ポケットモンスター 赤 (任天堂)

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■紹介
1996年2月、ゲームボーイ用に任天堂より発売されたロールレイングゲーム。
普通のフィールド探索型RPGだが、戦うのはポケモンと呼ばれる仲間のモンスター。
昆虫採集・切手収集をモチーフにしたゲームデザインは当時の小学生のライフスタイルにドはまり。
マーケティングやメディア展開の上手さもありこのシリーズは後続の少年たちの通過儀礼的な存在となる。
そして洗礼を終えた大人たちはポケモンの使徒となり布教、かくして現在にも続く日本が世界に誇るソフトコンテンツとなった。
その記念すべき第一作でありまだまだ粗削りな部分はあるが、一大カルチャーを作り上げた片鱗の伺える作品である。
結果論ではあるが…

■評価
B+

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簡易攻略はこちら
Amazon→ポケットモンスター 赤


ポケットモンスター 赤 簡易攻略

※下記は最初にヒトカゲを選んだ場合

■育て方
・レベルでごり押しすれば基本的にリザードン(ヒトカゲの進化系)一匹で何とかなるので、集中して育てる
・まず弱いポケモンを先頭にし、戦闘が始まったらヒトカゲに交代。こうすることでヒトカゲを常に育てつつ他も育てる
・ヒトカゲの場合、序盤二人のジムリーダー戦が一番きつい。レベル上げ及び草系ポケモンの育成を勧める
・おすすめスキルは切り裂く・火炎放射・炎の渦(ここまではレベルアップで取れる)・大文字(ジムリーダーカツラを倒す)
・大抵の敵は切り裂くでOK。防御が高い敵は炎系。ゴースなど霊体は苦手なので炎を使うか別のポケモンで

■おすすめポケモン
・ギャラドス…コイキングをレベル20まで上げ進化。波乗り等で海移動+水属性攻撃。育成はハナダ南の育て屋に預ける
・ナゾノクサ…ヒトカゲが苦手な水系ポケモンに強い。ただ中盤以降はあまり活躍できない
・フリーザー…リザードンが倒れてしまった場合の隠し玉として。突くが強く、レベルを一つ上げると使える吹雪もとても強い。

■気を付ける点
・ピーピーリカバーなど、ポケモンの技使用回数(PP値)を回復させる薬は出来るだけ使わず最後まで取っておく

■詰まりそうなところ
Q.タケシの繰り出す岩系ポケモンが倒せない
A.ヒトカゲの火の粉を使う。威力が足りない場合はレベル上げ

Q.カスミの繰り出す水系ポケモンが倒せない
A.ヒトカゲにとってはラスボスをも凌ぐ最強の相手。ナゾノクサに交代し吸い取る攻撃

Q.ポケモンタワーの幽霊に阻まれて先に進めない
A.シルフスコープが必要。これはシオンの町西のタマムシシティに入り、そこのカジノのロケット団アジト最深部にある

Q.サファリゾーンあたりから先に進めなない
A.タマムシティのデパート屋上でジュースを買い、のどが渇いたと言っている関所の役人に渡す

Q.ヤマブキシティ解放後先に進めない
A.サファリゾーン最奥部にある小屋の住人から波乗りをゲットし、海を渡る。一番最初のマサラの町を下りグレンの町へ

Q.ポケモン四天王からの戦いがきつい
A.凄い薬・ピーピーエイダー等PP回復剤をたらふく持って行く。リザードンのレベルは挑戦開始時に64、ラストは70程度欲しい

ポケットモンスター 赤 16日目(最終回) 「ポケモンリーグチャンピオン」

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いよいよ始まる最終バトル、ポケモン四天王戦!
これまで出てきた相手とは比べ物にならないくらい強い…と思う。
思う、というのは、相変わらずリザードン一匹で蹴散らしてしまうため、彼らの強さが実によくわからないからだ。

四天王であるカンナ、シバ、キクコと特に苦戦もせずリザードンの切り裂く大半で相手はダウンだ。
カンナなどは氷系を使うので相性が悪そうだが、リザードンはもう育ちすぎて無尽蔵の体力があるのであまり意味がない。
キクコは霊体系が多いが、そういうのは火炎放射等の属性系で問題ない。

そしてラストのワタル。
ドラゴン系のポケモンを持っており非常に強い。
現にカイリュウの破壊光線を受けた時はリザードンの体力が残り30くらいにまでなる。
が、生き残ったということは次ターンで切り裂くの餌食確定というわけだ。

こうして四天王をリザードン一匹で蹴散らしたサトシ。
相手は弱い(と言っては失礼だが)とはいえ、こちらの技の使用回数ももう尽きかかっている。
それももう終わり、これでポケモンチャンピオンだ…と思いきや、ついさっき四天王を負かした者が居るという。
彼が現在の真のチャンピオンであり、その正体は…

