ぎゅわんぶらぁ自己中心派(ゲームアーツ)

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■紹介
ヤングマガジンに連載されていた漫画「ぎゅわんぶらぁ自己中心派」をゲーム化したのが本作。
原作のキャラクターはやたらツキが良かったり悪かったり、腕前があったりさっぱりなかったり多種多様であり、その個性がそのままゲームで再現されている。
つまり配牌やツモ等が操作されておりところどころ不条理なのだが、むしろ現実の麻雀ほど不条理なことが起こるものである。
そういう意味では本作は下手な本格派と銘打っている麻雀ゲームよりもよほど本格的であり、何よりも面白い。
原作好きなら10倍楽しめるし、原作を知らなくてもキャラの豊富な音声やアクションで充分楽しめるだろう。
このゲームは様々なコンシューマーや携帯ゲームにも展開されており、名作と呼ぶに相応しい出来である。

■評価
A

プレイ日記はこちら
簡易攻略はこちら
Amazon→ぎゅわんぶらあ自己中心派(1) (ヤングマガジンコミックス)

ぎゅわんぶらぁ自己中心派 簡易攻略

各キャラの戦いを700回くらい観戦・対戦し(暇人)、総合的に判断したキャラの強さランクと攻略法
(ツキありモード前提での攻略)

■基本
・上がれば上がるほど、上がった者のツキが基本的に伸びていく。なのでとにかく上がりを目指そう
・面子によって攻略法も違ってくる。どうしても勝てない相手には面子を変えよう

■ランクS
・カラポン … 刻子に寄ってくるので早上がりに徹する。調子付かせると槓ドラを乗せてくるので注意。
・持杉ドラ夫 … 正攻法で攻めると力負けする。早上がりに徹するかタコキャラを入れて場を乱そう。
・勝ち過ぎの金蔵 … 狙い撃ちロンすればツキは無くなる。出来なければ早上がりか親を捨てる。
・ハルタン星人 … ツキが乗らない序盤から早上がり勝負。乗せてしまったら八連荘もありうる。
・ゴッドハンド … 狙い撃ちロンか一発消しで対応。調子付かせてしまったらせめて親は捨てよう。

■ランクA
・ソニー君 … 防御高め。振り込み続けても運が尽きない太さも。いかに早くこちらがツキを呼べるか。
・E.T. … ランクS宇宙人勢よりかはマシだが運は高め。メンゼン多めなので鳴いて勝負。
・片ちん大王 … 調子付かれると非常にヤバい。早上がりに徹するか敢えて無視するのもいい。
・律見江ミエ … ロンを無効にしようとしてくる「チャイ」に注意。ペースを乱されなければなんとか。
・ジニアス斉藤 … たまに正攻法を無視するところに隙がある。ツキは意外と無いが技術はあるので注意。
・全自動の狼 … 攻撃寄りの防御若干低め。運もそれなりに高いのでとにかく上がらせないように。

■ランクB
・早乙女牌 … 配牌もツモも良いが一旦直ロンすると勢いが落ちる。狙い撃ちしよう。
・迷彩レディー … 迷彩ゆえに読みにくいが上りも安い。ただ迷彩を作れるだけの運の高さも。
・ケケケの北郎 … 人外故の運の高さはあるが、やたら危険牌を手にすることも。勢い付いてきたら警戒。
・タコ宮内 … 明槓しまくって場を乱しまくってドラ爆増が非常に怖い。こちらもタコに徹したほうが良いだろう。
・かおりちゃん … タコ宮内を大人しくしたイメージ。運はそれなりに高めだが基本下手なのでやや警戒。
・カリフォルニアレディー … すべてが普通。運が若干高めか。勝つまで勝負してくるので面倒かも。
・武田震源 … 手堅すぎて中々上がらないが、開城(リーチ)してきたときは要注意。思わぬ一撃を喰らう。
・森田健作 … 基本弱いのだが一度大会に優勝したくらいの実力はあったり。イッツー狙い多め。

