貫!
なんと、カラポンを上回ってトップに立ったソニー君。
これまでミエちゃんの3万点差からの逆転が最高だったが、それ以上の、なんと
4万点差からの逆転劇である。
これはすごい、すさまじい。ドラマティックにも程がある。
かつてこれほどドラマティックな決勝戦があっただろうか。
われわれは今、伝説を現在進行形で見ているのだ。その幸運を誇りに思おう。
そしてオーラス。

落ち目の男からかっぱぐというミエちゃんお得意のしたたか麻雀でオチをつけ、試合終了。
優勝は4万点差をひっくり返し、わずか600点差で1位になったソニー君でした。
おめでとうございます!ソニー君!
日本のソニーもソニー君を見習って頑張れ!
結果:1位:ソニー君 +61700
2位:カラポン +10300
3位:律見江ミエ -247004位:北家拳士郎 -47300以上をもって、ミスチョイス杯本選決勝は終了し、第1回ミスチョイス杯における全ての戦いは終了した。
優勝者は…
ソニー君でした。
おめでとうございます!
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戦評:なんともドラマチックな戦いであった。
4万点差を付けられたカラポンを1400点差で辛くも上回ってのソニー君の勝利。
まさかここまでドラマチックな戦いが見られるとは思っても見なかった。
この瞬間を見ることが出来ただけで、ここまでこの戦いを書き続けてきたかいがあったというものである。
そして優勝こそ出来なかったが、北家拳士郎の本選での強さはすばらしかった。
ランキングでは貧乏おやじより低く、予選では足切り寸前のところだった。それでもここまで勝てるのだ。
これもまた特筆すべき、感動に値する出来事であろう。
美しいバラにはトゲがあるミエちゃんも大したものである。
一言で終わらせてしまったが、その言葉の重さは、ここまで彼女の戦いを見続けてきた者であれば判るはずだ。
カラポンはランキングが最上位クラスであり、シード選手である。
いわば勝って当然の雀士であったけれど、最後の最後で届かなかった。
何度も言ってしまうが、それが麻雀の難しさであり、楽しさであり、面白さなのだ。
と言うわけで、ぎゅわんぶらぁ自己中心派の記事はこれにて終了。
それでは第2回ミスチョイス杯でお会いしましょう!(あれば…)