信長の野望 戦国群雄伝(コーエー)

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■紹介
現在まで続く信長の野望の礎となった作品。
前回までの全国版は飽くまで大名のみでしかプレイできなかったが、本作では家臣も登場することで、彼らをいかに用いて戦を有利に進めるかが新鮮で燃えた。
全てのノブヤボの基本系でしかないため、今新規にプレイすると流石に色々大味すぎてつらいかもしれない。
本作は思い出補正ありでプレイすることをお勧めしたい。
ゲーム開始早々同盟する毛利と北条。遠く離れた武田信玄と同盟を結ぼうとした挙句首を切られる山名豊国。
周囲に喧嘩を売りすぎて行動力ゼロで何も出来ず滅びる織田信長…
これら素っ頓狂な各大名の思考を見守りつつ、リアルタイムでこのゲームをプレイしていた頃を瞼の裏に思い返すのが正しい遊び方である。

■評価
B

プレイ日記はこちら
簡易攻略はこちら
Amazon→コーエーシリ-ズ 信長の野望 戦国群雄伝


信長の野望 戦国群雄伝 簡易攻略

※以下はレベル5の場合。レベルが低くなるほど、内政時の数値は上昇し、戦争時の攻撃力、反撃力、防御力も上がる。

■序盤
・米相場が金1.6以上ならば積極的に取引し金を増やす
・米は兵数の半分くらいまで使っても良い
・年貢徴収の9月までは開墾・治水。金銭徴収の3月までは町投資。これらを行うと民忠も上がる
・税率は46~49%あたりで
・様々な行動を行うと武将の行動力が減る。特に城主の行動力が10未満だと攻め込まれても反撃できず一方的に負ける
・編成でも行動力が減るのでこの点厳重注意

■中盤
・商業値を上げると文化値も上がり、文化値が高いと教育時の上昇値も高い。教育するならば京都など文化値の高いところで
・配下武将の政治力・戦闘力の合計が150を超えると軍師になり、様々な助言をしてくれる
・軍師がいる場合、他国武将の人材登用を金1でひたすら繰り返し、軍師助言が良い感じになったらほぼ必ず登用できる
・これを使えば相手のもつ兵ごと武将を手に入れられるので徴兵要らず。(ただし作業感半端ないので封印してもいい)
・訓練はかなり戦争時の効果が大きい。反面武装はそれほどでもないので、無理に買う必要はない
・相手はこちらの兵士数・行動力をよく見ているので、最前線の城主は行動力・兵士数を潤沢に

■終盤
・本ゲームでは委任するとかなりアグレッシブに徴兵→前線輸送をしてくる。こだわりが無ければ委任したほうが楽
・鉄砲隊を率いる武将は教育で戦闘80以上にすると破壊力が凄まじい。シナリオ1前田利家などは是非教育しよう
・終盤になると負ける要素はほぼなくなるが、鉄砲隊の攻撃をもろに食らうと即死する場合があるのでそれには注意

信長の野望 戦国群雄伝 10日目(最終回) 「信長、痺れを切らす」

毛利氏の後を継いだ細川氏を放っておいて、今日も家臣の教育に励む信長。
こうしていれば他の武将たちが勝手に細川氏を叩いて天下を統一してくれるだろう。
………
……


来る日も来る日も教育。ひたすら教育。
没後400年以上経っても未だ馬鹿息子といわれてしまうあの織田信雄ですら、政治95戦闘94のハイパーな武将になる。
さて、もういつでも他の武将たちは細川氏へ攻め入ってもいいぞ。
………
……

マダー?

どうも他の武将たちは既に勝利はわが手として、太平の世を満喫しているようである。

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本国の信長も譜代家臣(といってもこのゲームのシナリオ1だと佐々成政などはいないが)を軒並み教育し終えて、実にヒマである。
仕方ないので重い腰を上げて信長自ら細川氏を脅迫に向かう。
すると…

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いともあっさりと傘下になる。
節操無さすぎである。

というわけで…

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ゲームクリア!

ガッツポーズする信長。
この時代にガッツポーズという文化はあったのだろうか…

結局今回のプレイでは戦争らしい戦争は序盤の尾張近辺の数カ国であり、あとは部下に任せるか卑怯?な引き抜きと脅迫により実にイージーに天下が転がり込んできたのであった。

まぁ、なんというか、その、うーん…
実にこう後味悪いというか、戦国シミュレーションというには余りに姑息な終わり方な気もするが、その代わり民の血はあまり流れていないので、まぁ…よしとしよう。

歴史の教科書には徳川綱吉とか田沼意次みたいに後世に無茶苦茶叩かれたのちに(多分)再評価される、そんな戦国群雄伝の信長であった。

以上を持って、信長の野望 戦国群雄伝日記はこれで終わりとなります。

■評価
思い出補正を抜くと、やはりこれから連綿と続くノブヤボシリーズの土台以上の評価はちときつい。
あと山中鹿之助が武田信玄の軍師となって攻めてくるみたいな戦国群雄伝らしいカオス展開も少なく、これも寂しかった。

