ファイアーエムブレム外伝(任天堂)

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■紹介
1992年、任天堂より発売されたファミリーコンピューター用SRPG(シミュレーションロールプレイングゲーム)。

これまでPCゲームでマイナーな部類だったSRPGと言うジャンルを一気に一般化させた前作ファイアーエムブレムの続編。
続編という事で物語的なつながりもある程度あり、前作をやっているとより楽しめる。
また経験値稼ぎ用のマップがあったり武器の使用回数制限がなかったりと、システムも従来とは異なる。

ただそのせいかバランスが前作程こなれておらず、意図的なレベル上げ前提の難易度によってインフレが激しい。
逆に早々に転職をすると途端に異様にヌルくなるなど、やや大味なゲーム性でもある。
また全般的に命中率がやたら低かったり、その都度その都度でここまで育ってないとダメ的な所があり自由度が高そうで低い。

一方でシナリオは重厚なつくりで、子供向けのように見えつつ大人でも唸る展開や思想がちりばめられている。
この辺は流石ファイアーエムブレムシリーズと言える。

■評価
B

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Amazon→ファイアーエムブレム外伝


ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王

ファイアーエムブレム外伝 簡易攻略

■基本
・本作では命中率が低く抑えられているので、レベルアップ作業は時間があればした方が良い
・レベルアップは墓場にたまに出てくるマミーが一番効率が良い
・先に進めるならば転職は出来るときにすぐ行う。弱いユニットでもステータスが上級職最低値に底上げされ強くなるため
・特にファルコンナイトは劇的に強さが変わり、その後のドラゴンゾンビ戦や厄介な地形の砦戦を優位に進められる
・魔法職は中々に不遇。命中率の高いエクスカリバーやエンジェル以外あまり役に立たない上、射程が短く反撃されやすい

■序盤
(アルム軍)
・村人の職は無限レベルアップのできる傭兵が無難(村人→傭兵→剣士→魔戦士→村人…)
・クリフはパラメーターが伸びやすいのでアーチャーでも良い
(セリカ軍)
・セリカはエンジェルの魔法を覚えるまでレベル上げ

■中盤
(アルム軍)
・平野でのナイト戦が厳しいと感じたらレベル上げか、先にセリカ編を進める
(セリカ軍)
・カチュアが仲間になったら天使の指輪をセリカに持たせドーピングすると後々楽になる
・山の墓場はたまに出てくるマミーが高効率。レベル上げるならばここへ
・ギースの砦に捕らわれている巫女と話すとプリンセスに強制レベルアップするので、先にミラ神殿あたりをクリアすべし
・セリカ軍が水門から進められなくなったら山の村の商人経由で天使の指輪をアルムに渡し、アルム編を進める

■終盤
(アルム軍)
・先にヌイババ側の敵を掃討しティータを味方にすることで、ジーク側が味方になる
・恐山の洞窟にある水路は渡れる部分がある。そこから聖なる矢を拾える
・リゲルの村北部の竜の火口まで行くと閉じ込められ、ドラゴンゾンビとの無限連戦になる
・連戦では下から五人の味方が分断されるうえ先制攻撃されるので、瞬殺されないよう回復持ちGナイト等に順番を変えておく
・連戦はクレアがファルコンナイトになっていれば非常に楽にしのげる
・装備やレベルに不安があれば竜の火口に行く前にレベル上げか、セリカ軍を先に進める
・竜の火口から動けるようになったら、その先にある滝の裏に秘密の祠がありマミーが居るので必要ならレベル上げ
(セリカ軍)
・毒の沼地が多いので、それらを無視できるペガサスナイトの出番が多くなる。急ぎファルコンナイトに転職
・ドーマの塔ではジェニーがディルを使えないと大変厳しい。迷いの森に出てくるマミーで事前に聖女までレベル上げしておく

■ラスト
・ドーマと戦う前に必ずファルシオンを手に入れておく。帝国の城地下のドーマの祭壇へいたる道に落ちている
・ファルシオンを手に入れるイベントではアルムがソロで戦うので、ある程度強くしておく
・ジュダは4の倍数のターンの時のみ攻撃が通る。面倒ならばワープさせたアルムが毎ターン殴っていればそのうち当たる
・アルムとセリカを隣接させて攻撃すると必ず必殺攻撃が出る

