ねじ式 12日目 「○×方式」

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下男から聞いた○×方式。これが少年の出血を治す手段…らしい。
この方式にはスパナが要るらしいのだが、スパナで言えば…「医者はどこだ!」のこのおっさんである。

殆ど寡黙でたまに「○○はどこだ!」と叫ぶと言う変なキャラ付けのこのおっさんだが、スパナについて尋ねてみると珍しく口を開き貸してくれた。
見た目によらず親切である。

が、となり村の金太郎飴ビルにいってもこの少年は「女医じゃなきゃいやだ!」といって治療を受けようとしない。
どうすんだこの坊主…

村を行ったり来たりしてウロウロする。
しょうがないので何かヒントは無いかとこの少年と出会った海岸に行くと…

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なんと、金太郎飴ビルが建っているではないか。
ここに居る老婆曰く、ここが本物のビルで、となり村の金太郎飴のおばさんはここの金太郎飴の製法を真似したらしい。
そういえば原作でも金太郎飴ビルのおばあさんが製法を真似したとかなんとかいっていた。
妙な所で原作再現である。
この写真の老婆はねじ式じゃなくてつげ氏の何かの1枚絵だったかやなぎや主人の1カットだった気もするが。

まぁ細かい事はどうでも良い。このビルには女医の産婦人科医が居るとのことで、こんどこそ手術に向かえそうである。
中は案の定迷路になっているわけだが。

ねじ式 11日目 「金太郎飴ビル」

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歩いて隣村に行くと、そこに金太郎飴ビルがあった。
金太郎飴で財を成したおばあさんが建てたビルだ。

おばあさんの背負っている背景が薔薇トーンというのが、「このゲームの制作者わかっている感」が出ていて実に良い。
わからない人は原作を読むべし。

さて、原作ではここ金太郎飴ビルに居る産婦人科医の女医に、少年がメメクラゲに噛まれて切断された血管を治してもらうのだが、このゲームはまだまだ続く。
このゲームでは確かにビル内に産婦人科医が居るのだが、男の医者であり、、少年は「女医じゃなきゃ嫌だ!」と言って治療させない。
なんてワガママな少年なんだ。死にそうじゃなかったのか?
どっちにしろここの医者では少年の傷を治せないそうなので、他の医者への紹介状を書いてもらう。

おそらくこの村には他に医者が居るのだろうと思って金太郎飴ビルを出るが、なんとこの村にはこの建物しか無い。
それは村じゃないような気がするんだが…

仕方なく来た道を戻り、元の村でテッテ的に女医を探すが、やはり居ない。
だが再び線路を歩き汽車に遭遇すると、今度は狐面の少年と話し車内に入れるようになっている。
原作では機関車本体しかないのだが、このゲームでは客車があるようだ。

客車に乗る主人公は、ふと隣に人がいるのに気付く。
さて誰だろう?
ねじ式のというシュール系作品が舞台になっているので、同じくつげ義春のシュール系作品から「外のふくらみ」の人物か?
あるいは「ヨシボーの犯罪」からのヨシボーだろうか。
「コマツ岬の生活」に出てくる「ひゃっ、ちめた」の兄ちゃんかもしれない。
なにしろこのゲームはつげフリークの私でさえ唸らす人間がごろごろ出てくるので、全く予測不可能だ。

意を決してとなりを見てみると、な、なんと…!

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下男のジッさんだった

こ、これは読めない…!

しかもこのジッさんさん、何故か少年の治療法を知っている。
○×方式と言われる方法じゃないとダメらしい。なんでジッさんがこんなこと知ってるんだ。
こうした突拍子もない話を聞き出す事がこのゲームにおける所謂フラグ立てなのだが、突拍子無さ過ぎてもうどうしようもない。
おかげで推理などというイキな事はこのゲームにおいては不可能であり、ただひたすらにコマンド総当たりをしてフラグ会話を掘り当てるしかない。

とにかくこれでやっと先に進めそうである。

ねじ式 10日目 「産婦人科探し」

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コマンド総当たりをしているうちに、どうやら少年の傷を治すには産婦人科で無くてはならないとの事。
何故産婦人科なのかは謎だが。

しかしこの村には産婦人科など無い。
そこで話し込むうちに、鋳鉄をしている少年が鉄を必要としているらしく、畑に落下した飛行機からそれを渡す。
スパナを持ったおっさんから鏡のありかを聞き、それを元に川の渡守を呼び出し向こう岸に渡る。
すると原作でもおなじみの無記名標識だらけの線路を歩く。

