ウィザードリィ外伝Ⅳ(アスキー)

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■紹介
1996年、スーパーファミコンで発売。
これまでゲームボーイで出ていたウィザードリィ外伝シリーズが、初めてスーパーファミコンにプラットフォームを変える。
外伝Ⅲで採用されなかった種族のフェルパー、職業のサイオニック、モンクもここで初めて使えるようになる。
先にスーパーファミコンで発売されていた本編Ⅴと差別化及び新規ユーザーを獲得する為か、純和風テイストで仕上がっている。

イベントも日本の怪談的なものが多く、異色の出来ではある。
しかしそのイベントフラグは複雑雑多な上に、進め方によっては消化不良のまま終わったしまうこともある。
また敵の強さもWIZ外伝Ⅲの反省からか抑え気味であり、ボタン連打でどうにかなる部分も多い。
かように調整不足なところが否めないところもあり、従来のWIZフリークの間では否定的な意見は多い。
だが新規ユーザーの感想はそう悪くないようで、数字もある程度作れたのかPS版で更に続編が作られている。

賛否の強い作品ではあるが、WIZらしさに拘っている部分はそこかしこに感じられる。
個人的にはそれはそう悪いものではなかった。
とはいえゲームとして見るとやはり若干厳しめにならざるを得ない部分もあるが…

■評価
B-

プレイ日記はこちら
簡易攻略はこちら
Amazon→ウィザードリィ外伝4

ウィザードリィ外伝Ⅳ 簡易攻略

■基本
・今作ではこれまでのシリーズであったヒーリングバグ(毎ターン敵HP回復が毎ターン敵レベルアップ)が無いので随分楽
・イベントを見たい場合、鉄格子はこじ開けないこと。逆に早く進みたい時はさっさとこじ開けてもよい

■パーティー
・今作は前作から転生させると3レベルぶんの経験値を貰え、敵も弱いので探索が非常に楽。最初から上級職で初めてもいい
・サイオニックは相手の心を読める呪文で序盤のイベントを比較的スムーズに進められる。是非最初から入れよう
・クリティカル武器の増えた侍の二刀流が非常に強い。二回攻撃なので複数の敵を続けざま倒せる
・忍者(とモンク)は武具装備中でもACが下がっていくので耐性も強い。開錠率も悪くないので転生組が居たらこちらを
・序盤のイベントアイテムは鑑定料が非常に高価なものばかりなので、ぜひレベル1ビショップを酒場に居候させよう
・ロード・バルキリー・モンクは強いがレベルアップが遅すぎたり装備が充実して居なかったり一長一短。お好みで

■序盤
・イベントをなるべく多く見たい場合は鉄格子はこじ開けないこと。これらはイベントをこなせば開く
・壊れた鉄格子や扉はこじ開けてもよい

■中盤
・三種の神器のうち一つでも取ると、他の塔のイベントのほとんどが吹っ飛んでしまう
・なのでイベントを見たい場合、三種の神器を取る一歩手前までで保留し、マロールが使えるようになったら取るべし
・古の洞窟地下のキューブパズルは縦横ラインが干渉しないようどう色をそろえるか…を考えながら進めればわかりやすい
・胎魔の魔王は手に入れられる印籠を捨てればもう一度再戦できる。10万以上の経験値が手に入るので瞬く間にレベルアップ

■終盤
・古の洞窟地下7階から敵が強くなる。キャンプ時のリトフェイト・ラツマピック・マポーフィック・マオスロ・フォフィックを忘れずに
・戦闘時はバマツ・コルツ、固い敵にはディルト
・聖域の塔ではバードが必要な場面があるので、レベル1でもいいから作っておこう

■ドラゴンの洞窟
・適正平均レベルはB1Fは30、B2Fは40、B3F~B4Fは50~60くらい
・敵は強いが装備もいいものがすぐ手に入り経験値も莫大なので、きつい時期は思いのほか少ない
・ヒーリングバグが無いのでヒムズ・ノブナガも一定回数バマツコルツディルトしていればあとは殴るだけ
・ダイアモンドキングは今回はクリティカル持ち。万全を期すならノーフィス→ラバディ