ファイアーエムブレム外伝 12日目(最終回) 「統一王朝樹立」

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父ルドルフ皇帝の死を乗り越え、神を倒し神に依存しない世界を作る意思を受け付いたアルムは、帝都地下深くに進む。
そこには主神ドーマを祀る祭壇があり、今にもセリカを生贄にしようと熾烈な戦いが繰り広げられていた。

その途中でアルムは女神ミラを封じていた神剣ファルシオンを手に入れる。
これは前作のラスボスにトドメを刺した武器でもある。
実に都合の良いところに都合の良いものがあるが、その理由は各自脳内補完されたしという事であろう。

そして遂にアルムとセリカは再会する。
ここでセリカ、いきなり喧嘩別れした理由を言い出す。
このままリゲル帝国に進軍したらアルムがきっとつらい目に遭うから、それを止めたくて彼女はきつい事を言ったのだと。
これをしおらしくいじらしい女の子と見るか、体裁を重んじる王族としての節度と見るか、自分の事しか考えない女と見るか。
プレイヤーのオトコノコとしての器量が問われるところだ。

と言うわけで最終戦。
まず神官ジュダだが、彼は4ターンごとにしかダメージを与えられない。
が、いやらしいことにこのマップではじょうきょうコマンドでターンを確認できないのでめんどくさい。
大変めんどくさいので、とっととアルムをワープでジュダに隣接させて毎ターン攻撃をしていればそのうちくたばる。
この終盤の雑さがFEの醍醐味である。

ジュダを倒すと…

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リゲルの主神ドーマが襲い掛かってくる。
造形がよくわからないのだが単眼の龍のようにも見える。この大陸における神とは竜族のことかもしれない。
前作の龍族チキも10歳くらいの割にラスボスのような強さがあったし。

しかし、彼もまたアルムの敵ではない。
どんなに派手な攻撃も、全国の聖なる泉を枯れ果てるまで飲み干しドーピングしたおかげで1しか減らない。
ただ注意点として、ファルシオンを持っていないと途中から攻撃が効かなくなる。
持っていればこんな怖そうな敵もただのチーズ。プロセスチーズのようにサクッと切り捨てる。
さてどんな負け惜しみを吐くものやらと耳を澄ませていると…

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自分達神々のつまらない争いに影響を受けた人間たちまでが互いに憎しみ争ってしまった。
でもそれはジュダのように、いつまでも神に依存するお前らがダメなんだぞ、的なことを言って果てる。

ルドルフを初めとした人間は神から自立したがっていたが、神が人間にちょっかい出し続けるので仕方なく付き合っていた。
一方神としてはいつまでも自分たちの影響を受けて争ってる人間に飽きていたが、求めてくるので仕方なく付き合っていた。
間に立っていたのがカミサマ大好きなジュダだったので話がややこしくなっていただけなのだ。

傍から見れば相思相愛だが実際は既に冷めていた、でも向こうがこちらを必要としているようなので仕方なく一緒にいた。
という熟年離婚夫婦のようなオチを付け、この一連の戦争は幕を閉じる。

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かくして創世の頃より二つに分かれていたこの大陸は、リゲルの皇子アルムとソフィアの王女セリカが一緒になることで統一。
その後アルムたちは1000年に及ぶ統一王朝を樹立し、アルムは聖王の尊称を受け末永く称えられたのであった。

めでたしめでたしであり、リアルタイムならそれで納得したであろう。
が、ドゼーの例を見るに既得権益者への配慮が全く足りな過ぎており、政権が落ち着くまで相当血が流れたのでは…
と邪推してしまう。他のゲームなら端折る部分だけどFEシリーズだからな…

そのあたりのことも脳内妄想の楽しみとしつつ、本稿を終えたいと思う。

ファイアエムブレム外伝 -完-




■現在の仲間の状況
青字はレベルアップなど、動きのあったユニット
緑字は新規加入者

〇出撃
・アルム(Lv20勇者)

