ランス4 教団の遺産(アリスソフト)

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■紹介
1993年、PC9801シリーズ用にアリスソフトより発売されたアドベンチャーロールプレイングゲーム。
1991年に発売されたランスⅢで確立した、人類・魔人・魔王と言う世界観に、闘神という更に新しい概念を追加。
後々まで続くランスクロニクルの深みを更に増したという意味で、ランスファンならばプレイする価値はある。

ただしゲーム性や操作性、グラフィック等は現在からみれば当然のことながら、当時としても拙い所は正直多い。
だがそれは開発者のやる気が無く後ろ向きな妥協に妥協を重ねた産物…とは到底思えない。
やたら数の多いドットモーションやイベント、ストーリー設定等、むしろやりたいことが多すぎるも技術が追い付かず…
という前向感じがひしひしと伝わる。

当時名もなきゲーム会社から脱皮し、より高いステージに上ろうとしていたアリスソフト。
その頃の、やる気だけはどこにも負けないという熱意がふんだんに詰まった、そんな作品だ。

なお現在は経験値2倍、その他色々調整されたランス4が製作者のTADAさんのサイトでダウンロードできる。

■評価
B-

プレイ日記はこちら
簡易攻略はこちら
Amazon→アリスソフト サウンドアルバム Vol.15

ランス4 教団の遺産 簡易攻略

■大まかなマップ
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・終盤は浮力の杖や司令エリア近辺に頻繁に訪れるので、メリムをパーティーに入れてルートを覚えておくと良い

■最初のフランソワーズが強すぎる
・西の塔2階の幸福きゃんきゃんを倒すとレベルが異常に上がるのですぐ倒せるようになる

■パーティー
・基本は、ランス・シィル・メリム+α
・パーティーメンバーによって起こるイベントが変わる(ダンジョン・街中)
(志津香が居ないと通れない道、リックが居るとこませない奥さんなど)
・メリムを連れて行けば行ける所が増え、10回気絶すると全体回復アイテムをウィリスから貰えるので常時編成推奨
・強いボスや敵集団に当たった場合、リックを入れる。それでも勝てない場合はレベル上げ
・最終決戦では全員で戦うので、あまり使わないキャラも限界までレベルを上げておくと良い

■武器
・クリアに必須の装備は無いのでダンジョンで道なりに拾って行けばいい。店売り武器は大したものは売っていない
・ランスはバスターソード・ライオネットR・T34D試作盾程度で充分クリアできる
・ブラックソードを作る場合、無敵鉄人の剣を素材にすると吉

■戦闘
・今回の攻略に使ったwin版(こちら)は経験値2倍でスイスイ強くなるので、ラスボスまでは基本全自動で良い
・ぷちハニー戦は自爆攻撃で死にやすいので、手動か半自動で体力を適時回復できるようにしても良い

■闘神ユプシロン戦
・事前によっちゃんの店で世色癌2を20個程度買っておく
・ランスとリックを手動にし、ヒトラーを先に片づける
・その後ランスとリックを闘神イプシロンに接敵させ、世色癌2で適時回復しつつ攻撃

ランス4 16日目(最終回) 「脱出」

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闘神ユプシロンの元に残されたシィルを助け出す為、ランスは三度最終決戦場へ駆ける。

そのシィルは…フリークが予期した通り闘神に殺されることは無かったが、闘神のための即席のエネルギー源になっていた。
これは魔人に匹敵する戦闘力を持った者と熾烈な戦いをしなければならない事を意味する。

そんな面倒なことはやってられんとランスは再び使い魔フェリスを飛ばし、シンシアの時と同様の方法でシィルを助けようとする。
が、流石闘神なだけあって同じ手は通じない。空中に浮かぶファンネルのような奴にフェリスは打ち抜かれてしまった。

万策尽き、ランス達は正攻法で闘神を倒すしかなくなってしまった。
何度傷付けてもシィルの魔力を増幅して回復する闘神相手の、絶望的な戦いを…

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魔法球からその様子を見ていたシィル。
ランス様が苦戦しているのは自分のせい。
このままでは世界が、いや、ランス様が…と決意した彼女は…
自分自身を炎の矢の魔法で貫いてしまった。

その結果、魔力を増幅させる魔力球は炎の矢の魔法をも球内で増幅し、内部から魔法球を割ってしまった。
エネルギー源が尽きた闘神。
足止めを買ってくれていたリーザスやヘルマンの連中も追いつき、総攻撃。
かくして魔人に対抗するため旧人類が残した聖魔教団最大の遺産・闘神は、遂に膝をつく。

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シィルを犠牲にして。
都市を支える支柱でもある闘神が倒れたことで、この都市は空中から落下し始めていた。
リーザスやヘルマンの連中はランスを連れて逃げようとするが、ランスは死んだシィルとともに動かない。

