第2次スーパーロボット大戦(ウィンキーソフト/バンプレスト)

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■紹介
1991年に発売されたファミコン用第二次スーパーロボット大戦、及びスーファミ用第三次スパロボ・スパロボEX。
それらをひとまとめにし、1999年プレステ用に発売されたスーパーロボット大戦コンプリートボックス。
その中に納められている第二次スーパーロボット大戦のリメイク版が本作だ。

先のファミコン版からプレステ版と機種性能が何倍にもなり、音声やグラフィックだけでなくシステムも一新。
しかしそのシステムがよりにもよって壊れたバランスとして名高いスパロボF・F完を踏襲している。
そのため劣化移植とされている向きもある。

が、それは少し誇張し過ぎており、F完をクリアできたプレイヤーならば多少歯ごたえが増したに過ぎない。
確かに後作に比べ爽快感に欠ける所もあるが、本作を持って後作と比べて云々を問うべきではない。
本作の意義は現在に至るまでのスパロボの全てのギミックが込められているという点に集約される。

アムロもこの頃は色々苦労してたんだなぁ…
と、後作の無双っぷりにしみじみと思いを馳せながらプレイするのがこのゲームの楽しみ方であろう。

■評価
B-

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簡易攻略はこちら
Amazon→スーパーロボット大戦コンプリートボックス

第2次スーパーロボット大戦 簡易攻略

■序盤
・特に拘りが無ければ、改造引継ぎするゲッターロボ、及び後継機の無いグレンダイザー・F91をメインに育てる
・第11話でνガンダム・グレートマジンガーが手に入るので、これらも集中して育てる。
・νガンダムは運動性及びフィンファンネル、ゲッターロボは装甲及びシャインスパークを上げる
・グレンダイザー・グレートマジンガーは装甲を、F91は運動性を上げる
・優先度はゲッターロボ>νガンダム>グレートマジンガー・グレンダイザー>F91>他
・説得できるキャラがちらほら出てくるが、殆どが途中で抜けるので経験値がもったいない。プル以外は無理に説得しなくていい

■中盤
・第13話に出てくるプルはジュドーで説得する。使い勝手のいいキュベレイmkⅡ及びクィン・マンサが手に入るフラグになる
・第17話に再度出てくるプルをジュドーで2回説得することで仲間になる。
・敵に歯が立たないと感じてきたら大物がいる面(第12話のビグザムなど)で全滅プレイしても良い
※全滅プレイ…ゲームオーバーの後タイトルに戻らずコンティニーし、獲得資金と経験値を据え置きのまま再プレイし続けること
・余裕が出てきたらZガンダムの運動性を上げても良い。ハイメガランチャーで火力要員に出来るため

■終盤
・終盤はアムロすら被弾しやすくなるので、余裕があればνガンダムの装甲を上げても良い
・第24話でx36,y16にあるビルにプルを移動させることでクィン・マンサ入手。非常に強いが無くてもクリアはできる
・ハマーン・グランゾン・ヴァルシオン等にはひらめきを使ったファの乗ったメタスを貼り付かせればデコイになる
・グランゾンは遠距離攻撃が効かないので、ゲッターのシャインスパーク等近接攻撃で対処、または徹底無視
・ヴァルシオンはファンネルの最大射程から攻撃、及びF91・Zガンダム等で被撃墜上等で熱血攻撃

第2次スーパーロボット大戦 10日目(最終回) 「暁の決戦」

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DC軍団の本拠地ジャブロー前で激戦が続く。
シロッコにハマーン、そしてDC最強部隊ラストバトリオンをも下し、反攻部隊は遂にジャブローに突入する。

そこはただっ広い地下空間となっており、敵の数も少なくネームドキャラはさらに少ない。
だがその最奥部からただならぬ気配が。
ヴァルシオンとグランゾンである。
ラスボスらしくどっしりと鎮座し、こちらを睨みつけている。
しかしそれで射すくめられるほどこちらもヤワではない。
どっしり構えるならそれもよし、こちらはいそいそと周りの雑魚をゲッターメインで片付けていく。
気力をある程度上げておかないとシャインスパークが使えないからだ。

