スーパードッグワールド(光栄)

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■紹介
犬をトレーニングさせ、4年に一度の犬の世界でのオリンピック「バウワウカップ」で金メダルを獲ろうと言うゲーム。
このゲームが出た1994年は育成ゲームが大流行であったが、さすが光栄製なだけはあって、単なる数値の上げ下げゲーではない。
犬に感情を持たせることで犬社会についてもシミュレートしており、数々のドラマを見せてくれる。
ゲームバランスも絶妙であり、どうしようもなくよわよわで病気がちですらある最初の頃から、少しずつ実力を付けやがて世界クラスの能力にまでなる過程が実に楽しい。

良作に値する出来なのだが、何分題材がシュールすぎて商業的にもまずかったのか、その後の光栄ゲームの復刻であるコーエー定番ゲームにもさっぱり出てこない。

実に勿体無いゲームである。

■評価
A

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スーパードッグワールド 簡易攻略

■序盤
・犬種はお好みで
・病気にならないよう体力を上げる。体力が高いほど病気になりにくい
・ライバルとの練習試合で、大体自分の得意な種目を掴み、それを伸ばしていく
・他の犬やコーチとはとにかく仲良く、万事仲良く
・競技場で計測や練習試合をする暇があったら、パラメーター上げに専念すると良い
・地区大会などの大会成績もランクに反映されるので、もらえる金も徐々に増えていく

■中盤
・ひたすら自分の得意な種目に関わるパラメーターを伸ばす
・実戦練習で熟練度を伸ばすのも良いが、メダルを狙うなら手動を極める
・パラメーターがMAXまでになったら、地元コーチ(脚力等一部のパラメーターは地元の仲間)に話しかけると限界突破のヒントをくれる
・自分が参加しない・出来ない大会には応援に行かないと休養でき、疲労度を無くせる(心情的に辛いが…)

■終盤
・競技場でひたすら練習し、手動を極める(全熟練度MAXの全自動でも良いが、銀メダルレベルの成績になるかも)

■パラメーターの上げ方
・バイトが成功すると一気に沢山上がるので、月初めに必ずやること
・コーチによって上るパラメーターが異なる。下記のコーチに師事するとより多く上がり易い。(左のコーチがトップ)
・学習…クラーク(札幌)・チョコラ(東京)・めんま(大阪)
・陸上…ハチ兵衛(東京)・ヤスタケ(福岡)・ツタ(松山)
・体操…麻里(広島)・松五郎(仙台)・ムナカタ(松山)・カズ(東京)
・水泳…ヒデヨシ(大阪)・キハラ(東京)・モニカ(広島)
・名古屋のコーチは突出してないが、平均的に能力が高い
・どのコーチが良いかはビデオ屋で売っているコーチ紹介ビデオでわかる

■限界突破について
・パラメーターがMAXになった時に、地元のコーチ(一部地元の仲間)と話せばイベントが起こる
・起こらない場合は何度も話しかけるか、他の地域のコーチとも話した後で地元に戻って話す
・脚力限界突破のワックスに勝てない場合、瞬発力を高めた上で手動でやると良い(何度か負ける必要がある?)
・かしこさ限界突破ではバター飴が必要…といった情報は、限界突破を受け持つ犬に話しかけてそれらのセリフを引き出さないとフラグが立たない

■金メダルを獲るには?
・各種目で必要なパラメーターを限界突破し999まで上げ、なおかつ手動を極める

スーパードッグワールド 19日目(最終回) 「第2回バウワウカップ閉幕」

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バウワウカップの陸上部門は終わり、体操・水泳の日程も終え、バウワウカップの全日程は終了した。
陸上で結果を出したももじだが、他の種目には出ていないので総合ランキングでは4位だった。

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日本勢の獲得メダルは、ももじの金メダル二つに加え、恭子が水泳で獲った銅メダルの3つ。
しかし全般的には成績も悪くなく、団体成績は2位と言う快挙。
前大会最下位からの大躍進を遂げた日本勢は、胸を張って祖国に帰る。

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そして選手解散式。
全日本総監督であるハチ兵衛から、今回の成績を大いに褒められ、これに甘んじることなく、次回のシドニーバウワウカップでも大いに期待すると激を貰う。

2歳から修行を始めたももじも、今では6歳。
次のシドニーバウワウカップは、犬の年齢的にもかなり厳しいだろう。
なので、次回はももじの後進に期待するしかない。
果たしてももじの後を継ぐ犬たちは現れるだろうか。
きっと現れるはずだ。
最下位クラスから金メダルという、ももじの奇跡の軌跡を、誰もが見届けたのだから。

スーパードッグワールド -完-



評価。

やる前はただの色物でシュールなゲームと思ったが、さすが光栄だけはあって意外と骨太の作り。
当時流行っていたプリンセスメーカーを代表する育成ゲームの一つではあるのだが、そこに犬社会というドラマを持ってきた着眼点が良い。
しかも各々の犬たちにドラマを感じさせるのもまた良い。

個人的に気に入ったのは、最終的には手動でプレイしないと金メダルクラスは取れないところ。
これによりアスリートの重圧やプレッシャーのヒリヒリ感がプレイヤーにも体感できて、非常に燃える。
まさしく「シミュレーションゲーム」である。

今回はとりあえず金メダル2個で終わるが、やりこめば個人総合優勝(キング・オブ・ドッグ)も夢ではないだろう。
その時には、今回見せてくれたドラマ以上のものを見せてくれると思う。
中々に楽しいゲームであった。

あえて一つ難点を言えば、このゲームには実に多くの犬種が出てくるのだが、プレイヤーは8種類の犬しか犬種を選べない。
これが実に勿体無い。

スーパードッグワールド 18日目 「第2回バウワウカップ・100m走」

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オリンピックの数々の種目の中で、一番注目されるのは100m走とされる。
シンプル・イズ・ベストを体現する種目であるからだ。

