エリア88 32日目 「三度地獄へ」

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神崎は今中東にいる。
プロジェクト4を率いて世界を戦いに巻き込もうとしている。

シンはそれに対し…
自らの手で終止符を打とうとする。
本来なら有り余る金と涼子とで一生楽な暮らしが出来た筈であるが、
シンは座して対岸の火事を眺める程卑怯でもないし、それが親友としての務めでもあるからだ。

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慇懃で冷徹な所すらあるマッコイですら、涙ながらにシンを諌めるが、シンの心は変わらない。
彼は当時の最新鋭兵器であるX-29を携え、エリア88に舞い戻る。
X-29は実験機で武装とかアビオニクスとか実装されてないんじゃ…と突っ込んではいけない。

シンの経済支援もあり、エリア88の主要基地は小規模なキレナの南のゲリラ基地から、
かつての古巣である砂漠のエリア88を奪還し、再びこの砂漠の地が主要基地となっていた。
シンは再びこの地の砂を踏みしめる。
一度目は神崎の裏切りの為に、そして二度目は神崎を倒すために。

ミッキーからの手厚い歓迎を受け、再びエリア88の一員となるシン。
元プロジェクト4のセラや、アスランの隣国であるブラシア空軍のハッサンらも仲間になっている。

この仲間になった経緯を補完すると、セラの場合、アスラン陥落時にシンにより逃がされ、
涼子にシンのメッセージを伝え、その後惚れたシンの為にプロジェクト4を抜けエリア88に入隊するが、彼は既におらず。
代わりにミッキーと良い仲になる。

ハッサンについては、アスランが反政府軍を操るプロジェクト4により牛耳られた後、東隣国ブラシアの資源を狙い
アスランの名の元宣戦布告し、一時期制圧されかかるが、当時ゲリラ戦を展開していたエリア88の支援の元
何とか追い返し、その恩義に報いるため参戦している。

…無論ゲーム中ではこれらのエピソードは削られている。
まぁサキの除隊命令を聞かない選択肢を取ればそこらへんが描かれる…のか?

さて現状だが、アスランはブラシアを叩き、さらに西隣国のタンドリアも叩き、
その先にあるスエズを手に入れようとしている。
ヨーロッパへの石油は必ずスエズを通るので、ここを押さえて石油規制をすれば、ヨーロッパはアスランの言いなりになる。

無論実権はプロジェクト4が握っているのだが、世界の目からすればならずの者国家のアスランが
大暴走しているにしか見えず、プロジェクト4にとっては痛くも痒くもなく好きなだけ暴れられる。

なのでスエズ侵攻だけはなんとしても食い止めなければならないが、
現状でタンドリア援助に回ろうとすると基地がもぬけの殻になってしまい非常に危険であり、
マッコイの補充機を待つしかない状況である…

破滅の秒読みが刻一刻と迫る…!

エリア88 31日目 「経済戦争」

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スイス銀行に問い合わせたところ、シンに委譲された財産は総額800億ドルだった。
800億ドル!?
日本円にして8兆強。

相続税はどうなるんだとかそもそもバンバラ大統領は国税をちょろまかして溜めこんだのか見かけによらず悪だな!
とつっこみたい所は我慢して、ともかく一夜にしてビル・ゲイツを超えて世界一の資産家になってしまったシン。

その後シンはどう動くか?
まずプロジェクト4をなんとかしないといけない。
シンの命が随時狙われるのもあるが、ヨーロッパの経済団体の経済侵略の先鋒であるこの組織を
このままにしておくわけにはいかない。
経済侵略の被害は核どころの騒ぎではないからだ。

マッコイによると、エリア88の連中はいまは反政府軍としてキレナの南に小さな隠し基地を構え、
細々とゲリラ活動しているという。まず彼らを武力的にサポートし、プロジェクト4の足を止めることとする。
というわけで、エンタープライズ級原子力空母と艦載機と人員を丸ごとキャッシュで買う。

豪快すぎる。
それを買ってくるマッコイもマッコイだが…

そしてシンは日本に帰り、ヨーロッパの経済団体に経済的圧力をかけ叩きつぶす。
フライトシミュレーションゲームなのにいつの間にかマネーウォーズゲームが始まってしまった。