シィルの居ない世界などに意味は無い。もうどうでもいい。この崩れた都市と共に粉々になろうとどうなろうと。
やっと自分の感情に素直になるランス…と思いきや。
シィルは自分の魔法のショックで寝ていただけであった。
死んだふりとはなんてはた迷惑な奴隷であろうか。帰ったらみっちりお仕置きせねば。

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先ほどの感傷などまるでなかったことにし、全力で生への執着を見せるランス。
先に脱出していたはずのマリアたちも、ビッチたちが乗ってきた揚陸艇でギリギリまで待ってくれていた。
気が利くではないか、流石俺様の女たちなだけはある。

かくして闘神都市イプシロン…イラーピュは、粉々に砕けながら地上へ落下していった。
そして…

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再び二人に平穏が訪れる。
それにしてもあの闘神都市は惜しかった。
「無敵ランス城」とでも名付けて世界中を荒らしまわってやろうかと思ったのに。
まぁ今に見ていろ。俺様に不可能は無い。近い将来別の方法で必ず実現させてやる。

傍らに座るシィルは、ただただニコニコ笑っていた。
その笑顔はランスの荒唐無稽な夢に対してか、あるいはランスとともに再び空を駆る日を夢見てか。

おそらくそのどちらでもなく、ただ傍らにランスが居る今に対して。

ランス4 -完-




■感想

このゲームの初出は1993年。
PC9801の全盛期であり、操作やUIの使いにくさが如何にも98らしいゲーム。
…と言いたい所だが、この時代の他社のゲームと比べても正直拙さはある。
エルフ(メーカー)は前年にゲームの歴史を変えた「同級生」を出しており、とてもじゃないがそれに比するレベルでは無い。

…と言うのがゲーム単体として見た評価だ。
だがこのメーカーをチャンピオンソフト時代…
慶子ちゃんの秘密やフェアリーズレジデンスあたりからから追っていれば、評価はがらりと変わる。

コンプティーク(雑誌)でエルフやらガイナックスやらが6ページカラー特集される中、アリスソフトは半ページしか貰ってなかった。
いつ潰れてもおかしくない有象無象の泡沫メーカーの一つにしか過ぎなかった。
なのにランスというよくわからないシリーズを淡々と出し続けて行った。
そして気付いたらランス4。
何が何でもエルフなどの一流メーカーに追いついて追い越してやるという気合が、このゲームにはそこかしこに感じた。
マップも広いだけで無茶苦茶だが、とにかく一流になるために出来ることは何だってやる、という心意気はひしひしと伝わる。
絵や塗りの進化もこのメーカーをずっと追っていれば涙ものであろう。

ランスシリーズファンとしてこのゲームを見るか、アリスソフトファンとしてこのゲームを見るかで評価が分かれるかもしれない。
縁側で茶を飲みながら目を細めて楽しむのがこのゲームの正しい遊び方であろう。

ランス4 15日目 「総力戦」

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アリシアと入れ違いに囚われてしまったシンシアを助けるため、ランスは再び闘神ユプシロンの元へ行く。

そこでは魔法球にシンシアを閉じ込め傍らに設置し、自身のエネルギー源としていた。
傍らに置いたのはランスが魔法球の増幅装置とも言える動力源を壊してしまったからかもしれない。

何とか助け出しに行きたいものだが、ユプシロンが通せんぼして先に進めない。
これではこれまでの戦いと変わらんではないか…正攻法ならば。
だがしかし、ランスはこんな時の為の便利な小間使い、悪魔フェリスと契約している。

ユプシロンがこちらとの戦闘に躍起になっている間に空を飛べるフェリスはするすると裏に回り、シンシアを無事救出。
これで今度こそユプシロンも動作が止まるであろう。
最後の力を振り絞りユプシロンは魔法を唱えるが、ランスは悠々とお帰り盆栽(町に戻るアイテム)を起動し、脱出。
これにて一件落着…と思いきや、そうではない。

ユプシロンが放った魔法はランス達のパーティーを分断し、その場に残ったのは…

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シィル。

ランスが町に辿り着くと、いつも傍らで能天気に笑っているはずのシィルがいない。
いない…

ランスはいつ何時も余裕しゃくしゃくだが、シィルが傍らにいないとなんだか落ち着かなくなる。
あの便利な奴隷が居なければ、俺様のような高貴な人間の仕事が増えるではないか馬鹿者。
…という軽口をたたく余裕も無い。

あの狂暴なユプシロンのそばに置いていかれては、シィルのようなか弱い魔法使いなどひとたまりもないではないか。
魔法使い…魔法使い?
ここでフリークは仮定を述べる。
魔法使いであれば、ユプシロンのエネルギー源として扱われ、すぐに殺されるはずは無いのではと。