そんな感じであまりに目の前で乱暴狼藉を繰り広げられたためか、遂に彼らが痺れを切らし動き出す。
ここに、地球の未来と命運を賭けた最終決戦が切って落とされた。

まずはグランゾン。いきなりMAP兵器のグラビトロンカノンをぶっ放してくる。
此奴は非常に厄介なのだが、全滅プレイも資金稼ぎもレベル上げも意図的にしてこなかった身としては構っていられない。
どうせ今回が最後の戦いなので、味方の修理費を気にする必要もない。
無いのだが、メタスやサイバスターが次々撃墜されていくのは辛い。

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その無念や悔しさや怒りは全て気力に変え、高まった攻撃力を全てヴァルシオンにぶつける。
ヴァルシオンには必殺武器クロスマッシャーがあり、リアル系ロボでこれ受け切れる者はいない。
が、マジンガーZやグレンダイザーと言ったスーパー系は装甲を改造しておいたのである程度は耐えられる。
熱血で攻撃力を倍増し、大破上等でグレートブースターやスペースサンダーをぶつけていく。

当たれば即破壊のリアル系でも、失うものは何もなしということでガンガン熱血をかけ攻撃していく。
Zガンダムは捨て身の熱血ハイメガランチャーを当て、F91は渾身の根血ヴェスバーを当て、共に散る。
アムロは遠目からせこくフィンファンネルだ。
まさに血を血で洗う総力戦の中、遂に残り1万強までHPを削れば…いよいよ真打、ゲッタードラゴンの出番だ。

熱血シャインスパークをぶちかまし、難攻不落の究極ロボ・ヴァルシオンは遂にひざを折る。

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死の間際ビアン博士は言う。
若い者がこれだけ育っているならば、これから起こる未曽有の危機も乗り切れるであろうと。
永遠の平和など幻想であり、いつか必ず起こる守るべきものを守る戦いに備えなくてはならない。
それがこの地球を守るスーパーロボット軍団の役目であり、DC軍団もその理想を旗頭に生まれたはずだった。

今回の、地球圏を二分にした大戦争すらも、いつか必ず訪れる本当の戦いの為の前哨戦に過ぎなかった。
やがて訪れる戦いまでに、残されたスーパーロボット軍団はDCをもまとめて1枚岩になって脅威に立ち向かえるか。
残された時間はあまりにも少ない――
でもラスボス戦一歩手前まで内ゲバやってるのがあらゆるスパロボシリーズ共通の様式美なんだよな、と言ってはいけない。

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一方、地球をはるか離れた木星圏。
そこには、家出娘のリューネが居た。
ビアンの娘であり、マ=クベもぞっこんだった少女だ。
地球を二分した勢力の頭領、その一人娘にしてはどうもあけっぴろげでガサツでラフな女の子だ。
彼女は無論、ビアン無き跡のDCを継ぐ気はない。そこまでの器は無いと自覚している。
それでも父親の理想と懸念は共有していたのか、来るべき脅威に備えて木星圏に移り住むという。
手を差し伸べる胡散臭いシュウ=シラカワの手を振り切って。
シュウも何を考えているのかさっぱりだ。

数々の不安要素を孕みつつ、物語は第三次スーパーロボット大戦へ――

第二次スーパーロボット大戦 -完-




■感想

ロボットたちそのものが意思を持って動いていた、どことなく子供っぽかった第一次スーパーロボット大戦を一新。
機体とパイロットを分けたのがファミコン版第二次スーパーロボット大戦。
それに機体改造や武器改造など色々な要素をくっつけリニューアルされたのが本作だ。

本作の世間的評価は厳しいものが多い。
スパロボF完よりもバランスが壊れていると。
確かに計算式に無理があるらしく、攻撃力がさっぱり上がらず爽快感に欠け、逆に一旦上がれば上がり過ぎて一撃死になる。

