2023/02/03

DC軍団の本拠地ジャブロー前で激戦が続く。
シロッコにハマーン、そしてDC最強部隊ラストバトリオンをも下し、反攻部隊は遂にジャブローに突入する。
そこはただっ広い地下空間となっており、敵の数も少なくネームドキャラはさらに少ない。
だがその最奥部からただならぬ気配が。
ヴァルシオンとグランゾンである。
ラスボスらしくどっしりと鎮座し、こちらを睨みつけている。
しかしそれで射すくめられるほどこちらもヤワではない。
どっしり構えるならそれもよし、こちらはいそいそと周りの雑魚をゲッターメインで片付けていく。
気力をある程度上げておかないとシャインスパークが使えないからだ。
そんな感じであまりに目の前で乱暴狼藉を繰り広げられたためか、遂に彼らが痺れを切らし動き出す。
ここに、地球の未来と命運を賭けた最終決戦が切って落とされた。
まずはグランゾン。いきなりMAP兵器のグラビトロンカノンをぶっ放してくる。
此奴は非常に厄介なのだが、全滅プレイも資金稼ぎもレベル上げも意図的にしてこなかった身としては構っていられない。
どうせ今回が最後の戦いなので、味方の修理費を気にする必要もない。
無いのだが、メタスやサイバスターが次々撃墜されていくのは辛い。

その無念や悔しさや怒りは全て気力に変え、高まった攻撃力を全てヴァルシオンにぶつける。
ヴァルシオンには必殺武器クロスマッシャーがあり、リアル系ロボでこれ受け切れる者はいない。
が、マジンガーZやグレンダイザーと言ったスーパー系は装甲を改造しておいたのである程度は耐えられる。
熱血で攻撃力を倍増し、大破上等でグレートブースターやスペースサンダーをぶつけていく。
当たれば即破壊のリアル系でも、失うものは何もなしということでガンガン熱血をかけ攻撃していく。
Zガンダムは捨て身の熱血ハイメガランチャーを当て、F91は渾身の根血ヴェスバーを当て、共に散る。
アムロは遠目からせこくフィンファンネルだ。
まさに血を血で洗う総力戦の中、遂に残り1万強までHPを削れば…いよいよ真打、ゲッタードラゴンの出番だ。
熱血シャインスパークをぶちかまし、難攻不落の究極ロボ・ヴァルシオンは遂にひざを折る。

死の間際ビアン博士は言う。
若い者がこれだけ育っているならば、これから起こる未曽有の危機も乗り切れるであろうと。
永遠の平和など幻想であり、いつか必ず起こる守るべきものを守る戦いに備えなくてはならない。
それがこの地球を守るスーパーロボット軍団の役目であり、DC軍団もその理想を旗頭に生まれたはずだった。
今回の、地球圏を二分にした大戦争すらも、いつか必ず訪れる本当の戦いの為の前哨戦に過ぎなかった。
やがて訪れる戦いまでに、残されたスーパーロボット軍団はDCをもまとめて1枚岩になって脅威に立ち向かえるか。
残された時間はあまりにも少ない――
でもラスボス戦一歩手前まで内ゲバやってるのがあらゆるスパロボシリーズ共通の様式美なんだよな、と言ってはいけない。

一方、地球をはるか離れた木星圏。
そこには、家出娘のリューネが居た。
ビアンの娘であり、マ=クベもぞっこんだった少女だ。
地球を二分した勢力の頭領、その一人娘にしてはどうもあけっぴろげでガサツでラフな女の子だ。
彼女は無論、ビアン無き跡のDCを継ぐ気はない。そこまでの器は無いと自覚している。
それでも父親の理想と懸念は共有していたのか、来るべき脅威に備えて木星圏に移り住むという。
手を差し伸べる胡散臭いシュウ=シラカワの手を振り切って。
シュウも何を考えているのかさっぱりだ。
数々の不安要素を孕みつつ、物語は第三次スーパーロボット大戦へ――
第二次スーパーロボット大戦 -完-
■感想ロボットたちそのものが意思を持って動いていた、どことなく子供っぽかった第一次スーパーロボット大戦を一新。
機体とパイロットを分けたのがファミコン版第二次スーパーロボット大戦。
それに機体改造や武器改造など色々な要素をくっつけリニューアルされたのが本作だ。
本作の世間的評価は厳しいものが多い。
スパロボF完よりもバランスが壊れていると。
確かに計算式に無理があるらしく、攻撃力がさっぱり上がらず爽快感に欠け、逆に一旦上がれば上がり過ぎて一撃死になる。
ただ初スパロボがスパロボF~F完で、その後何作もスパロボシリーズをクリアしてきた自分からすれば、そこまできつくない。
計算式の問題もちょっといつものスパロボと違うかな、程度にとどまる。
ゲーム的にもエース級にテコ入れし続けるプレイをしていれば詰まることはないし、詰まっても全滅プレイがある。
それより気になったのは精神コマンドの汎用性の無さだろうか。
マサキが幸運を覚えなかったり、リアルロボット系パイロットが集中を覚えなかったりと、こちらもゲーム的な爽快感に欠けた。
しかしそれも後作の品質を知っているから言えることであり、リアルタイムならそれはそれで割り切れただろう。
全体的に見れば可もなく不可も無く。
ストーリーも参戦キャラが少ない上宇宙世紀ネタばかりで平坦極まるが、それも後の作品になるほど徐々にこなれていく。
ゲーム的な爽快感にしてもそうだ。
それらはこのゲームには足りないが、それらの土台の全てがこのゲームに詰まっている。
それだけでも大したゲームであると言わざるを得ないだろう。
最後に今回活躍したユニットベスト5。
1位 ゲッタードラゴン 熱血幸運(努力必中)シャインスパークがとにかく強い。他の武器も当たりやすく防御もそれなり
2位 νガンダム MAX改造遠距離ファンネルで無双するが、切り払われることがあるのとアムロが集中を覚えないのが残念
3位 グレンダイザー 突出した強さは無いが、スクリュークラッシャーパンチの汎用性がかなり高い
4位 グレートマジンガー 強武器が軒並み高ENで燃費が悪いが、壁力はかなりあるのでそれだけでも使える
5位 ガンダムF91 何といってもヴェスバーが使いやすい。あとシーブックは集中は無いがひらめきがあり、それもまた利点だ。