まず日本に戻り、神崎の手でプロジェクト4傘下になってしまった大和航空をキャッシュで買い戻し、
輸送路を止める。
これで傾くわけがないのであの手この手で妨害を仕掛けるが…流石に個人vs企業群では無理がある。

次第に資産が無くなってくる所になんと神崎から直通電話がかかる。
そこでシンは神崎の目的を知る。
先のバンバラで作戦内容が変わったのは、ヨーロッパ経済団体の利権取りの優先順位が下がったからだが、
ではどこが上がったかと言うと、中東である。
アスランを皮切りにスエズを抑え中東の石油を全て自分達のものとする。
それがプロジェクト4の後ろにいるヨーロッパ経済団体の目的だったが、神崎はその先を一人で行っている。
それは…
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この地を起爆剤として全世界を巻き込む戦争を起こそうとしているのだ。

プロジェクト4の骨子は永続的な戦争で利益を稼ぐことだから、全世界を戦争に巻き込むのは却って困る。
しかし神崎はそんなことお構いなしに世界を破滅させたいのだ。
神崎には思想も何も無く、ただ破壊衝動があるのみなのだ。
神崎がそうなってしまった理由は、原作では「愛するもの全てに裏切られ、その愛は全て親友であるシンに行った」
という経緯が説明されており、まぁ納得できるのだが、このゲームでは無論そんな説明はない。

またしてもポカーンのシンだが、このまま座していてはいけないのは分かる。
さてシンの取る次の手段は…

エリア88 30日目 「悪魔の影」

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大統領をF-4ファントムⅡの後座に載せ、ステラとともにバンバラを脱出する。
敵も追いかけてくるがもともと革命軍が存在していなかったこともあり、バンバラ空軍全軍と対決するでもなく、
精々黒幕の息の掛った親衛隊数人が乗った機体が追いかけてくるだけである。

そして相変わらず敵のAIが僚機しか襲わないので、
ステラを盾にしてどんどん打ち落としていく。コバンザメのシン健在である。

その後マークⅢの連中もやってきたが軽く蹴散らす。
そして最後に登場したのは…やはりボッシュ!しかも搭乗機はF-15イーグル
これはきつそう…だが、実はこのゲーム、高性能機体より低性能機体の方が扱いやすく、武器も揃っている。
F-15はスパローとマベリックという中途半端な武装だが、こちらのF-4はサイドワインダーとスパローという
空戦特化の装備をしている。
なので誠にあっけなくボッシュを蹴散らす。

死の間際、彼は真相を話す。
彼が裏切った遠因は、マークⅢのクライアントであるヨーロッパ経済団体が他の利権を優先したためだが、
実際はその依頼を受け継いだヨーロッパ経済団体の実働部隊が直々にシンの暗殺を命令したためだという。
その実働部隊は、プロジェクト4。そしてそのトップは神崎。
神崎!?

2年弱で大和航空の平社員から社長に上り詰め、そして今や世界を暗躍するプロジェクト4のトップだと…
原作では、以前出てきた砂漠空母の所有者であるファリーナがプロジェクト4の発起人であり、
彼を暗殺しその後を継ぐことで神崎がプロジェクト4のリーダーになる…という経緯があるのだが、
当然のごとくこのゲームではその経緯を端折られているのでまたもやポカーンである。

取り合えずボッシュを倒し大統領を安全な所に運ぶ…が、後部座席が被弾しており、大統領は今際の際だった。
これまで尽力してくれたお礼にと、大統領はカードをシンに託す。
現地で待ち合わせていたマッコイにこのカードを見せると…
相当大層な代物っぽく、問い合わせて見ないとわからないという。
問い合わせるって、どこに…?

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スイス銀行!?
話がエライ大がかりになってきたぞ…

エリア88 29日目 「裏切りの大空再び」

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ステラからの市内調査報告によると、国民に革命の気配は毛ほども見られないという。
そして大統領自身も、教育や開発に力を入れており、国民からも慕われており、
とても革命を受けるような人物にも見られない。
これで埋蔵資源であるダイヤとウラニウムを発掘出来れば飛躍できそうなものだが、その技術者はおらず、
ヨーロッパはその機械も売ってくれない。
これもまぁ先進国の常套手段であり、自国を発展させたければ利権をよこせという奴である。
エリア88で学ぶ世界経済!

