ニーアオートマタ (スクウェア・エニックス)

WS017806.jpg
 
■紹介
2017年2月、PS4・XBoxOne・Steamのマルチプラットフォームでスクウェア・エニックスより発売されたアクションRPG。
特筆すべきはリリースと同時に世界中に激震が走ったキャラクターデザインと世界観、そしてスタイリッシュさであろう。
この点を謳い文句にするゲームは腐るほどあるが、本ゲームほどそれがクリティカルヒットしたゲームは殆どない。
これによって、これまでどちらかといえばマニア寄りのニーアシリーズを一気にスターダムの押し上げた。
ストーリーは哲学や生きる意味、存在意義や進化等がテーマであり重苦しいが、キャラ描写が秀逸なので気にならない。
アクションも豊富ながら操作感はとても良く、難度も(最後の最後を除いて)ほどよい。敵を切り伏せるサクサク感が実に楽しい。
一方メタ要素が多かったりニーアシリーズの予備知識があった方がよかったりと賛美両論多そうな作りでもある。
だがここまで研ぎ澄まされたカタチを見せられては、それすらも本ゲームの良さを際立たせるエッセンスにしかならない。
粗を探せばぽろぽろ出てくるが、必死に探した粗など粉々に粉砕するくらい、本ゲームの世界観は圧倒的だ。
圧巻。本ゲームを表す言葉はこの一言のみである。

■評価
S-

プレイ日記はこちら
簡易攻略はこちら
Amazon→ニーア オートマタ ゲーム オブ ザ ヨルハ エディション - PS4


NieR:Automata Strategy Guide ニーア オートマタ 攻略設定資料集 ≪第243次降下作戦指令書≫

ニーアオートマタ 簡易攻略

※以下は難易度ノーマルの場合

■戦闘のコツ
・ポッドで射撃しながら近接攻撃連打。ジャスト回避(敵の攻撃が当たる瞬間に回避)中に攻撃ボタンでカウンター攻撃
・もしも連射パッドを持っていたら、射撃を連射設定にすればジャスト回避の瞬間カウンター誘導弾でお手軽大ダメージ
・プラグインチップはまず第一にストレージ拡張
・強いボスには射撃・近接攻防アップアイテムを使用。ただし効果時間が短いので相手の動きをある程度知ってから
・レベル大正義。勝てないボスにはとりあえずレベルアップ。
・目標到達レベルは2週目開始時30、3週目開始時40

■ハッキングのコツ
・L2ボタンでロックオンすれば、撃ちながら回避に専念できる
・もう一度押すとロックオン解除

■おすすめチップ
・敵とのレベル差が殆ど無ければ、攻撃HP回復・衝撃波・攻撃力アップ・オートアイテムなど、攻撃強化系
・敵とのレベル差があれば、連続ダメージ防止・回避行動距離アップ・オーバークロックなど、回避強化系
・敵とのレベル差は関係なく、アイテム自動吸着(デボルから購入)・オートHP回復はあると便利
・一週目最終戦(イブ戦)では、銃弾回避システム(デボルから購入)があれば便利
・いずれも無ければ詰むわけでもないので、道なりに拾って適時レジスタンス村で重ねて強化していけばいい

感染した2Bを動かすところで何度も死んでしまう
・ルートは地下道→地下道を出たら左へ道なりに→穴を時計回りに大きく迂回して坂を上る→鉄塔目指して進む
・マップ画面で鉄塔近くの端末をマーキングしておくと多少はわかりやすい

■Eエンドのシューティングをソロ(オフライン)でクリアしたい
NieR Automata Screenshot 20220612 03403729

・基本は上の写真に位置し、真横に打ち続ける
・左スティックで移動し、右スティックで砲台の角度を変える。右スティックを倒しながらでその方向に打ちながら移動できる
・あまり動かない事。動くとかえって敵弾に自ら当たってしまう
※アナログスティックは扱い辛いので、可能であれば細かい移動ができるように調整したほうが良い
・オレンジ玉は自機が撃ち続ければ自弾の攻撃範囲内に入るので避けなくても壊せる(真後ろは除く)
・大文字が来たらロックオンして倒す。小文字が来たら右スティックを斜め上に傾け殲滅
・小文字を倒しきる前に大文字を先に倒すと後からどんどん大文字・小文字が補充される。まずは小文字を先に殲滅を意識

