ランス4 8日目 「最強の闘将」

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リア王女の命を受けシィルを暗殺しようとするかなみであったが、躊躇しているうちにランスに乱入され取り押さえられる。
何だかんだランスは間に合う男であり、シィルがぞっこんになるのも無理が無いのであった。

ランスはかなみを取り押さえつつ説教する。
この世のかわいい子は全て俺様の所有物であるからして、横恋慕しても意味が無い。
女どもの個人の気持ちは知らんが、俺様は可愛い子には全員平等に愛を注いでいる。
もちろんかなみもその一人だと付け加え、彼女に暗殺をやめさせる。
何も考えていないようで深く考えているようでやはり何も考えていないランスであった。

それよりも困ったことにかなみはこんないい加減な文句を真に受け、普通の女の子扱いされたことが満更でもない。
頬を赤くしつつすねた態度で普通の女の子然を満喫しているかなみだが、主命を果たせなかったことは変わらない。
王家付きの忍者としては明らかに失格でありポンコツだ。
流石かなみちゃん、世界で三本の指が入る忍者なだけはあるのであった。

結局シィル暗殺計画はうやむやになり、その後は何事も無かったように闘神都市の探索を続ける。
まだレイラさんやマリアを助けていないからだ。

途中ヘルマン捜索隊の隊長ビッチとばったり会い、彼に同行しているイオへのお仕置きも兼ねて追い詰める。
が、すんでのところで考古学者見習いでありビッチの召使いでもあるメリムを放り投げられ、そのスキに逃げられる。
なかなかに不幸体質の少女と言える。
そして再びビッチと会ったのだが、その時にはビッチは蘇らせた闘将ディオ・カルミスを連れていた。

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ディオは最強の闘将とうそぶくだけはあり非常に強い。
魔法は全く通じず物理攻撃も歯が立たない。こんなもんとまともにやり合ってもしょうがない。
取り敢えずスタコラサッサと逃げるが、なんとずかずか追いかけられてくるではないか。どうも快楽殺人者の気がある。
すんでのところでお帰り盆栽という町に戻るワープアイテムを使い逃げる。
俺様が本気を出せば勝てるがこんな物騒な奴と戦っても疲れるだけなので、今後は近付かないでおく。命拾いしたな!

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ところでこのゲームでは一度に連れていける人数に制限がある。
今回はジュリアを留守番にしてきたが、ジュリア以外はだいぶレベル上がってきたので彼女はリックと交代させる。
ジュリアは何しろとにかく弱すぎるのだが、彼女がいる状態でハニーキングに会うと修行イベントが起き多少は強くなる。
ちなみに修行パターンは4種類ある。
今回はバランスのジェイミー…じゃない、バランスのジュリアにしたがあまり意味がない気がする。
力のジュリア(攻撃力アップ)か守りのジュリア(HPアップ)がよろしかろう。

ジュリアだけでなく、色々なキャラの有無でイベントが起きたり起きなかったりする。
しかしメリムは弱いが彼女が居ないとメインイベントが進まなかったりするので、彼女はいつも加入していたほうがよかろう。
この辺のユニットの有無によるイベントフラグシステムに、次回発売される鬼畜王ランスのシステムの片鱗が垣間見える。

ランス4 7日目 「シィル暗殺」

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真面目に闘神都市を捜索していたヘルマンとリーザスのことなど知る由もなく、ランスはシィルをいじめていた。
これはイオの魅了魔法によるものであるが、半分は素かもしれない。
いじめも佳境な所で来客が。
来たのはリックとジュリアだった。

ヘルマン兵装のイオを見たリックは彼女を問いただすと、シィルはリックに助けを求める。
彼女によってランスがおかしくなってしまったと。プレイヤー的にはあまり変わって無かった気もするのだが。
リックはランスに痛撃を食らわせ気絶させ正気に戻す。
一応作中設定では個人戦においてはランス>リックだった気がするので、魅了魔法によって多少は剣技が鈍っていたのだろう。
分が悪いと見たイオは、これまで獲得した闘神都市を起動させる4つのキーのうちの一つを持ってヘルマン隊の元に去る。
サドっ気がある上に嘘つきで人気投票やってもあまり票が集まらなそうな彼女であるが、一応職務には忠実であるようだ。