■ランクC
・クリスチーネ・M … 回し打ちが得意。見た目に反して技術力が高いがツキは伸びにくいのでそこに勝機。
・哭きのカバ … 役無しで鳴きまくるので無警戒で良いが、高確率で嶺上自摸上がりするため明刻には警戒。
・北家拳士郎 … 面前志向強め。技術力はあるが運が無いので、明るく鳴きまくる南家聖拳で対抗しよう。
・クララ … 運少な目。よく鳴くが面前への憧れも捨てられない優柔不断な所があるので強めに行こう。
・中島ハコ … ダマ上がりのみ。相手の思考速度が遅くなったらほぼ聴牌しているので注意して様子見。

■ランクD
・CHON-CHON … 恐ろしく下手くそだが運は高め。とにかく上がらせないように。
・貧乏おやじ … 基本放っておいても良いがツキは意外と伸びる。何度も上がってきたら警戒しよう。
・オクトパシーふみ … バカホン多め。大明槓等で場を荒らしがちだが運も低目。ペースを乱されないように。
・ブラックザンク … 安上がり多めなので基本放置で良い。ただし次第に牌をガメてくるので上がり続けに注意。
・ババプロ … ムリチン狙いなので清一色にだけには注意。運が無くほぼ上がれないが上がられそうなら蹴ろう。
・謎のじいさん … ほとんど動かない置物のようなおじいさん。基本は放置でよかろう。

■ランクE
・店野真澄太 … 運がないが下手ではない。あまり無茶な打ち回ししているとこちらも上がりにくい。
・献血のお由紀 … スジやカベ読みをするのでそんなに弱くないはずなのだが弱い。運が細いのだろうか。
・バッドハンド … 中張牌をバシバシ切ってくるので良いお客さんである。国士は注意。
・ヤーメネーター … 恐ろしく弱いが、勝っても負けても絶対止めないので止めたければリセットするしかない。

ぎゅわんぶらぁ自己中心派 「第1回ミスチョイス杯 本選決勝」

麻雀大会「ミスチョイス杯」本選決勝

■決勝
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律見江ミエ・北家拳士郎・カラポン・ソニー君

戦況:
長きに渡る第1回ミスチョイス杯もついに最後の時を迎える。
参加者総勢35名、その頂点がついに、今日決まる。
決勝に勝ち残ったのは、律見江ミエ・北家拳士郎・カラポン・ソニー君。
ぬらりくらりとしたたかに麻雀を打ってきたと思えば、3万点差をひっくり返してきた強烈な一刺しを持つ、準主役・ミエちゃん。
予選は最下位の通過ながら、本選では一度も1位の座を降りずに独走してきた、北家神拳正統継承者・北家拳士郎。
宇宙からやってきた、ハルタン星人を凌ぐスピードに勝ち過ぎの金造並の豪運を持つキングオブタコオブスペース・カラポン。
そして運気に加え持ち前の日の丸技術力により、何度か倒産の危機にあいながらもここまで勝ち上がってきたソニー君。
彼らはぎゅわんぶらぁ自己中心派雀士の中で最強の面子であり、そして今日、その中での最強が決まる。
第1回ミスチョイス杯ファイナル、開始!

さてまず東1局、いきなり…

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うわらば!
北家神拳炸裂!ソニー君からクンロクを上る!
流石は本選ではダントツでトップ通過してきた拳士郎だけはある。
北家神拳奥義「メンピンチートイとっかえ」の前には、守りには定評のあるソニー君といえど、「死」あるのみだ。
果たしてソニー君は開始早々にしていきなり死んでしまったのか!?
日本の誇る巨大企業はここで終わってしまうのか!?
が、ここでソニー君意地を見せる。
東1局1本場でタンヤオドラ2の4000点をツモる。しかしまだまだこの程度では死に体も同然のソニー君。
東2局は流れ、そして東3局。北家神拳の傷が未ださっぱり癒えてないソニー君に対し…