ただ初スパロボがスパロボF~F完で、その後何作もスパロボシリーズをクリアしてきた自分からすれば、そこまできつくない。
計算式の問題もちょっといつものスパロボと違うかな、程度にとどまる。
ゲーム的にもエース級にテコ入れし続けるプレイをしていれば詰まることはないし、詰まっても全滅プレイがある。

それより気になったのは精神コマンドの汎用性の無さだろうか。
マサキが幸運を覚えなかったり、リアルロボット系パイロットが集中を覚えなかったりと、こちらもゲーム的な爽快感に欠けた。
しかしそれも後作の品質を知っているから言えることであり、リアルタイムならそれはそれで割り切れただろう。

全体的に見れば可もなく不可も無く。
ストーリーも参戦キャラが少ない上宇宙世紀ネタばかりで平坦極まるが、それも後の作品になるほど徐々にこなれていく。
ゲーム的な爽快感にしてもそうだ。

それらはこのゲームには足りないが、それらの土台の全てがこのゲームに詰まっている。
それだけでも大したゲームであると言わざるを得ないだろう。

最後に今回活躍したユニットベスト5。

1位 ゲッタードラゴン 熱血幸運(努力必中)シャインスパークがとにかく強い。他の武器も当たりやすく防御もそれなり
2位 νガンダム MAX改造遠距離ファンネルで無双するが、切り払われることがあるのとアムロが集中を覚えないのが残念
3位 グレンダイザー 突出した強さは無いが、スクリュークラッシャーパンチの汎用性がかなり高い 
4位 グレートマジンガー 強武器が軒並み高ENで燃費が悪いが、壁力はかなりあるのでそれだけでも使える
5位 ガンダムF91 何といってもヴェスバーが使いやすい。あとシーブックは集中は無いがひらめきがあり、それもまた利点だ。

第2次スーパーロボット大戦 9日目 「最終防衛線」

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DC軍団の本拠とされていた月面のグラナダ基地はフェイクであったため、真の本拠であるジャブロー基地へと戻る反攻部隊。

その入り口近辺でシロッコと出会う。
ファーストコンタクトの時は余裕こいていたが、今はすっかり余裕がなくなっている。
反攻部隊にDCを程よく叩いてもらいビアンの求心力を失わせる。
しかる後その後釜に自分が座りDCを支配しようとしたのに、肝心の支配すべきDCが壊滅寸前にまでされつつあるからだ。
策士策に溺れるとはこのことか。
策というか、プレイヤーたち反攻部隊が空気読めないだけであるが。

ここではシロッコは原作と同じく最終機ジ・Oに搭乗し襲い掛かってくるが、ハマーンと比べれば実に与しやすい。
ファンネルのような長射程超火力武器を持っておらず、飛び道具はビームライフルのみという策士とは思えない実直さだからだ。
途中でミサイルを呼んだりするが、これはZガンダムを海に沈めたら取り囲むだけで攻撃しなくなった。
久々のボーナスステージ的展開を満喫しつつ、シロッコは果てる。

問題は次のステージ。
DCのクローン技術によりギルギルガンというマジンガーZとゲッターロボの天敵が蘇り、襲い掛かってくるのだ。
そしてそれを操るは倒しても倒しても蘇るハマーン様。

更に困ったことに、ギルギルガンを倒したと思ったら今度はメカギルギルガンとなって復活。

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HPが27000もあるうえ、高火力のグラビトンウェーブも放ってくる。
しかもハマーンのキュベレイと挟み撃ちとなり、最高に厳しい展開になる。

ここで救世主となったのが…メタスとそのパイロットであるファ
彼女は戦力に数えられないほど弱いただの修理要員なのだが、SP(精神コマンドポイント)が高くひらめきを数多く使えるのだ。
ギルギルガンのAIはHPの少ないユニットを優先的に攻撃するので、彼女にひらめきを使わせておけば優秀なデコイとなる。

こうしてメカギルギルガンの攻撃を凌ぎつつ、ハマーンをまずは倒す。
メカギルギルガンはターンごとにHPが回復するので、一気に火力を集中して倒したい所。

ストーカーの女王ハマーン様、遂にひざを折る。
さすがにもう出てこないだろうとぶるぶる祈りつつ、反攻部隊はジャブロー最深部へと進む。
そこに待ち受けるのは、ラスボス・ヴァルシオン、そしてグランゾン。