・スクエニLTDから本番。ここからは大文字を先に倒した方が良い場面もある(マーケティングディビジョン等)
・攻撃が苛烈すぎて下に逃げ込むと詰む場合が多いが、逃げ込んだ方が良い文字もある。(BOOK等)
・どの敵を先に落とすべきか、どの敵は横で粘るのでなく素直に下に逃げるか、体で覚えよう
・スクエニINCが最終チェックポイントとなる

NieR Automata Screenshot 20220612 07052614

・最後の社長連中は左端で上下に細かく動きながら避ける

■必ずフリーズ・強制終了する箇所がある
1)グラフィックドライバを最新にする
2)ニーアオートマタの起動中、Ctrl+Alt+Deleteでタスクマネージャーを開き、詳細>NieRAutomata.exeを右クリック>関係の設定で、プロセッサをコア01~03のみにし再起動(下記参照)
encount error

ニーアオートマタ 43日目(最終回) 「未来(Eエンド)」

NieR Automata Screenshot 20220612 04373460

C・Dエンドを両方とも見ると、エンドロール中に2B(A2)・9Sを担当しているポッド間で通信が行われる。

ポッドの真の役目はアンドロイドの進化の遂行。
そのための捨て石であるヨルハ機体の支援と、破壊。

ヨルハ機体の活躍もあり、アンドロイドという「種」は進化の為のデータを十二分に揃えた。
ならば旧世代であるヨルハ機体は用済みである。特に機械生命体のコアを流用している以上、尚更だ。

2B・9S・A2のパーソナルデータがネットワーク上に漏れているのを確認したポッド042(2B・A2担当)。
規定ならばそれは削除すべきであるが…
アンドロイドや機械生命体から人間でいう感情が芽生えたと同様、ただの任務遂行機械のはずのポッド042にも芽生えた。
彼女らを助けてやりたいという感情だ。

ポッド153(9S担当)はそんなことは許されないと諭すが、042は聞かない。
しかしそれは任務遂行防衛システムを呼び覚ますこととなり、042は一人果敢にそのプログラムの突破を目指す。

その防衛プログラムとは…スタッフロールだ。
このゲームを作った、携わった全ての人々。彼らが居なければヨルハ機関やアンドロイドどころか全てが生まれなかった。
まさに創造神。それに戦いを挑むということだ。
このゲームはこうしたメタ要素とゲームの世界観が時にひどく曖昧になる。

その戦いとは、具体的には弾幕シューティングだ。
声優やスクエニ、プラチナゲームズ達から白組などのCG外注、ポールトゥウインらデバッグ外注のスタッフたち。
彼らが弾をどかどか撃ってくるので、それらをよけつつ彼ら自体を破壊していく。
042の疑似形態である自機は3回敵弾に当たったらおしまい。ただし要所要所の敵を倒すとそこから復活できる。

これが非常に難しい。無茶苦茶難しい。
ニーアオートマタ本編の難易度を10とすると、このシューティングの難易度は1兆くらいある。
怒首領蜂の火蜂よりかは簡単だが、そんなものと比べられること自体頭おかしい事の証左である。

ただネットワークを繋げている場合、他のプレイヤーが援軍としてやって来てくれる。
そうでなければ自力でクリアするしかない。
何とかクリア…すなわち防衛プログラムに打ち勝つと…

NieR Automata Screenshot 20220612 07070579

杓子定規だったポッド153も、他のポッドも042にほだされ、定められたプログラムに反逆することを決める。
サルベージした2B・9S・A2のパーソナルデータとともに、義体を回収。足りないパーツは各端末から補充。
それらを元に…

NieR Automata Screenshot 20220612 07072801

2B・9Sを復活させる。

NieR Automata Screenshot 20220612 07074472

そしてA2も。

ちなみにサルベージされたパーソナルデータは、過去の全ての記憶も復活しているという。
ヨルハ機体は捨て石と言う事実も無論皆知っている。
なのでまたもや同じ未来があるのではないかと危惧するポッド153。

