2020/02/19
シムアース 8日目 「グレタさん、知性を捨てる」

Hej(こんにちは)、日本のみなさん。
環境活動家女子高生のグレタです。
好きなものは美しい自然、嫌いなものは二酸化炭素よ。
先日はヒトデ文明があまりにダメすぎたので、それが滅びたのち7000万年後に起きた鳥類文明。
鳥類だと幅が広すぎるけど絵的にカルガモだと思うので、カルガモ文明ということにしておいたわ。
このカルガモに地球を託すことにしましょう。
流石カルガモはヒトデに比べて行動圏が広く、木の上でも生活できる。
これは文明を発達させる上で非常にアドバンテージがある。
なぜなら生活圏を広げ、それによって生まれた多様性が新たな次の文明を興すから。
…って少なくともこの世界(ゲーム)ではこうなっている。
そんなわけでヒトデは80万年経ったのに文明を進歩させられなかったのに、カルガモはわずか32万年で青銅器文明に進歩。
くちばしだけでどうやって青銅を鋳造してるのか謎だけど…

カルガモ文明はユーラシア大陸…であったところから広まり、急速に生活圏を拡大。
人間は200万年くらい石器時代で足踏みしてたっぽいので、これはかなり優秀な部類ではないかしら。
今度こそ、彼らなら、この地球の自然を守りつつうまく調和して生き残ってくれるかもしれない。
が…

有史時代が始まってわずか366年でもう産業革命。
そしてたちまち地球を汚染しまくる。
ちなみに人類が産業革命に達するまで1800年近くかかってる。
優秀すぎるでしょ!
まぁ、いいわ。
いいでしょう。
そんなに優秀な頭なら、無い方が良いわね。
地球の自然を守るには、知性なんて邪魔なのよ!
その賢い頭脳をマウスクリックで破壊してやる!

知性が大きなウェイトを占める、哲学と芸術をゼロにする。
農業と医学で人口を維持しつつ、科学にも力を入れた。
これでカルガモは人間のように余分な知性を持たず、まるで昆虫のように機械的に自然と調和できるはず。
するとカルガモ文明は…

滅びた。
なまじ知性が無い故に、哲学を学び相互理解を進めることもなく、芸術を学び心に余裕を持つこともなく。
ただひたすらに、アリのように戦争に明け暮れて自滅。
あれほどあった文明都市は戦争か内乱で全滅。
……
ヒトもダメ、ヒトデもダメ、カルガモもダメ…
どんな生物も、ある程度の文明レベルまでで停滞していると、いずれ滅びてしまう。
ある程度以上まで文明レベルを上げても、滅びてしまう。
生物の生きる意味って、一体何なのかしらね…