ファーストクイーンⅣ バルシア戦記(呉ソフトウェア工房)

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■紹介
各々性格を持った個人を大部隊として動員し戦争を行うゴチャキャラシステムの集大成。
こう書くとRTSと同じように聞こえるが、RTSが飽くまでユニットを使い捨てにするところがあるのに対し、ゴチャキャラシステムは使い捨てなんてとんでもない、と思えるところが最大の特徴である。
1人1人が非常に細かいアクションを持ち、それがわさわさ動くのだから可愛くてしょうがない。
個人的にはPC9801の中で最も好きなゲームである。

■評価
A+

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Amazon→ファーストクイーンIII・IV完全版

ファーストクイーンⅣ 簡易攻略

■攻略
(基本)

・基本は召喚&マジックユーザー中心編成で進める
・マジックユーザーにはフェニックス+ホーミングを全員に持たせる。いずれも最強の攻撃力を持つ
・部隊の1番末尾を回復を使えるキャラ(ローラ・アルシンプ・エレイン)にすれば、←+スペースキーですぐ回復できて便利
・マーシア攻めあたりからきつくなるので、第2部隊を編成して第1部隊に追随させ、適時援軍させる
・第1部隊の編成は、アレス+精霊王+召喚者+忍者等強いユニット+回復(リーダーがラモラックなら多少強くなる?)
・第2部隊の編成は、レ・ジンプ(リーダーにすると味方のステUP、らしい)+アポロン+強いユニット
・アポロンやイゾルデで敵を混乱させる場合、味方にクリスティが居ると一時的に味方になった敵を回復してしまうので注意

(進め方)
(前半)エドウィン城→レスターorサネットと同盟→ノーフォーク城→ヒュリアと同盟→ベニック城→グレイスorミュルトンと同盟
(後半)マーシア城→アルカナイヤ城→ベルダ城→リスレイ城→モロシア城→セバート城→バルシア城

(難所)
・入ったらすぐSHIFTキーを押しっぱなし味方を下げて敵を引きつける
・敵がやってきたらSHIFTキーを離して戦闘。HPが赤くなってきた連中が多くなってきたら撤退即援軍でHPが全快して戻ってくる
・味方が弱すぎる・HPが低すぎる・部隊とあまりに離れていると捕まってしまうので注意

(ノーフォーク城)

・毒を使うマッドゴーレムの援軍がきついので、あらかじめ全員城壁に上げておく

(グリフォン戦)
・鍛え上げたマジックユーザーが居れば余裕

(バードマン戦)
・川の砦でサブ部隊で迎え撃つ場合、結構鍛え上げていないときつい
・バードマンは川の砦で待機するので、最悪リオスの西まで下がってしまうのもあり

(マーシア城)
・東→西の順番で攻める
・ルシアス隊が異常に強いので、アポロンの魅惑の歌で混乱させる
・ここで仲間になるレ・ジンプはロンの槍を持たせて第2部隊のリーダーにすると良い(かもしれない)

(アルカナイヤ城)
・2回攻めこめば実体を現す

(ベルダ砦)

・難所。最強戦力で
・アポロンの魅惑の歌を使うと楽
・苦闘モードの場合制圧しても敵がすぐ湧き、隣接部隊に襲いかかってくるので疲労度が激増する。離れて待って一気に攻め込む

(ベルダ城)
・レクスが味方に居れば外交でイゾルデを仲間に出来る
・ボスは非常に強い。火に弱い味方(リザードマン・ゲルグなど)はすぐ死んでしまうので外す

(リスレイ城)
・ボスが強い。が、入ったら味方を動かさずアレスだけ入って会話を進め、遠くから魔法+召喚で一方的に攻撃できる

(セバート城)
・一気に奥まで進んで召喚で砲手を攻撃すれば砲撃が止む?
・ここを落とさない限りバルシア本拠地に攻め込むことが出来ない

(ゼム)

・放っておいても問題ない
・外交すれば大量のゴブリンと戦わずに済む
・戦う場合、苦闘モードだとかなりきつい。撤退~援軍を繰り返し、疲労度が溜まり過ぎたら宿屋に泊って回復