最後の決戦が、遂に幕を開ける…




■現在の状況

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幸運熱血努力必中でお金持ちボスを倒しまくりのゲッターが当然の如くエースとなる。
あとMAP兵器のハイメガキャノンでZZガンダムが一気にのし上がる。
逆に言えばそれ以外に使い道が無いのだが。

νガンダムは強いのだが、もはやアムロの能力をもってしてもワンパンで死にやすい。
この辺はセーブロードの嵐を進むか、素直に全滅プレイで戦力全体を底上げするかの二択であろう。
自分は前者を選んだが、明らかに後者の方が効率よかった気もする…と反省したところで次で終わりなのだが。

ここをクリアできれば最終面もクリアできると思うが、不安であればここで全滅プレイをして資金と経験値を稼ぐのも良いと思う。

第2次スーパーロボット大戦 8日目 「強襲・グランゾン」

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ソーラーレイ破壊活動作戦を進める反攻軍。
途中ZZガンダムのヒロイン・プルが襲い掛かってくる。
恐ろしく可愛い顔をしているが、これまでのステージでフラグを立ていれば仲間に出来る。
が、攻略本を見ずにプレイしているので当然フラグはベキベキに折っており、もはや仲間に出来る望みはない。
仕方ないので記念に可愛い顔のスクショを撮った上で破壊してしまおう。
破壊しても次作の第三次スパロボで仲間に出来るようなのでまぁ。

こうして任務は完了。
あとは月のグラナダにあるというDC軍本拠を叩くだけだ。
早速月に向かうが、そこにあの強敵が現れる。

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若き天才科学者シュウ・シラカワが設計し、搭乗もする宇宙で一番ヤバイ機体グランゾン
天才の頭脳による設計だけでなく、そこに魔術やら錬金術やら異星人の謎技術やら全てぶち込んでいる闇鍋のような機体だ。
その恐ろしさは只者ではなく、後作スバロボでも隠しラスボスを務めることが多い。

そのとんでもなく難儀なカレが勝手にこちらに興味を持ったと言ってやってくる。
そして闇版サイフラッシュの如きグラビトロンカノンと言うMAP兵器をぶっ放し、こちらの大半を半死半生にする。
その上、逃げまくるあなた方に失望しましたと一方的に言って去っていってしまった。
なんて迷惑な奴であろうか。

おそらく倒すにはここに至るまで何度も全滅プレイをし、資金を溜めに溜めスーパー系の武器改造が必須に思われる。
そこまでこのゲームを極める気も無いので、触らぬ神に祟りなしである。

なおこのグランゾンのインパクトがあまりにでかすぎてアレなのだが、ここまでずっとハマーンとの連戦が続いている。
倒しても倒してもゾンビの如く蘇ってステージをまたがって襲ってくるのだ。
そりゃシャアも辟易するよなと思うのであった。




■現在の状況

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これまで全滅プレイは意図的にしていなかったのだが、グラナダ基地脱出後の月面での作戦が非常にきつい。
DC本拠とされたグラナダ基地は既にもぬけの殻で、彼らは地球にジャブローに本拠を移していた。
そこで再び地球に戻ろうと大気圏突入しているときにハマーン様が襲ってきたのだ。
しかもよわよわ母艦ラーカイラムに集中攻撃する形で。

ラーカイラムもブライトさんもさっぱりテコ入れしていないので、何度も守り切れずゲームオーバーになってしまった。
しかしこのゲームではゲームオーバーになってもそれまで稼いだ経験値と資金は据え置きになる。
なのでゲームオーバーになればなるほど戦力が底上げされていく仕様になっている。(これをわざと行うのが全滅プレイ)
そんなわけで実に情けない方向で戦力が強くなっていっているのであった。

スパロボF完では夢に出てくるくらいハマーン様にうなされたものだが、本作でも健在であった。
どうしてくれようかあのおかっぱ…