殆どのパラメーターが最大の40になってしまった超人。大神官だろうと邪神だろうとけちょんけちょん。
最後の戦いをほぼ一人で何とかする。

・セリカ(Lv15プリンセス) 
アルムの保護者兼援護射撃兼隣接効果による必殺確率100%要員…が、今のアルムにそのようなものはいらないのであった。

・その他
見てるだけ




■感想
前作は非常にバランスが取れた名作であったが、今作は色々厳しい。
まず命中率が全体的に下がっているため、戦闘がかなりイライラさせられる。

また今作では経験値稼ぎマップが登場したことで、稼ぎ作業が生まれてしまった。
大体こういった稼ぎポイントは、令和のバランスだと使わなくてもそれなりに、使えば超快適。
だがこの時代のバランスだと使わないと地獄を見る、使えばそれなりに。
なので、そうしたセオリーから遠ざかっていた自分にとっては合わなかった。
この辺をカバーしてくれるのが思い出補正なのだが、自分はFEにはオペラ調CMくらいしか予備知識無くてですね…

あとは経験値稼ぎポイントを置くことで自由な育成を楽しめるようにした割には一方通行が多いというか。
例えばドラゴンゾンビに対するファルコンナイト転職やら聖女に転職してディルの魔法取得やら。
ラスボスにはファルシオンが必須といったように、ここを乗り切るにはこれが無いとダメだよ的な所が多かった気がする。

前作が良すぎた分、本作への評価はやや辛口にならざるを得ないのであった。

最後に今回活躍したユニットベスト10。

1位 アルム 聖なる泉+天使の指輪ドーピングで向かう所敵なし。彼と五分の勝負ができるのは前作の最終マルスくらいか
2位 セリカ 聖なる泉+天使の指輪ドーピング後、魔導の指輪で恐怖のエンジェル固定砲台と化したおっかない初代王妃
3位 フォルス このゲームでは1、2を争う地味男子だが、誰よりも固く早く強く歩きしぶとい
4位 シルク 回復役としては若干心許ないが、ワープを比較的早く覚える戦略のゲームチェンジャー
5位 ティータ 回復のエキスパートに加え更にある程度育てるとワープまで覚え手が付けられなくなる
6位 パオラ いち早くファルコンナイトとなり難所の砦ボスを単騎で撃破するなど大戦果を収める
7位 クリフ 初期パラメーターは低いが伸びが良く、最終的にはアルム軍唯一のボウナイトとして数々の難敵を射抜く
8位 ジーク 敵AIは強い奴はあまり狙わないを逆手に取り、さっぱりダメージを受けないダメージソースとして君臨
9位 クレア アルム側でのドラゴンゾンビ無限連戦では、ファルコンナイトとなった彼女がいなければ大苦戦していたであろう
10位 ジェニー セリカ側回復役としてはあまりぱっとしないが、彼女のディルが無いと詰む場面があるのでここで 

ファイアーエムブレム外伝 11日目 「神々の枷」

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ドーマ神にその身を捧げれば山で難儀しているアルムを救える…ということで、セリカは神官ジュダについていく。

そこはドーマを祀る祭壇であり、彼女はその命と引き換えにアルムを助ける…はずだったのだが。
何故かジュダは喜びすぎてはしゃぎ過ぎたのか、まだセリカが命を捧げていないのにアルムを助けてしまう。
大変なうっかりさんである。

かくして封印が解けたアルム軍、破竹の勢いで北上し、リゲル帝国の中枢まで攻め入る。
そこにはこの戦いを引き起こした極悪非道の大罪人、鬼畜皇帝ルドルフが待ち受けているはずである。
しかし…

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ルドルフはすでに死を覚悟し、最後までこの戦いについてきた兵を慮る演説をする。
どうも大地母神ミラを封印し、この世界を危機に陥れた元凶にしては潔い。
本当に極悪非道なのだろうか。

取り敢えず強くなりすぎたアルムをワープで飛ばし、皇帝の隣にいきなり隣接させ攻撃する。
ところが何故かルドルフは反撃してこない。なすがままである。
実は味方になるだろうかと思い、皇帝が認めたというジークもワープさせてみると鬼の形相で反撃してきてジーク瀕死。
何なんだこの人は。

ともかくアルムだけはノーマークなようなので、城壁の上は彼が暴れ、城壁の下では門の前に味方を布陣。
そうして相手が攻めてくるところを各個撃破する。
まったくもってワープとは戦争の在り方そのものを変えてしまう恐るべき戦略兵器である。

こうしてあらかた敵を倒したのち、アルムはルドルフ皇帝にトドメを刺す。すると…

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何とルドルフ皇帝は、アルムの実の父親だという。
一体どういうことなのか。