それはともかくとして、本当に革命は起きるのか…?
そう胡散臭く思っているうちに、ボッシュから連絡が入る。
作戦内容は変更…大統領を革命騒ぎから救出するのでなく、大統領を殺せとのこと…

作戦変更も作戦のうち。シンもプロであるからそのあたりはシビアに考える。
…が、何かおかしい。

そもそものこの仕事は、ボッシュが革命軍を支援し、その革命軍から大統領を守ることであるのに、
支援すべき革命軍が居ない。大統領を殺すべき革命軍が居ない。
いや、大統領は殺される。シンとステラにだ。

シナリオはこうだ。
今回の作戦のスポンサーであるヨーロッパの経済団体は、その息のかかった人物をこの国のトップに仕立て上げ、
傀儡政権とし利権を吸い上げようとしたが、思った以上に大統領の政権は盤石であり、中々切り崩せない。
政権が盤石である以上、無理矢理革命軍を組織し大統領を殺した所で国民の支持を得られるとは思えない。
政権交代は出来るだけスムーズに行われなければならない。
その為には、大統領が身元も知れぬテロリストに殺され、そのテロリストを速やかに釣るし上げ、
涙ながらに大統領の意思を引き継ぐのが、一番国民にとってわかり易い。
つまり革命軍とはシンとステラのことだったんだよ!
ということにしたいらしい。
そうした上で、シンとステラが殺されることでこの作戦は完遂される。

とはいえ大統領を殺してしまうと、ヨーロッパの経済団体は自力で資源の位置を探さなければいけなくなる。
もともと大統領を速やかに救助する見返りとして資源の位置を聞きだすのが本作戦の最初の趣旨だったからだ。
けれど今はそれほど急いでバンバラの利権は欲しくない、もっと別に優先すべきウマイ利権を見つけたのだろう。
その為この団体は作戦変更し、その実行を実働部隊に任せた。
ボッシュはその実働部隊に再度雇われた格好になったのだ。

けれど「裏切りには慣れている」
速やかにステラと大統領とで脱出を図る。
無論やすやすと逃げられるとは思えないが…

エリア88 28日目 「バンバラ大統領救出作戦」

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バンバラに付くまでの間、ボッシュから情報が入る。
エリア88が反政府軍に降伏したとのこと。
サキやミッキーはどうなったか、そのあたりの情報までは入って来ないが…
無論心配ではあるが、今は目の前の仕事を片付けないといけない。

マークⅢ傭兵として新たな戦地に降り立ったシン。
作戦としては原作のように地上路を取るわけではなく、複座の脱出機に大統領を載せて空路で突っ切るらしい。
バンバラにも一応空軍はあるが、革命軍では掌握しきれないだろうしまぁ思ったよりイージーかもしれない。

で、この脱出作戦は一人かなと思ったら他にサブの人間を付けられる。
原作に出てきたマップかなニップルかなと思ったら、

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あたい
誰だよ!って新キャラか…
一瞬エラー(原作に出てきた女性っぽい顔立ちの男)かなとでも思ったが。

革命軍が動くまで間があるので、ステラに情報収集させつつ各地を回る。
武器弾薬は現地に商売人が居るからそこで調達しろとボッシュが言っていたので行ってみると…
マッコイ爺さんだった。

こりゃ因縁である。
が、逆に信頼もしやすい。
革命軍は大統領の親衛隊にまではびこってると思われるので、彼らに機体を用意させるほど危険なことはないからだ。

ステラの情報からすると、町では革命軍が動く気配が全くないとのこと。
ただボッシュからの定時連絡によると、脱出機体は1機しか用意しないということである。

おかしいな…
こっちはシン・大統領・ステラの3人なのだから、最低でも複座機1機と単座機1機は欲しい。
何か嫌な予感がするので、マッコイに至急もう1機を手配してもらう。

さて後は革命が起こるのを待つだけだが…

エリア88 27日目 「自由なる戦士」

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エリア88をリストラされたシンは、ザク国王をフランス政府に保護してもらい、パリでしばらく羽を伸ばす…
アパートを借り、あたりをうろつく。