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そのヘルマン隊は闘将…闘神都市を守っていた魔法動力のロボットのようなもののうち一体を目覚めさせる。
ディオ・カルミスという最強の闘将らしい。
ただ闘将はその創造主であるMMルーンによって、人類抹殺指令を受けている。
これではモヤシのようなビッチなど一撃で撲殺されるであろうが、ビッチの臆病で疑心暗鬼な性格が今回は功を奏す。
ぷちハニーと呼ばれる小型の爆弾をディオのそこかしこに埋め、いつでも爆発させられるようにした上で目覚めさせたのだ。
闘将と言えど命は惜しいのか、ディオはとりあえずビッチの元に付くこととなった。
この保身の塊のような男が最強クラスの暴力まで手にしてしまった。
こうなるとろくなことにならないのがランスシリーズ。
この世界の数少ない常識人であるヒューバートは隙を見て志津香を逃がす。
ヒューバートとしてはビッチは無論尊敬していないし、腐敗しきっている今のヘルマンもそう好きではない。
それならなぜあなたは逃げないのと志津香は聞くが、彼はヘルマンを逃げ出さない。
ヘルマンは変わるかもしれないからだ。未だ生死不明のグータラ皇子が戻ってきさえすれば。

その後ランスはリックと共に行動する。
彼の女たち(と断言してる)かなみやマリアがまだ迷宮内に残されているので、彼女を助けるためだ。
取り敢えずかなみを助けたが、それ以上は先に進めないようなので一旦宿屋に戻って休むこととした。

その夜、かなみはシィルと話す。
なんであんなランスみたいなどうしようもない酷い男と一緒に居るのか。
アイツは最低な男でありロクなもんじゃない、あなたならもっといい男と幸せになれるはず。

それを聞いたシィル、怒ってしまった。
彼女が奴隷に落とされた時にかかっていた絶対服従魔法はとっくの昔に切れている。
それでもランスについていく理由は、ランス様はどんな困難にも恐れず、あらゆる手段を駆使し立ち向かい勝利するから。
度外れて自分に正直で、鋼の意志でブレない強い生き方をしているから。
そういうのをつまり鬼畜と言うのだが、シィルはそれほどまでにランスのことが本当に好きなのだ。
それを聞いたかなみは…

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シィルを暗殺しようとする。
もしもシィルがランスの事を好きだと言ったのなら、殺せ。
それが、彼女の主人であるリーザスを統べる王女リアの特命だからだ。

流石にランスにぞっこんなリアなだけであり、彼女もランスに負けず劣らず鬼畜だ。
忍者は死を賭してでも主人の命令を守らなければならない。
首にかなみの短刀が添えられ、シィルは…

ランス4 6日目 「救出隊上陸」

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空中に浮かぶ闘神都市は、かつて存在した超魔法技術を持った教団の遺産。
そのことを知ったランスはこれを使いこなして世界を支配してやろうと良からぬことをたくらむ。
この地で暗躍するヘルマンは飽くまで闘神都市の力でリーザスに鉄槌を食らわすことしか考えていないのに。
相変わらずブレないランスであった。

一方場面変わってリーザスから派遣されたランス救出隊。
マリア・志津香・かなみというおなじみのメンバーにリック・レイラというリーザスの誇る将軍クラスの戦士。
そして全く戦力にならなさそうなジュリアという新人親衛隊。

彼女らはチューリップ4号と呼ばれる飛空艇?で闘神都市に接近する。
が、突貫で作ったせいか重量オーバーなのか墜落してしまう。
取り敢えず(ほぼ)全員歴戦の勇者ではあるので、大したけがもなく何とか着陸し、4号を急造の拠点としランス捜索を始める。

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その捜索の途上、マリアたちリーザスの一団は遂にヘルマンとの接触を果たす。
ヘルマン捜索隊率いるビッチ・ゴルチは金切り声で部下であるヒューバートというヘルマンの戦士に足止めをさせる。
ヒューバートはやれやれとリックと一太刀まみえた後…さっさと逃げていく。
どうもやる気がない。

リーザスたちと比べてヘルマンの士気は、ビッチを除き著しく低い。
無能と卑屈を極めたビッチを上司に戴いては、そうならざるを得ない。
特にヒューバートには大きな目的があったから。
魔人に裏切られ死んだと伝えられているグータラ皇子。あいつの安否を確かめなければ。
あんなふてぶてしい奴が死ぬはずがない。
あいつが居てこそ、俺たちの大望は成し遂げられる。
それまで死ぬわけにはいかないのだ。

