デビルマン 6日目 「雷沼教授」

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明の父の助手である山野辺博士は生物研究所に潜入する。
ひょろひょろと思いきや壁をぼこぼこぶっ壊して先に進む中々パワフルな中年だ。

しばらく進むと雷沼教授という、この生物研究所の責任者の居る部屋に辿り着く。
この人は生物化学の世界的な権威なのだが、あまりに現実的過ぎる頭を持つため非現実的な悪魔は認められない。

その結果、悪魔とは現代社会に不満を持った人間がその不満を具現化した存在であると結論付けてしまった。
つまり悪魔の正体とは人間であり、よって怪しい人間は悪魔だからどんどん捕らえるべきとした。
人々の疑心暗鬼を加速させ、人間による人間狩りを引き起こした張本人であるわけだ。
実際の悪魔とは古代に生きた旧支配者であり人間とは別種族なのだが、世界的権威が言うならそっちの主張の方が正しい…
と人々を誘導してしまったのだ。

こんなフラチなやろう許しておけぬとパンチすると、殴れる。
殴るたびに情報を吐き出し、しまいにはデビルマンの一人である泉まさみの救出方法まで喋ってくれる。
随分バイオレンスであるが、原作では何の科も受けなかった人なのでここで思う存分殴り倒してしまおう。

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雷沼教授から情報を聞き出した山野辺博士は明とバトンタッチする。
明がそこらの扉を片っ端から開け、捕われていたデビルマンたちを救出しつつ先に進むと、遂に泉まさみに出会う。
プードルと人間を掛け合わせたような妙なスタイルに違わず、妙な力を持っている。
テレパシーを使ったり、多少未来が読めたりするようである。
この先いるゲルマ―を倒すと、悪魔たちの住む氷の世界への道が開ける。
だがその前にこちらに来てくれと言って来る。
行かないとバッドエンド確定なようなので覚えておこう。

彼女を山野辺博士の元に送り、明はさらに生物研究所の捜索を続ける。
途中に地下水路があるのだが、その先に悪魔が待ち受けていた。

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泉まさみの言っていたゲルマ―という奴だ。
だが此奴はおかしなことを言っている。
サタンという奴が居て、そいつは明を殺すなと言っていたと。
サタンが彼ら悪魔の親分のようなのだが、何故悪魔の敵である明を殺すなと言っていたのか。

その理由は、やがて衝撃の事実をもって明らかになる…

デビルマン 5日目 「悪魔ジンメン」

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悪魔特捜隊本部で牧村夫妻を探し出し、更に奥深くに進むデビルマンこと不動明。

その最深部からは…母の声が聞こえてきた。
悪魔に殺されたという、死んだはずの母が。

しかし母は死んでいなかった。
ジンメンという名の悪魔に食べられたが、殺されはせず生きていたのだ。
ジンメンの甲羅の一部として。

原作ではこれは明の母ではなくサッちゃんという近所の少女なのだが、それを実の母にさせる所が恐ろしい。

人間は動物を殺して食べるが、悪魔は殺さずに食べる。
果たして残酷なのはどちらなのかなと問いかける。
なかなか哲学的な問いであるが、こんな趣味の悪い奴はとりあえず死んでもらうしかない。

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ジンメンはいわゆるガメラのようにジェット噴射で左右を行き来している。
甲羅側からはダメージを与えることができないので腹側から攻撃するしかないのだが、これがなかなかに厄介だ。
ジンメンの移動が高速すぎて攻撃が非常に当てずらいからだ。

攻略としてはしゃがんで待ち、ジンメンがデビルマンの頭の上を通り過ぎた瞬間に起き上がってパンチをぶち込もう。
もしも怒りを貯めていれば火炎弾を撃てるので、それをつかえば多少は楽に倒せる。
おさらいになるが、怒りはデビルマンでなく不動明状態で敵を一定数殴ると溜まる。

こうして母諸共ジンメンを倒した明。
明の怒りも悲しみも全く表現されず何事も無かったかのように次に進む。
この静寂が逆に恐ろしかったりする。容量不足で表現のしようが無かったと言えばそれまでだが…

特捜隊本部で牧村パパを助けた際、彼は山野辺博士に会えと言っていた。
山野辺博士というのは学者であった明の父の助手。
彼はデビルマン、すなわち明と同様の悪魔と人間のハーフについて研究しているらしい。

その彼が森の隠れ家に住んでいるというので会いに行く。

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彼曰く、この近くに生物研究所があり、そこは捕らえた悪魔を解剖するところだが、そこにデビルマンも何人か囚われている…
と、泉水まさみというデビルマンがテレパシーで話しかけてきたという。