当初は人材登用無しで進めようとしたのだが、それが無いと戦国群雄伝のカオスっぷりが余り楽しめないので解禁した。
それがよかったのかどうかはわからないが、結果として歴代のノブヤボシリーズでは異色のプレイで楽しめた。(群雄伝では常識ではあるが)
ちなみに今回のプレイは登用成功するまでひたすらキーを叩かなければならないので、手がすごい疲れる。

今作は冷静に評価すると、歴代ノブヤボシリーズだと下の中くらいだろうなぁ。

それでは、今宵はこれまでに致しとうございます。


(おまけ)

細川氏を脅迫し、全国統一したのが1582年。
ここで信長は脅迫に動かずに、ひたすら部下にまかせっきりのまま放置してみる。

しばらくして…

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信長、寿命で死亡し、織田信忠にあとを継がせる。
が…まだ細川氏を滅ぼさない部下たち。

その後更に放置して…

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信長の血族は信雄だが、彼は既に60歳くらいになっているため、宇喜多秀家に継がせることにする。
キャラが少なすぎてモンタージュ武将がドヤ顔で跡継ぎ候補に自己主張してるところが実に戦国群雄伝である。

その後も太平の世は続く。
一方細川氏は寿命で死亡し、モンタージュ武将が後を継ぎ、更に彼も寿命が来て二代目モンタージュ武将があとを継ぐ。

そうこうして1635年、やっと味方が動き…

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モンタージュ大名を倒す。
実に1582年から53年後の出来事であった。

皆やる気無さすぎである。
ラブアンドピース!

信長の野望 戦国群雄伝 9日目 「骨肉の争い」

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卑怯作戦で数々の大名を傘下に入れ、残すは毛利氏のみ。
どうやら今回のノブヤボは毛利輝元がラスボスのようである。

その最後の決戦を前にして、信長自身は全く動かず半ば隠居状態で悠々自適に譜代家臣を教育しているが、他の委任武将達が代わりに動く。
中国地方と四国の伊予を支配している毛利氏に対し、まず安芸を落として伊予にいる大名・毛利輝元を分断。
CPUとは思えない、なんとも華麗な戦略である。
そうした後、なんと輝元の血族である吉川元春が総大将として輝元に引導を渡す。

ああ戦国の倣いとは言え何と非情な事よ。
一体何故こんな事に…こんな悲劇に…誰のせいだ!?
信長(プレイヤー)のせいだ。

というわけで叔父に処断されてしまった輝元。
毛利家の後を継いだのは…



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で、出たーーー!!
泣く子も黙る、88版細川藤孝
この恐ろしいグラフィック、ラスボス感満載である。
まるでこれまでの信長の数々の非道な行いによって倒れた者たちの恨み辛みを全身に背負っているかのごとき異相。

しかも後を継いで早々…

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モンタージュ武将が謀反。
私も長い事ノブヤボをやってきたが、ここまでオチを付けてくれたラスボスも珍しい。

今すぐ引導を渡す事もできるが、色々勿体無いのでとりあえず信長は家臣の教育が終わるまで動かない事とする。
他の部下に倒されればそれまで、生き残ればこの信長が直々に脅迫してしんぜよう。

信長の野望 戦国群雄伝 8日目 「教育殿様」

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北条氏は越後と下関東を支配していたが、下関東の領地を全て裏切り工作で平らげた事により、にっちもさっちもいかなくなった北条氏は傘下になる。

さて残るは西日本だが、このまま力押ししても勝ちは見えているので、信長はもう自ら動かず尾張に引きこもり、台風や疫病でガタの来ている父祖の地をリフォームする。
その後、直系や譜代の家臣をひたすら教育していく事とする。
実に地元愛溢れる情篤き信長である。
そして教育しきった譜代家臣たちに人材登用や脅迫等をやらせるプレイに。
…ただの極悪魔王である。

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まず三好家で厚遇を授かっていた柴田勝家を無理やり引き抜いてより厚遇を授ける。
彼も譜代家臣だからね…

そうしてひたすら家臣を教育し、適時脅迫。

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尼子氏ゲット!

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三好氏ゲット!

そうしてこちらがひたすら家臣を教育している最中に委任武将達が自ら判断して動いて…

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長宗我部元親没!

やな三段オチだな…
その後元親の後を次いだ三好義継は無論信長に抗う器ではなく、脅迫してあっさりと傘下に。

残るは毛利氏のみ。

なんだか…どうしようもないプレイだな…
いやこれも徒に戦争を起こして民を泣かさぬため…ぶつぶつ…