ルドルフが倒れ城は開城。そこにいたのは…アルムの祖父マイセンだった。
彼は本当の祖父ではなく、ルドルフが生まれた子供アルムを預けた育ての親だと言う。
何故ルドルフはそういうことをしたのか。

それはこの大陸に生きる人々を縛る、神々の枷から脱するためだった。
この大陸は創世の頃より兄神にして力の神ドーマと、妹神にして安らぎの神ミラが対立していた。
その対立は彼らを崇める人間たちにも伝播し、それがそのまま北のリゲル帝国と南のソフィア王国の諍いに繋がった。

人々は各々が信じる神々に依存するからこそ争いが絶えなかった。
ならばその神々自体を倒さねばこの争いは永遠に終わらない。
そう考えたルドルフは隣国ソフィアに攻め込み大地母神ミラを封印。
神への反逆と、戦争を引き起こした大罪人としての汚名を自ら被った。
結果当然ながらこの大陸は戦火で焼き尽くされた。だが苛烈な所業からこそ、勇者というものが生まれるのだ。
その勇者が自身を倒し、自国の神であるドーマをも倒す。
大地を支配する二柱の神々を駆逐するために、彼はここまでのことをしでかした。
だが神殺しの大逆は、そんな罪深きことは、他人にさせることなどできない。自身とその血縁者だけで良い。
そこまで画策して、ルドルフはマイセンにアルムを預けたのだ。

それは父親としてあまりに道義から外れており、それ故マイセンは物語開始時にアルムが戦いに出ることを強固に反対した。
が、アルムもまた、父親譲りの強い信念を持っていた。
その信念は、神に依存せず自らの足で荒野を歩くという父親の思いに変わり、彼は最後の戦いに臨む。

この父にしてこの子ありというか、ファミコンのドット絵で表現するにはあまりに骨太な話。
さすがFEシリーズ。名作と言われるだけの重厚さを感じずにはいられないのであった。
これで攻撃の命中率が高ければ言うことないのだが…




■現在の仲間の状況
青字はレベルアップなど、動きのあったユニット
緑字は新規加入者

〇出撃
・アルム(Lv16勇者)

勇者に転職し再びレベル1に戻ったので、大手を振って高笑いしながら敵の大量虐殺に勤しむ。これがリゲルの血か。

・ルカ(Lv2バロン) 
アーマーから更に上位職のバロンに転職。前作のように魔法に極端に弱いという事もなく、しかも攻撃が何故か当たりやすい。
中々の安定感を出してくれている。

・クリフ(Lv5ボウナイト) 
スナイパーから上位職のボウナイトに転職。前作ではどっちつかずの性能だったが、今回は上位職だけありかなり強い。
しかも聖なる弓を持たせているので体力回復する上にドラゴンゾンビにも強い。頼もしい。

・グレイ(Lv3賢者) 
山での足止めの結果大いに修行を積み賢者へ。
リカバーが使えるのは良いが、最大の攻撃魔法が当たりにくいアローと言うのがにんともかんとも。

・ロビン(Lv7Gナイト) 
敵のインフレに段々ついていけなくなったのでマチルダさんから聖なる槍を強奪。

・シルク(Lv2聖女)
山の足止めが終わったので、色々難儀しているであろうセリカを思いつつ秘密の祠でマミー退治。

・クレア(Lv6ファルコンナイト)
ペガサスナイトからファルコンナイトに転職すると魔物特効が付くので、ドラゴンゾンビがほぼほぼ雑魚化する。
特に拘りが無ければ今作ではペガサス系はとっとと転職すべきであろう。

・クレーベ(Lv3Gナイト)
Gナイトに転職したもののやはりインフレに遅れ気味。色男金と力はなかりけりと言う奴である。

・フォルス(Lv6バロン)
速さの指輪(+すくすく成長)のお陰で固いわ火力高いわ攻撃ポンポン当てるわの準エース級の活躍。
こんなに強いのにキャラ的には解放軍の元幹部という非常に地味な奴でおそらくセリフも2行くらいしかない。不憫。

・パイソン(Lv9スナイパー)
インフレ脱落組。ここまで来ると鋼の弓程度では相手の装甲を貫けず、相手からも反撃を喰らいやすい。
こぼれた瀕死の敵を物陰からコソコソ撃つがそれでもトドメを刺せないという体たらく。