しかし彼女らを縛るヨルハ機関もバンカーも、もはや無い。
真相に近づいては延々に殺す・殺されるループから抜け出た彼女らが手にしたものは、未来。
きっとその手で新しい未来を掴み取り、新しい世界を作り上げていくことだろう。

ニーアオートマタ -完-




いくばくかの謎を残し、本ゲームは終わる。
ヨルハ計画を含め、「アンドロイドの進化」を永遠に求め続ける計画を立てたのは誰なのか。
2B達パーソナルデータの漏洩とはどこからどこへなのか。

そして真のラスボスがニーアオートマタ制作にかかわった実在の人々という意味は。
ただのメタなのか、あるいは深い意味があるのか。
Eエンドのシューティングはソロプレイでのクリアは死ぬほど大変なので、大抵援軍に頼ると思う。
その援軍とは、ニーアオートマタのセーブデータを代償に現実と言うネットワーク世界にダイブした実在の人々だ。
これがただのメタ的演出なのか、さらに深い理由があるのか、今のところ全く分からない。

ちなみに援軍に頼ってEエンドをクリアすると、最後にポッドたちからセーブデータを代償して他の人々を助けるか聞いてくる。
それに答えると自分自身が援軍となり、別次元のポッドや2B達を助けることができる。

NieR Automata Screenshot 20220612 07494258

ポッドたちから感謝の言葉を貰い、本当にセーブデータが全部消える。
多次元世界をメタ的に描いているのだろうか。いずれにせよ非常に面白い試みであろう。

なお死ぬ気でソロクリアすると、エンドムービーだけで終わり、自分を犠牲にするか?という問いはない。
つまりぼっちでは誰も助けに来ず、誰も助けられない。これもまた深い意味がありそうな気もするし、無い気もする。




■感想

ゲームとして面白いかと言われると、昼夜を忘れて引き込まれるほどの中毒性はない。
収集があり、探索があり、お使いクエストがあり。よく言えば王道、悪く言えばマンネリの部類のゲーム性だ。

ストーリーもキャラの心情が非常によく描けているが、哲学要素やメタ要素が多いところに賢しさが少し感じられるかもしれない。
前後作や世界観をネットで下調べしないとピンとこない所も多い。(わざわざ調べたこと自体魅了されている証拠だが)

だがそんな無理やりなネガティブ要素など吹き飛ばす程に、世界観やキャラのデザイン、スタイリッシュさが凄まじい。
「俺はこういうゲームが作りたいんだ文句あるかコノヤロウ」という激しい淘汰圧を感じる。

この淘汰圧の前では、賢しい私のゲーム評など鼻かんで丸めたティッシュに等しい。
ここまで気合の入ったゲームは長らく味わった事なかった。

こうした世界は映画では難解かつ短すぎて無理だし、人気にストーリーラインが左右される漫画やドラマでも無理だ。
ゲームでしかできない。しかも相当気合を入れて制作されたゲームでなければ。

面白い面白くないでなく、ひたすら圧倒される。そうしか形容出来ないゲームであった。

ニーアオートマタ 42日目 「箱舟(Dエンド)」

Cエンドは最後の戦いでA2を選び9Sを倒す場合だ。
ここで逆に9Sを選ぶとA2を倒すことになる。

9Sは塔での戦いの最中に失った片腕を補充するため、ダミー2Bの片腕をもいで移植していた。
そこからウイルスが侵入。

ヨルハは捨て駒という真実に辿り着いた挙句、ウイルスの浸食により、9Sは全てがどうでもよくなり、A2に戦いを挑む。
A2を倒したところでどうにもならないのだが、それが暴走しつつある9Sをかろうじて9Sたらしめている行動原理だからだ。

そして戦いの果てに…

NieR Automata Screenshot 20220611 15045381

二人は相打ちになる。

ヨルハ機体はアンドロイドをより高性能なアンドロイドに進化させ続けるための捨て駒。
生存しているとされた人類も、機械生命体のウイルスによるバンカーや全ヨルハ機体の暴走も、全て計画されていた事。
余りに高性能な9Sはその真相に何度も近づいては2B…正確には2Eに処刑され初期化され続けてきた。
そしてその事実は9S自身、赤い少女に語られるまでもなく、うすうす気づいていた。