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シゲル
サトシ宿命のライバル…な割には出会うたびにボコボコにされていたが、グラフィックも一新されここで本気を出すという。
つまり最終戦が四天王+シゲルの5連戦なのだ。
残してよかったピーピーエイダー。これで技の使用回数を回復し、ピンピンした状態でサトシは最後の戦いに挑む。

その最後の戦いは…それでもリザードンの敵ではない。
レベル差もだいぶ縮んできたが、そこらへんに落ちていたドーピングアイテムを全てリザードンに使っていたせいもあろう。
シゲルはついに最後のポケモンを出す。
それは、あの旅立ちの日、シゲルが選んだもう一匹のポケモン・ゼニガメの最終進化系…

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カメックス
流石に亀なだけあり防御力半端なく、切り裂くもあまり効かない。
効かないならばリザードン最大最強の必殺技大文字(だいもんじ)。
相手は水属性で相性最悪なはずなのだが、レベルの高さもあり程よく通る。
カメックス最大の攻撃ハイドロポンプは相性最悪なこともあり流石に痛いが、それでも一撃死は無い。
凄い傷薬で冷静に対応していく。

かくして最終五連戦はほぼほぼリザードンで蹴散らしてしまった。
エライいことである。

こうしてサトシが新たな真のチャンピオンとなり、ポケモンリーグに殿堂入り。
その名前は未来永劫刻まれ称え続けられるであろう。

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最終戦に参加したポケモンたちも殿堂入り。おめでとう!
その後シゲルやオーキド博士やポケモンジムリーダー達と温かい交流が始まる…わけでもなく、そのままエンディングに入る。
まるで80年代PCゲームの如く余分を廃した、竹を割ったような展開であった。

この後再び始めると時間自体はポケモン四天王5連戦前まで巻き戻る?が、ハナダの北西にある名無しの洞窟に行ける。
いわゆるゲームクリア後のお楽しみと言う奴である。
このダンジョンの奥にミュウツーが居るのだろうが、その攻略はまた別の日に楽しむとしよう。

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クリアまでにかかった時間は約36時間。
RPGとしては中々のボリュームであろう。
仲間にしたポケモンは52匹。初プレイでのこれは多いのか少ないのかよくわからない。

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彼らが殿堂入りしたポケモン。
レベルを上げすぎたリザードンが全てを解決してしまった。
もしも各ポケモンのレベルが平たければ、物凄く苦労したことは目に見えている。
大雑把なバランスなのか神バランスなのかは、よくわからない。

ミュウツー関連などまだまだコンテンツはあるが、WIZ外伝のようにコンプが推奨されるわけでもないので、これで終わる。
お疲れ様でございました!

ポケットモンスター 赤 -完-




■感想

今や日本を代表するソフトパワーのポケモンだが、思い出補正ゼロで第一作をやるとまぁ最初はこんなものであろう(偉そう)。
当時のファミ通の評価でも(忖度が無かったのか)40点満点中19点であり、その評価もわかる気もした。

だが光る部分はある。
ケーブルを用いた対戦はそれ以前のゲームボーイのゲームにもあった。
が、切手集めと昆虫採集を合わせたようなトレードを可能にしたシステムが、当時としては革命的であったのだろう。
そのライフスタイルが、おっさんの自分や、大人のファミ通レビュアーには合わず、小学生にばっちり合っていたのだと思う。
コロコロコミックやアニメなどのメディア展開も確かにハマったが、それ以前にゲームとして既にハマっていたのだ。

時代、特にクリティカルな世代に物凄く愛され、それ故その後の時代の波に上手く乗ることのできたゲームと言える。
押し付けがましい感動も尖り過ぎたキャラクターもおらず、全体的に丸く仕上がっているのは流石というべきか。
それもまた結果論ではあるが。

今すぐではないが、しばらく後に続編もやってみて、ポケモンという偉大なコンテンツの足跡を少しずつ辿ってみたいと思う。

ポケットモンスター 赤 15日目 「チャンピオンロード」

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8つのポケモンバッジを集めたサトシ。
それは、この世界(この地方?)のポケモントレーナーにとって最高の権威であるポケモンリーグに挑む権利を得たということだ。

トキワの町を西に行き、ポケモンリーグ本部のあるセキエイへ進む。
ポケモンリーグ本部は8人の門番がおり、それぞれの門番はそれぞれのポケモンバッジに対応している。
以前散歩がてら寄ったことがあるが当然バッジは集まっておらずある程度行ったところでしっしっとされる。
だが今やもう大手を振って進める。
ここは本部ということで大きな建物だ…というか広さが尋常でなく、途中海を渡らないといけない。居住性に難ありすぎだ。