■練武場
・次の階に行くのに倒す敵の数は死霊の塔3階のそうじろうから確認
・黄泉御前はACが高いがドラゴンの洞窟B4Fをスラスラ行けるレベルならば素殴りでOK

ウィザードリィ外伝Ⅳ その後3 「アイテムコンプ」

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外伝Ⅳも残すはアイテムコンプのみとなる。

実は全アイテムはドラゴンの洞窟で拾えるのだが、何分拾える幅が広すぎて漫然と狩っていてはいつまでたっても終わらない。
そこで残りのアイテム名と不確定名を全てノートに書き出し、所持している不確定名のアイテムは鑑定せず捨てる。
さらに絞られて来たらより狭い範囲で拾える、下位のダンジョンへ移動する…というやり方で進める。

昨日の時点で残り60個だったのだが、昨日から今日にかけて仕事もほとんどせずに(…)ひたすらアイテム堀りを繰り返す。
おかげで残すは「くびきり」のみとなったのだが…これがさっぱり落ちない。
なんてこった、貴重な人生の時間を全てWIZ外伝Ⅳだけに費やしているというのに。

で、不確定名を改めて調べてみる。
「くびきり」の不確定名は「かたな」なのだが…自分のノートには「けん」と誤記載されているではないか。
おおっと!
このせいで8時間くらい余分に迷宮をぐるぐるしていたことになる。WIZ友の会会員(と勝手に名乗る)はこうでなくては。

というわけで最終アイテムは「くびきり」。
私は脱サラしているのでアレなのだが、サラリーマン時代だとやな名前である。

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最終パーティーは君君侍バ忍修。
忍者以外はすべての呪文を習得。
種族はすべて人間。ダイバーシティの夜明けは遠い。
最大レベルはバルキリーの112で、モンク(修道士)と忍者が100強。
ロードや侍は転職ばかりしていたので1~50とばらつき。
ゴールデンアックスという名前の斧武器がなかなか落ちず最下層を巡っていたのだが、そのおかげでレベルは結構上がる。
でもダイアモンドナイト・黄泉御前撃破だけなら最大レベル80くらいでも何とかなると思う。

以下やってみた職業の個人的感想。

戦士…強いと言えば強いが今作はこれまでと比べて転生直後上級職は活躍しやすいのであまりぱっとせず
僧侶…装備が従来より充実。敵が全般的に弱いので長時間系・状態異常回復系を除けばマディマバリコマシン
魔法使い…敵が弱いので目玉の魔法攻撃の出番があまりない。終盤にコルツディルト使うくらいのマロールマシン
盗賊…こちらも転生忍者が居ればそれでいいと思う。あまり上げ過ぎると鉄格子開けまくって切ないことに
アルケミスト…鑑定呪文がサイオニックに行き中途半端に。しかしノーフィスやモルフィスは相変わらず便利
サイオニック…イハロンマシンと化していたが、このゲームを楽しむなら序盤に必ず一人入れるべき
ロード…相変わらず装備がかなり充実しているが、レベルアップがかなり遅いためエース級を転職させるときは注意
侍…今作から二刀流が出来るようになり、しかもクリティカル武器もたくさんでかなり優秀。スパスパ敵を切り刻む
バルキリー…レベルアップ速度はロードより早いが装備の充実度は若干落ちる。お好みで
モンク…善の忍者と言えるが装備があまりぱっとせず。弱くは無いがやはり最終的にはイハロンマシンに
忍者…二刀流が出来るうえ今作では装備していてもACが下がり続ける。宝箱開錠率もまぁまぁでかなり使える
ビショップ…序盤のイベントアイテムの鑑定料がべらぼうに高いため、レベル1で良いので作っておこう

他の職業は分からぬ。今作ではレンジャーが強くなったらしいのだが。
あとバードが必要なイベントが1か所あるので、ひとりくらい作ってもいいと思う。

というわけで外伝Ⅳの日記はこれで終わりとなります。
ここまでお付き合いいただきまして、誠にありがとうございました。
次はディンギルでお会いしましょう。5年後くらいに…?