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カラポンのギャラクティカ跳満!
BAGOOON!!という効果音が聞こえてきそうな一撃を食らってしまったソニー君。
死んだ。今度こそ死んでしまった。ソニー君残り3900点。
アワレ。安らかに眠れ…
そしてここで一挙にコスモなツキを爆発させる。カラポン。
東4局では役牌に符ハネで3000点をツモり、1本場では拳士郎からチャンタドラ1の3900点を上る。
瞬く間に拳士郎を上回り持ち点46900点に。
これはもうカラポンの一人勝ちかと思われたそのとき、奇跡が起こる。
とっくに死に絶えた、斜陽の果てにズタボロになって世界の片隅に追いやられたかつてのトップ企業、それが…

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復活の狼煙の跳満!
「あわびゅ」と音声合成で叫ぶ拳士郎。無敵の北家神拳伝承者の秘孔を突き、日本の誇るあの大企業が蘇った。
ソニー君である。
ソニー君の持ち点3900点に対し、現在のトップであるカラポンは46900点。
40000点差以上。この絶望的な点差を前にして、しかしソニー君はめげずに立ち上がったのだ。
勝つかどうかは判らないが、勝ち続けなければ決して辿り着けない高みへの歩みを、再び始めたのだ。
これで28000点差。
続いて南2局、ミエちゃんからタンヤオドラ3の11600点を上がり、17000点差!
更に1本場でカラポンからリーチチートイの4800点を直撃し、5000点差!
その後2本場はミエちゃんのリーピンイーペーツモの5200点を上がられるが、ソニー君の勢いは止まらない!
お返しとばかりに、南3局にミエちゃんから逆転の満貫!
なんと、カラポンを上回ってトップに立ったソニー君。
これまでミエちゃんの3万点差からの逆転が最高だったが、それ以上の、なんと4万点差からの逆転劇である。
これはすごい、すさまじい。ドラマティックにも程がある。
かつてこれほどドラマティックな決勝戦があっただろうか。
われわれは今、伝説を現在進行形で見ているのだ。その幸運を誇りに思おう。
そしてオーラス。

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落ち目の男からかっぱぐというミエちゃんお得意のしたたか麻雀でオチをつけ、試合終了。
優勝は4万点差をひっくり返し、わずか600点差で1位になったソニー君でした。
おめでとうございます!ソニー君!
日本のソニーもソニー君を見習って頑張れ!

結果:
1位:ソニー君 +61700
2位:カラポン +10300
3位:律見江ミエ -24700

4位:北家拳士郎 -47300

以上をもって、ミスチョイス杯本選決勝は終了し、第1回ミスチョイス杯における全ての戦いは終了した。
優勝者は…

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ソニー君でした。
おめでとうございます!
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戦評:
なんともドラマチックな戦いであった。
4万点差を付けられたカラポンを1400点差で辛くも上回ってのソニー君の勝利。
まさかここまでドラマチックな戦いが見られるとは思っても見なかった。
この瞬間を見ることが出来ただけで、ここまでこの戦いを書き続けてきたかいがあったというものである。
そして優勝こそ出来なかったが、北家拳士郎の本選での強さはすばらしかった。
ランキングでは貧乏おやじより低く、予選では足切り寸前のところだった。それでもここまで勝てるのだ。
これもまた特筆すべき、感動に値する出来事であろう。
美しいバラにはトゲがあるミエちゃんも大したものである。
一言で終わらせてしまったが、その言葉の重さは、ここまで彼女の戦いを見続けてきた者であれば判るはずだ。
カラポンはランキングが最上位クラスであり、シード選手である。
いわば勝って当然の雀士であったけれど、最後の最後で届かなかった。
何度も言ってしまうが、それが麻雀の難しさであり、楽しさであり、面白さなのだ。

と言うわけで、ぎゅわんぶらぁ自己中心派の記事はこれにて終了。
それでは第2回ミスチョイス杯でお会いしましょう!(あれば…)

ぎゅわんぶらぁ自己中心派 「第1回ミスチョイス杯 本選準決勝」

麻雀大会「ミスチョイス杯」本選準決勝

■準決勝第1試合
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律見江ミエ・武田震源・中島ハコ・北家拳士郎