が、人ごみがとても鬱陶しい。
ついさっきまで砂漠で生死と隣り合わせの生き方をしていたシンにとって、この気だるい平和な空気は何なんだ。
みんな何が楽しくて何人も連れ立って外に出歩いてんだ。
すっかり非リア思考になってしまったシンであった。

ちなみにこのゲームは3D化されたパリの街並みを歩ける。
といっても1994年ということもありポリゴン技術はさほどでもないが、
それでも当時のレベルからすれば大したものである。
ところが3D技術のせいなのかどうかわからないが、ちょっと木にひっかかっただけで先に進めない。
車のそばに寄っただけでもゴッゴッゴッと激しい衝突音がする。
シンもプレイヤーも段々イライラしてきた。自由なる戦士の苦悩をこう表現するとはさすがである。
絶対意図してないと思うが。

結局、あまりに緊張の毎日(実際は8割方寝てただけだが…)に晒されていたため、
平和な日常はまったくなじめない体になってしまった。

そんなとき空港に立ち寄ると、ボッシュというフランス軍中佐に出会う。
ボッシュ!
まさかこいつが出るとは…もう見るからにヤバそうな顔をしている。

彼は現在フランス軍のアクロバットチームを率いている。
挨拶代りにと模擬戦闘に誘われるが、所詮アクロバットチーム。エリア88No.1パイロットに叶うはずも無く蹴散らす。
そして操縦桿を握って落ち付くシン。
やはり平和なこの世界はシンにとっては地獄なのだ。

フライトを終えボッシュと話す。
彼もまた元傭兵で、必要とあれば仲間すら殺す非情の部隊「マークⅢ」の生き残りであり、
実の弟すらその手にかけたという。
そのマークⅢに再度召集がかかる。アフリカ東端の独立国家バンバラの革命を支援せよとの事。
この作戦に、シンが誘われる。取り合えず即答を避け、部屋に戻り寝てみるが、
寝るたびに体力が減ってく。

どんだけ苦悩してるんだシン。
命の心配にまでなってきたのでボッシュの誘いに乗る事にした。
作戦の詳細を聞く。

この作戦はマークⅢで革命支援をする、だけではなく、別部隊で大統領の逃亡を助ける事も行う。
何故こうややこしい作戦になっているかというと、バンバラにはダイヤとウラニウムがたくさん眠っており、
その利権を欲しがっているヨーロッパの経済団体が革命軍のスポンサーになっているのだが、
一方でその位置は大統領しか知らない。そこで大統領を亡命させる見返りとして位置を教えてもらおうという算段である。
シンの役目は、この大統領の脱出を手助けすることだ。

パリを離れる間際、シンは涼子に別れの電話をする。
もはや血ぬられた手で涼子を抱きしめる事など、出来るわけ無いのだ。
獅子は獅子の生き方しかできず、猫にはなれないのだ。

実際エリア88では猫並みに寝てたけど。

エリア88 26日目 「蒼穹の騎士」

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サキをザク国王と共に救出し、途中の敵を軽く蹴散らしエリア88まで移送する。
外人部隊達は大分散ってしまったが、それでもなんだかんだ3分の1は残っている。

サキ「状況は最悪を通り越して絶望的だ。何故残った?」
シン「あんたがくたばるのをこの目で見たいのさ!」

彼らとサキの間には生死を共にした絆さえあればいい。
そしてこれからも、生死を共にする絆だけで充分だ。
代償は自分達の命。それで相手を殴り返せるのなら安いもんだ。
それが蒼穹の騎士達の心得なのだ。

そして…シンは捕虜のセラに飛行機を与えて逃がす。
プロジェクト4のメンバーである彼女をこのままこの地に置いておけないし、
パリにいる涼子に、この血にまみれた手ではもうきみに会えない、という思いを伝えさせるためでもある。
シンはこの地で人生を終える決意をしたのだ…

だというのに。
シン、突如サキに呼び出され、リストラされる

こんな危ない地にザク国王をいつまでも置いておけないので、フランスまでつれて亡命させよとのこと。
そして政府軍が壊滅したことで契約は途切れたわけであるからそのまま除隊しろ、ということらしい。
サキがチューリヒに居た時に涼子にずいぶん世話になった、その恩返しと言う所もあるだろう。

原作だとそのまま除隊するのだが、このゲームだと何と選択肢が出て命令を拒否し、居残る事も出来る。
どうせまたゲームオーバーかなと思ったら、そのままゲームが続行する。
つまり昔のゲームにしては珍しく、if展開があるのだ!