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捜索を進めるリーザス隊は重要そうな鍵を見つける。
その鍵は消える床に囲まれた宝箱の中に入って居たが、手前のスイッチを踏めば床が現れる。
なのでジュリアをおもり代わりにして床を出現させたのだ。
一番役に立たなさそうなジュリアに生殺与奪の権を握らせるとは極めて不用心と言えよう。

案の定というか、リーザス隊の後を付けていたヘルマン隊はジュリアを人質にし、鍵を持ってこちらに来いと言って来る。
逡巡も無く志津香が人質の代わりを申し出て、鍵を持ってヘルマンの元へ行く。
ぶっきらぼうでカンシャク持ちで人付き合いの悪そうな志津香であるが、たまにこういった妙な正義感を見せる。
かつてカスタムの町を操られていたとはいえ恐怖のどん底に突き落とした彼女なりのけじめだろうか。
あるいはかつての自分の間違った生き方を鬼畜なやり方で無理やり修正した、口の大きな緑色の大馬鹿者に対する意地か。

こうして自ら人質になり鍵を渡した志津香は、その約束を果たされることもなく…
スイッチは切られジュリア諸共リーザス隊は遥か階下まで落ちていく。
果たして彼らの運命やいかに。
まぁ前作で最強クラスの魔人ノスを倒した連中なのでケロリとしているに決まっておろうが。

ランス4 5日目 「ユプシロン」

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ランスが出会った幽霊は教会からもらった聖水を使うことで成仏。
どういう実験をされたのか本人もあまり覚えていなくて詳しくはわからなかったが、鍵をくれた。
ただその鍵はイオが望んでいた鍵ではなく、研究室の鍵だった。
先ほど出会ったモガンダとかいう変な博士の研究室だ。
あの博士は自らを闘将に改造して数百年の間ひたすら実験をしているようなので、このあたりの鍵も持っていよう。
というわけで彼を探しにそこらをウロウロしていると、ボォルグと言う名の闘将に出会う。

それは故障していたが、闘将は魔力が動力源らしいのでシィルをけしかけて注入してみる。
するとそいつは魔人と人類必ずや殲滅すべしと物騒な事を言って襲い掛かってくる。

自分は元々魔族とそれを束ねる魔人を倒す為に魔法使いの創造主によって作られた。
魔人の災禍にさいなまれ続ける人類を救うために。
しかし魔法を使えない人類はその魔法使いに反旗を翻したので、おこった魔法使いは闘将に人類をも殲滅せよと指令。
理想と現実が違ったのでブチ切れるというポルポトのようなヤバい奴だ。

そんな奴に作られた闘将はさぞ強かろうと思いきや、元々故障していたのでターンを経るごとに何もせずとも壊れていく。
ただ時折強烈な攻撃をしてくるのは、流石魔人に対抗すべく造られた闘将と言える。
とりあえずこんな物騒な奴にもう要は無いので完全にぶち壊して先に進むと、日記が見つかる。

それはモガンダ博士とは別の博士の日記だ。
彼は闘将を作る博士陣の中では異端であり、様々な生き物を捕らえて化石化して保存。
人間以外の生物を闘将化するのは禁忌らしいのだが、博士はそんなことなど構わない。
その秘密の研究室への入り口を掴んだが、戦況が悪化しており闘神都市ユプシロンを動かさざるを得ずそれどころではない…

いまいち要領が得ないのだが博士の居場所はわかったので行ってみる。

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彼は倉庫から化石化した生き物を持ってきて闘将化の手術をしようとしていた所だった。
その素体は人間の女性。人間以外の生物を闘将化したがりなのにどうも行動がちぐはぐだ。
そもそも言動もおかしいのでとっくの昔からおかしくなっているのであろう。

とにかくこんな変な奴を生かしてもおいてもろくなことが無いので、とっととぶち殺し女性を助けた。
彼女はサーナキアと言い、ダラス国の騎士であり闘神都市捜索隊の隊長であるという。
そこを博士に捕まり、200年間石にされていたのだ。
つまり捜索隊の子孫が住む町の連中の先祖が彼女ということだ。