この線路に至るまでのお使いイベントは全く原作どころか本筋とも関係なく、何の脈絡も無く突然始まる。
このゲームは飽くまで夢をモチーフにしているので唐突なのはわかるのだが、それにしてもコマンド総当たり以外だと推理するのは難しい。
なんとも困ったゲームである。

さて、この線路はダンジョンになっているのでESCキーで移動モードにして歩くべし。
と言っても一本道なのでひたすら前進していればOKだ。
…なんて書いていもはや日本中探しても誰ひとりこのゲームをやってなさそうだが…

しばらく行くと原作でおなじみの汽車があるので…

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乗る…と、原作通り元の村に戻ってしまう。
なんてことだ!これで原作なら元の村をテッテ的に探して産婦人科医を見つけるのだが、このゲームだといくらテッテ的に探しても見つからない。

また線路伝いに行くと再び汽車がやってきて、乗って居るとまだ元の村に戻される。
ここでは汽車に乗ってはダメで、素通りしないといけないのだ。
汽車を無視してひたすら線路伝いに歩くことで、隣村にやっと着く事が出来る。
ゲーム世界は原作の世界より厳しいのである。

さて、隣村に着くと…?

ねじ式 9日目 「メメクラゲ」

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べんさんの酒を飲むと意識が遠くなり…
目覚めると海岸に居た。

ここは!

おそらくつげ作品で一番知られているであろう、「ねじ式」の舞台である。
おそらくこのゲームで一番「おいしい」部分であろう。多分。
このゲームのタイトルは「ねじ式」なのだが、ここにたどりつくまで結構大変である。
「必殺するめ固め」の親父が出てくるステージで大抵は放り投げそうな気がする。
するともうトラウマしか残らない。恐ろしいゲームである。

さて、やはりというかなんというか、青白い顔をした少年が海からやってくる。
海で泳いでいたらメメクラゲに血管を切られたらしいので、医者を共に探して欲しいとのこと。
この少年と行動を共にするとか怖すぎるのだが…

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というわけで村へ。
血管を縫合して欲しいのだが、何故か目医者しかない。
ねじ式フリークには飛び上るほど嬉しい風景である。
そうでない向きには不気味なだけであるが。

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この鋳鉄屋もねじ式フリークであれば有名であろう。
ねじ式世界を歩きまわれる幸せを存分に噛みしめるべし。

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もちろん、スパナを手に持った変な親父も健在である。
だが実際のねじ式と同様、どうも要領を得ない連中ばかりである。
しばらくは一通りコマンド総当たりするしかなさそうだ。

ねじ式 8日目 「李さんの天気予報」

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森を抜けて山道に行こうとするが、吹雪が吹いていて先に進めない。
これは困ったぞと思ってウロウロしているうちに、どうやら現在いるこの世界では森に入るたびに世界が過去と現在を行ったり来たりしていると気づく。

そこで過去世界でいろいろ情報を集めていると、オンドル小屋に花札をしている3人組が居て、彼らから蓑を預かれば山道の雪道を進めると言う。
原作に出てきた「どっちもどっちもどちらもどっちも」の兄ちゃんたちである。
ゲームでも傍若無人なのだが、おかげで彼らが質に預けたという蓑をもらう事が出来、無事山道を突破…出来ない!
蓑があってもまだ吹雪が強すぎて、無理やり進むには危険な模様。

どうも吹雪が晴れる日を待つしかないようなのだが、この時代天気予報は無い。
が、天気が分かる人物が一人いる。
鳥語がわかる男、つげ作品のアイドル李さんである。

この作品では、過去の世界の土蔵の中にある雑木林の中心にあるぼろ家の二階に住んでいる。
読んでいてわけがわからないかもしれないが、書いている私もわけがわからない。

ちなみに李さんは、村の人々と隅々まで話してフラグを回収しないといつまでも留守という状態になる。
今更このゲームをクリアしようとしている人はいないと思うが、ここは結構詰まりやすいかもなので、とにかく聞き込み徹底をお勧めする。

さて、かくて鳥から天気を聞いた李さんは、もうすぐ山道の吹雪が晴れると言う。
さっそく蓑を着こんで出かける。
山道を抜けた先には、雪が屋根に手加減なしに降り積もったほんやら洞の宿があり…

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これまたつげ作品では有名なべんさんの登場である。

このゲームは登場人物がつげ作品のかなりディープな所を掘り下げているのでところどころついて行けなかったりするので、こうして見知った顔に合うとホッとする。

十万円もする錦鯉を肴にチビチビ酒を飲んでいるべんさん。
ナンミョーホーレンゲキョにハマった元妻の話…は流石に無かったが。

主人公もべんさんの酒を飲む。
すると意識が遠くなり…