戦況:
長きに渡るミスチョイス杯もいよいよ終わりが見えてきた準決勝。
勝ち上がってきた中でランク上位はミエちゃんだけ。武田震源は中位、中島ハコ・北家拳士郎は下位である。
しかしそれが決勝まで後一歩のところまで上り詰めるところが麻雀の面白さである。

ミエちゃんはこれまで他の面子のスキを突きつつのらりくらりと上る…と思いきや時々ものすごい高めを上がって地力の高さを見せ付けてきた。
武田震源は地味ながらも強敵を倒しながら、そして弱い者は無論容赦なく叩き潰しながら勝ち上がってきた。
予想外なのは中島ハコ。ダマでツモアガリが身上であり、リーチはかけない性格の暗さが災いしてランキングは低かったが、鉄壁の守りが今回は光ってついに準決勝に。
そして何といっても大会本選でその真の力を解放した北家神拳の使い手拳士郎。これまでのランクの低さはなんだったのか。
おそらく野試合で数々の辛酸を舐めてきた事で、欲望や執念を学んだのであろう。
そんな彼らの織り成す準決勝1回戦、開始!

東1局、まずは好調の拳士郎がミエちゃんからリーチピンフドラ1の3900点を上がる。
ミエちゃんは打牌を無効にする「ちゃい」を願ってくるが、拳士郎は非情である。徹底無視する。
東2局、中島ハコがひっそりとイーペーコーツモの3000点を上がる。
リーチすれば高目なのに決して存在感を示さない、徹底した暗さである。
そして今回も無敵の北家神拳が炸裂する。

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東2局2本場で4000点ツモ、東3局でミエちゃんからチートイタンヤオドラ2の親満を上がる。
ここの拳士郎の打ちまわしがすごい。明らかなメンタン手を崩し、わずか3順でチートイ手に仕上げたのだ。
北家神拳恐るべしである。
その後は中島ハコが細かい上がりを重ねていく。
どうも今回はツキが拳士郎と中島ハコに二分されているようで、元来ツキのない武田震源はこれまで全く上がれない。
あのミエちゃんですらことごとく上がりを潰され、南2局の時点で中島ハコ34300点、ミエちゃん4100点である。
これは流石のミエちゃんも準決勝敗退か、と思いきや…

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倍満一発ツモ!
この窮地で鬼のヒキである。
これでもまだ中島ハコがリードしているが、南3局流局時にミエちゃんテンパイ、中島ハコノーテンで点差が600点差
南4局も流局となり、全員ノーテンで試合終了。
なんと、何とミエちゃん、3万点差以上をひっくり返してしまったのだ。
これはすごい。これはつよい。
ミエちゃんのツキは本物である。ただの能天気な女の子ではなかったのだ。
さすがドラ夫が認めただけはある。
そんなわけで決勝進出はミエちゃんに北家拳士郎。
北家拳士郎はなんと本選トーナメントは全て1位で通過している。今回は恐ろしいまでの強さである。
中島ハコは惜しくも600点差で敗退。そして武田震源は一度も上がれず、文字通り手足も出ずに沈没したのであった。

結果:
1位:北家拳士郎 +57800
2位:律見江ミエ +15700
3位:中島ハコ -24900
4位:武田震源 -48600


■準決勝第2試合
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片ちん大王・ソニー君・ゴッドハンド・カラポン

戦況:
強烈なツキと技術で勝ち上がってきた片ちん大王とソニー君、そして強烈すぎるツキで勝ち上がってきたゴッドハンドとカラポン。
麻雀を制するのはツキか?技術か?答えはこの一戦の中に!
準決勝第2試合、開始!