現在明は悪魔と、そして悪魔特捜隊という狂信的な人間からも追われている。
このままではじり貧であるため、自分と同じ境遇のデビルマンたちと力を合わせ立ち向かわなければならない。

かくして明は研究所へ向かう…と思いきや、このひょろひょろの山野辺助手が行くと言い出す。
研究所には研究員ということであろうが、中々に肝が据わっておる。

デビルマン 4日目 「悪魔特捜隊本部突入」

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森を抜けるとそこは廃墟の町だった。
そしてそこに佇む悪魔特捜隊本部。

早速突入してみるが、悪魔を撃滅するのが目的のはずのココは悪魔に支配されていた。
容量不足で敵のデータを新たに描き起こすのをケチったのだろうか。

ここはデビルマンで進めると、実は大して進めない。
所々にある扉は、何故かデビルマンでは入れないからだ。
ここは特捜隊本部近くに潜んでいるドス六という不良と交代して進めよう。

明はデビルマンであっても心が優しすぎる。その点不良であれば手荒な手段で進めることが出来るからだ。
というわけでドス六であれば扉を開くことができる。

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扉の奥では人間を捕らえては拷問している、むしろそれが楽しみになっている人間が居た。
まるで悪魔のような奴だ。
普段はへらへらしているがドス六でぶん殴るとたちまちへこへこし、牧村夫妻の居所をペラペラ喋り、拷問部屋の鍵をくれる。
悪魔程に強くなく、ヘタレなくせに悪魔以上に悪辣。これが人間というものなのだろうか。

鍵を手に入れたら明、つまりデビルマンと交代し、本部を奥深くまで進んで行こう。

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そこでは牧村夫妻が悪魔によって拷問にかけられていた。
いや、それは悪魔では無く、人間なのかもしれない。

悪魔特捜隊は悪魔狩りと称し、無実の人間を捕まえては拷問にかけて無理やり悪魔であると吐かせていた。
それが疑心暗鬼に凝り固まった人間の本性。
悪魔以上に悪辣な、悪魔以下の存在。それが人間。
この本部では悪魔がやたら出てくるが、それは悪魔ではなく、人間こそ悪魔そのものとなぞらえたのだ。
決して容量不足というわけではない。多分。

ここの敵はこれまで出てきたエマージェンシーコールの悪魔と同様、手強い。
が、ここまで戦って来ると攻略法はある。
しゃがんで待ち、相手が飛び込んで来たらパンチを当てる。
すると相手はダメージ食らい状態になり、この時は重なってもダメージを受けないのだ。
その後相手はこちらの後ろに回るので、こちらも振り返って再びパンチ。これでノーダメージで倒せる。
スプラッタ―ハウスのジェニファーの倒し方と似ていると言えば分かりやすいだろう。誰が分かるんだ。

デビルマン 3日目 「悪魔シレーヌ」

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牧村夫妻が囚われている悪魔特捜隊本部に急ぐ明だが、そこに悪魔シレーヌが立ちふさがる。

彼女は悪魔アモン…つまり今の明の肉体の持主、それのライバルだった。
ところがそんなアモンが人間なんぞの精神支配に負けその体を乗っ取られてしまった。
それが我慢ならぬと彼女は攻撃をしかけてくる。

ところが流石勇者アモンの力を自在に使う明だけはあり、シレーヌは非常に弱い。
しかしただでは終わらない。
彼女を慕っていたカイムという悪魔がその体をシレーヌに捧げ、両悪魔が合体して襲い掛かってきたのだ。
デビルマン明、大ピンチ!
…と盛り上げてみたいところだが、彼女らもそれほどでもない。
素殴りで数発ぺちぺちしていたらおだぶつとなってしまった。

最初のボスということで仕方ないのだが、原作ではかなりの強敵として描かれていたのにあまりにあっけなさ過ぎる。
まぁアモンがそれだけヤバイ奴だったということにしておこう…

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その後は悪魔特捜隊にひとっ飛びかと思われたが、山に塞がれ先に進めない。
何でもアリのデビルマンと思いきや、あまり高いところまでは飛べないようである。

仕方ないので一ランク下に変身し、森の洞窟経由に悪魔特捜隊を目指すこととする。
途中上の画面のような怪しげな空間に出てきたらスタートボタンを押してTALKしよう。
ここではデビルマン状態では何も起きないが、人間状態でTALKするとここで殺された人間たちの怨念が語り掛けてくる。
すると怒りパワーが見る見るうちに上昇していく。