バウワウカップにおいても、それは変わらないのかもしれない。
最強最速犬ルイスがバウワウカップの頂点とされているからだ。

その頂点に、日本のももじがついに挑む。
日本の悲運のスプリンター・ヤスタケ監督の引き合わせでももじがルイスと野試合をしたとき、4秒差も付けられ惨敗した。
そして月日は経ち、今のももじはあの時とは見違えるようになった。
誰も越えられない世界新をたたき出した、その犬なのだ。

だが、バウワウカップには魔物が潜む。
こうした大舞台で結果を出してこそ、真のスプリンターなのだ。

世界最強最速犬を決める戦いがあるとすれば、おそらく今日。
ももじvsルイス、日本vsアメリカ。
今、宿命の戦いが切って落とされた!

100m走のおさらいとなるが、これは「よーい」の後から「スタート」になった瞬間にマウスをクリックすることで走り出す。
この反応速度が速ければ速いほど良い。
そのタイミングは大変シビアであり、スタートの表示が出てから押しては遅いくらいである。
よーいの時にボタンを押下し、スタートの瞬間にボタンの押下が完了する、そのくらいのタイミングが問われるのだ。
これも他の種目と同様、自動でもある程度の結果を出せるがブレるため、タイミングを極めるにはプレイヤー自身が手動で行わなければならない。
その重圧はハンパ無い。

まずは予選。
アメリカのルイスと、あとドイツのアドルフとロシアのクドラフカとエジプトのアキレス、これ以外の他の連中は正直ももじの敵ではない。
軽く流してぶっちぎりのトップを取る。

そしていよいよ本選。
各国を代表する犬たちがスタンバイ。
水を打ったように静まり返るスタジアム…
よーい…の掛け声が響き、スタート!の声と共にダッシュするが…

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反応速度は0.11秒
これでも充分速いほうなのだが、世界トップを狙うとなると0.05秒未満でないと厳しい。
厳しいのだが・・・ももじにはこれまで鍛え上げてきた瞬発力と脚力がある。
秋田犬としての意地がある。日本の全ての人々の思いがある。
それぞれの思いを力にしたももじは、失敗に値する反応速度をであってさえも、序盤からトップを走るに至った。

僅かの差で2位はルイス、3位以下はドイツのアドルフ、ロシアのクドラフカ、エジプトのアキレスが団子になって続く。
そして…

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2位以下は激しい追い上げを見せるが、それ以上に素早いももじの足は彼らを終始寄せ付けず、ゴール。

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記録は6.384秒。
1位はももじ。金メダルだ。
金メダル、金メダル!!!

日本のももじ、走り幅跳びに引き続きバウワウカップの華、100m走についても金メダル獲得!
あの最強最速犬ルイスをオリンピックという大舞台でも下し、ついに地球最速の犬となったももじ。
やりました。やってくれました。

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日本のももじ、金メダルです!
メインポールに日の丸が揚がります!
泣いております!日本の全ての人々が泣いております!プレイヤーも泣いております!

ゲームを始めた時はぶっちぎりの最下位だったももじ。それがまさかここまで登り詰めるとは…
感慨深いにも程がある。
最高のゲームである。

スーパードッグワールド 17日目 「第2回バウワウカップ・走り幅跳び」

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第2回バウワウカップ・開催!

このアメリカ・アトランタの地で、8日間に及ぶ熱戦が繰り広げられることとなる。
前日の嗅道・算数を経て、2日目はバウワウカップの華、陸上だ。

世界最強最速のアメリカのルイスは走り幅跳びでも金メダルクラス。
この日に合わせて調整してきた彼の飛距離はどれほどのものか。

一方日本のももじも世界新記録をたたき出している逸材。
しかしオリンピックには魔物が居るとの言葉通り、こういった世界最高峰の戦いで通常通りの力を出す事は、あるいは世界新記録を更新するより難しいのかもしれない。

敵はルイスだけではない。
ドイツの冷戦沈着なアドルフ、ロシアの秘密兵器クドラフカも恐ろしく強い。

彼らの中で栄光を掴むのは誰か!?

走り幅跳びは3回行われる。
1回目はランダムに35匹行い、2回目は成績の高い程順番が後ろになり、決勝では1・2回での成績の上位10匹で行う。
1・2・決勝回での成績を見て、一番遠くまで飛んだほうが勝ちである。

そして1回目でももじは15.08mをマークしトップに立つ。
2回目もこれを越える犬は居ない。

だが…

決勝戦、ルイスがついに本気を出す。
やや踏み切り手前気味の跳躍ながら、アフガンハウンドの恵まれた体躯を生かし…

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結果は…!

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ももじ越えの15.18mをマーク!
後が無いももじ。
これでも銀メダルは確実だが、世間がどう思おうとアスリート的には金以外に価値が無い。
そして今回の競技はより高い成績を出すために、自動ではなく手動でタイミングを取っている。
プレイヤーのプレッシャーも尋常ではない。

ももじは果たして15.18mを越えられるか…!?
ラスト跳躍!走るももじ!

飛ぶももじ!

bbbba

結果は…!

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16.63m!!
うおおおお!

金メダル、金メダルです!
日本のももじ、金メダル獲得ー!!

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表彰台の頂点に立つももじ。
なんと見晴らしの良いことか。

だが、走り幅跳びは飽くまで前哨戦である。
本命は陸上の華の華、バウワウカップの頂点、100m走!

いよいよ明日、宿敵ルイスと雌雄を決する時が来た。
ヤスタケ監督初め、日本の全ての犬たちの期待に応えるときが来た。
決戦は明日。いよいよ、全てが決まる…