さて、まずはいつもの如く東1局にいきなりゴッドハンドの稲妻ヅモでリーヅモ一発4000点。
東2局でもゴッドハンドはムダヅモなしの速攻リーチをかけるが、カラポンがポンしまくることでツモがおかしくなる。
これでツキがスカッてしまったゴッドハンドは、以降沈没していく。
やはりゴッドハンドはカラポンとはすこぶる相性が悪いようだ。
東3局、片ちん大王がイーペーコーツモの2000点をツモ上がるが、彼が調子付く前にソニー君、東4局で…

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満貫を引き上がる。
ここまで上がってきた面子からすれば満貫程度は珍しくも無いが、実はこれが決定打になってしまう。
カラポンは南入り後もひたすら鳴き麻雀をするが、カンドラが乗らずいつものコスモティックな上がりは見られない。
南3局ではカンドラが乗るも、腕が悪すぎてフリテン状態になり貴重なチャンスを逸してしまう。
そして出鼻を挫かれた片ちん大王は波に乗れず停滞。
どうも片ちん大王は細かい上がりを重ねて調子を上げないと本来の力が出ないタイプのようだ。
こうして今回は特に大きな点差も大逆転もなく、幾つかの上がりを大切に守ったソニー君、カラポンが勝利者となった。
準決勝と言うにはずいぶん静かな試合であった。

結果:
1位:ソニー君 +37500
2位:カラポン +5000
3位:片ちん大王 -25300
4位:ゴッドハンド -17200



これにてミスチョイス牌本選準決勝は全て終了。
決勝進出者は下記の通り。

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戦評:
準決勝戦は随分コントラストのある試合だった。
準決勝第1試合では本選1位を独走してきた北家拳士郎の北家神拳が圧倒的強さを見せつけ、ミエちゃんは3万点差を跳ね返し、準主人公としての存在感を示してきた。
一方準決勝第2試合では規格外のツキと技術がぶつかるド派手な戦いになると思いきや、ソニー君の堅実な攻めとカラポンの大人しいコスモな鳴きに終始した。
まさしく静と動、いずれもベクトルは違うが見所のある戦いであった。
そしていよいよ決勝戦。
正直決勝戦面子は誰一人予想できなかった。
カラポンは強いけど鳴きすぎて上がれなくなるスキの多さもあるし、ソニー君・北家拳士郎は予選では大苦戦だった。
ミエちゃんはやがてドラ夫か金造に飲まれるだろうと思っていたが…現実は予想をはるかに超えてドラマチックであった。

そしてついに、いよいよ迎える決勝戦!
第1回ミスチョイス杯優勝、その輝かしい賜杯をその手に抱くのは、果たして誰か!?

ぎゅわんぶらぁ自己中心派 「第1回ミスチョイス杯 本選2回戦」

麻雀大会「ミスチョイス杯」本選2回戦

■2回戦第1試合
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店野真澄太・クリスチーネ・M・律見江ミエ・武田震源

戦況:
まさかの通過のマスター、安定した打ち回しのクリスチーネ。
そしてしたたか麻雀でぬらりと勝ち上がってきたミエちゃんと、あのドラ夫を真っ向勝負の末ねじ伏せた武田震源。
いずれが勝ってもおかしくない、と思うけどマスターはやっぱり負けるんだろうなと思う2回戦第1試合、開始!

東1局、まずは親のクリスチーネの迷彩なしカンチャン待ち7700点に一発で振り込むマスター。
続いてまたもやリーチドラ2の7700点に振り込むマスター。
東1局にして早くもマスター沈没。
やっといつものマスターの姿である。
好調なクリスチーネの親は、武田震源の2000点に振ってしまって蹴られる。
しかしそれで親を持ってきたミエちゃん、これまでどおりしたたか麻雀でぬらりと行くと思いきや…

