信長の野望 武将風雲録(コーエー)

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■紹介
信長の野望シリーズ初期の傑作。
前作戦国群雄伝から、(ほぼ)日本全国でプレイ可能、文化システムの導入、武将パラメータの見直し等により、さらに遊びやすくなった。
私の場合は思い出補正で言えばPC88版の戦国群雄伝の方が高いが、世間的にはスーパーファミコンで武将風雲録を遊んだ層が圧倒的に多く、本作を信長シリーズ随一の作品と推す声も多い。
ただ初期の作品と言う事で結構スキもあり、武将数が少ないためのんびりプレイしていると人材不足で統一が事実上不可能になったり、鉄砲隊が強すぎて待ち伏せプレイでほぼノーリスクで相手を倒せたりする。
しかし自力でシステムのスキを見つけるのもこの当時のゲームの楽しみ方の一つでもあり、それはそれで微笑ましくてよい。
こう言えてしまうのもレトロゲーならではだが…

■評価
B

■動画


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Amazon→コーエー定番シリ-ズ 信長の野望 武将風雲録

信長の野望 武将風雲録 簡易攻略

※以下は実力モードなので、入門モードならばもう少し楽かもしれない。

■序盤
・米相場が金1.5以上ならば積極的に取引し金を増やす
・米は兵数の半分くらいまで使っても良い
・金を増やして石高・商業値を上げる
・このゲームは武将数が少なく自動生成もされず、ゆっくり内政していると武将がどんどん死んで空白地帯だらけになる。早めに兵を確保し戦争し領地を増やす

■中盤
・内政時に配下武将が名乗りをあげてくる場合があるが、忠誠度50未満だと乱心され大名が討ち取られることが多い。内政者は的を絞る
・余りに忠誠度が低いと茶器や兵を持って出奔されることがある。茶器は早めにお気に入りの配下武将に渡しておく
・技術にも積極的に投資を行い、自領で鉄砲・鉄甲船を量産できるようにする

■終盤
・敵も鉄砲が多くなってきて、戦争で大兵力で力攻めをすると篭城されて大ダメージを受ける
・相手兵力の2倍以上で攻め込むと確実に相手は篭城を選ぶので、相手と同数か少ないくらいで攻めると良い
・野戦になり、大名が本陣を離れると相手は勝手に攻めてくるので鉄砲で逐次迎撃
・天下統一に時間が掛かると、配下武将がどんどん死んでしまい実質ゲームオーバーになるので、積極的に戦争を仕掛ける
・よほどこちらが大勢力にならないと脅迫に応じる大名は少ない。目の上のたんこぶになってしまう前に潰すと良い(難易度によるかも)


信長の野望 武将風雲録 12日目(最終回) 「天下統一」

と言うわけで残すは浅井家。

ここはいつでも攻め滅ぼせたが何ぶんお市が嫁いでおり、姫が嫁いでいるところに攻め入ると姫は磔にされ、
家臣の忠誠度も大幅に落ちるのでちょっとそれはやりたくない。
故に朝倉家と仲たがいさせて間接的に攻め滅ぼそうとしたのだが、朝倉家が空気読まずこちら(織田家)に従属したため、
仕方なくこちらから攻めることに。

攻め込みますか?
攻め込まないとゲーム終わらないし…

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お市死亡。
そして家臣の心も離れる。
きつい、きつすぎる。
なんという血塗られたノブヤボや…

とにかくこのゲームは上級・実戦モードにしてるせいもあってすぐ寝首をかかれるので、
そそくさとメインユニットの真田親子の忠誠度のみ100に戻して浅井家を速攻で倒す。

速攻で倒さないと忠誠度の下がった領主が独立しかねないからだ。

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浅井家家臣明智光秀を討ち果し…

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浅井家当主久政を捕える。
コイツがもっと弱ければ!お市が磔刑されることもなかったのに!
なまじ中途半端に強かった故に他家に滅ぼされず、そのうちこちらの領土を盾にしてますます盤石に生き延びて、
しかも浅井家とは婚姻はしてるけど同盟は結んでないから向こうから攻めてくることも結構あった。
お市を人質にして好き放題されているようなものである。
CPUの癖になんと狡猾な思考をしているのだ。

なんとしても許せぬ。スパーンと首をはねる。
これでお市も浮かばれるだろう。タブン

というわけで。

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全国統一!
お疲れ様でしたー!