それを聞いたランス、これまでの戦いの疲労など何のその、すぐさま三度ユプシロンの元へ駆けていく。
その足取りは、これまで数々の少女たちを救いに行った時のような軽やかな足取りではない。
怒りや焦燥を隠すことなく、一縷の望みにすがる懸命な走りだ。

ユプシロンはそんなランスがやってくるのを見越し、防御を固めていく。
数々のモンスターに加え、厄介な闘将ディオまで配し万全の布陣を敷く。
が、ヘルマン、リーザスの面々が皆彼らを引き受け、ランスを最後の戦いへと走らせる。

とはいえ他のモンスターならともかく、ディオは数人で足止めできるような相手ではない。
万事休すと相成ったったその時…

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ハンティが現れ、その真の力を解放しディオを打ち倒す。
ハンティはヘルマンの皇子パットンの乳母にして良き理解者。
彼女は将来のヘルマンを背負うのはパットンしかいないと考えており、それは彼の友人ヒューバートも同じ。
だがパットンはグータラで情けない。あんな奴が俺たち無しでヘルマンを立て直せるはずがない。
だから、こんなつまらないところで斃れるわけにいかない。

みんな守る者のために必死なのだ。
無論ランスも。
ランスだけは、それを認めないだろうが。

ランス4 14日目 「対決・闘神ユプシロン」

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闘神ユプシロンが復活したのだが、ランスはそんなことはつゆ知らない。
ビッチに一旦預けた鍵をまとめて分捕ろうという鬼畜な作戦を実行しに後を追ってみると…ビッチは死んでいた。
画面右側の柱に飛ばされ、体がひしゃげ首が外れてしまっている。
サークⅢばりの残酷さである。

そしてその場に佇む闘神ユプシロンは、人類殲滅指令に則りホイホイやってきたランス達に襲い掛かってきた。
取り敢えず戦ってみるが、強いこと以上に無尽蔵の体力が非常にきつい。
ある程度ダメージを与えるとすぐにHPが復活してしまうのだ。

これは悪い流れだといったん撤退し一息ついていると、機械仕掛けの怪しい爺さん・フリークと出会う。
人類殲滅の危機である事ここに至り、ヘルマンとか鬼畜王とかを超え、彼は共闘を持ちかける。

無尽蔵とも言える闘神のエネルギー源は、この闘神都市にエネルギーを供給している魔法球。
これには魔力増幅の為にアリシアと言う少女が触媒として捕らわれており、彼女を魔法球から取り外せばいい。
ところがアリシアは魔法球に長い間捉われていた為か体が魔法球に固定されており、無理に取り外すと砕けてしまう。
世界の為に少女の命を犠牲にするのはやむを得ないとフリークは悲痛な決意をするが、残念組んだ相手はランスである。
世界の命運よりもかわいい女の子の命の方が遥かに大事なランス、フリークの案を光速却下し代案を出させる。

その代案とは魔法球から得たエネルギーを動力に変化させる動力源を壊すこと、らしい。
しかし動力源は8つもあり、上下の階層に渡っており壊すのは大変だ。
大変とはいえ、その動力源さえ壊せばアリシアの戒めも解かれついでに闘神もヘロヘロになる。
ならば答えは一つ、動力源を壊しにいくだけだ。
少女の命の為に敢えて苦難の道を選ぶランス。もちろん正義のためでなく、アリシアに恩を売ってこますためだ。

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というわけでドカーンと動力源を壊していく。動機は褒められたものではないが、これで闘神は何とかなるであろう。
バカ・・・じゃない、鬼畜とハサミは使いようなのだ。

全ての動力源を壊したランス。
あとは動かなくなったはずの闘神をぶちころがすだけである。
…が、訝しむフリーク。

動力源は闘神だけでなく、闘神都市を中に浮かせる動力源にもなっている。
その力が失われたのだから、闘神都市そのものも下降しなければおかしい。
なのにまだこの都市は宙に浮いている。何故か。

その理由は後程判明する。

闘神ユプシロンにトドメを指す前に、助けたアリシアを町に送り届けると…

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街は闘将ディオによって襲われた後だった。

闘神ユプシロンにとって闘神都市内部はいわば自分の体内であり、どこに何かあるか手に取るようにわかる。
教会で修道士をしているアリシアの妹シンシアが新たな動力源になると看破し、ディオを遣わせて捕えさせたのだ。

シンシアは変な宗教を信じているちょっと頭のおかしい子なのだが、その子を助けるためランスは再び搭へ駆ける。
もちろんこれも正義の為でなく、シンシアもとてもかわいい子だからである。