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親倍を引き上がる。
したたか麻雀が目に付くミエちゃんだが、何だかんだ雀荘ミスチョイスのナンバー2なだけはあり、実は技術もツキもかなり高いのだ。
過去に四暗刻を上がったこともあるし、今回のように恐ろしく高い手も完成させたりする。
その後はクリスチーネ・震源がツモアガリし、東4局にミエちゃんがマスターから6400点を上がる。
マスター踏んだり蹴ったりである。いつも通りである。
南1局、ミエちゃんが牌牌で既にメンホンイーシャンテンであり、震源から7700点を上がる。
これで2位のクリスチーネに2万点以上の差をつけられた震源。もう打つ手なしかと思われたが…ここでドラ夫を倒した戦国武将の猛攻が始まる。
南2局で跳満を、南3局で満貫を立て続けにツモ上がり、クリスチーネの点数をゴリゴリ削り、なんと逆転。
最後はマスターが全く空気を読まないラス確定ツモで終了。
ミエちゃんの地力の恐ろしさと、猛将武田震源の風林火山が光る、終始攻撃的な試合であった。

結果:
1位:律見江ミエ +69000
2位:武田震源 +9300
3位:クリスチーネ・M -10900
4位:店野真澄太 -67400


■2回戦第2試合
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勝ち過ぎの金造・中島ハコ・北家拳士郎・かおりちゃん

戦況:
1回戦では超豪運がスポイルされつつも1位通過した勝ち過ぎの金造と、貴重なアガリを守り通した鉄壁の中島ハコ。
そしてタコの指運を如何なく発揮し勝ちあがったかおりちゃんに、無敵の北家神拳がついに火を噴いた北家拳士郎。
今度こそ金造の豪快な麻雀を見ることが出来るか?そして北家神拳の伝説は何処まで続くか?
女性陣は彼らに食いつく事ができるか?2回戦第2試合、開始!

まずは東1局、いきなり…

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北家神拳究極奥義炸裂!
指先一つで相手を再起不能する恐怖の拳…は原作での話であり、ゲーム中ではさっぱり再現されなかったが、ここにきていきなりである。
とにかく大会に入ってからの拳士郎の強さが光る。
北家神拳は超実戦派麻雀だったのだ。
東2局も拳士郎が追撃の4800点をかおりちゃんから上がる。
勝ち過ぎの金造は不気味に役満をこつこつ作り上げているが、かおりちゃんの6400点に振ってしまい、ツキがスポイルされる。
それでも東3局で跳満をツモ上がった金造は只者ではないが、金造の見せ場はここで終わる。
それほど今回は北家神拳が光っていた。
なお東3局二本場において、かおりちゃんがツモり四暗刻の三暗トイトイを蹴って何故かカンチャン待ちの三暗確定タンヤオでリーチする。
これは意味不明すぎる。直後に中島ハコが三暗トイトイであれば当たっていた牌を出す。実に勿体無い。
タコの思考回路は全く持ってよくわからない。
この良くわからない打ち回しで運が逃げてしまったのか、この局では中島ハコが8000点をツモ上がる。
こう言った無様な打ち牌をすると運が急降下するのが麻雀。
その後のかおりちゃんはいい所無く、勝ち過ぎの金造と共に沈没。
南入後は拳士郎と中島ハコのアガリ合戦となってしまったのであった。

結果:
1位:北家拳士郎 +65200
2位:中島ハコ +4800
3位:勝ち過ぎの金造 -28100
4位:かおりちゃん -41900



■2回戦第3試合
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片ちん大王・ソニー君・ブラックザンク・バッドハンド

戦況:
予選こそ苦戦したが、本選に入り圧倒的な力を見せ始めたソニー君。派手なタコアガリは無いが着実に勝ちを拾ってきた片ちん大王。
実力派の彼らに対し、タコによって場を荒らされ運よく先に進めたブラックザックとバッドハンドが挑む。
正直力の差がありすぎる戦いだが、何が起こるのか分からないのが麻雀。第2回戦もいよいよ佳境の第3試合、開始!