さて評価です。

前作戦国群雄伝の正統進化系と言う感じで、前作の悪いところを上手くカバーしたという感じ。
前作の、いきなりゲーム開始早々上杉と長宗我部が同盟したり、里見が毛利に捕えられて首はねられたりみたいな
ぶっ飛んだ展開はなく、それが良くもあり寂しくもあり。

難点としては、戦争時にどの条件で籠城か野戦になるかのロジックを早めに掴めないと、
大勢力で攻めては籠城されて大打撃を受け、それの回復のために数か月かかり、
それを全国で繰り返すと軽く1600年を超えて人材が枯渇して空白地だらけになり、実質ゲームオーバーになる。
このあたりはちょっと調整不足かもしれない。
事実このせいで風雲録は1回投げてるからね…

なのでノブヤボシリーズの中では一般的には最高評価とされてるこの作品だけど、自分の中では中位くらいかなぁ。
自分がやった中では

1位 革新
2位 戦国群雄伝(思い出補正)
3位 烈風伝
4位 天道
5位 天翔記
6位 武将風雲録
7位 将星録
8位 天下創世
9位 蒼天録
10位 嵐世記
11位 覇王伝
12位 全国版

くらいです。

ああでも血塗られた道必至というのは結構新鮮で楽しかった。
ゲーム的な楽しさで言えば上の順位なのだけど、歴史ifものとしてしての楽しさはかなり上位かな。

それでは、今宵はこれまでに致しとうございます。

信長の野望 武将風雲録 11日目 「さらば家康」

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前回無敗の覇王信長に唯一土を付けた今川氏真は、怒りの信長騎兵隊100騎によるリベンジを受けケシズミとなる。
鉄砲隊でシメてもよかったが強敵(とも)に対する礼儀である。
別に相手の鉄砲ももう少なくなって籠城されても痛くないから、ではない。多分。

そして武田家は北条家の力を借りて滅亡させ、その後孤立した北条家に対してもとっとと同盟を切って滅亡させる。
世知辛い戦国の世である。

残すは徳川家と浅井家。
徳川家はこれまで定期的に、脅しもしないのに貢物を持ってきてたりする、まるで出来た友人である。
こうまでしてくると情も移るわけで、これがのちの信長の野望シリーズなら同盟エンドで仲良しこよしなのだが、
武将風雲録はそんな軟弱なゲームではない。
クリアするにはどんなに出来た友人であっても滅亡させるしかないのである。

と言うわけで同盟を切り、部下にした真田昌幸・真田幸村と共に鉄砲で蜂の巣にする。
逆大坂の陣である。
さらば、家康…後のシリーズでは仲良くしようぜ…!
ちなみに余談になるが、後のシリーズでは仲良しこよしと言っても厳密には革新までであり、革新以降は同盟が切れるや否や
速攻で襲いかかってきたりする。徳川家も色々思うところがあったのだろう…

さて、残すは浅井家のみ。
あれ、その前に朝倉家はどうなった?お市を守るために朝倉家のパトロンになって浅井家との決戦を回避するんじゃ…?
…という手はずだったのだが、試しに朝倉家を脅迫してみたらコロッと配下になったのだ。
代理戦争を仕掛けていたらコマの国が自ら進んで自国の属国になってしまったようなものであり、困惑極まりない。
弱小赤松家ですら最後までひれ伏さなかったのに、なんと節操のない。

というわけで最後の戦いはお市の嫁ぐ浅井家となってしまった。
武将風雲録はノブヤボの歴代シリーズの中でもかなり血生臭く、婚姻関係のあるまま攻め込むと、姫がにされる。
しかも本ゲームでは婚姻関係を解消する手段が無い。
つまりお市はもう、死ぬしかないのである。
こんなに悲しい結末のノブヤボは初めてである…
が、やらねば終わらない。

戦国の世を終わらすために、お市よ、すまぬ!

信長の野望 武将風雲録 10日目 「信長破れる」

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ここまで来れば誰がどう見ても信長の天下統一は目前。
続くは今川攻め。

敵武将の能力自体は大したことないが、何分ずっと引きこもっていたためやたら鉄砲をため込んでおり、
しかも平地戦なので待ち伏せもあまり使えず被害が大きい。

それでもなんとか制圧し、勢いを駆って今川家本拠の駿河攻め。
相手は先の戦で鉄砲を使い果たしたので、これは勝利も明らか。
本陣を思いっきり前に出して短期決戦を望む。

向かうところ敵なしで本陣を構える信長自らも前線に出る。
天気は土砂降りの雨だが、どうということもなく敵を瞬く間に全滅させ残るは今川氏真の首のみ!

まさに敵本陣に肉薄しようとしたその時!
なんと味方本陣を制圧される。

敵は確かに全滅させたのだがそれは鉄砲によるものであり、鉄砲ではいくら攻撃しても相手を倒しきることは、実はできない。
鉄砲では兵数は0まで削ることができるが、相手を直に攻撃し捕まえるなり倒すなりしなければ、単騎でも行動できるのだ。

丁度相手を全滅させた時が夜だったため、0になった相手は暗闇にまぎれ逃亡。
そして兵アイコンが見えなくなる豪雨の中味方本陣に滑り込み、制圧。兵糧を全て取られてアワレ信長は敗走したのであった。
なんという逆桶狭間

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そしてこのドヤ顔である。

何とか逃げ帰った信長は怒り心頭。翌月騎馬部隊で突撃し、氏真を蹴散らしたのであった。

しかしこのゲームにおいて信長をはじめて戦争で負かしたのがよりにもよってやたらネタにされる今川氏真とは…
今回のノブヤボはやけにドラマチックである。