これはこれで面白そうだが、その後の展開は後日に譲るとして、
取り合えず今は原作になぞってザク国王を複座に載せ、亡命飛行をする。

アスランの黄昏を背に、遥か地中海を横断し、思い焦れた自由の星空がコクピットに写り込む。
見よ、翼よ。あれが巴里の灯だ!



エリア88 25日目 「アスラン陥落」

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サキの行方が掴めぬまま時間だけが過ぎていき…
その隙を突きアスラン首都を反政府軍が急襲し、瞬く間に陥落させてしまった。

サキが居れば防げたかもしれないが、この国最強の空軍部隊が正規軍でなく外人部隊である以上
指令が無ければ勝手に動けるわけでもない。
そして負けたならば、そのまま居続ける義理も無い。
次々とエリア88を去っていく仲間たち。

そして、
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お前もかよ!

結局一度もイベントらしいイベントなかったぞ…何なんだこの娘は。
しかもサラッと「国に帰ったら私をここに送り込んだ奴に復讐してやる!」と超重要そうなセリフをのたまう。

うーむ、イベント飛ばしたのかな…
このゲームには時間が設定してあって、戦闘をこなすごとに1時間ずつ時間が進み、
その時間と(おそらく)所持品や進行状況に合わせて、各部屋を訪問することでイベントが起こるようで、
例えば12月24日にシャンパンを持っている状態でミーティングルームに行くと、
ささやかなパーティーイベントがあったりする。
で、ある程度時間が経つと強制イベントが起きて次の展開になる。

こういう時間ゲーはなるべくイベントを回収したいところだが、何しろめんどくさい
時間を進めるには寝るか戦闘をするしかないのだが、戦闘しても1時間ずつしか進まないから、
その都度各部屋を見て回らなければならなくなる。
その戦闘もやりこみ系ならまだやりこみがいもあるのだが、5つの基本軍務を延々と繰り返すだけなのでこれもきつい。
1日に戦闘出来るのが6回、戦闘の度に全ての部屋を見て回るのにかかる時間は戦闘時間を含めて10分ほど。
そして強制イベントが起こるまでは10~20日かかる。
つまりまともにこのゲームを攻略しようとすると、次のイベントまで10~20時間かけなければならず、
しかも9割9分9厘何も起きない
こういう時にwikiや攻略本があれば有り難いがこのゲームにそんなものがあるわけない

なので寝るしかないのである。
寝るとどんな時間に寝ても次の日の6:00きっかりに起きる。
イベントを進めるために6:00に起きてそのまま即24時間寝てまた起きる日々。
このゲームのシンはエリア88での時間の8割を寝て過ごしている。
猫かよ!
お陰でかなりのイベントをすっぽかしたと思うが…これがときメモなら永遠に独り身である。

そんなわけですっかり侘び住いとなったエリア88にサキから連絡が来る。
彼は別の所で不時着し、現在国王のザクと共にいるらしい。

早速救出に向かう。
現国王とはいっても既にアスランが陥落した今、ザクを擁する事はこちらが反政府軍と言う事になってしまう。
立場が完全に逆になってしまうわけだが、サキには大和航空撃墜未遂で庇ってもらった恩もあるし、
それ以前に死力を共に尽くした仲間である。
これを見捨てては男がすたるってもんであるし、そもそもシンに帰る所はないのだから。
(帰るとゲームオーバーだし…)

エリア88 24日目 「悪魔の計画」

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前回の凄腕傭兵部隊に備えるために哨戒に出ていたシンだが、何も無い所からいきなりミサイルが!
回避する間もなくエンジンに打ち込まれ、出力が上がらない所を敵Mig21によって撃墜されてしまう。

目が覚めると、セラと名乗る女に介抱されていた。
最も彼女は味方ではなく、前回の凄腕傭兵部隊の1人だという。
かといって反政府軍ではない。
彼女の所属は「プロジェクト4」。
彼女がシンを生かしたのは、この謎の組織にエリア88外人部隊を寝返らせるよう、シンに伝えるためだ。
…という目的もあるが、シンを介抱しているうちにちょっと惚れたようだ。
この血なまぐさい戦場で惚れたはれたとか…とその事をクスリと笑ったら怒って銃を突きつけられる。そりゃそうだ。