まず東1局でブラックザンクが7800点をツモ上がる。
いつも最初は調子の良いブラックザンクだが、片ちん大王に2600点を振ってしまいあっさりと親を蹴られる。
その後東2局でソニー君がカンチャン狙いの満貫をバッドハンドから上がる。技術のソニー、さすがである。
その後ブラックザンクが珍しくソニー君と競り合うが叶うはずも無く、ソニー君のメンホンで止めを刺される。
この間珍しく静かだった片ちん大王だが、東4局になり7700点をソニー君から上がり、いよいよタコ友の会会長のパワーを見せつけ始める。

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東4局二本場でインパチを上がり、さらに三本場でホーテイを上る。
この爆発力が片ちん大王の恐ろしさである。
ソニー君も負けてはいない。跳満ツモで片ちん大王の親を流す。
しかし片ちん大王も南1局2局と連続でツモ上がり他の面子を突き離す。
オーラスで親になってもまだ手を緩めない片ちん大王。
今回のルールでは、オーラス親は子が上るか親がノーテンでない限り続投なのでここぞとばかりかっぱぎにかっぱぐ。
あれほど調子の良かったソニー君もごっそり削られ、ブラックザンクの当初の勢いはどこへやら。
バッドハンドなんぞは一度も上ることなくハコになってしまっている。
流石は片ちん大王、この漫画の作者様である。

結果:
1位:片ちん大王 +70200
2位:ソニー君 +20900
3位:ブラックザンク -30900
4位:バッドハンド -60200



■2回戦第4試合
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ゴッドハンド・カラポン・全自動の狼・タコ宮内

戦況:
圧倒的強さで勝ち進んできたゴッドハンドとカラポン。そしてタコ麻雀のメリットを最大限に駆使して勝ちあがってきたタコ宮内。
これに超理論派雀士の全自動の狼が挑む。規格外な連中やタコ相手には理論は通用しないが果たして…?
緊迫の2回戦最終戦、第4試合が今始まる!

東1局、ゴッドハンドが当然の如く稲妻ヅモを決めて先制。
東2局、親はゴッドハンド。これで連荘されてしまうと非常にマズイがカラポンが全自動の狼から2600点を上がりそれを阻む。
しかし直撃したわけではないゴッドハンドのツキはまだまだ健在。
東3局、4局、南1局と立て続けに稲妻ツモで上がる。
だがカラポンも人外雀士としてのプライドをぶつける!
南2局で…

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三倍満!
カラポンの何が怖いって、刻子手をポンポン引き上がる事以上に何故かやたらカンドラを載せてくる事だ。
つまりタコなのだが宇宙レベルのタコはその威力もハンパではない。
貫禄のコスモなタコっぷりを見せ付けるカラポン。
これには地球のタコの代表として黙ってはおられぬと、タコ宮内が3位確定の役牌のみを上り、試合終了。
見事にオチをつけたタコ宮内も負けてはいない。
この宇宙を股にかけた壮大なスペースタコ戦争は引き分けといえよう。極めてどうでもいいが。
なお全自動の狼はこの壮絶な戦いに対し手も足も出ず一度も上がれず。仕方ないね…

結果:
1位:ゴッドハンド +104200
2位:カラポン -8600
3位:タコ宮内 -46300
4位:全自動の狼 -66500


以上でミスチョイス杯本選2回戦は全て終了。
準決勝進出者は下記の通り。

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戦評:
2回戦となると流石にタコ麻雀や強敵同士の足の引っ張り合いで運よく勝ちあがってきたキャラはここで潰えた。
とはいえ勝ち過ぎの金造が2回戦で敗退したのも予想外であり、その豪運を凌いだ北家拳士郎と中島ハコは大したものである。
地力の強さを見せてきたミエちゃん、ドラ夫に打ち勝ったままの勢いを維持している武田震源は要注意だ。
片ちん大王・ソニー君は下馬評どおりの技術力を見せ、ゴッドハンド・カラポンは下馬評どおりの無茶苦茶なツキを見せた。
実力派同士が集まった中、最強の宇宙雀士カラポンと最強の豪運雀士ゴッドハンドがどこまで暴れまわれるか?
準決勝が実に楽しみである。
そしてここまでにおいて、シード枠3人のうち既に2人は消えた。
これが麻雀の恐ろしさであり、楽しさでもあろう。

次回はいよいよ準決勝!