(バルシア砦)
・撤退~援軍で問題なし
・苦闘モードの場合、すぐバルシア城に攻め込まないとウィッチ部隊が即湧きして攻めてくるので注意

(バルシア城)
・召喚・魔法で丁寧に進めば問題なし

ファーストクイーンⅣ 17日目(最終回) 「最後の戦い」

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溶岩地帯を抜けた先にあったのは.ゴーレム達の卵だった。
ゴーレム達は人を殺すために生まれた自分たちを否定し、新たな生命として生まれ変わるために自らの卵を破壊した。
今度はやさしい母から生まれることを信じて。

スリフトやリスレイの話もそうだが、FQ4は全般的に戦争の悲しさを描いているところが秀逸。
ゴチャキャラシステムということもありあまり話の伏線とかが考えられていないのだが、その舌足らずなところがかえって想像の余地が大きくて良い。
まぁ思い出補正満載だが…

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全ての元凶は、ゼネルのお抱え魔導士ゾン、その正体は異次元の魔物ガロア。
彼がゼネルを野望の狂気に走らせたことがすべての始まりだった。
そしてその真の目的は、火の妖精王として目覚めたアレスを危機に陥らせ、苦し紛れにサラマンダーを召喚させ、その熱を自身に浴びせることで完全復活することだった。

つまりゼネルの狂気、それによって引き起こされてきた戦禍と悲劇、それに対抗するアレスの怒り、全てがガロアの計算通りだったのだ。

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莫大な熱を受け完全復活したガロアは、その魔力を持って全力で攻めてくる。
難易度が普通だとこの状態のガロアも割とあっさり倒せるのだが、苦闘モードだとかなりきつい。
魔法の一発一発が痛く、しかも瀕死になると使ってくる戦闘離脱が異様に激しく、びゅんびゅんとけたたましい音がしまくっている。
非常にやかましいなか、なんとかガロアを倒す。

アレス達の怒りの熱量はガロアの想像以上であり、それは熱で復活を果たしたガロアをも焼き尽くす程に激しいものであったのだ。

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その身を焼き焦がされたガロアは真の力を開放する。
それはアレスの世界ではマンティコアと称される、異形の体であった。
最後の戦いである。

難易度普通でも結構手こずるこの最終形態であるが、さて苦闘モードはどうかというと…これがさほど変わらない。
ベルダのファイアドラゴンの方がはるかに強いぞこれ…

まぁ最後くらいはテンポ良く進ませてあげようという措置だな、多分。

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かくしてガロアは倒される。
そしてエンディングへ。

アレスは火の精霊王として他の精霊王とともに、ガロアの完全討伐に異界へと旅発つ。
そうであってもガロアは後の世にやがて復活するという。
ガロアを完全に倒すためには、この地をまとめる最初の女王が現れるまで待たねばならないという。

…と、ファーストクイーンシリーズ第1作への繋がりを示唆し、物語は幕を閉じる。

■感想

こうして改めてやり直してみると、ファーストクイーン4はなかなか話が練られており、重いエピソードも多い。
しかしそれをあまり感じさせないところがゴチャキャラシステムの良さである。

ゲームとしては今回初めて苦闘モードでやってみたが、きちんと進めればそう無理ゲーというほどの難度ではなかった。
キツイのはベルダ城戦やゴブリン戦くらいか。
欲を言えば兵を失った時のリカバリがもっと簡単であればよかったと思うが、そこまで至れり尽くせりだと苦闘の意味もないし、これはこれでよしである。

気になったところは98版のUIの方が良かったという点と、時代のせいもあるが無理やりな時代相応のムービー。
これがため、98版では詳細に書かれていたOPやエンディングでの経緯や推移や結果が端折られてしまっている。
そして何より末弥純氏によるOP画像やスタッフロール画像が削られているのが非常に悲しい。
win版ファーストクイーン3では天野喜孝氏のイラストは残されていたのに、なぜ削ってしまったのか…

しかしそれ以外は文句無しの出来であり、全般的に見ればやはり面白さは健在。
そして今回ブログに経緯を描いていくことで、これまでさっと流していたこのゲームの意外な(失礼)話の深さにも触れることが出来た。
やはり名作は時間が経っても名作なのだなぁと改めて再確認した次第であった。

呉さん面白いゲームをありがとう!