・リュート(Lv11魔導士)
エクスカリバーの魔法は強いのだが、敵ボウライダーがワラワラ出るようになった今中々前に出れない。
今作はどうも魔法職が不遇な気がする。

・マチルダ(Lv4Gナイト)
そこそこ強いのだがキャラ順の関係であまり出番がないので、腐っていた聖なる槍をロビンに渡す。
別に彼氏持ちだから不遇にしたわけではない。多分。

・デューテ(Lv11魔導士)
オーラの魔法は強いのだが、敵ボウライダーがワラワラ出るようになった今以下略。
カワイイだけではエースになれないのだ。

・ティータ(Lv8聖女)
リザーブによる全体回復がかなり強い、というか雑いプレイが出来るようになる。
それ故かえって危機が増えている説も。

・ジーク(Lv6Gナイト)
ある時は敵ある時は味方、常に女に好かれ女を泣かすという、FE界のシャア・アズナブルみたいな人だ。
そのうち仮面でも被りそうである。

・マイセン(Lv7Gナイト)
神殺しの片棒を担がされた、非常に立場が複雑なソフィア王国元将軍。
かなり強いがFE老人の例に漏れず伸びしろは絶望的に無いと思われる。

ファイアーエムブレム外伝 10日目 「一縷の望み」

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ドルクの砦を抜けたセリカ軍であるが、アルム軍の状況は変わらない。
相変わらずがけ崩れに加えドラゴンゾンビ軍団の猛撃で進退窮まっている。

考え方が違うアルムではあるが、キライと言うわけでもないのでセリカとしては祈るしかない。
このあたりにある迷いの森の奥深くにあるという賢者の里に住まう大賢者ならなんとかしてくれるかもしれない。
一縷の望みを賭け迷いの森に入るセリカ軍。

そこはワープゾーンだらけの難儀な所だが、ところどころにある宝箱などを目印にマッピングすれば何とかなる…
というかネットで検索したほうが早いであろう。有名ゲームはこういう時にありがたい。
以前ねじ式と言う誰も知らないようなゲームを攻略していた時はそりゃもう大変であった。

そんなわけで楽々と賢者の里を見つける。
そこにいる賢者ハルクは元々リゲルの大神官だったが、ジュダというライバル神官に追い出されてしまいここに辿り着く。
この国が祀る神ドーマは堕落を嫌う力の神であるからして、ハルクはそこまで苛烈になれなかったという事であろう。
セリカは彼の力でアルムを救えないかと聞く。
その健気な心に胸を打たれたハルク様は、その超常の力でアルムを戦士から勇者へクラスチェンジさせる。
…が、それだけだ。相変わらずアルム軍は足止めから一歩も動けずドラゴンゾンビにかじられている。
そういうことじゃないんだが…

どうも斜め上にずれているおじいさんの所にいてもしょうがないので、セリカは先に進む。
すると…

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ジュダという神官が毒沼で待ち受けていた。
ハルクを大神官の地位から追い落としたやつである。
悪い奴ではあるのだが、ハルクと違ってセリカが何をして欲しいかよくわかっている。
この辺の空気を読める強さが出世の秘訣という事であろうか。

取り敢えずそこらへんに居た目玉の敵を倒すとドーマの塔という怪しげな所に逃げて行ったので、追いかけてみると…

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搭の中では味方が散り散りになった配置され、しかも各小部屋にドラゴンゾンビが待ち受けている。
ドラゴンゾンビは非常に強く、モヤシ魔導士がソロで撃破できるようなものではない。
ここはターンアンデッドの効果があるディルを味方のジェニー(シスター)が取得していないと、事実上詰む。
取得していなければ急いで迷いの森に戻ってマミーが固定湧きする所でジェニーを聖女にクラスチェンジしよう。
ちなみに戻るという事は時間がかかるという事であり、つまりアルム軍がますますドラゴンゾンビにかじられるということになる。
かじられ過ぎて頭髪が心配である。

搭を抜けると、ジュダが待ち受けている。
その身をドーマ神に捧げるならば、山で足止めを喰らっているアルムを助けてやろうと。

セリカは逡巡なく彼についていくことを選ぶ。そこは…