この怒りパワーというのが画面上にあるデビルマンのマークで、これがあるとデビルマンに変身した時火の玉を吐ける。
ある程度吐くと消えてしまう。
つまりボスまでに変身を繰り返したりして、如何に怒りパワーをストックしておくかというリソース管理が必要なる。
今のところそれほどシビアでもないが。

ちなみに画面右上にある人間の顔だが、これは明の人としての心を表している。

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進行しているとたまに突然HELPコールされ、曲も緊迫したものにかわる。
こうなった時は、自分の居る所に近くで人間が悪魔を捕まえているという合図だ。
至急捜索し助けに向かおう。
助けない、あるいは助けるのが遅すぎると、上の人間アイコンは変化しやがて消える。
すべて消えてしまった時、明の人の心は完全に失ってしまいゲームオーバー…というギミックだ。

そのギミック自体は面白いのだが、人間を捕まえているこの悪魔がこれまたエライ強い。
こんな情けない見た目なのにシレーヌより遥かに強力な斬撃をしてきて、HPがごっそり減る。一撃死も多い。
死ぬとHPゲージを減らした状態でコンティニューとなる。
HPは敵を一定数殴り殺すと上がるのだが、それがやり直しになるのですこしめんどい。
というわけでだんだん助けを求める人間を放っておきたくなってしまう。
こんな奴放っておいてYOU先に進んじゃいなよ4人までは大丈夫さと悪魔が耳元でささやく。

まさに人間と悪魔の間で揺れ動く明の心を忠実にシミュレートしていると言える…のか?

デビルマン 2日目 「悪魔特捜隊」

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突然悪魔だらけの世界となり親友の飛鳥によって無理やり始められたサバトに置いていかれ悪魔に囲まれる明。
いきなり情報量多すぎな展開の中、そこらへんを歩いている悪魔をしばいていたら徐々に怒りが溜まる。
そして現れたのは…悪魔の勇者アモンの魂だった。
それを取り込んだ明は、飛鳥が見込んだ通りその強靭な精神力で悪魔に支配されることなく力を手に入れた。
人間の心を持ちながら悪魔の力を持つ、デビルマンとなったのだ。

これで悪魔に対抗できる。人類を助け世界に平和をもたらすことができる。
のだが、肝心の飛鳥はどこかに行ってしまっていた。
人類の危機だというのになにをやっておるのか。

することも無いのでしばらく町の悪魔をボコボコにしていたら、そのうちヒロインの美樹が私も外に出たいと言い出す。
こんな悪魔だらけのところで大丈夫なのかと思うのだが…

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なんと彼女はビンタで悪魔を退治していく恐るべきスーパーウーマンだった。
人間時代の明は何万発殴っても人間状態の悪魔すら倒せなかったのに、なんと恐ろしい。

ちなみにプレイヤーを彼女に交代すると、彼女でしか会えない不良が居たりする。
その不良が今後情報をくれたり、彼らでしか得られないフラグを立てたりする。
このようにプレイアブルキャラを色々切り替えてフラグ立てしていくのがこのゲームの骨子なのであろう。

散々ビンタで悪魔を調伏したのち、やっぱり外は怖いと引きこもってしまった。
可愛らしい…のか?
と言っている場合ではない。

明がデビルマンになったという事はたちまち広まり、明が世話になっている牧村家から悪魔が出た、ということになってしまった。
牧村家はひょっとして悪魔が化けているのではないか?と疑いを駆けられ、美樹の父母が連れ去られてしまったのだ。
悪魔特捜隊に。

この現代に突如悪魔が現れてから、悪魔は実は人の形をして知らぬ間に社会に蔓延っていたのではと噂されるようになった。
親しいと思っていた隣人が実は悪魔かもしれない。
そうした疑心暗鬼はやがて全世界に広がり、その果てに悪魔特捜隊と呼ばれる恐ろしい組織を生み出した。

彼らの目的は、悪魔から人々を守るために人間社会から悪魔を探し出し倒すことだ。
悪魔は人間に化けている。一刻も早くそうした人間を拷問にかけ、悪魔の正体を白日の下に晒さなければ。
それは正義ではなく、恐怖からの逃避だった。
悪魔という理解し難い恐怖から逃れるため、彼らは無実の人間を捕まえては拷問にかけていたのだ。

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もう一刻の猶予も無い。早く牧村夫妻を救わねばと、明は悪魔の力を使う。
ちなみに悪魔の力の使い方なのだが、セレクトボタンで二段階にパワーアップする。
二段階目は上のように巨大化し空を飛べるようになる。
これで郊外の森の向こうにあるという悪魔特捜隊へ行くことができるようになる、のだが…

先を急ぐ明の前に、美しくも狂暴な巨大な悪魔が立ちふさがるのであった…!