ファーストクイーンⅣ 16日目 「バルシア本拠突入」

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ゴブリンの本拠地ゼムをやっとこさ落とす。
ゴブリン王ゴライアンはあっさり降伏するが、世界征服の野望は捨てていないようである。
まぁファーストクイーン4の後日譚であるファーストクイーン1・2でも脅威として出てこないので、割とのんびり屋なのだろう。

回り道をしてしまったが、いよいよ残すはバルシアの本拠地、バルシア砦とバルシア城のみ。

バルシア砦は最後の決戦場だけあって敵がわさわさ湧いてくる。
斬っても斬っても湧いてくる。
が、ゴブリン退治の時に比べれば実にイージーである。

ゴブリン戦では毒を使うワーバット?みたいな奴にエライ悩まされたが、バルシア砦では正攻法で敵が攻めてくるし、魔法を使う奴も少ない。
なのでベルダ戦と同様、アポロン&イゾルデの混乱攻め(一時的に味方になった敵を治療してしまうクリスティは外す)であっさりと撃破。

一旦疲労度を回復したのち、いよいよバルシア本城に攻め入る。

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途中味方の魔導士ガラードが、バルシアのゴーレムを教化しているところに出会う。
自分が生まれてきた目的は殺すことでしかないのかとゴーレムも悩んでいるようである。

また敗走した風の将スリフトにも出会う。
彼やバードマンには羽が付いているが、元々普通の人間だったのだがゼネルに人工的に羽を付けられてしまったらしい。
その挙句がこの負け戦だ。
おそらく他の将ももとは普通の人間だったのだろうが、ゼネルの良いように改造されてしまったのだろう。

結局この戦いは野望に取り憑かれたバルシア王ゼネルの狂気が全ての始まりであり、そしてその狂気を植え付けた大陸からの魔物ガロアが全ての元凶だった。
この不毛な戦いに終止符を打つためアレス達は進む。

敵もネクロマンサー・ウィッチ・レッドナイト等いやらしい敵が多いが、難なく撃破。
そして大広間では…敵の総大将ゼネルが待っていた。

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5体で。
こいつらはゴーレムであり、本人は行方を晦ましている。
取りあえずサクッと倒し、アレス達は城の奥深くへ進む。

そこは広大な溶岩地帯だった。

ファーストクイーンⅣ 15日目 「ゴブリン退治」

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バルシア本拠地に攻め入る前にゴブリンを叩くことにする。
別にこいつらは今のところ悪さをしているわけでもないが、世界征服をたくらんでいるようなので早いところ目を潰す。

実はゴブリン領ゼムに外交すれば戦いは回避できるのだが、レベル上げも兼ねて攻め入ることもする。
…が!

流石周りが言うとおり、無茶苦茶居る。うじゃうじゃいる。ゴブリン1匹見かければ100匹いるというのは伊達では無い。
1匹1匹はそう強くないのだが、何度倒しても倒しても次から次へと湧いてくるので、全くせん滅が終わらない。

味方の疲労度が50を超えることになっても…まだ終わらない。
しょうがないので撤退。

疲労度を回復してまた挑む。
また味方の疲労度が50前後になる。
まだ終わらない。
また撤退。


なんでこんな時間かかるんや…と思ったら、味方の看護師クリスティがゴブリンを治療している!
どうもアポロンの魅惑の歌でゴブリンを一時的に味方にすると、クリスティが治療してしまうようだ。
これはあかん、という事でアポロンは回復の歌に専念させる作戦で行く。
そして疲労度を回復。三度目の正直…!

またまた攻める
またまた疲労度が50前後。
まだまだ終わらない。
またまた撤退。


うーむ…

どうにもまともにぶつかるとあっという間に疲労度が上がって大変なことになってしまう。
なのでさらに作戦を変更する。

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ゴブリン領は扉で抑えられているので、扉のこちら側からアポロンが魅惑の歌で同士討ちをさせる。
味方部隊は止めておいて、召喚&魔法&弓だけ打たせる。

こうすることでこちらは疲労度を失う事なく延々と攻撃できる!
ゴブリンを倒すと画面端から次々と湧いてくるが、それは召喚に任せる!

それでも延々と繰り返すと段々戦場が混沌としてくるので、そうなったら味方部隊をアクティブにする!

こうしてやっと倒した…
かかった時間は1時間30分くらい

半端ない…
改めて苦闘モードの恐ろしさを思い知ったのであった。