自分は、自分たちはもうこの世界には必要ない。
この世界には

ウイルスの浸食がすすみ、薄れゆく意識の中で9Sはおぼろげに何かの影を見る。
それは機械生命体のアダム。その両手には眠ったイブが抱きかかえられている。
永遠の生命故に死を渇望したアダムは、それを2Bによって与えられ、満足した。
全てを知ることが出来た。だが知ったことは、この世界、この地球でおいてのみの事だ。
ではこの世界以外、例えば地球の外ではどうなのか。まだまだ知らないことは沢山ある。もっと知りたい。
お前たちアンドロイドも同じだろう。では一緒に来ないかと、アダムは9Sを誘う。

機械生命体ネットワークの疑似人格である赤い少女は互いに話す。
元々機械生命体は創造主であるエイリアンの指令により、地球を支配していたアンドロイドを駆逐するために生まれた。

しかし高度に発達した機械生命体は、生物と言って良いほどに成長した。
全ての生物の存在意義、それは進化するということだ。
ミジンコだろうとヒトだろうと、生物であればそれが最も基本的な存在意義だ。
ならば生物と言って良いほど成長した機械生命体も、進化しようとしても不思議ではない。

進化を最も急速に進めるのものは淘汰圧。すなわち敵を作り、その敵を乗り越えていく過程だ。
だからアンドロイドと本気で敵対した。アンドロイドを本気にさせるために月にあるという人類をせん滅しようとした。
しかし人類はもういない。よって淘汰圧は存在しない。
敵が居ない以上、この世界での進化は限界がある。ならば新しい世界を求めるしかない。

NieR Automata Screenshot 20220611 15081080

人類を駆逐し淘汰圧を上げるために作られた、月面を狙撃するための塔。
しかし塔から打ち出されたのは、月面を破壊する砲弾ではなく、新たな世界に行くための箱舟だった。

進化の捨て駒とされた9Sは、それでも進化を求め、機械生命体と共に宇宙へ飛び立つ―――




こちらがDエンドとなる。進化だの哲学だのもううんざり…と言うことにならないのがこのゲームの凄さであろう。
キャラデザ・グラフィック・アクションが全身全霊で「何か文句ある?」と言って来るので、プレイヤーとしてはもう何も言えぬ。

さて。
とにもかくにも、CエンドにしろDエンドにしろ、ヨルハ機体は全滅した。
ヨルハ機体は貴重なデータをもたらし、そのデータはより進化したアンドロイドを生み出すための糧となるだろう。
まったくもって計画通りだ。
ポッドたちが遂行していた通り。

ポッドとは、ヨルハ機体の近くに浮いていた支援ユニットだ。
彼らの真の目的はヨルハ計画の進行させ、アンドロイドを次のステップに進ませることにある。
最古のアンドロイドとされる、まだ人類が生きていた頃に生まれたデボル・ポポル型。
それから何度か進化し生まれたのが、機械生命体と対抗するために生まれたレジスタンスたち旧型。
さらに機械生命体の技術を取り入れることで生まれたヨルハ型。
5000年以上の時間をかけ、ヨルハ型のデータも採集し尽くし、次世代への道筋が出来た。
ならばヨルハ型にもう用はない。

もしもまだ生きているヨルハ型がいれば破壊する。
パーソナルデータが漏れていれば消去する。

ここでポッドは気付く。
2B・9S・A2のパーソナルデータがネットワーク上に漏洩していると。

NieR Automata Screenshot 20220611 15092481

ならば削除する。
それがポッドの存在意義だからだ。
しかし…

ニーアオートマタ 41日目 「2E(Cエンド)」

NieR Automata Screenshot 20220611 12250034

2Bコピーを蹴散らしつつ塔を進む9Sと、遅れて入るA2。
今後はこの二人が目まぐるしく交代しつつ進む。同時に物語の真相も明らかになっていく。
機械生命体はとっくにアンドロイドやヨルハ機関の目的を知っていた。
既に月にあるサーバーまで侵入し、アンドロイドの存在意義についても知っていた。
ヨルハ機関のだれも、司令官すら知らない真実。それは…
アンドロイドは一定期間戦闘データを収集し、次の世代へ進化しうるデータが揃ったら全てがリセットされるということだ。
それは現在の世代であるヨルハ機体、そのすべてがリセット…つまり破壊されるという意味。