そして最後の門を抜けると終わりではなく、今度はチャンピオンロードという洞窟まで進まないといけない。

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この洞窟は岩を押してスイッチに蓋をし壁を取り除かねばならないうえ、エリートポケモントレーナーがガンガン襲って来る。
彼らもサトシと同様研鑽を積みリーグに挑戦するトレーナーたちなのだろうか。

流石に彼らもここまで来ただけあって中々に強いポケモンを持っている…が、相変わらず育ちすぎたリザードンの敵ではない。
ただ攻撃できる回数は限られているのであまり無双しているわけにはいかない。
しかし手持ちのポケモンはリザードン以外ではレベル51のフリーザーが何とか戦えるレベルで、他は全くどうしようもない。

結局この長くめんどくさいチャンピオンロードを事実上リザードンのみで踏破せねばならず、しかもエンカウント率が高い。
ここはゴールドスプレーが必須であろう。
一度出てしまうと動かした岩が戻ってしまうので、出来れば1,2回の挑戦でクリアしたいところだ。

さて、思わぬ苦戦をしつつチャンピオンロードを抜けたサトシ。
そこは最終補給地点。
念入りに準備し、いよいよポケモンリーグ最高峰、ポケモン四天王に挑む…!

ポケットモンスター 赤 14日目 「さらば、ロケット団」

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なみのりの技を覚えたことでサトシは海を渡る。
伝説のポケモンの一匹フリーザーを仲間にし、そして始まりの町マサラタウンを南下することでグレンタウンに到着する。

ここにはポケモン屋敷なるところがあるのだが、エンカウント率が非常に高くしかも毒攻撃がきつい。
これまで弱いポケモンからリザードンに交代して戦ってきたが、そうするとヘドロ攻撃で毒を受ける率が非常に高い。
毒消しアイテムがもったいないのでリザードンを先頭にしてしばき倒していく。
まぁ虫よけスプレーでもいいのだが。

しばらく進むと、ミュウと言う新種のポケモンが発見されたという日記。
そこから生まれたミュウツーなるポケモンが非常に強く手におえない…という日記も見つかる。
どうもここら辺の構成はバイオハザードっぽいが、バイオハザードはポケモンよりひと月遅れて出ているので偶然か。

いずれ一戦交えるのだろうが、とりあえずこの屋敷での目的は施錠されているポケモンジムに入るための鍵を見つけることだ。
果たしてそれを見つかり、ポケモンジムリーダーに挑む。
リーダーの名はカツラと良い、禿げて太っちょのおじさんというボスにあるまじき体型をしている。
まともに戦えば強いのだろうが、相変わらず強くなりすぎたリザードンが切り裂く連発するだけでボコボコである。

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戦闘中、フリーザーがふぶきという技を覚える。
これは強い、非常に強いスキルだ。でもリザードンのただの切り裂くの方がもっと強い。
全くもってレベル大正義な気がする。

その後最後のポケモンジムとして、これまで留守だったトキワジムへ行く。
そこのジムリーダーは、なんとロケット団団長のサカキだった。
これには驚いた。ポケモンジムと言うポケモントレーナーの模範であるべきリーダーが悪の組織の親玉とは…

きっと彼なりの哲学なり悲しき過去なりあるとおもったのだが、そういうことはなく、うおーきたなーやるぞーのノリだ。
これでは死んでしまったカラカラのお母さんも色んな意味で浮かばれない。

そしてジムリーダー最強と言う彼もやはり育ちすぎたリザードンの敵ではなく、切り裂くだけで全滅。
いくらなんでもリザードン強過ぎである。別の意味で育て方を間違えたかもしれない。

かくしてサカキは倒されるが、やはり哲学も悲しき過去…も、無い。
負けた!これでは部下に格好付かない!ロケット団解散!と言い放ちピューっと去っていく。
さわやかなのか深い意味があるのか何も考えていないのか、最後までよくわからないキャラクターであった。
まぁまたどこかで会いそうな気がするが。

こうして8つのポケモンバッジを揃えたサトシ。
これは資格を得たという証だ。
ポケモンリーグという世界最高峰のポケモンバトルに挑むという資格を。

サトシ、遂にポケモンリーグに挑む。
育ちすぎたリザードンは果たしてどこまで行けるか…あっさり行けたりして。




■現在の状況

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仲間にしたポケモンは52匹

そろそろ終盤な気もするので、面子は固定となる。
リザードンは技の火の粉を大文字(だいもんじ)に変更。切り裂くで高ダメージを与えつつ、ダメ押しで火属性技を使う。
フリーザーは吹雪が強いが、つつくや冷凍ビームも充分強い。
ギャラドスは波乗りが強い。こんなに強いのにまだまだ成長過程だ。

他のポケモンは補助要員だが、レベルが心許ないのでデバフ系があまり効かなそう。
まぁリザードン一匹でどうにかなるだろう。多分。