ウィザードリィ外伝Ⅳ その後2 「黄泉御前」

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ダイアモンドナイトを倒したので、次なる目標は練武場制覇。

ドラゴンの洞窟最下層の最強クラスモンスターは意外と早く揃う。
最下層4階はダークゾーンがあるも玄室が連なり、一旦マップを覚えれば直進しているだけで敵と次々に遭遇できる。
外伝Ⅳにしては珍しくユーザーフレンドリーなマップなのでアイテム集めもレベル上げもしやすい。

ところが残すところあと一匹であるアークデビル。
これはドラゴンの洞窟2~3層に出るのだが、このあたりの玄室は四方に散らばっており探索が非常に難儀。
実に外伝Ⅳらしいマップを堪能しなければならない。

そうこうしてやっと倒したアークデビル。
これで死霊の塔にいるそうじろうから、練武場踏破に必要な全ての敵を倒したと称賛を受ける。
長かった…

さて、そういうわけで練武場地下10階の奥まで進んでみると…
これまでこの練武場を掘っていた男が無残な姿で殺されており、そこに現れたのは…

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黄泉御前
黄泉御前と言えば私的には孔雀王なのだが、知らない人は存外多し。古い漫画だから仕方ないね…

とりあえず強そうなのでコルツバマツをかけソコルディで壁mobを召喚。
あとはダイアモンドナイトと同じくノーフィス→ラバディで行くかと素殴りしつつ準備していたら…2ターンで死亡。
よ、弱すぎる…。
本来はACがかなり高いらしくディルト必須っぽいのだが、素殴りで倒してしまった。
ドラゴンの洞窟をぐるぐる回りすぎて、ロードのレベルは80台、侍のレベルは120台になってしまったせいであろう。
私のWIZの終盤はいつもこんなパターンである。

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かくしてこの地に平和が戻る…
平和?
そもそも黄泉御前の伏線などさっぱりなかったのだが…だがこれはこれでWIZらしい。
ここにモンスの死体が集めさせたのは緋蓮城を転覆させ死者の王国を打ち立てんとする御前様の野望…
とか適当に脳内補完すべし。

というわけで残すはアイテムコンプである。
これが一番きつい。

他のRPGはここまでやりこまないのだが、WIZには転生の書というものがあるからね…

ウィザードリィ外伝Ⅳ その後1 「ドラゴンの洞窟」

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ゲームをクリアすると、外伝Ⅲからすっかり定番になったドラゴンの洞窟に挑戦できる。

ここはゲームクリア直後レベルでは歯が立たないほどの恐ろしく強いモンスターが跳梁跋扈している。
名前の通り最初は色々なタイプのドラゴン勢が、その後ブエル・バールと言った大悪魔系から、アムネス・ヒムズといった神話に出てくるような連中まで襲い掛かってくる。

外伝Ⅲでは彼らのあまりの強さに震え上がったものだが…外伝Ⅳでは実はそれほどでもない。
胎魔の魔王で侍やロードのレベルを50前後まで上げたせいもあるが…

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一番大きいのは、外伝Ⅲまでにあってヒーリングバグ、つまり毎ターンHP回復のはずが、毎ターンHP回復ぶんだけレベルが上がる…というとんでもないバグが無くなったことによる。
相手の攻撃の命中率や魔法やブレスの効果率はレベルに依存する為、ヒーリングバグがあるといくらコルツバマツをかけて攻撃が貫通してしまう。
なので魔法で対処できず、結局100近くまでレベルを上げまくって素殴りで速攻で倒すのが大正義となっていた…のが、前作までだ。

ところが今回はそういったことは無いので、一旦コルツバマツをいくらかかけておけば殆ど攻撃を受けることは無くなる。
なのでこちらはじっくり攻撃や、ディルト(相手のACを上げる)に専念できる。
おかげで前作最強の敵だったノブナガもレベル50前後で何とかねじ伏せることが出来た。

装備もかなりの確率で良いものが手に入るので、メキメキとパーティーが強くなる。
その為特に露骨なレベル上げをすることもなく、ドラゴンの洞窟最下層に鎮座する、あの…

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ダイアモンドナイトに挑むこととなった。
今作ではクリティカルヒットを使って来たりと中々の強敵なのだが、これもバマツ重ねがけで問題無し。
ただ体力が異常にある。
そこで前作のダイアモンドナイトと同様、ノーフィスで魔法無効化率を下げつつラバディ。
すると一瞬で相手は瀕死になり、あとは素殴りでおだぶつ。
これで最強のアクセサリーである魔法の魔除けをゲット。
拍子抜けするほどに、あっさりとドラゴンの洞窟をクリアしたのであった。
歯ごたえが無さ過ぎてびっくりしたのだが、これも全部胎魔の魔王のせいである(言いがかり)。

あとは練武場最下層堀りと、アイテムコンプを残すのみ。
これが一番大変なのだが。