彼女はなかなかの美人だが、その口ぶりが騎士特有の教条主義でありランスはイライラ。
サドっ気のあるイオに大層辱められ、誇り高い彼女は自死を選ぼうとする。
が、ランスは悪態の限りを突き彼女のヘイトを全身に受け、生きる目標を持たせることで彼女を生かすこととした。
前前作のランス2で父の仇を倒せなかった志津香にひどいことをし、生きる目標を持たせたのと同じだ。
こう書くとランスは実に思慮深そうな男であるが、ただの鬼畜である。

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博士はイオが求める鍵を持っていたので、これで当初の目標を達成。
更に次の鍵も探そうと意気込むが、その前に今回色々情報量が多かったので整理する。
何しろ200年前の歴史的遺跡での冒険なので、そのあたりの歴史を知っておこうということだ。
この辺は長生きしているランスの下僕悪魔フィリスが詳しそうなので語らせる。

200年前、この世界は魔王ガイに支配されていた。
最も歴代の魔王よりかはマシだったようなのだが、その直轄の配下である魔人と大量の魔物も含めて脅威なのは変わらない。
こんな不安定な時代はよろしくない、恒久的な平和を作らねばと立ち上がったのが、マジック・マスター・ルーン。
彼は膨大な魔力を持った最強の魔法使いであり、その力を持って人類圏を統一。
聖魔教団と呼ばれる統治機構を組織する。

更に闘将と呼ばれる魔導兵器を作り出し、農作業に従事させるとともに戦闘もこなせるようにし魔物を蹴散らす。
その上闘神都市と呼ばれる闘将たちを大量に繰り出す前線基地を次々と作り出していった。
しかしその動きを察知した魔人たちにより聖魔教団の準備が完全に整う前に攻め込まれる。
その戦争は魔人戦争と呼ばれ32年にも及んだが、疲弊した人類は理想を掲げるMMルーンに反旗。
守ってきたはずの人類に裏切られたMMルーンは激怒し、闘将に人類をも駆逐するように指令。
その直後、MMルーンは最も信頼するとある別の魔法使いに殺され、戦争は人類側の無惨な敗北に終わる。

…というフェリスの講義だが、ランスは聞いちゃいない。
ただ、かつて魔人勢を32年間足止めしたという闘神都市の一つであるここユプシロンは残っている。
ならばするべきことは一つ。これを自在に操って世界を支配することだがははは。
流石鬼畜王ランス、そのメンタルは暗躍するヘルマン勢と大して変わらないというか、むしろもっとひどかったりする。

ランス4 4日目 「闘将」

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ヘルマンの魔法使いイオに魅了魔法をかけられたランスは、大切な鍵を探してと彼女に頼まれる。
何しろ状態異常耐性ゼロのランス、そのまま彼女をホイホイと仲間にし闘神都市を探索する。

しばらく進むとロボットのような妙な博士に出会う。
話すこともよくわからない。彼はそこらのモンスターを闘将に改造したという。
闘将とは一部あるいは全部を機械化した存在で、脳に一定の魔力をそそぐことで動くものらしい。
魔力を動力源としたロボットのようなものだろうか。

そのモンスター闘将はそう強くもなく、サクッと倒す。
すると手駒を倒されたロボット…いや闘将の博士はとっとと逃げ出していく。
なぜ捕まえておかなかったのと不合理にもイオに問い詰められるシィル。
シィルはランスに助けを求めるが…

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ランスからげしげしと足蹴にされ、サドっ気のあるいイオからは鞭打ちのお仕置きを受けてしまう。
なかなかに大映ドラマ的なシーンと言えよう。
魅了魔法にコロリとひっかかるランスもしょうもないが、彼が正気に戻った時のイオがどうなるかも不安であり楽しみでもある。

ところでこのむち打ちシーンなのだが、キャラの横向きグラフィックも殆ど無いのに、むち打ちシーンのドット絵はしっかりある。
it's eroge maker!!なアリスソフトの矜持を感じる。

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更に先に進むとランスシリーズの名物、幽霊に出会う。
彼女はイオの求める鍵のありかを知っているようなのだが、欲しければ成仏させてくれと言って来る。
このフロアの牢屋に白骨化した彼女の死体があり、どうやら激しい人体実験の末放置されてしまったらしい。
それは闘将とやらを作るための実験の一つだったのであろうか。

こういうのを見て義憤に駆られるランスでもないが、とりあえず可愛い子は幽霊であっても俺様の所有物。
せっせと彼女を成仏させる方法を考えてみよう。