寸での所で直後ミッキーとキムが助けに来て、彼女は捕虜として連行される。
そして始まる尋問…といっても世間話みたいなものだが。
彼女としても根っこの所ではプロジェクト4に参加していることが気に入らないらしく、その全貌を話し始める。

プロジェクト4とは世界中の重工業会社・軍事兵器会社が作り上げた経済団体、今の言葉で言えば軍産複合体で、
その目的は、戦争を煽り、当事者双方に武器を売りつけ自滅させ、残された資源も丸ごと頂く、
これを未来永劫繰り返し恒久的な利益を得る、悪魔の計画だ。

冒頭にあった見えないミサイルを開発・配備したのもプロジェクト4。
これは対空地雷と呼ばれるモノで、普段は砂漠に埋まって何も見えないが、敵と識別した機体が上を通ると
自動発射され撃墜する仕組みだ。アイディアとしては昔からあったが、技術的に問題があり実現されなかった。
けれどプロジェクト4にとってそのくらいの実現化はたやすいのである。

その計画遂行の地に選ばれたのが、アスラン。
資源豊富で内乱状態のこの地は、プロジェクト4にとってうってつけのエサ場だったのである。

もう国で内戦をしている場合ではない!
サキ達はセラの寝がえり工作に乗ったフリをして、ミッキー始め精鋭を引き連れ敵傭兵部隊の結集する地に赴く。
けれどそれに騙される相手ではなく、激闘が繰り広げられる。

あのミッキーですら帰ってくるのがやっとであり、サキはこの戦闘で行方不明になってしまった…

ちなみにシンは負傷していたのでこの戦いには参加していない。
どうもフーバーにしろ第一次砂漠空母戦にしろ、シンが参加しない戦闘はボロ負けてしまうようである。

つまりシンは勝利の軍神だったんだよ!
コバンザメのくせに。

エリア88 23日目 「最強の敵部隊」

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作戦行動中に着任早々戦闘に交じる機体が現れる。
ベトナムで米軍に恐れられた"トンキン湾の人食い虎"グエンである。
脱出したパイロットを機銃で撃ち殺す、血を見るのが大好きなアブナイ奴だ。

原作では子供に優しかったりするなど意外性のある内面が描かれて人間味あるキャラとなっているが、
OVAだとその辺が描かれなかったのでただの猟奇的で皮肉屋で終始したキャラになっていた…らしい。
見たこと無いけど。
このゲームもそんな扱いになりそうな気もするが…

さて、大分反政府軍を叩いたものの一向に数が減らない。
特にエリア92を急襲した部隊はたった1機で10機以上を撃墜するなど化け物じみている。
その連中が大胆にもエリア88に威力偵察をしかけてきた。

Mig-21というこの時代でも旧式の機体を操っているが、錬度がこれまでの敵とは段違いで、
なにしろ後ろを全くとらせてくれない。
ミッキー曰くこの動きが出来るのは世界でもただ一人、米軍アクロバットチームのマックバーンくらいだという。
つまり反政府軍そのものではなく、彼らが雇った傭兵のようだ。

この連中にはシンのF-15イーグルを持ってしても殆ど歯が立たない。
スパローの範囲内になってもすぐ逃げてしまうのでミサイルが全く役に立たない。
結局格闘戦勝負となり、わずか1機を撃墜するのみ。
幸運なことと言うかあるいは舐められたことに、彼らは空対空ミサイルを持っていなかったのでこちらの損害は軽微だが…

ここにきていよいよエリア88もヤバくなってきた。
今までの敵で文句なしに最強の部隊である。
シンたちは生き延びる事が出来るか…!

…と盛り上げて見るが、難易度の上昇の大半はF-15の操作性にある。
とにかく加速が早すぎて地上物の形が見えてきた思ったらもう地面に激突してる。
なので低空で機体を傾けての下降・上昇は自殺行為であり、のんびりとヨーイング
(機体を傾けずに方向舵のみで行う左右移動)するしかない。
速度も異常に速いので旋回が大きくなり、A-4スカイホークのようにサクッと後ろに付くなんて小回りが利かないし…

まぁ私が下手なだけだな!