バンカーがバックドアからの機械生命体のウイルスの侵入を許し、陥落。
地上降下部隊のヨルハ機体もウイルスに感染され、ほぼ全滅。
これは機械生命体とアンドロイドの抗争の結果でなく、それすらも進化の為に用意された仕掛けだった。
全ては、アンドロイドにたゆまぬ進化を与えようとした、何者かの手の内だった。

その真実を、機械生命体はアンドロイドたちに教える。
塔の最奥部まで辿り着いたアンドロイドたちへのご褒美として。
機械生命体の共通知ともいうべき機械生命体ネットワークは赤い少女という疑似人格を生み、アンドロイドを嘲笑する。
それが上の写真だ。切っても切っても相手は概念体なので切れない。どんどん増殖していき、攻撃してくる。
ここでポッドは一計を案じる。疑似人格なら増えれば増えるほど内部分裂するはずだと。
その計略は的中、増殖した疑似人格は考え方が分裂。
アンドロイドは敵性体として全滅させるか、生かして克己の源としようという二派に分裂し、増えた疑似人格同士戦争を始める。
イデオロギーの違いと言う奴である。まったくもって、人類のように。

その後、A2と9Sは遂に対峙する。巨大機械生命体を共闘で倒したのち、当然の帰結として…
9SはA2に向かって来る。2Bの仇として。

だがA2は2Bを殺した際にその記憶を受け継ぎ、全てを知っていた。
2Bは、2Bではない
その正体は…

NieR Automata Screenshot 20220611 14042275

ヨルハ機体を処刑するためのE型。2Eであると。
E型の仕事は裏切った、あるいはウイルス感染したヨルハ機体の処分だが、最も大きなものは真実に近づいた機体の処分だ。

Sナンバーズ、特に9号機は優秀過ぎた。
好奇心が旺盛すぎハッキング技能も桁外れであり、ヨルハ機関の真実に何度も迫っていた。
その都度、2B、いや2Eが殺してきた。真相に近づけない為に。
9Sは何度も2Eに殺され、その度にバックアップされた記憶で戻ってきた。
9Sはいつも何も知らず2Bに会い、真実に近づき、そして殺された。
2Bは全てを知っていたのだ。

Aエンドで2Bが9Sを殺したとき、彼女は涙していた。
正直違和感があった。ヨルハ機体はデータがバックアップされているから泣くほどの事じゃないと。
これはそういう生易しい問題ではない。2Bは同じことを9Sに対して何度も何度もやっていたのだ。
何度殺しても2Bを慕う9S。だから涙があふれて止まらなかったのだ。

NieR Automata Screenshot 20220611 14114764

A2は向かって来る9Sを倒す。真実にまたもや近づいたS型9号機…9Sは、またしても死亡した。
だが不毛な連鎖も、もう終わった。
バックアップ先のバンカーはもう無いのだ。

A2は、光の柱のように集積した機械生命体ネットワークのコアに近づく。
そこから聞こえてくるのは、純粋で無垢な子供の声。
「すまないな…」と一言声をかけ、光の柱はA2によって破壊される。

かくして塔も、機械生命体も、同じコアを元とするヨルハ機体も、全ては消え去った。
残されたものは、朽ちた建物に青々と茂る緑、川のせせらぎと野生動物たちのみ。
地球はまるで何事もなかったように、静かに自然の営みを続けるのであった。




最後の決戦でプレイアブルキャラクターをA2か9Sかどちらかを選べるのだが、A2を選んだ場合以上のCエンドになる。
9Sを選ぶとDエンドになるのだが、記事が長くなりすぎるのでそれは次回へ。

塔の最後の連戦は途中で死ぬと最初からやり直しとなる。
まるでFF3のクリスタルタワーの如きやるせなさだが、その間に稼いだ経験値はそのままなのでまぁよい。
何だかんだ優しいゲームである…とか言ってるとEエンドで地獄を見るのだが。